Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~ 作:紅 奈々
執筆中だったのに、小説が消えたぁぁぁぁぁぁああ!!Orz
と思って、自動保存された小説を見たら、自動保存されてて、無事だった、という事件がありました←
焦って、パニックになりましたよ、もう・・・・・・(・ω・`)
このサイトが自動保存に対応しているサイトで良かったよ。
じゃないと、今頃は・・・・・・((gkbr
そんな試練じゃないけど乗り越えて、第1話です←
標的1
「クフフフ、 舞い戻ってきましたよ。輪廻の果てより」
目の前に現れた少年は、その藍色の瞳を沢田に向け、静かに言った。
蒼い髪に藍色と紅い目のオッドアイ。紅いその眼球には、「六」という文字が浮かんでいる。
驚愕に静寂する沢田側。
ミオンは、久しぶりに見る幼馴染みの姿に懐かしさを感じた。
――――六道骸。
かつては、自らが所属していたマフィア、エストラーネオファミリーにて人体実験の
今では、
何より、その事は不本意とは言え、
だから、尚のこと驚愕する。
囚われの身である筈の彼が何故、ここに?
沢田と獄寺は互いに目を見合わせた。
「ムムッ・・・・・・、六道骸。
何処かで聞いた事のある名だと思えば、思い出したよ。
一月程前の話だ。
その者の名は―――六道骸」
マーモンは立ち上がると、顎に手を当て、記憶を手繰り寄せる様に言った。
マーモンの言葉に沢田は「また、脱獄したの――――!?」と驚愕の声を上げる。
沢田の驚愕にはミオンも同感だが、「骸ならやりかねないな」と、妙に納得した。
マーモンの説明は続く。
「しかし、脱走は失敗に終わった筈。
再び囚われ、そればかりか、今度は光も音も届かない地下の最下層にぶち込まれたと聞いたよ」
マーモンの説明に、沢田とミオンの顔色が変わる。
ミオンは表情を曇らせて、骸を見る。
しかし、マーモンの言葉をモノともしない様に骸は、「クフフ」と笑って見せた。
「ボンゴレが誇る最強の暗殺組織の情報網も、たかが知れていますね。
現に今、僕は此処に在る」
マーモンを嘲笑いながら、骸は不敵な笑みで言った。
マーモンはそんな骸に神経を逆撫でされたらしく、「ムムッ」と唸る。
「面倒くさい奴だな。
君は、あの女に取り憑いた幻覚だろう?
目障りだ、直ぐに消して上げるよ」
心底面倒くさい、と言いたい様にマーモンは、先程の極寒の幻覚を作り上げた。
辺り一面が真っ青な景色へと一転し、骸の足許が凍り付いていく。
骸はその状況下でも、「おやおや?」とまるで術が通じていないかの様に凍っていく体を見つめる。
遂には骸の体は爪先から脳天まで凍り付き、氷像と化してしまった。
「恨まないでよ、幻覚に負けて上げる程、僕はお人好しじゃなくてね。
さて、君の正体を暴こうか」
「最も、壊れるのはさっきの女の体だろうけどね」二丁の銃をマントの下から取り出しながら、マーモンは言った。
銃口を骸に向け、左右交互に弾丸を放つ。
銃弾は、骸の氷像へと吸いこまれる様に飛んでいった。
万事休す――――。
骸の死を予感してしまった沢田側からは、戦慄が走った。
が、次の瞬間、その弾丸は炎の中に吸いこまれて、跡形もなくなる。
骸を見れば、その赤眼の文字が、六から一へと変わっていた。
「クフフ」と骸の静かな笑い声が聞こえた。
「誰が幻覚ですか」
骸の言葉と共に、凍り付いていた骸の体を覆っていた氷が溶けて蒸発して、骸は平然とそこに立っていた。
驚きに目を見張る沢田達。
マーモンはここに来て、さっきまで凍り付いていた骸が幻覚だったのだと悟った。
骸は動きの止まったマーモンに対して、三叉槍を振り翳した。
マーモンはそれを身一つで翻し、避ける。
骸の右目が四と言う字に変わり、藍色の
「確かあれって、格闘スキルの修羅道だったよな。
物凄くチートなスキルだった気がするぞ」
骸がマーモンに高速で三叉槍を振り回している間に、ミオンがポツンと言った。
確かに、骸のスキル、六道輪廻の第四の道「修羅道」は、段よりも格段に戦闘スキルをアップさせるスキルなので、見方によればチートに取れなくもない。
ミオンの呟きを拾ったマーモンは呻く様に言った。
「格闘のできる術師なんか邪道だぞ!
六道輪廻だって、僕は認めるモノか!!」
「ほう?」
息を切らせながら言うマーモンに骸は探る様な声を漏らす。
マーモンの言葉に「銃も格闘に入るんじゃ」とミオンは微かに思ったが、それは仕舞っておこう、と何も言わなかった。
「人は生まれた時から同じ人生を無限に繰り返すモノさ。
だから僕は集めるんだ、金をね!」
マーモンの言葉と共に景色が歪んで、今居る場所が別次元の様に感じる。
幻覚を魅せられる度に、沢田側からは狼狽した声が上がった。
中には、幻覚汚染で頭痛を訴える者も出てきていて、戦いは激化する。
「クハハハ!強欲の元アルコバレーノですか!
ですが、欲なら、僕も負けません!!」
高笑いした骸は、三叉槍を振り翳すと、更に幻覚で蓮の
無重力の暗黒地帯に火柱の昇る灼熱地獄。
幻覚戦線が激化してくると、沢田は立って居られなくなり、呻きながらその場にしゃがみ込んだ。
「ツナ!?」
沢田の異常に気が付いた山本が沢田の背中に手を当て、その身を案じる様に声を掛ける。
沢田は、「頭に何か入ってくる・・・・・・!!」と頭を抱えた。
その沢田の頭の中では、骸の近況らしき映像が流れてきていた。
全身に黒いローブを纏い、顔に包帯を巻いている3人組に負われている骸、犬、千種。
逃げ切れないと悟った骸は2人に別々に逃げる事を進言し、自分は囮になり、追っ手に捕まった。
地下室の様な場所にある、幾つもの青白い光を放つ直立の水槽の様なモノ。
その中の一つに、骸の身が拘束されていた。
水槽の中に閉じ込められ、手足は枷で繋がれて、右目に太いチューブの様なモノが繋げられている。
その細い体には、太い鎖が巻き付けられていて、左目はテーピングされて閉じられている。
骸は2人を逃がす為に囮になって捕まり、水槽の中に拘束されていたのだった。
それを沈痛な目で沢田は見た。
―――骸・・・・・・。
その映像の後、他の映像が次々に流れ込んできた。
2人の保護を引き替えに沢田家光と守護者になる交渉をする骸。
その後、他の映像も流れてきた。
薄汚い実験室の様な場所。
恐らく、エストラーネオファミリーの実験室だと予想される。
そこに、身を寄せ合って慰め合っている幼い子供の姿が3人。
外見の特徴から、それがミオンと骸である事は解った。あともう1人は、沢田は知り得ないが、後にミオンの執事となるメテーオラである。
それは、ミオンが受けた屈辱の日々の映像であった。
喉を抉られ、無理矢理に体に死ぬ気の炎を灯され、時には薬の実験にも使われていた。
その後は、ヴァリアーが襲撃し、それに便乗して骸が内部から施設を破壊して、エストラーネオは陥落、その際に骸と犬と千種は別行動、ミオンとメテーオラはヴァリアーに引き取られた。
その時に、ミオンがボンゴレの書斎で、自分がエストラーネオに実質売られた事を知った。
それからは、ボンゴレを再構築するべくミオンが動く事を決意した。
それらの映像を見て、沢田は眉根を寄せた。
だから、あんなにボンゴレを憎んでいたのか。
その後は、守護者になる様に家光から交渉を求められ、条件付きで引き受けた事を知る。
条件付きでなければ、ミオンが自分の味方に付く筈がなかった事を知って、沢田は居たたまれなくなった。
自分のボスはあくまでXANXUSただ1人だ、と、ミオンは家光にも言っていたのだ。
そんな事を言われても仕方がない、と沢田は思った。
ただでさえもボンゴレを嫌っていたのに、自分は真実も見ようとしないで決め付けて、ミオンを敵に回した。
その事で、ミオンは更にボンゴレに不信感を持って居ただろう。
それなら、ミオンが寝返りたがっていた気持ちが解ったのだ。
六道骸(15)
かつて、エストラーネオファミリーで人体実験を受けていた被験体の少年。
今では、ボンゴレファミリーの霧の守護者候補として、沢田綱吉を狙っている。
一見、冷酷非情に見えて実は仲間を放っておけない優しさを持って居る。
特にミオンに対しては一層、気に掛けている様だ。
城島犬(14)、柿本千種(14)
骸と同じく、エストラーネオファミリーで人体実験を受けていた被験体。
骸とミオンに対しては忠誠心ではないが、それに近い感情を持っている。