Preghiera di duo~月に祈りを星に願いを~ 作:紅 奈々
前回の投稿からかなり掛かってしまいましたが、いつの間にかお気に入りが増えていたので、ビックリしましたww
更新していないのに、読んでくれている人、お気に入りを外さないで居てくれる人も居るんだ、と、感激しましたw
新しくお気に入り登録してくれた方、こんな小説の更新を待って下さっている方、亀よりのろまな作者ですが、最後まで書かせて頂きますので、どうぞ、最後までお楽しみ下さい!w
標的1
「覚悟は良いかい?」
「っと・・・・・・」
雲雀の殺人トンファーがベルフェゴールの眼前に迫ってきた。
ベルフェゴールは冷や汗を流して、この場をどうするか考える。
こいつに深手は負わせた。ミオンの声を聴いても、暫くは傷の治りは遅いだろう。
この場を抜けるのも、1つの手かーーーー。
結論を弾き出すと、ベルフェゴールは「パース!」と言いながら、雲雀の攻撃を避けた。
何言ってんの、こいつ?とでも言いたげな雲雀を他所に、ベルフェゴールは「パス1!」と、雲雀との戦いをやめる意思を示した。
「自分の血ぃ見て本気になるのも悪くねーけど、記憶飛ばしてる場合じゃねぇし。
だってこれ、集団戦だぜ?他のリング集めてこよっ!」
「バイビ」と、最後に言うと、ナイフを何本か雲雀に投げつけて、ベルフェゴールは逃走した。
ナイフを弾いた雲雀はその背中を無情に見、「口程にもないな」とトンファーを払った。
ミオンの歌を聴きながらも、あまり回復されてない傷を見て、雲雀は校舎B棟に向かった。
【サヨナラを抱きしめて 愛しさを抱きしめて
君への想いで世界 埋め尽くしたい
ひらりひらり飛んでった ポロリポロリ泣いちゃった
約束の地の果てで もう一度逢いたいーーーー】
次に致命的な攻撃を喰らえば、もうおしまいだ。
沢田は、地面に打ち付けた軋む体を起こしながら、そんな事を考えた。
先程のXANXUSのあの言葉・・・・・・。あれはまるで、自分が10代目になれない事を解っている様な口ぶりだった。
そして、まるで、俺のことを10代目にさせまいとしているかの様にも取れる。
一体、XANXUSの目的は何だ・・・・・・?
沢田は、先程、XANXUSが言った「どのみち、お前は10代目にさせられる。老い耄れの思惑通りにな。
お前が望もうが望ままいが関係なく、あの老い耄れの生き人形として生きる事を強制されるんだ!」という言葉の意味を考えた。
XANXUSの口振りからは、沢田が10代目になる事を阻止しようとしている事は明らかだ。それは、解る。
だが、特にXANXUSが10代目になる事を望んでいる様には感じず、何か他の目的があるのだと、沢田には感じた。
それが何かまでは解らない。勝てば話してくれるだろうか?
沢田は、グローブを構え、死ぬ気の炎を放出した。
「勝ち目がないと見て、
ただ、無駄に炎を放出している様に見えたXANXUSは、沢田を嘲笑う様に見下した。
所詮は、棚ぼたでボス候補に引き上げられただけの唯の餓鬼か。
失望した。XANXUSの目がそう呟いているのを、沢田は見逃さなかった。
【我が余命
残った日々全てを 喩え引き替えにしても】
ミオンは、沢田が炎を放出するのを歌いながら見ていた。
彼奴は、ここで死ぬつもりか?ミオンは、つまらないモノを見る目で、沢田を見た。
死ぬ人間には興味も湧かないな。そこまで思った時だった。
ミオンはもう一度、沢田に目を向けた。
よく考えて見れば、あんなに「死ぬわけにはいかない」と言いまくってた人間がこんな簡単にリタイアするか?
そこで、ミオンは一つの結論に至った。
「嗚呼、彼奴はやるつもりだ。」遠い過去に編み出され、誰もが継ぐことの出来なかったあの技を。
そう思った時、ミオンは嫌な予感が全身を駆け巡るのを感じた。
「君が傍に居たあの時に戻れるなら 何でもしよう」
ミオンは、嫌な予感を振り払う様に歌い続けた。
XANXUSが負けるはずがない、と。
XANXUSが沢田に負けて、そればかりか死んでしまうはずがない。
時折、
自分の悪夢ならば実際に起こることはないが、それが味方の場合は、3分の1の確率で現実になってしまう時がある。
ミオンは、頭を振ると、歌い続けた。
「生まれて初めて死ぬ程 逢いたいと願う人が居る
これまで本気で「悲しい」と 感じたことなどなかったのに
なのにどうして瞼からは 涙が伝ってしまうの?
君の元へ辿り着くかの様に一筋・・・・・・」
【この世に生きるだけで 背負った罪はないだろうか?
粗末な人間には 決して成りたくないとか】
沢田が放出する炎の動きが不規則に瞬き始めた。
あのノッキングする様な炎の瞬きは・・・・・・!!
XANXUSは、沢田が何をしようとしているのかが解った。
その技の名前が、XANXUSの口から零れる。
「死ぬ気の・・・・・・零地点突破・・・・・・!?」
XANXUSが呟くと、観覧席でそれを視ていたリボーンが「何で彼奴があの技を知ってんだ?」と呟いた。
死ぬ気の零地点突破は、初代以外に出来た人間は居なかったはずだ。
なのに何故、XANXUSがその技の名を知っているのだ・・・・・・?
リボーンが疑問に思っている間に、XANXUSの顔付きが変わり、「させねぇ!」と、XANXUSは沢田に迫った。
急降下してくるXANXUSを避け琉沢田を、XANXUSは追い掛けた。
「逃がさんぞ!!」
逃げる沢田に追い付くと、XANXUSは銃の底で沢田を殴りつける。
殴られた衝撃で後ろに吹っ飛ぶ沢田。
空中で受け身が取れず、無防備な所をXANXUSが回り込んで、沢田の背後から銃を撃った。
銃口から出てくる死ぬ気の炎を避けられず、沢田はよ横腹にその銃弾を被弾してしまう。
焼ける様な痛みが横腹から全身へ伝った。
死に物狂いで妨害に入ってくるXANXUSに沢田は追い付けず、最終敵には、沢田はXANXUSの攻撃を喰らった。
「沢田殿!!」
「ツナ君!!」
バジルと京子の叫び声が、戦慄した観覧席に響いた。
【もう穢れた感情なのか すべて君の為だとしても・・・・・・】
その爆音と爆煙は、獄寺の居る校舎内、雲雀の居る校舎裏、ラクスの居る校舎B棟からも確認出来た。
「十代目・・・・・・?」
凄まじい爆音と闇夜に立ち上る爆煙に、獄寺は沢田の身を案じる様に呟く。
我が主は無事だろうか?オレンジの光を見ながら、獄寺は沢田の無事を願った。
校舎裏の雲雀は、まだ癒えていない傷口に布を縛って、その爆塩を見つめる。
このお礼は、命7人分できっちり支払って貰う―――獰猛な目で壊れかけている校舎を見つめ、雲雀は校舎B棟へ向かった。
校舎B棟付近に居るラクスは、呆れた様にその爆塩を見つめていた。
全力でやるのは構わないが、殺してしまえば意味はないだろうに。
まぁ、僕には関係無い事だ。
そんな事を思いながら、ラクスは校舎B棟へ入っていった。
【生まれて初めて死ぬ程 恋しいと思う人が居る
これまで
何故欲してはいけないのか 僕だけの為に流される
温かく美しい
【ハバタク羽根 与エタモウ
マダソノ胸ニ 光ハ届クワ・・・・・・】
【生まれて初めて死んでも 逢いたいと願う人が居る
これまで本気で「悲しい」と 感じたことなどなかったのに
なのにどうして瞼からは 涙が伝ってしまうの?
君の元へ辿り着くかの様に一筋・・・・・・】