インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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久しぶりの更新です。前回が唐突な7.5話でしたが今回普通に続きからです。7.5話でいきなり綾人とセシリアが仲良くなりましたが今後も営業します。


第12話

 

無人機襲撃事件から数日が経ち、平穏が続いていた。だが、綾人は未だに難しい表情をしていた。それは、教室にいる時もそうだった。突然現れた無人機のこともそうだが、アグルの事が殆どだった。

 

(あれから織斑達からはウルトラマンのウの字も出て来ない。アリーナにいた奴らは確実にアグルを見ている。織斑と凰、そして篠ノ之。後は管制室にいたであろう山田先生と織斑先生か。ここまで話題にならないとなると口外するなと言われたのか?何れにせよ、話に出て来ない事にこしたことはない。ただ、問題があるとすれば……)

 

「あの、湊さん?」

 

(ん?)

 

「えっ?ど、どうしたんですかオルコットさん?」

 

セシリアに話しかけられた事で綾人は漸く我に帰った。

 

(しまった。全然気づかなかった。これは怪しまれたか?)

 

「最近難しい顔をしているみたいですが、何かあったのですか?」

 

(見られていたか。よりによってオルコットか。あの時からオルコットは俺に絡むようになっている。完全に失念していた)

 

綾人はセシリアにどう誤魔化そうか考えた。セシリアは心配そうな顔をしているのが余計にネックだった。綾人は一応セシリアとは比較的良く接しているため何故か少し罪悪感を感じていた

 

(ウルトラマンの事を考えていました、なんて言えるわけがない。だいたいウルトラマンは自分の事だ。自分の事を他人に話してどうする)

 

綾人は思考を張り巡らせだ結果こう答えた。

 

「ちょっと考え事をしていました」

 

(だんだんこの喋り方も面倒になってきたな)

 

「考え事ですか?良ければ、わたくしが話を聞いて差し上げますが……」

 

(まずい、余計に罪悪感が……)

 

「だっ、大丈夫ですよ。くだらない事なので……」

 

「そ、そうですか。ですが、何かあったら相談してくださいね」

 

「は、はい。ありがとうございます……」

 

そしてセシリアは綾人の所から離れた。セシリアがいなくなり綾人は安心したのか一気に力が抜けた。

 

(はあ、我ながら苦しい言い訳だった。これからは人前でアグルの事を考えるのはやめよう)

 

綾人はそう決心した。そしてHR開始のチャイムが鳴り織斑千冬と山田真耶が来た。

 

「諸君、おはよう」

 

「お、おはようございます!」

 

「今日からは本格的な実戦訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないようにな。忘れたものは代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それもないものは、まあ下着で構わんだろう」

 

(お、おう……)

 

「では山田先生、ホームルームを」

 

「はい。ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも二名です!」

 

「「「えええええっ⁉︎」」」

 

(転校生?来るのは良いけど、2人とも同じクラスに入れる必要はあるのか?)

 

教室の扉が開き、転校生と思われる2人が入ってきた。

 

「失礼します」

 

「……………」

 

入ってきたのは、銀髪の少女と、金髪の男子だった。

 

(男?そんな馬鹿な?)

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします」

 

「お、男……?」

 

(何で今更?どういうことだ?フランスは公表しなかったのか?)

 

綾人は何故今になって男が来たのか疑問に思った。

 

はい。こちらに僕と同じ境遇の方々がいると聞いて本国より転入を」

 

「きゃ……」

 

「はい?」

 

「きゃあああああああああーーーーーっ!」

 

綾人が考える暇もなく女子の叫びが教室中に響き渡った。

 

(何でそんな声が出せるんだよ!?)

 

「男子!三人目の男子!」

 

「しかもうちのクラス!」

 

「美形!守ってあげたくなる系の!」

 

「地球に生まれて良かった~~~!」

 

シャルルの紹介にクラスの女子達が思い思いの感想を述べた。それを聞いた綾人は呆れていた。

 

(全く、現金な奴らだ。それにしても、シャルル・デュノアか。あいつは一体……?)

 

「あー、騒ぐな。静かにしろ」

 

「み、皆さんお静かに。まだ自己紹介が終わってませんから~!」

 

自己紹介は銀髪の少女に回ってきた。

 

「……………………」

 

(もう一人は、やけに静かだな。それにあの雰囲気は、只者じゃないな)

 

「……挨拶をしろ、ラウラ」

 

「はい、教官」

 

(教官?織斑千冬が?)

 

「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」 

 

「了解しました」

 

(奴は軍人なのか?なら織斑千冬が教官と呼ばれる事に頷ける)

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「……………………」

 

(必要以上の事は話さないか。あの雰囲気からすると、こうなるだろうね)

 

「あ、あの、以上……ですか?」

 

「以上だ」

 

自己紹介が終わるとラウラは何故か綾人の所へ向かった。

 

(え?何だよ?)

 

「貴様が織斑一夏か?」

 

(いや、いきなり何を言いだすんだよ)

 

「い、いいえ、あっちです」

 

「む、そうか」

 

すると今度は一夏の所に向かった。

 

(何だったんだ、一体?)

 

「貴様が織斑一夏か?」

 

「ああ、そうだけど?」

 

パシィイン!

 

(……は?)

 

ラウラは一夏に平手打ちをかました。それを見た人たちは呆気にとられてしまった。

 

「織斑一夏、私は認めない。貴様があの人の弟であるなど、認めるものか」

 

(……意味がわからない)

 

「ではHRを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は2組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」

 

(ま、まあ今は授業を優先するか……)

 

 

 

 




今までの感想を拝見しましたが、中にはウルトラマンでアンチしたいだけではないかとの指摘がありました。これについては、個人的な偏見ではありますが、原典の藤宮が初期では地球を救うために人類を排除しようとしました。流石にこの作品では人類の排除は規模が大きすぎるので、ISに対する憎しみにしました。全く共通するものがないのですが、綾人君はまだ子供なので思考がまだ未熟な所もあります。この作品ではそういうものだと割り切って読んでいただけたら幸いです。今後も応援よろしくお願いします。
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