Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~ 作:紅 奈々
月曜に派遣登録説明会に行ったんですが、ナビを使って行ったにも拘わらずに方向音痴発揮させてしまった紅奈々でーす←
もう、絶対にナビとかマップとか信用せんし・・・・・・(-”-)
しかも、遠回り教えられた挙げ句に「そんな場所ありません」つってナビゲーション放棄するし、散々な目に遭ったわぁ・・・・・・orz
それで、遅れそうになったから、予約時間変更してもらって、そこからまた、Googleマップインストールして、マップの通りに進んでた筈なのに、全く違う道に入ってたとか、本当になんだよ、もう・・・・・・お陰で、家から40分位で行ける筈の所を3時間くらい迷ってやっと着いたとか・・・・・・mj笑えねぇー・・・・・・。。。
まぁ、それはさておき、嫌われ最終楽章!!
あー・・・・・・長かった・・・・・・orz
本当はもう少し短い話数で終わる予定だったのに。
まぁ、嫌われが終わっても、リング戦はまだ終わらないわけですがww
暫く、ミオンとリオン、京子は「眠れない」と言う理由でミオンの部屋で談笑していた。
勿論、「眠れない」と言うのはそれぞれに違った意味があり、ミオンはレオナが起きるまで眠れないし、リオンはミオンが起きているから寝ない、京子は唯単に眠れなかったのだ。
そんなワケで、3人でまったりと遅いお茶会をしていた。
「うぅ・・・・・・ん、つぅ・・・・・・っ!」
不意にベッドから唸り声が聞こえて、ミオン達は会話を中断した。
椅子から立ち上がると、ベッドに歩み寄ってベッドの開いているスペースに腰掛ける、ミオン。
そのミオンに気付いたレオナは腕を着いて起き上がろうとする。
それをミオンは制した。
「オレの死の歌声に直に当たったんだ。今生きてんのも奇跡的なくらいだから、寝てろ」
ミオンの歌によって回復されてはいるが、レオナの顔色はまだ蒼白で、少し突けば倒れてしまいそうな程だ。
実際、ミオンが少し肩を押したくらいで、レオナはそのふかふかのベッドに体を沈めさせてしまっていた。
怪我人に対してそんな扱いは酷いんじゃないのかと思わされるが、そもそも、ミオンが標的を生かしておく事自体が珍しく、命があるだけでもマシだと思わねばならなかった。
それをよく知っているリオンは何も言う事もなく、状況をただ静かに見守っていた。
「「寝てろ」とは言ったが、今までの事、洗いざらい全て自白して貰うからな。
寝ながらでも口だけは動くだろ?」
口調だけは穏やかだが、冷たく見下ろしてくる緑の目を見て、レオナは頷く以外の選択肢が無い事を悟る。
徐に頷けば、レオナは口を開いた。
「でも、その前に・・・・・・二人には謝らなくちゃ・・・・・・。
今までの私は・・・・・・ううん、さっき、争奪戦に参加してたまでの私は、「私」じゃなかったの・・・・・・」
突然にそんな事を言われて、京子は困惑する。
なら、今まで自分を陥れてきたあの「木吉レーナ」は誰だったのか。
ミオンとリオンは何となく、レオナの言葉の意味が理解できた。
レオナの様な人間は、これまで何人か見てきたからだ。
「私には、もう一つ人格があって・・・・・・今まで、その人格に体を乗っ取られている様な状態だった」
解離性同一性障害――――一般的に「二重人格」、「多重人格」と呼ばれる精神障害だ。
多くは、虐待や精神的苦痛などにより引き起こされる精神障害で、自分の中にもう一つの人格が生まれてしまう障害の事だった。
木吉レーナ、と言うのは、レオナのもう一つの人格だった、と言うわけだ。
リング戦の途中で木吉レーナがレオナだと知った時に、ミオンは何となくそうじゃないのかと直感していた。
幾ら、年月を重ねたって、人の本質その物は変わらない。性格は多少変わるだろうが、本質が変わるなんてまずは有り得ないのだ。
木吉レーナとレオナはまず、その根本的な本質が変わっていた。
ミオンの知るレオナは臆病で、他人との争いを好まない性格をしている。
だから、後継者争いには向かないし、仮に何らかの要因で後継者争いに介入しないといけない状況になっても、相手を本気に殺しに掛かってこない筈だ。だが、木吉レーナは違った。
本気で後継者となる為に、ミオンを抹殺しようとしていたのだ。
そこからして、レオナの本質が別の者の本質になっていると、ミオンは疑ったのだ。
しかも、レオナはかなり脳天気な性格をしていた為、「あの子、可愛い」とは思っても、「私より可愛くて、邪魔だから消えて」と言う思考には至らない。
更には、ハーレムなんて以ての外だ。
これは、レオナ自身が非科学的ではあるが、何かに憑依されたか、人格が変わってしまったかのどちらかだと言える。
そもそも、レオナの性格からしてレオナがリオンやミオンの兄、マオ・ルーン以外の異性と話せるなんて、有り得ない。
彼女は男性に対して極端な人見知りがあるのだ。
それが、ハーレムを望む事自体が有り得なかった。
「ミオンの言ったとおり、私の家は壊滅したわ・・・・・・もう、9年くらい前になるかしら。
その時、私だけは生き残って・・・・・・父方の兄夫婦に引き取られた。
知っているでしょ?ルーンの家系の女はみんな、何故か先祖の血を濃く受け継いで、髪や目の色が必ず片親には似ない。
私は、顔も母に似てしまった。父親と・・・・・・似てないの。
それが気に食わないって、叔父の奥さんは私を嫌ってた。
叔父はそれを知らないばかりか、奥さんの戯れ言に耳を傾けて、見て見ぬ振り。
だから、私はメイクを覚えて、ウィッグを被って、カラコンも入れて、叔父の子供になろうと必死だった。
それでも、嫌がらせは収まらず、それは虐待に発展した」
レオナはここまでを息一つ吐かずに吐き出す様に言った。
その話を知らなかったミオンはただ、驚いた。まさか、そんな事があったなんて。
基本的にルーン家は親戚同士の婚姻が多く、恋愛婚の少ない家系だった。
それは、ルーン家が請け負う呪いの所為であるが、昔ながらの柵もあったりするのだ。
恋愛婚ができるのは、余程その相手が物好きか或いは相手がただ、遺産目当てかのどちらかである。
レオナの家系はそれこそ自由主義だったので、恋愛婚が多く、その末に血筋が薄くなり忘れ去られた家系だったのだが、血が薄くなれど、外見の遺伝は変わらなかったらしい、レオナはまるで生き写しの様に母親に似た挙げ句、父親には似ていなかった。
その為、レオナは本当に父親の子なのかも疑われて、父親の兄嫁やその両親もレオナの事を良く思っていなかった。
虐待に発展した後のレオナの変化は劇的なモノで、荒れる事はなかったモノの代わりに「愛される事」に執着を持つ様になった時には既にレオナの本来の人格は何処へやら、「木吉レーナ」という人格に入れ替わってしまったのだ。
その後になって虐待が明るみになり、レオナは父親の弟に引き取られ、そのままレオナが出てくる事はなくレーナとしての人格が暴走していたのだ、とレオナは語った。
「その暴走の果てが、これか」
ミオンは話し終わったレオナに視線を向ける事もなく、ふぅ、と細い息を吐いた。
レオナの顔は涙に濡れて、目や頬が真っ赤になっている。
黙って聞いていた京子も、目を潤ませて俯いていた。
「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい、笹川さん・・・・・・ミオン・・・・・・」
静かな部屋に嗚咽の混じったレオナの声が虚しく響く。
この件で、どれだけのモノを京子は失ったのだろう。
友達、信用、家族・・・・・・その年齢で多くのモノを失った。
そして、得たモノは少ない。ただ、その得たモノで取り戻したモノもある。
京子は黙ってレオナを見ていた。
確かに、今までレオナがやってきた事は許せない。
でも、それは「レオナ本人がやっていた事」ではないので、レオナに当たった所でどうしようもない。
今回の件は、「レオナ」ではなく、「木吉レーナ」のやった事なのだ。
解っていても、どうしても割り切れないのは、レオナ=レーナだと、結びつけてしまうから。
ミオンは黙っている京子に目を向けた。
京子は葛藤しているのか何なのか、今でも何も言おうとはしない。
そんな京子にミオンは提案した。
「オレは、今回の争奪戦でかなりスッキリしたからな。
事の顛末も解ったし、コイツをフルボッコにできたし。
それでチャラにするつもりだが・・・・・・京子がそれでも許せないなら、レオナをフルボッコにすればいい。
煮るなり焼くなり、京子の好きにすればいいよ」
ミオンの提案にレオナは俯く。
確かに、レオナはフルボッコにされたりしても仕方のない事をしてしまった。
例えそれが、もう一つの人格の暴走だとしても、その責任はレオナに派生する。
京子はじっと、レオナを見つめたまま、制止しているだけだった。
「じゃあ・・・・・・」
暫くの沈黙の後、京子は口を開いた。
リオン・ヴァルフォア(18/現時点)
ミオンの家系の召使の家系の青年。
ミオンとは遠い遠い血縁に当たるが、かなり昔(10代前くらい)の血縁の為、今では他人に近い。
粗暴・粗野で一匹狼な一面があるが、その行動原理はミオン絡みが多い。
手先が器用で、一度食べたものはレシピを見なくても勘で作れるらしい。
何だか、ハイスペックな召使。
趣味でお菓子を作ってみたり、捨てられている猫を拾ってきたり、ぬいぐるみの手直ししてみたりと、かなり乙女チックな一面がある為、ミオンからは女扱い受けてからかわれたりする事も屡々・・・・・・