Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

62 / 84


今回のシーンは、マクロスFのダイアモンドクレバスを見ていたら、思いついてしまいましたww
いやぁ、何度見ても、あの神回は泣けるww
もう、ミシェクラで爆発して欲しいくらいだわww


標的3

今までの記憶の中で思い出されるのは、全てミオンとの思い出だけだった。

初めはただ、ミオンが仲間の子供だったから、適当にあしらいながらも面倒を見ていた。

修行もして、時には遊んだりもしていた。

あの日々が壊れたのは――――否、壊したのは、紛れもなく自分とXANXUSだ。

まだ、子供だからって、自分たちの都合で蚊帳の外にされて、その挙げ句にヴァリアーを追い出されたミオンはどんな気持ちだっただろうか。

それにも構わず、“ミオンを守る為”と言い聞かせて、傷付けた。

きっと、ミオンなら理解してくれるだろうと、子供なのにミオンに理解を求めていた。

次に会ったミオンは強くなっていて、年齢を悟らせないかの様に落ち着き払っていた。

少し年上で年齢を誤魔化しても解らないくらい、ミオンは年齢に見合わない落ち着きを持って居たのだ。

だが、いきなりヴァリアーに入ってきた彼女が幹部である事に不満を持つ部下は数知れず居た。

そして、問題が起きて、ミオンは一時的に除隊させる事になってしまったのだ。

ミオンには悪いと思ったが、部下を納得させるにはそれしかなかった。

それ以降、ミオンとは全く音信がなかった。

ミオンと過ごした日々を思い出す度に、どうしてもミオンの事が気になって仕方なくなっていく。

いつの間にか、ミオンに気を取られていた気がしていた。

この争奪戦だって、ボンゴレの地位も勿論欲しいが、それと同じくらいにミオンが欲しい為に行った様なモノだった。

ただ、ミオンを取り戻したいが為――――。

そう思った時、スクアーロは、自分がどうしようもなくミオンを求めている事に気付く。

そして、こんな時に思い知った。

―――自分がどれほど、ミオンを愛していたのか、と言う事を――――。

 

【冷えた体一つで世界はどうなるの?】

 

スクアーロは、目を開けた。

そして、まだ言っていなかった事を思い出して、口を開く。

 

 

「そう言えばまだ、言ってなかったなぁ、ミオン?」

 

 

力を振り絞るかの様な声に、ミオンは肩をビクッ、と跳ねさせる。

いつもより力のない声は、スクアーロが疲弊している事を現していた。

スクアーロの言葉の先を待って、ミオンはモニターを見る。

鮫がスクアーロに迫っていた。ミオンは「逃げろ、スクアーロ!!」とどう見ても逃げる事のできないスクアーロに向かって叫ぶ。

悲痛なミオンの声も届かないまま、スクアーロは微笑んだ。

 

 

「あの時言おうとした事だぁ・・・・・・、お前、最後まで聞こうとしなかったからなぁ・・・・・・。

「争奪戦が終わるまで言うな」とかほざいてた気がするが・・・・・・お前の争奪戦は終わったから、言わせてもらうぜ・・・・・・」

 

 

【張り続けてた 虚勢が解けてく・・・・・・long for...】

 

 

「俺はお前の事、愛して――――」

 

 

「スクアーロぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!」

 

 

スクアーロが言葉を紡いだ次の瞬間、スクアーロに鮫が飛び付いた。

その様子を見て、ミオンはモニターに近付いて、がっくりと、膝から崩れ、叫ぶ。

ミオンの悲痛な叫びは、暗い夜空に消え去った。

スクアーロの後の言葉は、巻き上がった水飛沫に掻き消されて最後までその言葉を伝える事はできなかったが、ミオンには届いていた。

ミオンは、自分の肩を掻き抱きながら、嗚咽を漏らす。

そんなミオンにリオンが寄って、その肩を支えながら、立たせる。

ミオンの目から止め処なく涙が零れて、それが地面に吸いこまれていく。

 

【どうしてなの? 涙溢れて 止められない・・・・・・】

 

 

「う・・・・・・っ、あぁ・・・・・・」

 

 

こうなるなら、もっと早くスクアーロに応えるべきだった。後悔の嗚咽が、唇から漏れていく。

幾ら、目的の為に犠牲は厭わないとは言え、恋人が死ぬのは耐えられない。

しかも、幾ら落ち着いているといってもまだ、10代半ばの少女が恋人の死に耐えられるだろうか。

沢田側の人間は、リオンに凭り掛かる形で泣きじゃくっているミオンを居たたまれない表情で見ていた。

沢田も獄寺も、後味が悪いという様な表情で俯いている。

最早、勝利を手放しでは喜べない状況となってしまった。

山本は、未だに水が流れ落ちるフィールドの中で、悔しさに項垂れている。

 

 

【貴方に出逢いSTAR輝いて あたしが生まれて・・・・・・

愛すればこそ iあればこそ

希望のない奇跡を待って どうなるの?

涙に滲む 星の瞬きはgone】

 

重い沈黙の中、チェルベッロが口を開いた。

 

 

「今回の対戦は山本氏の勝利とし、雨のリングは山本氏の物となります」

 

 

「明晩の対戦カードを発表します。

明晩の対戦は、霧の守護者戦となります」

 

 

チェルベッロが勝敗を発表すると、別のチェルベッロが次の対戦カードを発表する。

その声も耳に入らないまま、ミオンはその場で意識を手放した。

意識をなくしたミオンをリオンが抱き上げて、解散する。

ミオンの左耳には、ティア・クォーツが悲しげに燦めいて、揺れていた。

 

 

【もし生まれ変わってまた巡り逢えるなら・・・・・・

その時代(とき)もきっと あたしを見つけ出して

もう二度と離さないで 捕まえてて・・・・・・

「“孤独(ひとり)”じゃない」と 囁いて欲しいplanet......】

 

 

 

暗闇の中で、紫色の光が燦めいた。

その光は、次第に大きくなっていく。

光が辺りを照らした時、そこが水の中である事が解った。

その光の中心に人影が見える。

その人影の周りには、無残に引きちぎられたかの様な海洋生物の肉片が散乱していた――――――。






獄寺隼人(14)、山本武(14)


沢田綱吉の腰巾着。
沢田と三人で「3馬鹿」と呼ばれる事も。
ダイナマイトに刀って、危なすぎる・・・・・・つーか、銃刀法違反じゃないの、こいつら?ww
それぞれ、「オクトパス野郎」と「なのな星人」と何か謎のあだ名を京子から貰った。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。