インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

18 / 58
3か月放置してすいませんでした。

お待たせしました。第15話です。


第15話

ある日の朝、綾人が教室に入ると、クラスがソワソワした雰囲気になっていた。いつもなら賑やかな感じなのだが、今はそれが感じられなかった。

 

(……何だこれ?)

 

教室に入るなり、綾人はそんな事を思ってしまった。いつもとは違う雰囲気に流石の綾人も戸惑ってしまったのだろう。そして鈴音がしれっと混ざっていた。

 

「あの〜オルコットさん」

 

「あら、湊さんおはようございます」

 

「これ、どうしたんですか?凰さんもいるんですけど?」

 

「実は、月末の学年別トーナメントで優勝できたら、一夏さんとお付き合いできるという噂が……」

 

「あ〜、そう言う事ですか」

 

(それなら他の奴らがこうなっている事に納得ができるな)

 

綾人は勝手に納得していた。

 

「俺がどうしたって?」

 

「「「きゃあああっ!?」」」

 

一夏が教室に入ると女子達は大声を出した。

 

(だからいきなり叫ぶなよ)

 

「で、何の話だったんだ?俺の名前が出ていたみたいだけど?」

 

(全く、織斑という奴は……)

 

綾人は一夏の性格にもはや呆れかえっていた。

 

 

 

 

昼休み、綾人はたまたまセシリアと一緒になり、ある話をしていた。

 

「湊さん、タッグトーナメントのパートナーは決まりましたか?」

 

「タッグトーナメントですか?」

 

2人が話していたのはタッグトーナメントの事だった。綾人はセシリアに言われるまで、完全にその事を忘れていたようだった。

 

(そう言えばそんなのあった気がする。全く考えていなかったな。そもそもタッグってのが厄介だよ)

 

「いえ、まだ何も決めてないです」

 

「では、私とタッグを組みましょう」

 

「……え?」

 

あろうことか、セシリアは自分とタッグを組もうと提案してきた。綾人はまさかセシリアから組もうと言われるとはおもってもいなかったのである。そして綾人本人はそのことに頭が追いついていなかった。

 

(ちょっと待て、オルコットは今なんて言った?俺と組もう?本気で言っているのか?)

 

「?如何なさいました?」

 

(如何なさいましたじゃないよ。ちょっと混乱してるよ)

 

「あの〜、僕なんかでいいんですか?オルコットさんなら、僕よりももっといい人がいると思うんですけど……」

 

「あら?何かご不満でもございました?」

 

「いえ、そう言うわけじゃあ……」

 

(な、何このなんとも言えないような雰囲気?)

 

「では、私と組む事でよろしいですわね」

 

(ちょっと待って)

 

「……理由を聞いてもいいですか?」

 

「そんなの決まってますわ。私が貴方と組みたい、それだけですわ」

 

(いや、理由になってない)

 

「そ、そうですか。では、よろしくお願いします」

 

(いいのか、これで?)

 

「今日の放課後も第三アリーナで特訓ですわ」

 

「あ、今日の放課後ちょっと用事があるので少し遅れます」

 

「では、お待ちしておりますわね」

 

この時2人は、あんな事になるとは、全く思っていなかった。

 

 

 

 

放課後、綾人は用事を済ませ第三アリーナに向かっていた。

 

「おーい、綾人!」

 

(ん?)

 

綾人が振り返ると一夏とシャルルが一緒にいた。

 

(何だ、こいつらか)

 

「織斑君とデュノア君に、どうしたんですか?」

 

「僕たち、今から第三アリーナに行くんだ」

 

(こいつらも行くのか。考えることは一緒だな)

 

「奇遇ですね。僕もです」

 

「そうなのか?じゃあ一緒に行こうぜ」

 

「……そうですね、一緒に行きましょう」

 

(こいつがいると、どうも調子が狂う……)

 

 

 

アリーナに着き、ラファールを展開した綾人達だったが、とんでもない光景があった。

 

(……何だ、あれは?)

 

それは、セシリアと一緒にいた鈴音がラウラに蹂躙されているところだった。その光景を見た綾人は、頭の中で別のビジョンが目の前の光景と重なっていた。

 

『お父さあああん!!お母さあああん!!』

 

(ッ!?)

 

それは、自分の両親が瓦礫に埋もれて死んでしまった時のものだった。綾人はその時の事と自然に重ね合わせていた。

 

「ッ!?セシリアッ!?」

 

セシリアの名を言った綾人だが、ラウラによる攻撃の手は止まらない。

 

「まずいよ一夏!早く止めないと!!」

 

「ああ!!」

 

一夏達が止めに入ろうしたその時、綾人がラファール・を纏い、誰よりも早くラウラに突撃していった。

 

「やめろおおおおおお!!」

 

綾人の攻撃に気付いたラウラは咄嗟に反応し、綾人の攻撃を防いだ。

 

「お前は?」

 

「何をしている貴様!?」

 

「貴様はあの腑抜けか。貴様には関係のないことだ」

 

「何……!?」

 

「ふん!」

 

「なっ!?」

 

(かっ、身体が!?あいつの能力か!?)

 

綾人はラウラの専用機である『シュヴァルツェア・レーゲン』のAICにより動けなくなった。

 

「そんな物で、私に勝てると思うな。ハアッ!!」

 

「ぐあああっ!!」

 

空中で動けない綾人をラウラは地面に叩き落とした。

 

「あ……綾人さ……ん……」

 

ラウラはレールカノンを構え、綾人に狙いを定めた。

 

「失せろ」

 

「綾人!!」

 

「綾人君!!」

 

そして、ラウラは綾人にレールカノンを放った。

 

「うあああああああ!!」

 

ラウラの攻撃を受けた綾人は気を失った。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。