Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

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やっぱり、マクロスFの曲は良いや。
神曲だよね。
思えば、マクロスはFから入ったんだよね~。
まぁ、その前の作品とか見たいけど、見れないから放置しているんだけど;;


2018/4/21
追記・手直し完了。


標的3

丁度、1時間目が終わり、チャイムがそれを告げていた頃。

がらっ、と教室の扉が開いて、1人の女子生徒が入ってきた。

 

その女子生徒は泣いていたらしく、目尻を手で拭いながら自分の席に向かっていた。

それを心配そうに生徒達が囲んで介抱する。

 

「どうしたの、レーナちゃん?」

 

「何かあったの!?」

 

それに気付いた重力を無視した髪型の男子生徒が慌てて寄ってくる。

 

皆が口々に彼女を心配して声を掛けている中、弥王は状況が読めずに黙ってそれを見届ける。

 

彼女は涙ながらに口を開いた。

 

「あのね……あたし、さっきまで笹川さんに……呼ばれてぇ……っ、ぐずっ、屋上、行ってたの……っ!

ぐずっ、そしたら、いきなり……殴られてぇ……っ、「もう二度と、学校に来るな」って、言われたのぉ……っ!」

 

徐に彼女はさっきまでのことを話していた。

 

その言葉に嗚咽が混じっている所為で、所々が聞き取りづらいが、「笹川さん」と言う人物が彼女を屋上で殴ったらしいと言うことは理解した。

 

そんな彼女を落ち着かせるように、女子生徒達は彼女の背中を撫でていた。

そんな空気の中、また教室の扉が開く音が聞こえて、生徒が入ってきた。

 

教室に入ってきたのは、ふわふわしたブロンドの髪の女子生徒だ。

彼女が「笹川さん」という人物なのだろうか。

 

彼女は傷だらけで、彼女が笹川さんだとしたら、彼女が加害者のようには見えない。

弥王はその彼女に目を向けていた。第一印象、天使。

 

弥王がその天使をじっと見つめていると、怒声が飛んできた。

 

「おい、お前!

また、レーナちゃん泣かせたんだってな!!」

 

「学校に来るべきじゃないのはお前だろ!!」

 

男子の口ぶりから、その天使が「笹川さん」で間違いないようだ。

 

そして、男子は何処から持ってきていたのか、卵を取り出すと、「笹川さん」に投げる。

だが、それは「笹川さん」に当たることはなかった。

 

生徒達は、一瞬のことで何が起きたか解らず、呆然と目を見開いた。

ただ1人、この状況を作り出した張本人は曲げていた体を伸ばすと、困惑したような顔で卵を投げつけていた男子を見やる。

 

「まぁ、待てよ、お前ら。

何で、この子を虐めてんだ?

状況が解らない、誰か説明してくんない?」

 

そう、弥王であった。

 

弥王は、「笹川さん」が卵を投げられた時、咄嗟に彼女の前に躍り出て、投げられた卵を全て受け取っていたのだ。

 

弥王としては状況が解らないのに、いきなり目の前で虐めが起こって、それを見過ごせなかったと言うわけだ。

 

弥王の言葉にぽかーんと口を開けて間抜け面を披露している生徒の顔が、弥王にはとても滑稽に見えた。

 

「あ……えと……ね、神南君」

 

間抜け面を浮かべた生徒の中から、不意に声が上がった。

 

その声の元を辿れば、そこには重力を無視したそれはそれは何という素晴らしいサイヤ人の様な髪型をした男子生徒が居た。

 

――あぁ、彼は確か。

 

弥王は、その顔から脳内のデータベースを開く。

 

――“沢田ツナヨシ”だ。

 

沢田ツナヨシ――否、沢田綱吉は、弥王の前に1人の女子生徒を立たせると、説明し始めた。

 

「さっきの奴は、彼女――えっと、木吉レーナちゃんを虐めてる奴なんだ」

 

その沢田の言葉に弥王は、初めに教室に入ってきた女子を初めてまともに見た。

 

自分を見上げてくる黄玉石(ドパーズ)の大きな目に、長い茶色の髪は綺麗に巻かれてツインテールにされている。

その頭には、黄色いカチューシャを付けている。

 

泣いていたらしく、頬が赤くなっているが、それでも割と可愛い女子生徒だ。

 

「へぇ……」

 

思わず出た、抑揚のない素っ気ない声。

 

弥王は、その女子に違和感を感じていた。

 

“私、虐められているんですよ”と言う割には、さっきの天使よりも傷が少ない。

しかも、目が虐められている人間のソレではない。

 

弥王は違和感を感じつつ、あの天使にも話を聞いた方が良いな、と冷静に思っていた。

 

弥王がそんな事を考えていると、声が掛けられた。

 

「あ……貴方が転入生?」

 

「あぁ、そうだが?」

 

木吉レーナの問いに、弥王は頷いた。

弥王は直感していた。“コイツはオレが嫌いなタイプだ”と。

 

普段、人間をそんなに選り好みするようなタイプではない弥王が少しでもそう直感すると言う事は、とんでもない人間に違いない。

 

それは、今までの経験から解っていることである。

 

「あたし、木吉レーナっていうの。

貴方は?」

 

「神南弥王だ」

 

木吉が自己紹介して、弥王もそれに応える。

 

幾ら、直感が“あっかーん! こいつ、マジでダメやねん、よろしゅうしたぁないわぁぁぁぁあああ!! あっか――んん!!”とか叫んでいても、礼儀は忘れていない。

 

その間には、さっきの天使は何処かに行ってしまった様で、天使は居なくなっていた。

 

――残念、あの天使とちょっと話してみたかったのに。

 

弥王は内心で肩をがっくりと落とす。

 

誰よりも、天使の方が気になって仕方がない弥王だった。

 

――まぁ、後で会えるかな。





あ、あかん・・・・・・;;
ここで弥王の脳内がキャラ崩壊してきたOrz
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