インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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お待たせしました。最新話です。

Mステのtake me higherでテンションが上がった人間の1人です。


第40話

パアァン!!

 

コマンドルームに乾いた音が響く。それは草薙がセシリアをぶったからだ。戦闘からコマンドルームに戻るなり草薙は何も言わずにセシリアをぶったのだ。その一連の流れを見た時、千冬を含め一同は言葉を失ってしまった。

 

「セシリア・オルコット、さっき自分がした事を言いなさい」

 

草薙はいつもより低めの声でセシリアに問い詰めた。セシリアは顔をぶたれた時の衝撃から顔を俯かせたままだった。

 

「ウルトラマンを、ISの攻撃から……守ろうとしました……」

 

顔を上げずにセシリアは答える。セシリアの様子はあまりにも弱々しかった。

 

「守るために何をしたの?」

 

「ISを、攻撃しました……」

 

草薙はその時の出来事をリアルタイムで見ていたが敢えてセシリアの口から言わせた。

 

「その時私が何を命令したのか覚えてる?」

 

「……帰投命令です……」

 

「そうよね、私は帰投命令をしたはずよ。ISへの攻撃命令、ウルトラマンの護衛の命令はしてないわ。一応聞くけど、どうしてそんな事をしたの?」

 

「ウルトラマンを、守るためです……」

 

セシリアはウルトラマンを守るためと答えたが、それは草薙の求める答えるではなかった。

 

「そのウルトラマンを守ろうとした理由を聞いてるの。答えなさい」

 

「それは、ウルトラマンが……」

 

ここでセシリアはウルトラマンが綾人だと答えそうになったが、咄嗟にやめた。そして、セシリアは顔を上げ、草薙の目を見た。

 

「ウルトラマンは、共に戦う仲間だからです!!」

 

「仲間……ですって?」

 

セシリアが答えたのは、ウルトラマンは仲間だという事だ。それを聞いた草薙は眉をひそめる。

 

「ウルトラマンはわたくし達を何度も助けてくれました!!わたくし達だけではありません、他の大勢の人もです。初めて怪獣が現れた時、わたくしはもうダメだと思いました。ですが、その時にウルトラマンが来てくれたのです。ウルトラマンのおかげでわたくしは助かることができました。そして怪獣たちと戦うようになり、ウルトラマンはわたくし達がピンチになった時にはいつも助けてくれました。ウルトラマンは傷付きながらこの地球のために最前線で戦っています。それなのに、人間のせいでウルトラマンが傷付くのをただ黙って見てるだけなんて、わたくしにはできません!!」

 

セシリアは目に涙を浮かべながら言った。これはウルトラマンの正体を知っているセシリアだから言えることだ。セシリアはウルトラマンのダメージが綾人にも及ぶ事を実際に見ている。だからこれは、綾人が傷付いて欲しくないという事の表れでもあった。

 

それを聞いた草薙はどこか冷めたような表情になった。

 

(オルコット、お前の言いたいことはわかる。確かにウルトラマンはお前達と一緒に戦って来た。だが……)

 

「確かに、ウルトラマンと貴女達は共に戦ってきた。でもね、ウルトラマンは仲間……それを決めるのは貴女じゃないわ。セシリア・オルコット、貴女には命令違反、他のIS部隊を攻撃した罰として、一週間の謹慎処分を下します」

 

「そ、そんな……」

 

「貴女のウルトラマンに対する気持ちはわかったわ。でも、それとこれとは話が別よ」

 

草薙はセシリアに謹慎処分を下した。だがそこで、一夏が待ったをかけた。

 

「待ってください!!どうしてセシリアが謹慎なんですか!?」

 

「聞いてなかったの?命令違反と他のIS部隊を攻撃したことへの罰よ」

 

「だからって謹慎なんて……」

 

「 言っておくけど、謹慎だけならまだ甘い方よ。今は大目に見てあげてるけど、次に同じような事をしたら、わかってるわよね?」

 

「……はい……」

 

「わかったなら、早く行きなさい」

 

「……」

 

セシリアは無言でコマンドルームから出て言った。一夏達は退出するセシリアに声をかける事が出来ずにただ見送るしかなかった。

 

「いい?貴女達も、何かあったら今のように処罰をする可能性があるから、そのつもりでいなさい」

 

そして草薙もコマンドルームから出て行き、専用機持ち達と千冬が残ったが、いつもと違う草薙にただ戸惑っていた。

 

 

 

 

 

 

とある山間部上空、ワームホールが出現しまたもや銀色の球体が出現した。そして銀色の球体は、ある一定の部分に謎の光を浴びせた。しばらくすると、銀色の球体はワームホールの中に入り、ワームホールは消えた。

 

 

 

 

 

謹慎を言い渡されたセシリアは自室に戻ると、すぐに綾人に電話をかけた。下手に動けないセシリアが綾人の安否を確認できるのは電話しか手段がない。だが、何度掛け直しても綾人が電話にでる気配はなかった。そしてセシリアは不安を抱きながら電話をかけるのをやめた。

 

「綾人さん、どうかご無事で……」

 

 

 

 

 

「うっ……ここは……?」

 

綾人は目を覚ました。目を開けると知らない天井、そしてベッドに寝かされており、さらにベッドに身体を拘束されていた。

 

「なっ、何だこれは……?」

 

拘束から抜けようとするが身体に力が入らず動く事が出来ない。するとそこに一人の女がやって来た。

 

「あら、目が覚めた?」

 

「お前は……?あの時の……」

 

「覚えていてくれてたのね。対根源的破滅招来体IS部隊の草薙麗美よ」

 

その女は草薙だった。

 

「よろしくね、湊綾人君……いいえ、ウルトラマン」

 

「なっ!?」

 

綾人は突然ウルトラマンと言われ戸惑った。だが同時に自分がウルトラマンとバレている事を確信した。

 

「ふふっ、驚いてるわね。見ちゃったのよね。ウルトラマンが貴方の姿に戻るところ」

 

そう言われた綾人はいくつか思い当たった。綾人はその場で元の姿に戻った事がある。その時に見られてしまったと。

 

「じゃあラファールの部隊に俺を攻撃させたのは……?」

 

「ええ、私よ。でも安心して、他の人達には言ってないから。それにしても驚いたわ。ウルトラマンの正体がこんな子どもだったなんて。いえ、ウルトラマンが人間に化けてるのかしら?(あの時、セシリア・オルコットが感情的になっていたのはひょっとして……)」

 

「俺は人間だ!!」

 

綾人は草薙の言うことに反論したが、草薙はまるで気にしていなかった。

 

「そう。でもそんな事今はどうでもいいわ。重要なのはウルトラマンの力よ」

 

「ウルトラマンの力……?」

 

「ええ。貴方のウルトラマンの力、それが根源的破滅招来体の唯一の対抗手段よ」

 

「その唯一の手段をこんな状態にして、何を考えている?」

 

「そうね……解剖でもしようかしら?」

 

「何だと……!?」

 

「ふふっ、冗談よ。私は優しいのよ、そんな事はしないわ。でも、ウルトラマンの力は欲しいわね。だから、利用させてもらうわ」

 

草薙はウルトラマンの力を利用すると言いだした。

 

「何をする気だ……?」

 

「これを見なさい」

 

草薙はモニターに映像を映し、綾人に見せた。

 

「これは……?」

 

綾人が目にしたのは、1台のISだった。

 

「このISは対怪獣用のISよ。でも、ISだけでは怪獣を倒すことは出来ない。そこで、ウルトラマンの力を利用させてもらうわ」

 

「利用?……まさか!?」

 

「察しがいいわね。このISにウルトラマンの力を取り込む事で、ウルトラマンと同等の力のISを使う事ができる。最強のISが誕生よ。」

 

そう、そのISはウルトラマン力を利用する事で初めて完成するISだった。

 

「最強のISだと……?」

 

「ええ。だからこれが完成すればもう貴方は用済み、ウルトラマンなんて必要ないのよ!!」

 

そう言って草薙は高らかに笑いあげる。ウルトラマンと同等の力を持つIS、それが草薙の狙いだったのだ。

 

「貴様……!!」

 

「じゃあまずは、貴方の身体をじっくり調べないとね〜。湊綾人君」

 

草薙はジリジリと綾人に近づいていった。

 

 




草薙さんの本性が出ました。

やばいですね。

そこ、女版檀黎斗とか言わない。

それでは、次回もお願いいたします。
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