転生者で世界を救ったけどヒロインとか要りませんから   作:メンヘラのかけソバ

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なんと私が誰だか特定した方がいた。
匿名の投稿の意味を問いたい。

やはり、文体で分かってしまうのでしょうか?



転生しますた

 

 

 

 

俺は産まれる世界を、時代を間違えたと思った。

 

そもそも、人間として、生物として欠陥品なのだからどうしようもない。種の保存という点に関して自分は意味をなさない。どれだけ科学が発展しようと自分が間違っている事は変わらない。

もしも間違っていないなら、俺はホモという烙印を押され、社会から異端とされる事もなかったはずだ。

 

 

何故だろう?どうしてこうなった?

 

幾度となく自問自答を繰り返した。けれど答えは出ない。初めは単なる憧れだったんだ。線が細く、もやしだった俺は筋骨隆々の彼らを羨望し、自分もこうなりたいと思った。

そんな事を思いながら筋トレをして、雑誌を読んでの毎日。いつしか俺はホモになった。

 

そして気付いた時には、女性に何の興味も持てなくなっていた。

綺麗だとか、可愛いとかそういう事は思えるのだ。なのに、それ以上の感情が湧くことはない。

そう、まるで美術品を鑑賞している様な気分だ。俺は芸術家ではないから、作品に心酔する事なんかない。よく分からないけど、一般人に取って芸術ってそういうものだと思う。

 

長い時間を共に過ごせば情が湧く。俺も長い時間男ばかりを見ていたからホモになったのかもしれない。

 

 

しかしそれも仮説の一つに過ぎない。

 

 

………結局、答えは見つからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、俺は公園でコーヒーを啜っていた。

天気は晴れ、けれど暑くもなければ寒くもない。

 

そこそこに大きな自然公園だ、駆け回る子供達なんてあちこちにいる。

 

にも関わらず、俺は1人の少女に目を留めた。

その子はボールを追いかけていた。

しかし、ピンクのゴムボールはアスファルトの上を弾み、車道へと躍り出てしまう。

 

もう一度言う、大きな公園なのだ。もっと中心で遊べば良いモノを……なんて思っていたのを覚えてる。

 

 

 

 

 

 

しかし、俺は迫るソレ(・・)に気づいた時、無意識に駆け出した。まだ残っていたコーヒーも放り捨てた。

 

まるで時間の流れが緩やかになった様だった。ソレはゆっくりと少女に迫っていく。

 

間に合え!間に合えッ!

 

手を伸ばす。あと数cm、この距離がどうしようもなく遠く感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

掴んだ。思いきり引き寄せる。

 

 

 

だが、この世には慣性の法則というモノがある。勢い良く駆けていた俺は止まれる訳もなく、俺と少女は入れ替えるようにその立場を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、(ソレ)は俺を襲った。

 

 

どうしてこんな事をしたんだろうか?

赤の他人の女の子、しかも話した事すらないのに。

こんなの俺のキャラじゃねぇだろ。

 

そんな事を思いながら、俺の意識は闇へと沈んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここ何処?」

 

キョロキョロと辺りを見回すが何もない。

 

「Where is it here?」

 

もう一度見回すが変化はない。

………そりゃ、英語で言っても変わらないわな。

 

「ああ、なるほど。理解した、これアレだろ。神様転生とか言う二次創作のテンプレでしょ?」

 

「その通りだけれど、先に言わないでくれるかな?」

 

「おお、なんか出た」

 

男だか女だか分かんないような見た目の人がおる。

 

「僕を怪奇現象の様に言わないでくれるかい。はぁ、思ったよりも自由な人だね」

 

「I am free anytime.そんな事より転生させてくれんだろ?ハリーハリー」

 

転生なんて初めて!わくわく。

 

「どうして自由だと言った時の英語は流暢なのに急げは片言なんだい?」

 

ンな事どうだっていいんだよ!

早く転生させて!

 

「取り敢えず、君が死んだ原因だけど………」

 

あれだろ、俺の命に関わる書類を燃やしたとか、破いたとかだろう?

直接の死因はトラックに轢かれた事だろうけどさ。

どうせアレが本当は違う結果になるハズだったんだーみたいな。

 

「自業自得だ」

 

「ぶっ飛ばすぞ、クソ神がッ!」

 

なんだよ、自業自得って?!そこはテンプレじゃねぇのかよ!

 

「そもそも君が助けなくてもあの少女は助かる事になっていたのさ。トラックの運転手が急ブレーキを踏むことによって」

 

「じゃあ、なんで。俺は。死んだのさ!」

 

「簡単な話、こちらでの予定調和が君の所為で乱れたからだね」

 

え?え、なに?本当に自業自得なの?!

 

「そんじゃあ、どうして俺はこんな所にいるんだよ!」

 

「それは僕が君を哀れに思ったからさ。折角、善行をしたというのにお釈迦だからね。ああ、僕の寛大な心と海よりも深い慈悲の心に涙を流して感謝すると良い。しかも特別に靴の裏なら舐める事を許してあげるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殴った。

只々、怒りに任せて殴った。

 

もう事前予告なんかするもんか。

 

「俺は!俺は、お前が泣くまで殴るのをやめねぇ!」

 

「ちょ!痛ッ!お、おい、止め………アッー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「とにかく、君を転生させてあげるから、欲しいモノを一つ言ってごらん」

 

「転生特典か……。うん、鍛えれば鍛えるだけ強くなる身体でお願いするわ」

 

「そんなので良いのかい?王の○宝とか無限の剣○とかじゃなくて?」

 

「そんなのいるか、他人に貰った力なんかいらねぇよ。自分の力で(男と一発)ヤりたいんだ」

 

「見上げた根性じゃないか。他人の力じゃ意味がないと言うんだね」

 

感心そうに頷くな、気色悪い。

 

「なら転生先は何処が良い?参考までに聞いてあげるよ」

 

「参考って事は俺が決められないのか?」

 

「まぁ、流石にそこまではね」

 

「なら、世紀末がいい!ゴリゴリでヒャッハーな連中が沢山の。そういう奴らを俺は(ベッドの上で)倒したいんだ」

 

「(悪を許せないという訳か……何処までも優しい人間だな)了解した。君の想いは伝わったよ」

 

よし、ならば問題ないだろう。俺の溢れ出るホモオーラを感じ取ってくれた訳だろうからな。

 

しかし何故そんなに慈悲深い笑みを浮かべているの?キモいから死んでくれない?

 

「さてと、君は晴れて転生の準備を終えた訳だが、旅立つのにどれが良い?①床が開いて落下。②怪しげな魔法陣でジャンプ。③夢から覚めるように。選びたまえ」

 

実質一択じゃん、③しかねぇじゃん。

 

「じゃあ、③で………」

 

「①で良いよね、さようなら〜」

 

床が開いた。

 

わぁ、綺麗な青空。ってアホかッ!

 

「……人の話を聞けえぇぇぇぇえ!!!」

 

 

 

 

拝啓、お父さん、お母さん。僕は転生しますた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注)ここから先を鏡夜は知りません。

 

 

「しかし、絵に描いたような善人だったな。その善人ぶりを讃え、褒美をあげようじゃないか」

 

「彼は世紀末が良いと言ったが、ヤメだ。もっと平和だが世界滅亡の危機とかないだろうか?」

 

呟きながら、神はふと目を向ける。そこには鏡夜の身体データが記録されていた。

 

「しかし……童貞のまま死ぬなんて、あまりにも悲惨だな」

 

神は少し思案し、鏡夜にとって悪い事しかない選択をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よし、可愛い女の子が多い世界にしよう!彼も男だ、きっと喜ぶに違いない!」

 

神は満足そうな顔だった。

 

しかし鏡夜は違う。転生後に大変不満足な思いをする。

 

神が見ていたのが身体データではなく、一生を記した物なら、鏡夜の運命はまた違ったモノになっていただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅあぁ、………なんか懐かしい夢を見た気がする」

 

 

目が覚めた。けど、まだねもい。

 

 

どうやらベールとの語らいの途中で寝落ちしちまったみたいだな。

非常に有意義だったけど、徹夜はやり過ぎたか。

 

「えぇと、今何時だろ?」

 

閉じられたカーテンから漏れ出す光量からして昼前だろうか?

時計を探して見回すが、それらしい物がない。

 

そりゃ、ゲー廃のベールからすれば時間なんて気にするものでも無いんだろうけどさ。

 

寝ぼけ眼を擦りながらボーッとしていると、ある事に気付いてしまった。

 

 

 

おかしい。

何故だろう?湯たんぽのような熱源がある。

しかも丁度、ヒト1人分くらいの体積だ。

 

 

 

 

…………………。

 

「アレレェ?おかしいなぁ?…というかどうして俺はベッドで寝てんの?」

 

嫌な予感がする。俺の本能が布団を捲るな、と叫んでいる。

 

 

 

 

 

だが、気になる。

人間の欲求において知的好奇心は何よりも勝ると言われる事もあるのだから、抗えぬのも仕方のない事だろう。

 

 

 

 

 

 

そう、仕方のない事なのだ。

俺は恐る恐る、掛け布団に手をかけ……捲った。

 

そこには………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かに寝息を立てる緑の女神様がいた。

 

 

 

「ゑ?」

 

「…………は?え?」

 

 

 

……………………。

 

「……よし、阿部 鏡夜、お前は何も見ていない。早急にここから立ち去ろう。何かの間違いだ」

 

 

リーンボックスの教会を全力で疾走した。

途中で何事だと顔を出したイヴォさんにもすれ違ったが気にする余裕なんてない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前、ベールって。

 

何をそんなにウルトラスーパーアルティメットシャイニングギャラクティックアブソリュートな選択ミスをしてんだよ。

 

 

 

 

 

「お、俺は…ホモなんだぁぁぁぁあ!!」

 

 

 

 

 




唐突に挟まれる神様転生回。

勘違いにより、神様余計な事をする。
それにより鏡夜は激おこプンプン丸。

最後のなんか必殺技みたいになった。
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