Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~   作:紅 奈々

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お久しぶりです。
先々週の火曜日に無事、出産を終えて、先週の月曜に退院しました!
平均よりちょっと小さめの元気な男の子が生まれましたよ〜( ´ ▽ ` )
もう、可愛い!
自分の息子ながら、可愛すぎる!
と、親バカ発動中ですw

さて、そんな事より!
大空戦もそろそろ中盤に入ってきました!

・・・・・・いつになったら、最終回書けるのだろうか;;


標的4

「どうしてなの? 涙溢れて 止められない・・・・・・

 

貴方に出逢いSTAR輝いて あたしが生まれて

愛すればこそ i在ればこそ

希望のない奇跡を待って どうなるの?

涙に滲む惑星(ホシ)の瞬きはgone

もし生まれ変わってまた巡り逢えるなら・・・・・・

その時代(とき)もきっと あたしを見つけ出して

もう二度と離さないで 捕まえてて・・・・・・

「“孤独(ひとり)”じゃない」と囁いて欲しい planet......」

 

 

 

 

 

間一髪で、沢田はXANXUSの銃撃を避けていた。

沢田が避けたことにより、沢田の後ろにあった体育館に穴が空く。

沢田は、体育館の中に居るクロームに被害がないかを確認する為、慌てて体育館を振り返った。

視界に映ったのは、「もう少しで死ぬ所だったよ、ボス!!」と、XANXUSに文句を付けているマーモンと、その隣で苦しそうに横たわっているク ロームの姿。

どうやら、クロームは無事だった様で、沢田はホッと安堵の息を吐く。

もし、クロームに何かあったら、ミオンに殺されかねない。

沢田は、そんな予感をも感じていたのだ。

 

 

「お前の事を調べて、解ったことがある。

お前は、平凡な中学生だった。

マフィアの事なんざ何一つ知らねぇで、日の光の下で当たり前の様に幸せを約束された様な生活を送っていた。

ずっと、そこに居ればいいモノを、ある日、9代目(オヤジ)とそこのアルコバレーノが壊したんだよなぁ?」

 

 

XANXUSは、獣の様な獰猛な視線を沢田からリボーンへ向けた。

リボーンはボルサリーノの鍔を引き寄せて、顔を俯ける。

沢田をマフィア・ボンゴレファミリーの10代目にする。

リボーンは9代目から依頼されて、沢田の元へ来たのだ。

今まで、沢田を10代目にすることだけを考えてきた。

XANXUSの言い様では、それが間違いだったのか、と思わされる。

XANXUSは何を言おうとしているのだろうか。

 

 

「まぁ、それはどうでも良いことだ。

どのみち、お前は10代目にさせられる。老い耄れの思惑通りにな。

お前が望もうが望ままいが関係なく、あの老い耄れの生き人形として生きる事を強制されるんだ!」

 

 

XANXUSの言葉のあとに、凄まじい銃撃が沢田に襲い掛かる。

刹那、観覧席に戦慄が走った。

沢田殿!と言う、バジルの声とツナ君!と、京子の声が重なった。

リボーン、コロネロは苦虫を噛み潰したような顔付きに、リオンとメリア、メテーオラが現状を静観している。

 

 

「実力の差がこれ程とは・・・・・・」

 

 

「XANXUS相手にこれだけやれれば充分だろ。」

 

 

苦虫を噛み潰したような苦渋の表情で、コロネロが呟いた。

その隣でリオンが感情のこもらない声色で呟いたのが聞こえた。

二人の言葉に同意でもなく否定でもない言葉が返される。

 

 

「今の一撃、直撃を凌いだだけでもラッキーとしないとな。」

 

 

「直撃を凌いだ・・・・・・?」

 

 

リボーンの意味深な言葉に、コロネロが鸚鵡返しで返す。

沢田を観察する様に見た後で、リオンは「装備か」と短く言った。沢田を見る限り、直撃を免れられる様なモーションをした様には見えなかったので、装備で凌いだのだろう、とリオンは推測したのだ。

リオンの言葉に、リボーンは頷いた。

 

 

「レオンがツナのベストだけ10倍の厚みにしてくれたんだぞ。

まぁ、今ので吹き飛んじまったから、次のラッキーはねぇけどな。」

 

 

リボーンの肩に乗っているカメレオンーー形状記憶カメレオン、レオンを撫でながら、リボーンは言った。

 

 

 

【何しに生まれたの? 何しに此処に()る?】

 

 

【生き残りたい 埋まらない傷 光恐れてた・・・・・・

赦されたい生命が今 惹かれ合った

彷徨い果てて 君の隣で熱り鎮めたい

本気の身体見せ付けるまで 私眠らないーーーー】

 

 

一方、その頃、時を同じくして、ラクスの手によって助けられたベルフェゴールと雲雀が校舎裏で対峙していた。

 

 

「君、天才なんだって?」

 

 

氷の様に冷たい声には感情などは感じ取れず、温度のない鋭い眼光がベルフェゴールを貫いている。

こいつは確か。ベルフェゴールは、脳内にインプットした沢田側の守護者の情報を手繰り寄せる。

写真と目の前の少年が合致すると、ベルフェゴールはニヤリ、と口角を上げた。

 

 

「へぇ、俺の事知ってんだ?

俺もお前知ってるよ。エース君だろ」

 

 

「違う、一文字も合ってない。」

 

 

ベルフェゴールの言葉を即答で否定する、雲雀。

そんな雲雀を「変な奴」とベルフェゴールは笑った。

「でも」と、ベルフェゴールは続ける。

 

 

「何だか、一気に楽しくなってきちゃった」

 

 

無邪気な笑みを浮かべ、ベルフェゴールは何処からともなくナイフを取り出した。

ナイフを自分の周りに浮かべて余裕の笑みを浮かべるベルフェゴールに雲雀は嘲笑するかの様な笑みを向ける。

 

 

「曲芸でもするのかい?

下らない手品はもう、見飽きてるよ」

 

 

「君達は一人残らず咬み殺す」雲雀は、トンファーを構えて笑った。

それを切っ掛けに、ベルフェゴールと雲雀が同時に地面を蹴った。

ベルフェゴールのナイフと雲雀のトンファーがぶつかり合い、金属がかち合う甲高い音が夜空に響く。

投げ付けられるナイフを避けては時折、トンファーで叩き落として防ぐ。

 

 

「数を打っても意味ないよ」

 

 

雲雀は、馬鹿の一つ覚えの如くナイフを投げ付けてくるベルフェゴールに対して、嘲笑するかの様に言った。

その刹那、雲雀は、熱を孕んだ鋭い痛みを肩に感じた。

気が付いた時には、雲雀の肩から紅い鮮血が飛沫を上げて飛び散って、それを皮切りに体の至る所から血が噴き出してきた。

出鱈目に投げられていたナイフは、全て避けていた筈。それなのにどうして、自分は負傷しているのだろうか?

大量に流れてくる血に雲雀はその場に膝を着いた。

大量出血で力が入らない。

 

 

「何だ、ミオンが気に入ってたらしいから、どんな奴かと思えば、こんなもんか。

お前、ここで死亡決定な。バイビ」

 

 

ベルフェゴールは、面白くない、とでも言いたげに低く呟くと、ナイフを取り出した。

白銀の刃が月明かりを反射して、その白刃に雲雀の姿を映す。

その白刃に最期を見た雲雀は目を閉じた。

 

 

「眠らない想い 消える事ない希望がこの手に在るからーーーーー」

 

 

ふと、雲雀の耳に、ミオンの声が通り抜けた。

あぁ、そうだ。僕はこんな所でまだ、死ねないな。

まだ、ミオンに言いたい事、ミオンと話したい事が沢山ある。

ミオンとまた、戦いたい。

そう思えば、自然と雲雀は何処からか力が湧き上がってくるのを感じた。

切られた筈の体が不思議と痛くない。これが、ミオンの”力”なのだろうか。

雲雀は目を見開いて、自分の眼前に迫ってきてた白銀のナイフを指に挟んで受け止めた。

その時に、ナイフの持ち手の後ろに細いワイヤーがベルフェゴールに向かって伸びているのが見えた。

嗚呼、タネはこれか。仕組みが解れば、何も怖い事はない。

 

 

「へぇ、成る程ね。ナイフに糸が付いてたんだ。

まるで、頭の悪い草食動物が生き延びるために苦し紛れにつけた様な知恵だね。

・・・・・・”天才”が聞いて呆れるよ。何だか一気に戦意喪失した」

 

 

「そういう事なら、一本残らず撃ち落とせば、僕の勝ちだね」と、雲雀は嗤い、トンファーの後ろから仕込み玉鎖を出して、トンファーを回した。

高速で回る玉鎖にワイヤーが絡め取られ、引き千切られる。

タネがバレたベルフェゴールは、顔色を悪くした。

策を見破られれば、ベルフェゴールにはもう、打つ手がないーーキレる以外に。

 

 

「覚悟はいいかい?」

 

 

雲雀の凶器と化したトンファーがベルフェゴールの眼前に迫ってきた。

 

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