転生者で世界を救ったけどヒロインとか要りませんから 作:メンヘラのかけソバ
私がやりたい事やってるからなんだけど。
でも、鏡夜に遠距離攻撃は必要だから。来たるべきピンクの妹のビームに対抗しなきゃ(使命感。
『暇です』
なにがやねん。
『とてつもなく暇です』
あんたが暇ニアイコール俺が平和なんだが?
『知りません。私はあなたの担当なので何もしないと仕事がなくて困ります。同僚からまでいるだけの給料泥棒扱いされました。どうしてくれるんですか?(半ギレ』
いやだってあんたの仕事って俺の身体から何か奪ってレベルに変えることだろう。そうそう仕事なんて……
リーンボックスに来て、ぶらぶらしてる途中に紙様の不満が爆発した。なんか付喪神的な存在らしい紙様は持ってきた覚えもないのにポケットに入ってる《神様転生特典取り扱い説明書》から俺に語りかけてくる。
『というわけで今から30分限定のタイムセールを行います』
わけが分からん。てか、テレビの通販番組か。
『まずは手始めに腎臓から始めましょうか!なんと今回に限り、二つある内の一方を捧げるだけで、、』
……………。
『なんと!通常3レベルのところが5レベルも上がります!』
何故だろう。全くお得に感じられない。
欠片も
『そして今回はオマケもつけちゃいましょう!』
え?オマケとかあんの?初知りなんだけど。
『今まで捧げたものの半額を返還します!』
絶対赤字だ!
つまりここで腎臓を1個差し出せば5レベル上がって防御力も半分返ってくるわけだね!
『こちとら商売上がったりだ!持ってけ、泥棒ッ!』
商売なのかよ!?
『で?もちろん買いますよね?こんだけお得なのは今しかないですよ?』
いや、買わねぇよ。
だって腎臓1個なかったら単純に血液の濾過するのが大変じゃん。黒い銃弾の人間辞めてるサムライ=ソルジャーと同じく時間制限つくやん。
『じゃあ、腎臓以外でも臓器なら良いですよ』
俺は臓器移植のドナーか。
なぁ、紙様。
『なんですか?』
この間は防御力を捧げたんだが、防御力が上がってる気がしたの俺だけ?
『いいえ。上がってますよ』
なんで?
『あくまでレベルアップというのはステータスを上昇させる事です。前回、あなたが捧げたのは厳密に言えば身体の耐久力です。単純な身体の頑丈さを失ったのですよ』
『あ、言い忘れてましたけどレベルが一定値に達するとスキルというか特殊技を習得出来るので』
俺は育成ゲームの主人公だな。レベルアップって言ったて必要な経験値量馬鹿げてるじゃないか。なんかを捧げなきゃ一生上がんねぇわ。
『現在レベルは13ですから。捧げずに3レベルも上げたんですから十分に誇れると思いますけどね。ちなみにレベルアップのボーナスですが15レベルに到達すると眼からビームが出るようになります』
は?今なんて?
『眼からビームが出るようになります』
………………ふぇ?
『眼からビームが出るようになります』
いや、もう分かってるわ!
どういう理屈でビームが出るようになんてなるんだよッ!?意味わかんないわ!
『では、お馬鹿なあなたにも分かりやすいように教えてあげましょう。簡潔に言えば眼力です。視線というのは古来より力があるものです。魔眼や邪眼といえば簡単ですか?15レベルにまで到達した超越存在であれば、視線に覇気を纏わせ物理的な破壊を生む事など朝飯前なのです。さらに力めば質量を持ち、何かを穿ち貫く事さえ容易です。つまりビームが出ます』
ビームが、か?
『ビームが、です』
会話で分からなかったかもしれないが、掛けていたベンチの背もたれに倒れこむようにして空を仰ぐ。
ビーム。やだカッコいい。
ふと自分の両腕を見やる。今まで武器としてきた徒手格闘。しかし、ビームと比べると途轍もなくショボく見えてしまった。
ビーム。それは男のロマン。
とりわけ眼からビームとかロボットアニメの鉄板過ぎてロケットパンチ並みにロマンしてる。
やばい、人間辞めちゃってるよ!
俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!
空裂眼刺驚とか読めない。
え?これは眼からビームじゃない?知ってる。
ちょっと考えさせて。
『おう、あくしろよ』
▲▽▲▽▲▽▲▽
取り敢えず、人の寄らない森の中に来ました。
目の前にはそこそこに大きな岩。俺が殴れば木っ端微塵だろうが、そんな事するために来たわけじゃない。
「武具など無粋。真の英雄は眼で殺す……ッ!
ちなみに対価としてマサイ族並みの視力を眼の悪い現代人くらいまで落としました。メガネ買おうかな。
反省も後悔もしていない。