Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

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ずっと放置してて、すみませんでした;;
一応、チラ見程度にinしてはいたのですが、中々執筆する暇がなくて;;
さて、言い訳もそこそこにあと5、6話程度で終わりです。



第24楽章 CIELO―大空―
標的1


「では、前々回の夜空と風の守護者の対戦結果を変更します。

夜空と風の守護者の対決はミオン・ルーンの勝利とし、リングはミオン・ルーンの物、夜空と風のリングは4つでワンセットの扱いとしますので、沢田氏側のリング所持数、晴、夜空・風、雨、霧の計4つ。

XANXUS様側のリング所持数、雷、嵐、雲、大空の計4つです。」

 

 

「現時点で引き分けとなりましたので、次の対戦で決着を付けたいと思います。」

 

 

「明晩の対戦カードは、大空の守護者の対戦です。

では、明晩の11時、お待ちしております」

 

 

交互に説明を終えると、チェルベッロはヴァリアーと共に消えていった。

硬直が解けた雲雀は、「ラクス!」と小さくなっていく幼馴染の背中に声を掛けたが、声を掛けられた当の本人は振り返る事もなく、闇夜に溶けるかの様に静かにその場を離れた。

ラクスの肩を掴もうとした雲雀の手はやり場を無くして、空を切る。

ラクスが消えた後を雲雀は、ただただ、見つめている事しか出来なかった。

 

 

 

 

「と、いう事でまぁ、昨日は相手が悪かった為に、恭弥はあっさりと負けさせられたよ」

 

 

午後の風が心地好く吹く昼休みの屋上で、沢田はミオンにより、昨夜の対戦の結果を知らされた。

獄寺も山本も了平も、沈痛な面持ちで沢田の反応を窺う。

沢田は、あまりの衝撃に声を、いや、呼吸をする事さえも忘れた。

数秒後、沢田の口からやっと、「え・・・・・・?」という声が漏れた。

その声は驚愕一色で、他にどんな反応をすればいいのか解らない、と言った感じだ。

 

 

「雲雀の対戦相手・・・・・・雲雀の幼馴染だったんだってよ。

塚下ラクスって、凄くボーイッシュで和風な感じの子だったんだけどさ。

それがまた、妙に強いっつーか・・・・・・不思議な力を持ってる奴で。

雲雀が一個も手が出せなかったんだ」

 

 

山本の言葉に沢田は尚も驚いた。

あのゴーラ・モスカとか言う、大男じゃなかったのか、と。

そして、「不思議な力?」とその後の言葉に疑問を持って行く。

山本は説明し難いのか、困った様な表情で頷いてみせた。

 

 

「どう説明すればいいのか解らないけどさ・・・・・・雲雀の動きを一切封じたっつーか・・・・・・俺等から見たら、雲雀が全く動いてなかったのな。

雲雀も動けねーみたいで、かなり焦ってた様に見えた」

 

 

「な、何それ・・・・・・」

 

 

山本の説明に、沢田は状況があまり想像できず、呟いた。

あの戦闘狂で有名な雲雀の動きを封じられる人間離れした人間が居るのかーーーーと思った所で、そう言えば神南も、最初の時に雲雀さんの動きを一切封じた挙句にぶん投げてたな、と沢田は思い返した。

 

 

「彼奴は時空ノ神子(トキノミコ)だからな。

時間を操る事くらい、造作も無い。

彼奴は、あのチビの時間を止めて、動きを封じたんだ。」

 

 

山本の説明を少し離れた所で聞いていたリオンが説明する。

今度はリオンの言葉に沢田は「トキノミコ・・・・・・?」と鸚鵡返しで訊いてきた。

本当に、何も知らないのかよ・・・・・・と、リオンは呆れながらも、頷く。

 

 

「世界の基盤を築いている神により神託をされた神の子の一人だ。

時空と農業の神、サトゥルヌスを守護に持つ時空ノ神子(トキノミコ)

サターンは、時間を操る事ができると聞いた事がある。

あのチビの敗因は、サターンが相手だったからだ。」

 

 

雲雀が聞いていれば屈辱で顔を歪め、「咬み殺す」とトンファーを振るってきそうな事を平然と言う、リオン。

〜〜が相手だったから、とか、誰がやっても同じだった、と言う様な表現は、戦闘狂の彼には絶対禁句である事は、並中生なら誰もが知っている事である。

沢田は、この場に雲雀さんがいなくて良かった〜、と安堵する。

 

 

「でまぁ、オレのリング戦が有効になって、4対4で引き分けになったから、今日は大空の争奪戦なのだが・・・・・・沢田、修行の方はどうだ?」

 

 

いつものミオンなら絶対に訊かないであろう、沢田の修行の進行具合を訊いてみると、沢田は目を見開いてミオンを見た。

まさか、ミオンはこっちに付く気なのだろうか?

あんなに寝返りたがっていたのに。

そんな沢田の疑問が解ったのだろう、ミオンは続けた。

 

 

「勘違いするな。

オレは今、疑問を解きたいが為にお前に付いているだけだ。

疑問さえ解ければ、オレはXANXUSの所に戻る。」

 

 

ミオンの言う「疑問」が何の事なのか、昨日の争奪戦に参加していなかった沢田には知りようもないが、ミオンの思い詰めたような表情から、何となくただ事ではない事が窺えるようで、沢田はゆっくりと頷いた。

 

 

「神南達が居るから、何が起きても大丈夫だと思ったから、修行の方は順調に進んだよ。もう、大丈夫。

今日の争奪戦、負ける訳にはいかないからね」

 

 

まっすぐミオンを見上げてきた目には、覚悟の色が窺えた。

それを見たミオンは、沢田の心境の変化を少し感じた。

 

 

「弥王さ〜ん、レオナちゃ〜ん!」

 

 

不意に、今居る筈のない人物の声が聞こえた気がした。

沢田、山本、獄寺はその声に振り返る。

そこには、今居る筈のない三浦ハルの姿があった。

沢田は「ハル!」と驚いたような声を上げる。

ハルは、紙袋を片手に持っていた。その隣には、京子もいる。

どうやら、京子が連れてきたようだ。

 

 

「お〜、三浦さん!

早かったな?もう少し遅くなると思ってたのに」

 

 

ミオンの言葉に京子とレオナ、リオン以外が一斉にミオンを振り返る。

ハルを呼んだのは、どうやらミオンだった様だ。

ハルは明るい声で「はいっ!!」と返事をした。

 

 

「テストが予定よりも早く終わったんです!

早く弥王さんに会いたくて、思わず飛んできちゃいました!」

 

 

ハルの言葉に「オレも会いたかったよ」と微笑む、ミオン。

ハルの言葉から、、ミオンはハルに自分の本性を教えていないのだと、沢田達は思った。

 

 

「それより、何でハルがここに!?

てか、その制服どうしたの?」

 

 

沢田は、ハルが並中の制服を着ている事に突っ込んだ。

ハルは、沢田に話を振られて、答える。

 

 

「今朝、璃王さんが届けてくれたんです!」

 

 

「潜入するなら、制服は必要だろ?

璃王に趣味のついでに頼んだんだよ。」

 

 

「何でもぶち撒けるのは、この口か、あぁ?弥王」

 

 

ハルの言葉に頷いたミオンの頬を引っ張りながら、リオンはミオンを睨み上げる。

「ひひゃい」と口が上手く動かないせいで間抜けな声を出しながら、ミオンは暴れる。

ミオンの言葉を聞いた沢田は、「神谷君って、本当にハイスペックだよね・・・・・・・」と呟く。

その呟きに、獄寺と山本、了平が頷いた。

 

 

それから、沢田達とハルは和解して、京子と一緒に作ったというお守りを全員に配った。

勿論、、お守りは京子の手で雲雀にも届けられたそうな。

そんな雲雀は何処か、機嫌が良かったらしい・・・・・・。





三浦ハル(14)

木吉レーナによって虐められていた被害者。
沢田達には何もされっていなかったが、自然的に疎遠になっていた。
京子とレオナが和解した後、レオナの謝罪により、和解した。
今では良い友達らしい。
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