Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

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京子が遂に真実を知ってしまう!?



標的3

この話を聞けば、お前は戻れなくなる。

それでもいいのか?」

 

 

京子は弥王の言葉に目を見開いて、固まる。

もしかして、自分が思っているよりもずっとヤバイ事なのか、と京子は思い始めた。

このまま、何事も無かったかのように「やっぱ、何でもない」と言って弥王の部屋を去るか、話を聞くか。

だが、あんな話を聞いた後でそれを忘却して何事も無かったようにできるのか。

京子は暫く考えて、軈て、答えを弾き出した。

 

 

「それでも、お兄ちゃん・・・・・・弥王君が何をしようとしているのかが知りたい。

それに、お兄ちゃんが関わっているなら、いつか私も関わる日が来ると思うから・・・・・・」

 

 

そんな事を言った京子の目には一点の曇りもなく、決意に満ちた黄金の瞳と目が合って、弥王は黙った。

確かに京子の言うとおりだ。

兄や知り合いがマフィア関係者なら、いずれは狙われる日も来る。

その時になって何も知らなかった、では済まないだろう。

マフィアは知らぬ存ぜぬで通せるほど、甘くはない。

例え、彼奴らが隠していてもいずれは、京子も知る時が来るだろう。それならば、今、話すべきじゃないのか?

弥王は答えを弾き出した。

 

 

「・・・・・・解った、話そう。

但し、後悔はするなよ」

 

 

弥王は意味ありげに言うと、右側の前髪を掻き上げた。

初めて露わにする弥王の目を見て、京子は目を見開く。

おいおい、そんなに目を見開くと、目ン玉落っこちるぞ。

弥王は思わず、そんな事を思った。

 

 

「沢田綱吉と山本武、獄寺隼人、京子のお兄さん、あの場に居た連中とオレ、クローム、犬、千種、メテーオラやメリアは、マフィアの人間だ」

 

 

弥王はまず、自分たちの素性を明かした。

マフィア、と言う単語に聞き慣れていなかったのか、京子は首を傾げた。

弥王はまず、簡単に「マフィアは日本で言うヤクザの事、要するに暴力団だ」と説明した。

そう言えば理解したのか、京子は続きを促す。

 

 

「沢田綱吉の先祖が初代ボンゴレファミリーのボス、ボンゴレⅠ世(プリーモ)で沢田はマフィア、ボンゴレファミリーの10代目ボス候補。

オレは次期ルーン家当主兼ボンゴレファミリーの夜空と風の守護者だ。

まぁ、要するに沢田の部下になるわけだな。

獄寺隼人達もそのボンゴレファミリーの守護者候補の1人だ。

で、黒服の連中はそのボンゴレファミリーの独立暗殺部隊ヴァリアー。

まぁ、ボンゴレとは独立した暗殺を生業としている連中だ。

そのボスがXANXUS。彼はボンゴレ九代目の息子で、次期ボンゴレのボス候補だ」

 

 

弥王は一旦、京子が意味を理解するまで待った。

京子は話を呑み込もうと一生懸命に話を聞きながら頷いている。

京子が話を理解した時を見計らって、弥王はこれから起こる事を洗いざらい全て話した。

ボンゴレファミリーを継ぐには、ボンゴレリングを継承しないといけない事。

ボンゴレリングを継承するには、敵対するボス候補を倒さないといけない事。

極力、京子が理解できるように説明した。

京子は全てを受け入れるように静かに弥王の話を聞く。あるいは、話の半分も理解できていないだろうか。

どちらにせよ、静かに話を聞いている京子は大物だ、と弥王は思った。

普通、自分の身内や知り合いがマフィアであると言う事をいきなり聞かせられたら、混乱する或いはショックを受けるだろう。

京子は混乱したり、ショックを受けた様子も無かった。

 

 

「それが弥王君のボンゴレリング?」

 

 

全てを話し終わった時、一拍おいて京子が弥王の持っているハーフボンゴレリングを指して、訊く。

京子の問いに、あぁ、と頷いて、弥王は続けた。

 

 

「オレが次期ボンゴレファミリーの夜空と風の守護者・・・・・・そして、次期ルーン家当主である事の証だ」

 

 

弥王は4つのリングに視線を落とす。

 

 

「弥王君・・・・・・私も争奪戦、観に行って良いかな?」

 

 

暫くの沈黙の後、京子は口を開いた。

京子の問い掛けに弥王は少し考える素振りを見せる。

弥王としては、話すまでは妥協できるが、見せるとなると少し躊躇う。

何せ、相手は殺しに掛かるほど本気で来るはずだ。血だって流れるだろう。

そんな生々しいモノはできれば京子には見せたくない。

これは、一般人である京子を庇う為の弥王の考えだった。

 

 

「だって、弥王君やクロームちゃんが戦っているのに、ここで大人しく待っていられない。

もし、2人が・・・・・・」

 

 

いつまでも言葉を出さない弥王に京子は説得するように言う。

そして、そこまで言われて弥王はやっと気が付いた。

京子が言っているのは、確かに弥王やクロームの心配でもあるが、兄の事を心配しているのだ。

あんなに傷付けられても尚、京子は兄の心配をしている。弥王は京子の本質が実は暖かいのだと、悟った。この自分何かよりも、数倍も。

 

 

「オレが負ける筈がないし、クロームだって、十分強い。

オレが負けるような事があれば、天地が引っ繰り返る。

足許に空が来て、頭上に大地が来るなんてご免だ。

・・・・・・本当は、兄が心配なんだろ」

 

 

弥王は京子を落ち着かせるように言った。

すると、兄の下りで京子は心外だ、とでも言いたげに弥王を見た後、言い訳を考えようとして何を言っても見透かされそうだと思った京子は黙り込んだ。

弥王は知っていたのだ。京子が本心を隠そうとすると無言になる癖を。

これは説得しても、黙って付いてきそうな気がするな、と思った弥王は初めから一緒に付いてこさせた方が安全だ、と思い、降参した。

 

 

「解った。

但し、何を見ても取り乱すなよ」

 

 

暫くの沈黙の後、弥王は低く殺気を僅かに醸し出して言った。

このくらいの殺気で怯むなら、争奪戦には連れて行かない。そんな意思表示だった。

争奪戦で殺気を浴びる機会は多いだろう。

そんな時に怯まれても、足手纏いになるだけだ。

弥王の僅かな殺気を浴びて、京子は少し動揺していた。

それでも、怯えるよりも勝負を見届けたいと言う意思の方が勝っているみたいで、京子の目はさっきと何ら変わらない。

 

 

「それでも私は・・・・・・。

お兄ちゃんだけじゃない。

弥王君の戦いも、クロームちゃんの戦いもちゃんと見届けたい。

私が知らない所で2人が傷付くなんて、嫌だよ」

 

 

京子はマグカップを握り締めて、その中の白い液体に視線を落とす。

その京子の顔は何処か憂い気だった。

弥王は立ち上がると、京子の隣にしゃがんで、京子を撫でる。

 

 

「そんな顔するなよ・・・・・・。

大丈夫だ、オレ達は。

オレもクロームも負けない。

だから、安心しろ」

 

 

自分はともかく、クロームが負けない保証はない。

だが、弥王は京子を少しでも安心させる為に言った。

沢田達は解らないが、弥王が負ける確率はまずないだろう。

京子は弥王の言葉に安心したように頷いて、弥王を見る。

京子の視線を受け止めると、弥王は微笑んだ。







そうそう。
それと、コメに「歌詞を載せるのは著作権が~」と言うのが来ていましたが、私の中の見解では、歌詞も「その他のアニメの要素」に含まれるので、気にせずに載せています。
この小説のタグには、「その他のアニメの要素も含まれる」というタグがあるように、リボーン以外のアニメの要素を多分に含んでいます。
それがネタであったり、歌詞であったり。

そもそも、夢小説の時点で著作権に触れてると思うんですよね。
それでもまぁ、夢小説を書くのも読むのも好きだし、ここは夢小説と言う事で暗黙の了解、と言う事にしていて下されば幸いです。
これをコピって売ろうなんてモノではないし、個人的にうpして皆さんで楽しみましょう、と言う趣旨なので。
それと、その歌を知らない人でも歌詞の良さを共感して貰えたら良いな、と思っている部分もあります。

その辺をご了承の上、閲覧下さい。
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