真剣で魔王に怯えなさい!! (5/26より、更新停止)   作:volcano

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書き方をちょっと変えてみた。


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「よく来たな、天神館はお前達を歓迎するぜ。」

 

 

天神館の館長 鍋島正は眼前の二人に言笑した。一人は淑やかに振る舞い、もう一人はこれでもか、という程えらそうな態度をしていた。(頬杖をつきながら足を組み、片足をテーブルにのせている。)

 

 

「そいつはご苦労、褒美でもとらそうか?」

「の、信長さん! 失礼ですよ!」

「ハハハ! 噂どおりの奴らしいな! 『選んだ』かいがあったぜ!」

 

 

鍋島正は織田信長の態度に、怒るどころか豪快に笑いながら受け入れた。

 

 

「噂は九州(ここ)までとどいているぜ、中部・関西の暴走族を僅か一年で掌握、『普通』は出来ねぇ…一体どうやったんだ?」

「何もしとらんさ、暇潰しに遊んでいたら後ろをついてくる連中が勝手に増えただけだ。」

 

「ハハハ! 暴走族とは言え、膨大な数の人間を一つにまとめるッてぇのは並大抵の人間に出来る事じゃねぇ…その年でたいしたもんだ。」

 

 

もう一つ噂があんだけどな、鍋島はそう思いながらもそれを口にすることはなかった。

 

 

「そんじゃ頼むぜ、お前が今日から天神館の『大将』だ。」

 

 

ニヤリと鍋島は笑い、信長に大将の座を託した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ大将(それ)は?」

 

 

 

 

「……え……」

 

 

 

 

 

館長室が静寂に包まれた。

 

 

「帰蝶、大将とは何の事だ?」

「……聞いていなかったのですか? 名古屋の学校で説明されたじゃないですか。」

 

「知らん。此処に武士(もののふ)がいるとは聞いたがな。」

「…貴方って興味がない事には、本当に無頓着ですね…」

 

「で? 大将とは一体何だ?」

 

 

 

「大将とは、天神館で最強の武士が得られる称号だ。」

 

 

呆けている鍋島の代わりに、鍋島の後ろにいた石田三郎が信長の質問に答えた。

 

 

「……この部屋に入った時から疑問だったのだが…誰だ貴様は?」

「俺は石田三郎。出世街道を歩むエリートだ。」

 

 

ほう、と信長は石田を見て『少し笑う』。石田は信長の側に近づき、苛立ちを隠せないのか眉を吊り上げ信長に大将について語った。

 

 

「大将になれるのは俺のような選ばれたエリートだけだ……断じて貴様のようなフザケタ奴がなっていいものではない!」

 

 

 

バンッ!

 

 

館長室にある信長が足をのせている机に、石田は手を勢いよく叩きつけた。その手には学生が制服に付けている『ワッペン』があった。

 

 

「俺と決闘しろ! 俺のほうが大将に相応しいことを証明してやる!」

 

 

生徒同士が自分のワッペンを重ね合わせる、天神館の校則ではそれは決闘の合図となっている。大将の事は知らなかった信長だが、そのシステムは知っていた。

 

 

「……フフフ、早速楽しませてくれるではないか…」

「信長さん……」

 

「いいだろう、小僧。その決闘、受けてたつ。」

 

 

信長は自分の制服に付けられたワッペンを石田のワッペンに重ねる。

 

 

「館長、決闘の準備をお願いします…」

 

 

今だ呆けている鍋島にむかい、石田は静かに言った。

 

 

「……全く、お前等だけで話進めてんじゃねぇよ。」

 

 

ガシガシと頭をかき、ヤレヤレといった表情で鍋島は決闘する二人を見る。

 

 

「いいだろう、決闘を許可する。今から30分後にグラウンドで決闘を行う。二人共十分体をならしておけ。」

 

「覚悟しておけ、武士の尊厳にかけて貴様を叩きのめす!」

「それは怖い。お手柔らかに頼む。」

 

 

鼻から息をもらしながら 信長は答える。その態度に石田はさらに眉を吊り上げながら部屋を退室した。

 

 

「さっそく問題起こしやがって…ま、大将に相応しいかどうかは俺も知りてぇ。百聞は一見にしかず、実際お前がどれ程の実力か見させてもらうぜ。」

 

「フフフ、期待に答えられるよう努力しよう。」

 

 

そう告げ、信長と帰蝶は館長室を後にした。鍋島は机の中から葉巻を取り出し、紫煙を口にふくんだ。

 

 

「さて、見せてもらうぜ……裏社会で知らぬ者無しと言われている実力を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館長室を後にした信長と帰蝶は、そのままグラウンドに向かっていた。

 

 

「…楽しそうですね。」

「楽しいさ、楽しくて楽しみでしょうがない。あの小僧、名古屋(むこう)の連中とは比べ物にならんほど強い…久しぶりに楽しく闘えそうだ。」

 

 

口角を吊り上げ、 ニヤリと信長は『笑っている』。そんな信長を見て、帰蝶は信長に交渉をもちかける。

 

 

「信長さん…私と約束してくれませんか?」

「ム?」

 

「今回の決闘………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後、グラウンドには大勢の生徒が観戦に来ていた。一年生でありながら校内最強と噂されている石田三郎。その対戦相手は今朝グラウンドにリムジンで現れた謎のイケメンである。殆どの生徒が興味半分で観戦しているが、中には真剣な表情で見ている者もいた。

 

 

 

 

「待たせたな…さて、決闘前に聞いといてやる。大将の座を辞退するなら、俺も手荒なことはせん。どうする?」

 

「大将の座とやらには未練も何も無いが、勝負せず負けを認める理由が余(オレ)にはないな……むしろ貴様の方こそよいのか? 大勢の前で醜態をさらすことになるのだぞ。」

 

「……五体満足でいられると思うなよ…」

 

 

 

 

 

「ではこれより! 決闘を執り行う! 両者前へ!」

 

 

審判の声がグラウンドに響く。決闘場の中心に二人が向かい合う。

 

 

「天神館 1-1、石田三郎! 」

 

 

「……織田信長だ…」

 

 

 

 

 

「では! お互い構え………」

 

 

 

決闘の幕が

 

 

 

「始めッ!!」

 

 

 

今上がった。

 

 





次回、信長と石田 激突です。
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