Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

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ぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!?消えたぁぁぁぁぁぁぁぁああ!?
執筆中だったのに、小説が消えたぁぁぁぁぁぁああ!!Orz
と思って、自動保存された小説を見たら、自動保存されてて、無事だった、という事件がありました←
焦って、パニックになりましたよ、もう・・・・・・(・ω・`)
このサイトが自動保存に対応しているサイトで良かったよ。
じゃないと、今頃は・・・・・・((gkbr
そんな試練じゃないけど乗り越えて、第1話です←


第23楽章 NUVOLA―雲―
標的1


「クフフフ、 舞い戻ってきましたよ。輪廻の果てより」

 

 

目の前に現れた少年は、その藍色の瞳を沢田に向け、静かに言った。

蒼い髪に藍色と紅い目のオッドアイ。紅いその眼球には、「六」という文字が浮かんでいる。

驚愕に静寂する沢田側。

ミオンは、久しぶりに見る幼馴染みの姿に懐かしさを感じた。

――――六道骸。

かつては、自らが所属していたマフィア、エストラーネオファミリーにて人体実験の実験台(モルモット)にされていたが、ヴァリアーの襲撃の際に自らの手でファミリーを壊し、その後はマフィアを殲滅する体でマフィア犯罪を犯し、マフィア刑務所に入れられるも何度も脱獄し、日本にて復讐者(ヴィンディチェ)に連れて行かれた、凶悪犯。

今では、復讐者(ヴィンディチェ)の牢獄に囚われている筈であるが―――――。

何より、その事は不本意とは言え、復讐者(ヴィンディチェ)にその身柄を引き取らせた沢田がよく知っていた。

だから、尚のこと驚愕する。

囚われの身である筈の彼が何故、ここに?

沢田と獄寺は互いに目を見合わせた。

 

 

「ムムッ・・・・・・、六道骸。

何処かで聞いた事のある名だと思えば、思い出したよ。

一月程前の話だ。復讐者(ヴィンディチェ)の牢獄で脱獄を試みた者が居た。

その者の名は―――六道骸」

 

 

マーモンは立ち上がると、顎に手を当て、記憶を手繰り寄せる様に言った。

マーモンの言葉に沢田は「また、脱獄したの――――!?」と驚愕の声を上げる。

沢田の驚愕にはミオンも同感だが、「骸ならやりかねないな」と、妙に納得した。

マーモンの説明は続く。

 

 

「しかし、脱走は失敗に終わった筈。

再び囚われ、そればかりか、今度は光も音も届かない地下の最下層にぶち込まれたと聞いたよ」

 

 

マーモンの説明に、沢田とミオンの顔色が変わる。

ミオンは表情を曇らせて、骸を見る。

しかし、マーモンの言葉をモノともしない様に骸は、「クフフ」と笑って見せた。

 

 

「ボンゴレが誇る最強の暗殺組織の情報網も、たかが知れていますね。

現に今、僕は此処に在る」

 

 

マーモンを嘲笑いながら、骸は不敵な笑みで言った。

マーモンはそんな骸に神経を逆撫でされたらしく、「ムムッ」と唸る。

 

 

「面倒くさい奴だな。

君は、あの女に取り憑いた幻覚だろう?

目障りだ、直ぐに消して上げるよ」

 

 

心底面倒くさい、と言いたい様にマーモンは、先程の極寒の幻覚を作り上げた。

辺り一面が真っ青な景色へと一転し、骸の足許が凍り付いていく。

骸はその状況下でも、「おやおや?」とまるで術が通じていないかの様に凍っていく体を見つめる。

遂には骸の体は爪先から脳天まで凍り付き、氷像と化してしまった。

 

 

「恨まないでよ、幻覚に負けて上げる程、僕はお人好しじゃなくてね。

さて、君の正体を暴こうか」

 

 

「最も、壊れるのはさっきの女の体だろうけどね」二丁の銃をマントの下から取り出しながら、マーモンは言った。

銃口を骸に向け、左右交互に弾丸を放つ。

銃弾は、骸の氷像へと吸いこまれる様に飛んでいった。

万事休す――――。

骸の死を予感してしまった沢田側からは、戦慄が走った。

が、次の瞬間、その弾丸は炎の中に吸いこまれて、跡形もなくなる。

骸を見れば、その赤眼の文字が、六から一へと変わっていた。

「クフフ」と骸の静かな笑い声が聞こえた。

 

 

「誰が幻覚ですか」

 

 

骸の言葉と共に、凍り付いていた骸の体を覆っていた氷が溶けて蒸発して、骸は平然とそこに立っていた。

驚きに目を見張る沢田達。

マーモンはここに来て、さっきまで凍り付いていた骸が幻覚だったのだと悟った。

骸は動きの止まったマーモンに対して、三叉槍を振り翳した。

マーモンはそれを身一つで翻し、避ける。

骸の右目が四と言う字に変わり、藍色の闘気(オーラ)が灯っている。

 

 

「確かあれって、格闘スキルの修羅道だったよな。

物凄くチートなスキルだった気がするぞ」

 

 

骸がマーモンに高速で三叉槍を振り回している間に、ミオンがポツンと言った。

確かに、骸のスキル、六道輪廻の第四の道「修羅道」は、段よりも格段に戦闘スキルをアップさせるスキルなので、見方によればチートに取れなくもない。

ミオンの呟きを拾ったマーモンは呻く様に言った。

 

 

「格闘のできる術師なんか邪道だぞ!

六道輪廻だって、僕は認めるモノか!!」

 

 

「ほう?」

 

 

息を切らせながら言うマーモンに骸は探る様な声を漏らす。

マーモンの言葉に「銃も格闘に入るんじゃ」とミオンは微かに思ったが、それは仕舞っておこう、と何も言わなかった。

 

 

「人は生まれた時から同じ人生を無限に繰り返すモノさ。

だから僕は集めるんだ、金をね!」

 

 

マーモンの言葉と共に景色が歪んで、今居る場所が別次元の様に感じる。

幻覚を魅せられる度に、沢田側からは狼狽した声が上がった。

中には、幻覚汚染で頭痛を訴える者も出てきていて、戦いは激化する。

 

 

「クハハハ!強欲の元アルコバレーノですか!

ですが、欲なら、僕も負けません!!」

 

 

高笑いした骸は、三叉槍を振り翳すと、更に幻覚で蓮の(つた)が纏わり付いた火柱を展開させる。

無重力の暗黒地帯に火柱の昇る灼熱地獄。

幻覚戦線が激化してくると、沢田は立って居られなくなり、呻きながらその場にしゃがみ込んだ。

 

 

「ツナ!?」

 

 

沢田の異常に気が付いた山本が沢田の背中に手を当て、その身を案じる様に声を掛ける。

沢田は、「頭に何か入ってくる・・・・・・!!」と頭を抱えた。

その沢田の頭の中では、骸の近況らしき映像が流れてきていた。

 

全身に黒いローブを纏い、顔に包帯を巻いている3人組に負われている骸、犬、千種。

逃げ切れないと悟った骸は2人に別々に逃げる事を進言し、自分は囮になり、追っ手に捕まった。

地下室の様な場所にある、幾つもの青白い光を放つ直立の水槽の様なモノ。

その中の一つに、骸の身が拘束されていた。

水槽の中に閉じ込められ、手足は枷で繋がれて、右目に太いチューブの様なモノが繋げられている。

その細い体には、太い鎖が巻き付けられていて、左目はテーピングされて閉じられている。

骸は2人を逃がす為に囮になって捕まり、水槽の中に拘束されていたのだった。

それを沈痛な目で沢田は見た。

―――骸・・・・・・。

その映像の後、他の映像が次々に流れ込んできた。

 

2人の保護を引き替えに沢田家光と守護者になる交渉をする骸。

その後、他の映像も流れてきた。

 

薄汚い実験室の様な場所。

恐らく、エストラーネオファミリーの実験室だと予想される。

そこに、身を寄せ合って慰め合っている幼い子供の姿が3人。

外見の特徴から、それがミオンと骸である事は解った。あともう1人は、沢田は知り得ないが、後にミオンの執事となるメテーオラである。

それは、ミオンが受けた屈辱の日々の映像であった。

喉を抉られ、無理矢理に体に死ぬ気の炎を灯され、時には薬の実験にも使われていた。

その後は、ヴァリアーが襲撃し、それに便乗して骸が内部から施設を破壊して、エストラーネオは陥落、その際に骸と犬と千種は別行動、ミオンとメテーオラはヴァリアーに引き取られた。

その時に、ミオンがボンゴレの書斎で、自分がエストラーネオに実質売られた事を知った。

それからは、ボンゴレを再構築するべくミオンが動く事を決意した。

それらの映像を見て、沢田は眉根を寄せた。

だから、あんなにボンゴレを憎んでいたのか。

 

その後は、守護者になる様に家光から交渉を求められ、条件付きで引き受けた事を知る。

条件付きでなければ、ミオンが自分の味方に付く筈がなかった事を知って、沢田は居たたまれなくなった。

自分のボスはあくまでXANXUSただ1人だ、と、ミオンは家光にも言っていたのだ。

そんな事を言われても仕方がない、と沢田は思った。

ただでさえもボンゴレを嫌っていたのに、自分は真実も見ようとしないで決め付けて、ミオンを敵に回した。

その事で、ミオンは更にボンゴレに不信感を持って居ただろう。

それなら、ミオンが寝返りたがっていた気持ちが解ったのだ。






六道骸(15)

かつて、エストラーネオファミリーで人体実験を受けていた被験体の少年。
今では、ボンゴレファミリーの霧の守護者候補として、沢田綱吉を狙っている。
一見、冷酷非情に見えて実は仲間を放っておけない優しさを持って居る。
特にミオンに対しては一層、気に掛けている様だ。


城島犬(14)、柿本千種(14)

骸と同じく、エストラーネオファミリーで人体実験を受けていた被験体。
骸とミオンに対しては忠誠心ではないが、それに近い感情を持っている。
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