転生者で世界を救ったけどヒロインとか要りませんから 作:メンヘラのかけソバ
激ブラの予約どうしようかな。特典が公開されてからで良いか。
「なんでついてくるんだよ?」
俺は振り返り、まるでカルガモのように後ろをついて歩く少女に声をかける。
「ん〜、なんとなく?」
なんで疑問形なんだよ。首傾げんな。
「さっきも言ったけど、君を見てると狂おしいほどの何かを感じるんだよね」
恐ろしいわ。
「そう、まるで新種の虫を見つけた様な……」
俺は虫と同じか。それって大して狂おしくないよな。
「ねぇ、なんで?」
俺に聞かれても困るのだが。お前自身がどうにかすべきだろ。
「自分の胸に手を当てて聞いてみろ、ネプテューヌ」
まぁ、今更感あるがこいつはネプテューヌらしい。だが、俺が知ってるアホとはあまりにかけ離れている。髪は長いし、スタイルも良い、挙句パーカーワンピも黒い。しかし、奴とそっくりではある。言うならば、ネプテューヌとパープルハートの間、もしくはネプテューヌが成長した姿……女神が成長するのかは知らんがな。
「こう、君と居ると動悸が速くなって息が荒くなるんだよ」
「それは病気だ。きっと阿部鏡夜アレルギー」
驚いた。どうやら俺はアレルゲンだったらしい(適当。
「マジ?病院行った方が良いかな?」
「ああ、行ってくると良い。この次元では流行ってるんだ(大嘘」
なんでもこの大きなネプテューヌ(以下大ネプ)は次元という平行世界だか別世界だかよく分からないものを旅しているらしい。ぶっちゃけ、パンピーなら信じられる事じゃないが、異世界転生した俺なら納得出来る。
良かったな、理解のある俺に出逢えて。
「あれ?でも、何でもろ人名のアレルギーなの?阿部鏡夜って誰?」
「俺だが?」
そういや名乗ってなかった。
「アレルゲンになるって……君、世界に嫌われてるの?」
ああ、嫌われているさ。ホモは何処に行っても良い顔はされないもの。
「……少なくとも神様には嫌われてるな」
あの駄神め。俺はまだ漢がいない世界に転生させた事を怨んでいるからな。ホモの怨みは深いんだ。
「女神様じゃなくて神様?あった事あるの?」
「あるぞ」
やべぇ、俺が頭のおかしい奴だと思われる。けどそれでこいつがどっか行くなら結果オーライか。
「へぇ、すごいね。どうして会ったの?」
……………。
何故だろうか。さっきから話さなくて良い、余計な事ばかり口走っている。
どうやら、俺はこの大ネプを何処か同類と認識しているようだ。理由は単純、こいつも俺もこの世界……本当は次元って言うんだったか……にとって異物だからだろう。同じくここではない何処かの出身だから少し自分と重ねているのかもしれない。
「……俺が一度死んでいるって言ったら信じるか?」
何を言っている。馬鹿な、やめておけ。嘲笑われて終わるだけだ。
「一度死んでいる?どういう事?」
「信じるか?」
「だからどう………違うよね、そういう事じゃないんでしょ?なら、私は信じるよ」
馬鹿な奴だ。何で会ったばかりの俺の事をそんなにも簡単に、無条件に信じる事が出来る。
別次元というほどだ。類似点はあっても見知らぬ土地のハズ、そんな所を旅しているにも関わらず、警戒心が足らな過ぎる。
……違うな。だからこそ、こいつはネプテューヌなのか。
この次元のあいつもそうだ。奴の仕事は信じる事。無条件で対価など望まずに相手を信じ続ける事。
容易な事ではない、人間何時しか疑心暗鬼に陥るものだからだ。他者からすれば理解不能な狂行にも取れる。
けれど、あいつのそんな所がいがみ合っていた女神達を和解させ、世界を救うまでに至った。
まぁ、面倒な事も多かったがな。ネプテューヌが人を信じ続けて居られる様に俺やアイエフが疑い続けた。ちなみにコンパはそういうキャラじゃない、ネプテューヌと一緒に信じる側だ。
そのお陰で何度か仲違いもしたしな。
「俺は一度死んで神様に出逢った。そんでもって神様が俺を転生させた」
大ネプが目をパチクリさせ、数秒。
「すっごいじゃん!それってあれでしょ、神様転生!!リアルで初めて見たぁ!!」
やっぱり、疑わないか。
でも、
「ハハハッ!騙されたな、そんなの嘘に決まってるだろ?」
これで良い。あまり関わるべきではない事だ。適当に煙に巻いておくべきだろう。
「ええ!?騙したの?!そういういけないんだよ!!?」
頬を膨らませ、全力の抗議だが頭に大声が響くぐらいだ、我慢しよう。
今まで俺の中で渦巻いていた何かが少しだけ和らいだ気がした。
実は結構なキーマンになってしまった大ネプ。
番外編なのにね。
でも、今後も番外編にしか出さないつもり。
これ以上本編が迷走したら取り返しがつかない。