インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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ほぼ一カ月振りとなってしまいました。

こんな筈では無かったのに……

それでは、どうぞ。


第26話

千冬がラウラに下した命令、それは『ウルトラマンを攻撃しろ』というものだった。それはラウラと真耶にとっても信じられない命令だ。

 

『教官!! ウルトラマンを攻撃しろとはどういう事ですか!?』

 

「そうですよ織斑先生!! 何を言ってるんですか!?」

 

ラウラと真耶は当然千冬に食ってかかる。だが千冬は冷静を保っていた。

 

「お前達はウルトラマンを攻撃し、可能であればウルトラマンを捕獲しろ」

 

千冬は更に、攻撃に加え捕獲しろとも言った。

 

『捕獲!? 何故そのような事を!?』

 

ラウラからすれば、千冬の命令は信じがたいものだ。それもそのはず、ついさっきまで共に戦っていたウルトラマンを捕獲しろと言うのは、あまりにも酷な話である。さらには、自分達の窮地を救ってくれたウルトラマンを攻撃、捕獲をするのは、恩を仇で返すに等しい。

 

そして千冬は、ラウラの質問に答える。

 

「ウルトラマンの正体を暴く為だ」

 

『正体を暴く……?』

 

「ウルトラマンは未知の存在だ。ウルトラマンがどういう存在かわからない以上、味方だと断定できない」

 

『なっ!?ウルトラマンは味方です!!』

 

千冬の言葉に反論するラウラ。それでも千冬は話を続ける。

 

「本当そう言いきれるのか?」

 

『……それは、どういう意味なのですか……?』

 

「ウルトラマンが今まで戦ってきた相手はISだ。今回もな。ウルトラマンが敵とみなしている相手がISならどうする?」

 

『それは……』

 

ついに口ごもるラウラ。確かに千冬の言ってる事は最もだった。これまでにウルトラマンが戦ってきたのはISだけだ。同じISを纏っているラウラ達も標的になる可能性が無いわけでは無いのだから。

 

「今回は利害が一致しただけにすぎなかった可能性もある。次にお前達が狙われるかもしれないんだぞ」

 

『しかし、ウルトラマンが我々を助けたのは事実です!!』

 

「それはお前達が勝手に助けられたと思っているだけなんじゃないのか?」

 

『そ、そんな……』

 

確かに、素直にウルトラマンが助けてくれたとは言い切れない。ウルトラマンが助けてくれたのは、飽くまで自分達の都合のいい考え方にすぎない。

 

「ウルトラマンはISを破壊するほどの力を持っている。最悪の事態を想定する為にも、ウルトラマンを捕獲し、正体を暴く必要がある。その為にも、このチャンスを逃してはならない。だからもう一度言う。ウルトラマンを攻撃し、可能であれば捕獲しろ!!」

 

『りょ……了解……』

 

ラウラは千冬の命令を了解し、通信を切った。

 

「どうしてですか織斑先生!!どうして!?」

 

「聞いてなかったのか。ウルトラマンを調べる為だ」

 

「だからってどうしてそんな事を!?」

 

「これは、IS委員会の意思でもあるんだ……」

 

「そんな……」

 

 

 

 

 

 

 

海上にいるラウラは悩んでいた。千冬の命令通りにするべきか。それとも恩に報いる形で逆に何もしないか。

 

(どうする?教官の命令を遂行するか?だが、ウルトラマンは……)

 

ラウラはウルトラマンが助けに来てくれたと思っている。だが千冬の言ったように、思い込んでいるだけなのだとしたら?助けたのはただの気紛れなのか、それとも本当に助けてくれたとしたら?その答えは、ラウラにわかる筈も無かった。

 

(軍にとって、上司の命令は絶対。だが今は、作戦を無視して無断で出撃してきた。これ以上、命令を無視するわけにもいかない。それに、教官の言ってる事は間違っていない。教官の言うように、勝手に味方だと思っていただけかもしれない)

 

ラウラの覚悟は決まった。それは、軍人の性から来るものだった。

 

(悪く思うな、ウルトラマン)

 

ラウラは、ウルトラマンに向かって銃口を向けた。

 

 

 

 

 

(どうにか敵は倒せたが、あの光は何だったんだ?今まであんな事は無かった筈なのに……)

 

アグルはまだ考えていた。福音との激突で発生した光のエネルギーの事を。

 

(まあいい。わからない事をこんな所で考えても仕方が無い、もう戻ろう。長居は無用だ)

 

アグルは背を向け消えようとした、その時

 

ドガアアアン!!

 

『ウアアア!?』

 

(ぐあああっ!?なっ、何だ!?また敵が!?)

 

アグルは背中にビームが直撃された。アグルは新たな敵が現れ自分を攻撃したのかと思った。そう思い振り向くが、そんなものはどこにもいない。何故なら、アグルを攻撃したのはラウラだからだ。

 

(ボーデヴィッヒ!?何故あいつが!?)

 

ラウラはさらにアグルに攻撃するが、アグルはそれを避ける。

 

(くそっ、なんの真似だ!?)

 

「ラウラ何してるの!?」

 

シャルロットはアグルに攻撃するラウラを責め立てるが、ラウラは吹っ切れているのかとても落ち着いていた。

 

「教官からの命令だ。ウルトラマンを攻撃しろとな」

 

「攻撃って、どうしてそんな事!?」

 

「命令だからだ。黙って聞け!!」

 

「ラウラ!」

 

ラウラは一人でアグルに向かって行った。

 

「ちょっと、ウルトラマンを攻撃ってどういう事よ!?」

 

「僕にもわかんないよ!でも、織斑先生からの命令だって……」

 

「千冬姉が!?何でだよ!?」

 

「だからわかんないって!」

 

他の面々も、何故ウルトラマンを攻撃しなければならないのか意味がわかっていない。わかるわけが無かった。

 

「わたくし達が、ウルトラマンを攻撃……」

 

「だが、ラウラがそれを聞いてるということは、やらなければならないのだろう。行くぞ!!」

 

「箒!!待てよ!!」

 

箒につられ、一夏達もアグルに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

「はあ!!」

 

ラウラはレールカノンでアグルを攻撃していく。アグルはそれをただただ避ける。

 

(織斑千冬の命令だと、何考えてやがる!?)

 

アグルは何故自分を攻撃するように命令されたのか、考える暇も無かった。

 

(くそっ、このままじゃただのジリ貧だ……。しょうがねえ、やってやろうじゃねえか!!)

 

アグルも戦う覚悟を決めた。一先ず、牽制でラウラにアグルスラッシュを放った。

 

「ちっ、奴も攻めてくるか」

 

アグルスラッシュを避けるラウラ。そしてラウラはさらにレールカノンを発射した。

 

(食らうか!)

 

アグルはレールカノンを避けるとそのままの勢いでラウラにキックを決めた。

 

「うっ!!」

 

そしてアグルはアグルブレードを装備し、次の手に転じようとした。その時だった。

 

「はああああ!!」

 

(何だ!?)

 

今度は紅椿を纏った箒がアグルに斬りかかった。アグルは咄嗟にアグルブレードで防いだ。

 

(篠ノ之か……)

 

アグルは箒振り払うと蹴りで箒を飛ばした。

 

「ぐっ!!」

 

「箒!大丈夫か!?」

 

箒の元に駆け寄る一夏。一夏はまだ困惑している様子だった。

 

「ああ、大丈夫だ」

 

(まさかこいつら全員が相手だと……ぐあっ!?)

 

攻撃されと方を見るアグル、そこには鈴音がいた。

 

「やればいいんでしょ!やれば!!」

 

鈴音は双天牙月でアグルに斬りかかるが、アグルもアグルブレードで対応した。

 

(凰……じゃあさっきのは衝撃砲か!)

 

アグルはゼロ距離でアグルスラッシュを連射し、鈴音から離れた。

 

「きゃあああ!?」

 

「鈴!!」

 

「よくも!!」

 

今度はシャルロットがアグルに銃撃をするが、アグルはそれを避けつつ接近した。そしてそのままシャルロットを斬りつけた。

 

「うわああああ!!」

 

「シャル!!」

 

「大丈夫か!?」

 

ラウラがシャルロットの元に駆け寄る。

 

「う、うん。装甲部分に当たっただけだから……」

 

アグルの今の攻撃は偶然外れていた。それでも、衝撃は強かったのだろう。

 

(キリがない。纏めて片付ける!)

 

アグルはリキデイターを発射しようとした。だがその先にはセシリアがいた。

 

「ウルトラマン……」

 

セシリアも銃口をアグルに向けていたが、それは震えていた。

 

(セシリアッ!?)

 

アグルはリキデイターの発射圏内にセシリアがいたのがわかると、途中で発射準備をやめてしまった。

 

「やめろおおおお!!」

 

(っ!?ぐあああ!!)

 

アグルが戸惑っている時に、一夏がアグルを斬りつけた。それと同時に、アグルのライフゲージの点滅の速度が速まった。

 

(ダメだ、もうこれ以上は……)

 

アグルは専用機に囲まれた。数的にも、体力的にも、圧倒的にアグルの不利となった。そして、アグルのやる事は決まった。

 

(このまま撤退だ!!)

 

アグルは光となり、消えた。

 

 

 

 

 




オリジンサーガにアグル参戦となりましたが、プライム会員ではない私にはどうしようも無いっていう。
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