インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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アグルVSコッヴです。どうぞ。


第31話

青き海の光の巨人、ウルトラマンアグルが降臨し、コッヴの攻撃からセシリアと女の子を救った。アグルはセシリア達に顔を向けている。

 

「今のうちに行きましょう」

 

セシリアはアグルから何か感じ取ったのか、セシリアは女の子を連れてその場を離れた。

 

アグルはセシリア達がいなくなったのを確認し、立ち上がってコッヴと向き合った。そして歩き出しコッヴと対峙した。

 

 

 

 

避難をしている人々も、アグルが出現した事で動きが止まっていた。

 

『な、何だあれは!?』

 

『青い巨人……?』

 

『味方なのか!?』

 

『悪い奴なの!?』

 

人々にとってアグルは敵か味方なのかはわからない。神の使いか悪魔の使者か。それは現時点ではわからない。

 

『かっこいい!!』

 

だが子ども達は、アグルを純粋にかっこいいと思っていた。

 

 

 

 

 

コッヴと戦っているIS部隊も、数十機から数えられる程度にまで減ったいた。IS部隊もアグルの出現で攻撃が止まっていた。

 

「何なのよあれ!?あれも敵なの!?」

 

一人は銃口をアグルとコッヴに交互に向けていた。

 

「迂闊に攻撃しないで。今は2体の様子を見るのよ」

 

リーダー格の女が言うと、銃口を向けていた女は武器を一旦おろした。

 

 

 

 

 

 

(これが俺なのか……)

 

綾人は巨人になった事でどこか特別な気分になっていた。普段変身している時は人間と同じサイズだが、今は巨人となっている。周りのビルが自分と同じくらいの高さ。見上げていた敵が目の前にいる。そして、地上から何十メートルもある高さだというのにちゃんと地面に足が着いていて高く感じない。そんな感覚になっていた。

 

(まあいい、感傷に浸るのは後だ。今はこいつが先決だ)

 

アグルは改めてコッヴと対峙した。

 

 

 

 

 

 

『ギャアアアア!!』

 

雄叫びを上げるコッヴ。それはアグルの出現に動揺したのか、それともアグルに対する威嚇なのか。どちらにしても、コッヴは吠え続ける。だがアグルは一切動じない。アグルはただコッヴと向き合うだけだ。

 

そして遂に、コッヴはアグルに向かって走り出した。アグルはコッヴを待ち構える。

 

今、ウルトラマンアグルとコッヴの戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

IS学園食堂

 

そこにいる生徒達、生徒だけでなく、食堂の職員達もテレビに釘付けとなっている。それは当然、ウルトラマンとコッヴの戦闘が中継で映されているからだ。そして、ウルトラマンを知っている一夏達も、今のウルトラマンの姿に驚愕していた。

 

「な、なあ……あれって……」

 

「ウルトラマン……だよね……」

 

「ああ。紛れもないウルトラマンだ」

 

一夏とシャルロットの疑問にラウラが答える。ラウラは冷静を装っているが内心では驚いている。

 

「何でウルトラマンがあんなに大きくなってんのよ!?」

 

「私が知るかそんな事!!」

 

ウルトラマンが巨人になっている事に当然疑問に思う一夏達だった。

 

 

 

 

 

 

生徒会室

 

生徒会室にいる楯無と虚もワンセグでウルトラマンの戦闘を見ている。

 

「お嬢様、これは一体……?」

 

「一体、何がどうなっているの……?」

 

楯無はいつになく真剣な表情で見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

職員室

 

「あれって、ウルトラマン……ですよね?」

 

真耶が千冬に尋ねるが、千冬は映像を見て震え上がっていた。

 

「あれが……あれがウルトラマンだと言うのか!?」

 

声を上げる千冬。千冬からすれば、今まで目の敵にしてきたウルトラマンが、まさか巨人になれるとは思いもしなかった。それと同時に、自分はとんでもない存在を相手にしてきたのかと思った。

 

 

 

 

 

 

『ギャアアアアアアア!!』

 

コッヴはアグルに向かって走り出した。それと同時にアグルも走り出す。アグルとコッヴの距離が縮まると、先に仕掛けたのはコッヴだ。コッヴは両手の鎌を同時にアグルに振り下ろした。

 

だがアグルは両腕でコッヴの鎌の攻撃を防ぐ。そしてコッヴはさらに力加えた。アグルも両腕に力を入れ対抗した。するとアグルはその状態からコッヴの腹に膝蹴りを3発与えた。それによりコッヴはアグルから離れた。

 

『デヤアッ!!』

 

コッヴが離れた直後、アグルはコッヴの頭目掛けて蹴りを入れた。それによりコッヴは倒れこむが、アグルはコッヴを無理矢理起き上がらせ、コッヴを掴んだまま連続でパンチを食らわせた。結果、コッヴは後ずさる。

 

『ギャアアアア!!』

 

アグルは歩きながら間合いを取る。その様子はクールで、余裕すら感じさせていた。

 

するとコッヴは頭から光弾を発射した。距離が近かった事も有り、光弾はアグルに直撃した。コッヴは光弾を連射し、それは全てアグルに直撃した。

 

『ウアアアア!!』

 

光弾を食らったアグルは後ろのビルを崩しながら倒れた。コッヴは倒れているアグルにのしかかる。そしてマウントポジションを取り鎌でアグルに攻撃するが、アグルはそれを両手で掴んだ。アグルにそのままコッヴを振り払った。

 

アグルは立ち上がると自分の体を払った。

 

『ギャアアアア!!』

 

コッヴは再びアグルに近づいて鎌で攻撃をしようとするが、アグルはアグルブレードを装備した。

 

『デヤアア!!』

 

アグルはアグルブレードでコッヴの鎌を2本とも斬り落とした。

 

『ギャアアアアアアアアアア!!』

 

コッヴは声にならない程叫ぶ。それは正に悲鳴だった。

 

『ハアアアア……』

 

アグルは頭の上で両腕をクロスさせ、フォトンクラッシャーの発射準備をした。

 

コッヴはアグルが何をしようとしたのかは知らないが光弾を連射した。だが光弾はアグルに直撃するも、アグルは全く怯まない。そしてフォトンクラッシャーに発射準備は整った。

 

『デアアアアアアア!!』

 

アグルはフォトンクラッシャーを発射した。それはコッヴに直撃した。

 

『ギャアアアアアアアアアア!!』

 

ドガアアアン!!

 

フォトンクラッシャーを受けたコッヴは曝発四散した。

 

『うおおおおおおおおお!!』

 

アグルがコッヴを撃破した事で人々は歓喜の声を上げた。

 

そしてセシリアもアグルが勝った事で安堵した。

 

「さあ、行きましょう」

 

「うん!」

 

セシリアは女の子を連れて避難所に向かった。その時セシリアは、ウルトラマンが自分達に顔を向けた時の事を考えていた。

 

(あの時のウルトラマン……いえ、そんなはずは……)

 

セシリアはウルトラマンに対して何かを感じていた。

 

 

 

 

 

IS学園食堂

 

中継を見ていた一夏達も、ウルトラマンが勝った事に安堵していた。

 

「ウルトラマンが勝った!」

 

「嫁、まだ安心は出来ないぞ」

 

「何でだよ?ウルトラマンが勝ったじゃないか」

 

一夏の言葉にラウラは非を唱えた。一夏は当然疑問に思う。

 

「一夏、そういう意味じゃないよ」

 

「そうだぞ一夏。ウルトラマンと私達は敵対しているんだ」

 

そう。一夏達とウルトラマンは今は敵対関係にある。

 

「でも、あたしたちあれと戦うかもしれないって事でしょ?」

 

鈴音の言っていることはもっともだ。一夏達は巨人と戦う可能性がある。

 

すると食堂にいる何人かが電話をかけ始めた。

 

「……繋がんないよ!」

 

「私も!!」

 

「あそこの近くに家族いるのに……」

 

電話をしたのは家族の安否を取るためだった。怪獣が出現した地区周辺に実家を持つ者も少なくない。だが電話は繋がらない。故に不安になる者や家族を思い泣き出す者も出はじめた。

 

「セシリアと綾人君達も、あそこに……」

 

「大丈夫なのかよ……」

 

 

 

 

 

生徒会室

 

「……大変な事になったわね……」

 

楯無はただ、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

職員室

 

ウルトラマンが怪獣を倒した事で、千冬呆然としていた。

 

(あれがウルトラマンの力だと言うのか……。じゃあ、今まで現れたのは何なんだ!?)

 

「織斑先生!!」

 

「あ、ああ」

 

職員室の教員達も対応に追われていた。そして、外出した生徒の確認を始めた。

 

 

 

 

 

「な、何なのよあれは!?」

 

IS部隊の一人がそう叫んだ。ISが効かない相手を簡単に撃破したのだから。

 

「落ち着いて。警戒を怠らないで」

 

リーダー格が言った。すると、ウルトラマンが光り出し、消えた。

 

「……巨人が、消えた?」

 

「……了解。帰投するわよ」

 

リーダー格がそう言うと、堕とされた部隊を回収し、IS部隊は帰投した。

 

 

 

 

 

 

人気が無いところに光りが降り立った。光が晴れると綾人が姿を現した。だがすぐに綾人は膝をついてしまった。

 

「はあ……はあ……」

 

綾人は息を吐き続ける。大分疲弊しているようだ。

 

「俺が……やったのか……」

 

アグレイターを見つめる綾人。綾人は自分が怪獣を倒した事自分自身驚いている。そして、綾人は立ちあがり、歩き出した。

 

 

 

 

 

 

避難所

 

そこは、大勢の人々で溢れかえっていた。救急隊も、病院に入りきらない人の対応に追われている。泣き叫ぶ者や黙り込む人様々だ。そしてそこに、セシリアと女の子が到着した。

 

「この子の親御さんは……」

 

セシリアは女の子の両親を探し始めた。女の子を探しにここに来ていることを信じて。すると

 

「ミカー!!」

 

女の声が聞こえた。その後に男の声もした。同じ名前を呼んで。

 

「パパ、ママ!!」

 

それに女の子が反応した。そして男女二人が走ってきた。

 

「ミカー!!」

 

セシリアは確信した。この2人がこの子の両親だと。それと同時にこの子の名前をミカだと知った。

 

「貴女がこの子を?」

 

「はい。無事で良かったですわ」

 

「ありがとうございます!!」

 

二人はセシリアに礼を言った。

 

「お姉ちゃんありがとう!!」

 

そう言われセシリアは自然と笑顔になった。セシリアは心の底から良かったと思っていた。

 

「綾人さん……」

 

そしてセシリアは綾人を探しに行った。

 

 

 

 

綾人は歩いている。避難所に向かって。だが、歩いている綾人は少し辛そうだった。

 

「はあ……はあ……」

 

歩くだけで綾人は息をする切らしそうになったわね。

 

「綾人さん!!」

 

「っ!?」

 

綾人は自分を呼ぶ声が聞こえた。それはセシリアからだった。セシリアは綾人を見つけるとすぐに綾人元に駆け寄った。

 

「セシリア……」

 

「良かった……無事で……どうして貴方は心配させることばかりするんですか!?」

 

「……悪い……」

 

綾人は演技せずにセシリアに謝った。だがセシリアはそれに気づかなかった。

 

 

 




書いてて思ったんですけど、ウルトラマンの世界の人間の神経図太すぎません?怪獣が出てもすぐに日常に戻れるんですから。

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