Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~ 作:紅 奈々
今回、京子がもうキャラが行方不明です。
誰か、京子のキャラを見かけた方は迷子センターまで連れて来て下さい←
標的1
翌日の放課後、弥王と京子は何故か雲雀に呼び出され、応接室にいた。
ちなみに、昨日の事は弥王がちゃんと説明して謝った為、京子は納得して、弥王が京子を殴った事は許して貰えてた。
まぁ、それは仕方がないね、と。予想以上に京子の器が広い、と弥王は思ったそうな。
「何の用だ。
事によってはお前でも容赦しない」
弥王は京子を庇うように前へ出て、雲雀を睨む。
例え、大切な人間だとしても、大切な人間を傷付けるのは許さない。
睨まれているにも拘わらず、雲雀は何も言わずにただ、弥王をソファーから見上げているだけであった。
軈て、雲雀は口角を上げた。
それが癇に障り、弥王は眉を顰め、不快を露わにする。
「何が可笑しい?
用がないなら、オレ達は帰る」
弥王は中々話を切り出さない雲雀にこれ以上居ても時間の無駄だ、と言わんばかりに踵を返して、雲雀に背を向ける。
「行くぞ、京子」と、弥王が京子の背中を押した時だった。
京子は雲雀を睨むと、雲雀に言った。
「早く用件を言いやがって下さい。
呼び出しといて話を切り出さないとか、どんだけ女々しいんですか。
どっかの自己中女はやる事はさっさとやってましたよ」
「!?」
弥王は我が耳を疑った。
一瞬、何処から声が聞こえたのかが解らなかったのだ。
その声は間違いなく京子の声だが、まさか・・・・・・ねぇ?と弥王は京子を見る。
その顔はまさに、ノーマル人種をいたぶっている時のベルフェゴールのような顔をしていて、依然と雲雀を突き刺すような視線で見ていた。
今の台詞が京子の台詞だと解った弥王は思わず、京子を二度見してしまった。
「大体、あの男誑し女狐の味方の癖に今更何の用です?
寝言は寝てから言え、然もないとシバくぞ、わりゃぁ」
ワォ。まるで、クラッチタイムの日向●平みたいだ、黒●スの。
じゃなくて、京子が壊れた。
弥王は京子の台詞にそんな事を思った。
そんな、あんなに天使だった京子がこんな毒をあんな良い笑顔で吐くなんて・・・・・・!!そんな子に育てた覚えはないわ・・・・・・!!と弥王は脳内で茶番を繰り広げる。
もっとも、京子からしたら、「育てられた覚えもねぇよ、助けられはしたが」なのだが。
「君、良い度胸をしているね、笹川京子。
そんなに咬み殺されたいの」
弥王が脳内で茶番を繰り広げている間に、雲雀は京子を睨んで、トンファーを構える。
そんな雲雀を前に、京子は尚笑顔で雲雀を見ていた。
その様子に、京子怖ぇ・・・・・・と弥王は京子を見ていた。
あぁ、オレが京子にマフィアの話を洗いざらい吐いて、更にリング争奪戦を見せたりしたからなのか?
これは、責任取らないといけないのか!?と弥王は考え込む。
悶々と弥王が考え込んでいる間にも、京子は続けた。
「んー、アレですよ。
弥王君と一緒に生活してるから、前よりもかなり素直になっちゃったんですねー、何かリミッターが外れたみたいに。
だから、本音駄々漏れ(笑)
というわけで、早く用件言えや、いてまうぞ」
「本当、君誰!?」
「笹川京子ですが、何か?」
半ば投げやりな感じで言う京子に雲雀は少し取り乱してしまう。
あれ、笹川京子ってこんな性格だったっけ?
雲雀は弥王が来る前の京子を思い出そうとする。
あまりよくは覚えいなかったが、たしかこんな性格ではなかった筈だ。
雲雀の台詞に雲雀を小馬鹿にしたように京子は笑顔で言った。
笑顔毒舌ヒットマンKYOUKO、と弥王はふと思った。
これ、京子を主人公にしたら、売れるんじゃないか?間違いなく、原作は崩壊するだろうが。
弥王は自分が原因で京子がこんな性格になった事よりも、どうでも良いような事を考えていた。
「きょーうーやー。
早く呼び出したワケを言え、0.12秒で言え」
弥王は京子が雲雀を詰っているので、それに乗って机をバンバン叩いて用件を催促する。
机を叩かれている雲雀は不快を露わに弥王を睨んでいるが、弥王には全く効いていない様子だ。
弥王は「やべ、これくた●れPTAのリズムだww」と思って、面白半分に机を叩き続ける。
「ちょっと、追い打ち掛けるように机叩かないでよ!
しかも、リズムがくたば●PTAとか何か腹が立つんだけど?」
雲雀の言葉に弥王は机を叩くのをやめた。唯単に飽きたからである。
それを見て雲雀は溜息を一つ吐くと、真剣な顔つきになった。
弥王もやっと話す気になったか、と雲雀を見る。
「それで、本題に入るけど」
前置きして、雲雀はコーヒーを啜る。
弥王はやっとか、と思いながら、雲雀の話を聞く体勢になっていた。
「真実を教えて」
雲雀の言葉に弥王は目を鋭く光らせた。
まさか、雲雀の口からそんな言葉が出てくるなんて、思っても見なかったのだ。
「いきなりどうした。
どういう風の吹き回しだ?
話も聞こうとしなかったお前が、いきなりそんな事を言うなんて。
お前は木吉の彼氏で、木吉の言った事がお前にとっての真実だ、違うか?」
雲雀の目からその真意を読み取ろうと、弥王は雲雀の目を見る。
だが、依然とその黒曜石の目は何かを語る事はない。
沈黙が部屋を満たして、グラウンドから聞こえる部活のかけ声や校舎のあちこちから聞こえる楽器の練習の音だけが響いている。
軈て、雲雀は口を開いた。
「前、弥王がレーナを襲おうとしたと、副委員長から聞いた。
初めは弥王を咬み殺さないとって思ったけど、思い直したら、弥王はそんな人間じゃない。
弥王は昔から、レーナみたいなタイプは苦手だったでしょ。
だから、レーナが嘘を吐いている事が解った」
一つ一つ、雲雀は言葉を紡いでいく。
雲雀は弥王と別れて2年も経っているというのに、雲雀が弥王のそんな細かい所まで覚えていると言う事に驚いていた。
そんな弥王の驚きに気付かず、雲雀は続ける。
「弥王の一件を疑うと、どうしても他に疑うべき事があるんじゃないか、って考えるようになって・・・・・・。
レーナの今までの言葉が行動が全部不自然に思えるようになって、レーナを信じる事ができなくなった。
本当は、初めからうっすらと漠然と気付いていたんだ。
でも、確証がなくて・・・・・・確証がないから、レーナの味方するしかなくて・・・・・・。
だから・・・・・・っ!!」
弥王は雲雀の言葉を黙って聞いていた。
話を聞く限りではその話は信じて良い物だと、弥王は思う。
今の所、雲雀が嘘を吐いている様な感じはない。
雲雀には木吉のような演技力があるワケではない、と弥王は知っている。
全てを吐きだした雲雀は今までの苦痛から解放されたかのように顔を俯けている。
その目からは“最強”の名には似付かない、銀色の雫が重力に従って落ちて、それが彼のズボンの太腿に吸いこまれる。
弥王は雲雀に歩み寄ると、彼の頭を撫でた。
京子のキャラ、何処行った(^P ^)
これ、番外編で「笑顔毒舌ヒットマン京子」って小説書こうかしら?ww
次の話は、雲雀と弥王の出逢いをザクッと語っちゃいます!