真剣で魔王に怯えなさい!! (5/26より、更新停止)   作:volcano

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Side:一城雅人

 

 

あ…ありのまま 今起こった事を話そう!

 

『教室の後ろの壁がいきなり崩壊して、中から『ものすご~く偉そうな奴』が現れた。』

 

 

な…何を言っているのか分からないと思うが、僕も何が起こったのか分からない。

 

いや、本当に。

 

 

 

 

「な、何だねぇえ君はぁああ!(裏声) かか壁から出てくるなんて、ひひひ非常識だぞぉ!!(裏声)」

 

 

 

待て待て待て待て待て! 落ち着け僕!

そもそも何で彼が『壁を壊した』と断定しているんだ!? あり得ないだろ!?

 

 

 

「わざわざ廊下を通って来るより、『こちらの方』が早かろう。」

 

 

 

向こうも何『当然の事』みたいな空気で話しかけてくるの!? しかもスッゴイ上から目線で!!

 

 

 

 

 

「おい、アイツって。」

「あぁ、『織田』だ。」

 

 

ん? クラスの皆が何か騒いでいる。友人の一人が僕に近づいてきた。

 

 

「おい、雅人。アイツが『織田信長』だよ。」

 

 

彼が?

 

……成る程、噂通り いかにも『自分が一番偉いんだ』と言わんばかりな奴だな。

 

(この際『壁』のことは置いておこう。皆も『ふれてない』し。)

 

 

 

「へ、へぇ。君が『織田信長』君か? ぼ、僕が『一城雅人』だが、ぼ、僕に何の用だい?」

「何、余(オレ)に喧嘩を売る奴など『久しぶり』でな。どんな馬鹿か見たくてな。」

 

「喧嘩を売った気はなかったんだかね。それで、僕をどうするつもりだい? まさか、ここで喧嘩でもしようというのかい? 」

 

「どうする? 決まっているだろう。」

「?」

 

 

 

 

 

「余(オレ)に喧嘩を売ってきたのだ、その『愚行』骨身に刻んでやろうと思ってな。貴様の得意な勝負で負かしてやろう……強いのだろう? 『チェス』が。」

 

 

 

 

 

……ハ、ハハハ!

 

 

まさか、僕と対戦するつもりなのか!?

 

『チェス』で!!

 

 

 

 

 

「ハハハ! いいだろう! 受けてたとう。 だが生憎、今チェス盤は無くてね。」

「『チェス盤』? 『将棋盤』のような物か?」

 

「……まさか君、チェスをしたことが無いのかい? 」

「将棋のようなものなのだろう? なら問題はない。」

 

 

 

「クッ、ククク! まさか初心者が『この僕』に挑戦するとはね! 」

 

 

 

どんな奴かと最初はビックリしたげど、『ただの馬鹿』か。

 

……よし。

 

 

 

 

 

「なぁ、信長君。僕に提案があるんだ。」

「ム? 何だ?」

 

「チェス盤は明日には用意できる。対戦は明日のこの時間にしないか?」

「フム、いいだろう。」

 

「さらにだ、…僕は『弱い者イジメ』が嫌いでね。君に『ハンデ』をあげようと思う。」

 

 

 

「……何?」

 

 

 

「まぁ、ハンデについては、明日教えよう。君は明日までに、少しでもチェスの『腕』を磨いておきたまえ。」

 

「……」

 

 

 

 

 

ククク、この手の奴はプライドが高いからな…これは屈辱だろう。さぁ、どうでる?織田信長。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニタァ

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

 

何だ? 怒るかと思ったら、『笑った』ぞ?

 

 

 

……ん? 何だ?

 

何で皆驚いているんだ?

 

 

 

 

 

「…フフフ、フハハ! 余(オレ)に『ハンデ』だと? フフフフフフ! 面白い戯れ言だ……いいだろう!対戦は明日、お互い存分に『楽しもう』ではないか! 一城とやら!」

 

「あぁ、僕も楽しみにしているよ。」

 

 

 

『楽しそう』な顔しながら、彼は去っていった。

 

ククク、『ハンデ』を与えたうえで、屈辱的に負かしてやる。

 

 

「だ、大丈夫かよ雅人!? 」

「心配してるのかい? 『チェス』で僕が負ける訳がないだろう。ククク、彼の悔しがる姿が目に浮かぶよ。」

 

 

 

 

織田信長。

 

明日、君の『プライド』を完全にへし折ってやる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:------

 

「やべぇぞ。」

「先生にいったほうがいいんじゃない?」

「バカ! そんなことしたら、こっちがやられるぞ!」

 

 

 

 

 

1-2 の生徒達は今、恐怖していた。

 

 

 

彼等はこの1ヶ月、織田信長と一緒に過ごして

 

 

彼等は知っているのだ。

 

 

 

織田信長の『愉悦』を。

 

 

 

彼等は見てしまった。

 

 

一城雅人が『ハンデ』をやると言った時、

 

 

 

 

 

織田信長が『笑っている』のを。

 

 

 

 

彼等は知っているのだ。

 

 

 

 

 

織田信長の『一番の愉悦』を。

 

 

 

 

 

「まちがいねぇよな。」

「あぁ。」

「やべぇよ。」

 

 

 

 

 

「あの人、『壊す』きだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:門脇美嘉

 

 

 

あ…ありのまま 今起こった事を話すわ。

 

 

『教室に入ったら、『また』教室が半壊していた。』

 

『しかも、教室の皆は『当然の事』のように席についていた。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………また、私が弁償しなきゃならないの?………」

 

 

 

 

 

 

 




入学式の時の、教室の修理代も先生が出しました。







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