セシリアと千冬が草薙麗美と話をしていた時、一夏達がセシリアが戻ってきたと聞きつけ、真耶のところに駆け込んだ。
「山田先生!」
「皆さん、どうしたんですか!?」
「セシリアが戻って来たって本当ですか!?」
「綾人君も一緒なんですよね!?」
質問攻めをされ困る真耶だが気を取り直して質問に答える。
「落ち着いてください!確かに、オルコットさんは無事に戻って来ました」
「セシリアは……?」
「綾人は!?綾人はどうなったんですか!?」
「湊君は、現場に残ったみたいです……」
「残ったって、どういうことですか!?」
「私にもわかりません!!でも、オルコットさんは湊君なら大丈夫としか……」
それを聞いた一夏達は困惑する。何故綾人は向こうに残ったのか。そして何故セシリアだけが戻って来たのか。それをさらに聞き出そうとした時、部屋の扉が開いた。
「全く、騒がしいと思ったらお前達か」
「千冬姉!?」
話を終えた千冬達が部屋から出て来た。当然、セシリアも一緒に出てくる。
「セシリア!!」
「皆さん……ご心配をおかけしました」
「おかけしましたじゃないわよ!!」
「そうだよ!!僕たち本当に心配したんだから!!」
「綾人はどうしたんだ?あいつは残ったと聞いたが?」
「はい。綾人さんは避難している方々の支援をする為に残りました」
それを聞いた一夏達は納得したのかしてないのか気持ちが複雑だった。その中でどうでも良いことを考えているのが約2名ほどいる。
(ねえ、いま綾人さんって言ったわよね?)
(うん。言ったね)
「教官、そちらの方は?」
ラウラが後ろにいる草薙麗美に気付き千冬に尋ねる。
「ああ、この人は……」
「対根源的破滅招来体IS部隊の草薙麗美です」
「対根源的破滅招来体IS部隊、今日の会見で言っていた……ですが、何故その人がここに?」
「それはわたくしがスカウトを受けたからですわ」
ラウラの疑問に答えたのはセシリアだった。その答えを聞き全員が驚愕する。
「スカウトって、あんたまさか……」
「はい。わたくしはIS部隊に参加する事にしました」
それを聞きさらに驚愕する。まさかセシリアがIS部隊からスカウトを受け、さらにセシリア自身がそれの参加を決意したのだから。
「そんな!怪獣と戦うなんて危ないよ!」
「そうです!!いくらなんでも危険すぎます!!どうしてそんな……!?」
シャルロットと真耶は当然の反応をする。怪獣と戦うなどと危険極まりない。何故セシリアはIS部隊への参加を決意したのかわからなかった。
「今のわたくしには、守りたいものがあるからです。ただ、それだけですわ」
落ち着いた様子でセシリアは答える。そしてその内容は至ってシンプル、守りたいものがあるというものだった。
「だからってそんな…、」
「やめろ、山田先生」
「織斑先生!?しかし……」
「これはあいつ自身が決めたことだ。私達が口出しする事じゃない」
そう言われると真耶は何も言えなくなる。そして、次に口を開いたのは草薙麗美だった。
「貴女達も、専用機を持っていましたね?」
「はい。ここにいる私達全員、専用機を持っています」
代表してラウラが答える。そして、千冬は草薙麗美が何を言いたいのか悟った。
「草薙さん、貴女まさか……」
「貴女達も是非、我が部隊に参加していただきたいです。当然、無理強いはしません」
今度はセシリアだけでなく一夏達もスカウトした。これには一夏達も、驚きを隠せない。まさか自分達がスカウトされるとは思いもしなかっただろう。
「俺達が、IS部隊に……?」
「でもそれって……」
「怪獣と戦うってことだよね……?」
皆思い思いの事を口にする。IS部隊へのスカウトは怪獣と戦う事だ。いきなりそんな事を言われても『はい』となど言えない。怪獣との戦いはまさに命懸けなのだ。沈黙する空気の中、それを破ったのはラウラだった。
「はい。私もその部隊に参加させてください」
「ボーデヴィッヒ、お前……」
「ラウラ!あんた本気なの!?」
「ああ。私は既に軍属だ。こんな事が起きてしまった以上、遅かれ早かれ怪獣と戦う事になっていただろうからな」
「ありがとうございます。他の皆さんは?」
「ぼ、僕も参加します!!怪獣と戦うのは怖いですけど、このまま黙っているのは嫌です!!」
次にシャルロットが参加を決めた。本音を言うがそれ以上の意志が上回った。
「だったらあたしも参加するわよ」
「私は代表候補生ではありませんが専用機を持っています。専用機を持つものの責任として、私も参加します」
続いて鈴音、箒が参加を決意した。残っているのは一夏のみとなった。
「俺は……」
「貴方は織斑先生の弟さんですね。世界で初めて男でISを動かした」
「一夏、草薙さんは無理強いはしないと言っている。それにお前は、もう危険な目に遭って
いるんだ。これ以上は……」
千冬は一夏には参加してほしくないと思っている。臨海学校の時に一夏は命を落としかけた。これ以上危険な目に遭ってほしくないのが姉としての本音だった。
「俺は、みんなを守るって決めたんだ。その力が俺にあるなら……俺も参加します!!」
「一夏……」
一夏が参加を決意し、千冬は複雑な気持ちになった。一夏が決めたことなら自分は口出しできないが、それでもやはり心配だった。
「皆さん、ありがとうございます」
これで一夏達のIS部隊への参加が決まった。
正直セシリア以外のキャラの動かし方がわからなくなってきてしまいました。特に箒。