Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

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ここで弥王が呆けてくれます。
そして、あの純白天使が―――――!!


第10楽章 SERENO―晴―
標的1


チェルベッロが今回の対戦フィールドについて説明をする。

晴の守護者戦は“日輪のコロシアム”というリングでのバトルだそうだ。

沢田の反応を見て、弥王は呆れている。

騒いだかと思えば、円陣を組んでいる沢田を見て、弥王は恥ずかしーと思いながら、オレの勝負の時まであんなんされたら、マジでバックれてやる、リングだけ奪って、とうんざりした顔でその様子を見ていた。

弥王がその様子を見ていると、笹川がリングに入り、上半身を脱いだ。

キャー、強制猥せ・・・・・・そこまで思っていたら、それを心を読んだらしい、璃王が「お前、リング戦を見る気、ないだろ」と突っ込んできた。

弥王としては、他のリングなんかどうでも良い事だ。

弥王がそんな事を思っていると、ルッスーリアが例のオネェ口調で歓声を上げた。

 

 

「あらぁ?んまぁ。

よく見りゃ貴方、良い肉体(カラダ)してるじゃない!!

好みだわぁ~~~!!」

 

 

笹川の上半身を見たルッスーリアは語尾にハートマークを付けるように言った。

その言葉に獄寺、沢田がドン引く。

流石に山本も引き気味だ。

それもそうであろう、ルッスーリアの事をよく知っている弥王や璃王でさえも、ルッスーリアの言葉に引いたのだから。

 

 

「あの人、面白い事言ってるね!!」

 

 

その中で1人、何ともないように笑って言っている京子は最強だ、と弥王は思った。

ルッスーリアのドン引きな台詞を「面白い」で片付けたのだ。

京子は相当な天然らしい。

そんな事を思ってんのは京子だけだ、と弥王は思った。

 

 

「お持ち帰り決定」

 

 

蛸のように口を突き出して、ハートを飛ばしながら言っているルッスーリアに了平は舐められたのだと思い、「何を言っている!」と声を荒げた。

弥王は思った。The end of you(終わったな)、色んな意味で。

ふと、璃王から殺気がものっそい放たれているのが解って璃王を見てみると、璃王はルッスーリアに向かって(クロー)を構えていた。

余程、惨たらしい体験をしたのだろう、璃王は「あンのオカマ、死体持って帰ったら殺してやるからな・・・・・・」と呟いていた。

どうやら、ルッスーリアの死体コレクションで何かあったらしい。

今にも璃王は勝負を無視してルッスーリアをその鋭い(クロー)で切り裂く体勢だ。

 

 

「やめろ、それをすると後からミオンとリオンに殺されるぜぇ!」

 

 

スクアーロがルッスーリアの言葉に口を挟んだ。

弥王が「頼むから、今は大人しくしてくれ」と璃王に言うと、璃王は(クロー)を仕舞う。

弥王は内心、スクアーロを賞賛していた。

そんな事をしていると、リングが突然光り出して、辺り一面が光に包まれ、眩しくなる。

弥王は“日輪の殺し合い”、眩しすぎちゃうか!?と心の中で突っ込みながら、幻覚でサングラスを作ると、京子にも渡した。

隣で「コロシアムな」と冷静な璃王に突っ込まれる。

どうやらまた、璃王は弥王の心を読んだらしい。

 

 

「心を読むな!

お前はフェストゥムなのか?

『あなたはそこにいますか』って訊いてくる、あの黄金の物体なのか?」

 

 

心を読まれた弥王は璃王に不快を露わに暴走しかける。

そこを透かさず璃王に小突かれた、弥王。

璃王は呆れた様に言った。

 

 

「観戦に集中しろ。

まったく・・・・・・その女を見習えよ」

 

 

璃王の言葉に京子を見ると、京子は一生懸命に笹川の戦いを観戦していた。

「お兄ちゃん・・・・・・」と京子の口から静かに声が漏れる。

京子、そんなに兄が・・・・・・。京子の兄思いなその態度に弥王は感動していた。

だが、次の言葉で弥王は何も言えなくなる。

 

 

「・・・・・・いい気味・・・・・・」

 

 

「!?!?!?」

 

 

京子はぼそっと何かを呟いた。

その言葉は小さい声で呟かれたが、隣にいた弥王には聞こえていた。

弥王は我が耳を疑う。

いや、まさか、そんな。あの天使の京子が兄のボロボロな姿を見て、「いい気味」とか言う筈がない。

聞き間違いだよ、うん。と思いながら、弥王は京子に「今、何て?」と聞き返した。

すると京子はフルボッコにされていく兄を見ながら、口を開いた。

 

 

「お兄ちゃん、頑張って・・・・・・(弥王君の為に)」

 

 

京子の兄への静かな声援の筈だが、その声援の裏に「弥王君の為に」と聞こえたような気がしたのは気のせいだろうか、と弥王は思う。

京子が笹川の妹である事を聞いていた璃王は京子を指して、弥王に「こいつ、反抗期か?」と問うた。

それもそうだろう。

自分の兄がフルボッコにされているのに、兄の応援ではなく、弥王の為に勝てと言っているのだ。

璃王は京子が兄を嫌っている事が明白に解った。

 

 

「ん~~、私の完璧な理想の肉体(カラダ)に近付いてきたわ~~~。

私の思う究極の肉体美とは、朽ち果てた冷たくて動かない肉体(カ・ラ・ダ)

 

 

ハートを飛ばしながら、ボロボロになった了平にルッスーリアが己の性癖を告げているが、弥王はそれ所ではなかった。

ルッスーリアの危険度よりも京子の危険度の方が気になる、弥王。

あの純白な天使は何処に行った!?と弥王は嘆かわしく内心に突っ込んだ。

 

 

「それって死体の事じゃねーか!?」

 

 

「え゛・・・・・・え゛――――――!?」

 

 

獄寺の言葉に沢田が絶叫する。

その様子を見て、弥王は考えた。

これから先、驚く事は沢山あるだろう。その度にこんな反応をされるのは正直、うざったい。

マフィアのボスたる者、何事にも動じず、静かに状況を分析し、そして、淡々と坦々としているべきだろう。

それこそ、XANXUSの様に―――――。

そんな事を考えていると、いきなり笹川が雄叫びを上げ、証明が暗くなった。

それを見て、弥王は微かに笑みを浮かべる。

成る程、京子の兄も考えたな。

ルッスーリアの説明では、笹川が放ったのは、脱水症状により体に残った塩の結晶らしい。

それを拳に乗せ、散弾の様に放った、との事だ。

その説明をすると、ルッスーリアは高笑いをし出した。

 

 

「おほほほ、あまり笑わせないで!

腹筋がもっと割れちゃうわ!」

 

 

じょわ・・・・・・っ、と弥王は鳥肌が粟立つのを感じた。

やめてくれ。それ以上ムキムキになろうモノなら、マジで引く。

つーか、何処の世界にそんなムキムキのオカマが居るんだよ・・・・・・と突っ込んで、弥王は思い直した。

そう言えば、目の前に居たな。

 

 

「弥王君」

 

 

京子が弥王に顔を向けて、口を開いた。

次の京子の言葉に弥王は吹き出してしまうのだ。

京子が言った言葉はこれだ。

 

 

「あの人・・・・・・精神科に逝った方が良いと思う・・・・・・」

 

 

「ぶふぉっ!!」

 

 

京子の強烈な一言に弥王は吹き出した。

ちょ、京子それ・・・・・・ナイス!

弥王は笑いながら、その意思表示にサムズアップをした。

この際、京子の漢字が酷くても気にしない。本当の事だから。

その間にルッスーリアは笹川に近付いて、笹川の塩を掠めて照明を割った。

笹川と同じ様な技をしたルッスーリアに驚いている獄寺と沢田に弥王は「甘いな」と呟く。

あれこそが、ヴァリアークオリティだ。

スタイリッシュな男―――リボーンが2人の言葉を否定して、説明する。

ヴァリアーは人間業では到底クリア出来ないと言われる殺し(ミッション)を如何なる状況でも完璧にこなしてきた天才集団で、その悪魔の所業とも言われる殺しの能力の高さを人々は畏怖の念を込めて“ヴァリアークオリティ”と言うのだと。

 







京子をこんなにキャラ崩壊させたの、誰だよ?←お前だよ
原本の時点でこんなに京子がキャラ崩壊するなんて、思ってもみなかった、5年前。
5年前の自分に言ってやりたいよ、京子がキャラ崩壊するぞ、って。←
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