インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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お待たせしました。まさかこれほど時間がかかるとは思ってませんでした。

それでは、どうぞ。


第42話

草薙麗美がウルトラマンと同等の力を持ったISを完成させてから数日が経った。あれから怪獣の出現は報告されていない。

 

「せっかく完成したのに、使う機会が無くて残念ね」

 

草薙はISを完成させたものの、怪獣の出現が無かったためまだISをまだ使っていなかった。そしてこれは極秘で行なっていた事もあり完成してもすぐに言うわけにもいかなかった。

 

「……何をするつもりだ……?」

 

満身創痍の綾人が聞く。綾人はあれだけの人体実験や拷問を受けながらも尚意識を保っていた。

 

「何をするって、根源的破滅招来体と戦うに決まってるでしょ」

 

「何……?」

 

「前に言ったでしょう、これは対怪獣用のISだって。これで根源的破滅招来体と戦うのよ」

 

「それで破滅招来体と戦う……だと……?」

 

「そうよ。今まで怪獣達を倒してきたのはウルトラマン、つまり貴方よ。ISだけで怪獣を倒せた事は一度もないわ。でも現存のISでは怪獣を倒す事はできない。だから怪獣を倒せるISを作る必要があったのよ」

 

草薙は綾人にISを作った経緯を説明した。

 

「その為にアグルの力を……!」

 

「ええ。ウルトラマンの力を使えば怪獣を倒せるISができる。その力が今、ここにあるのよ!!」

 

そう言う草薙は高笑いする。草薙は自分の作ったISに余程の自信があるのだろう。

 

「何が目的だ……?」

 

「このISがあれば怪獣、根源的破滅招来体を倒す事ができる。これさえあればISが最強の兵器として君臨し続ける。この世界を救うのはウルトラマンじゃないわ。ISなのよ!!」

 

草薙はISが根源的破滅招来体を倒す事でISが最強の兵器になると言った。結局は草薙も、IS至上の人間に過ぎなかった。

 

「そんな物で……世界が救えるものか!!」

 

綾人にとってISは忌むべき存在である。しかし今までの戦いで助けられたのもまたISである。ISの助けが無かったら勝てない戦いもあった。だが今、自分の持っている力を無理矢理利用されているISが目の前にある。これに綾人はとてつもない憤りを感じていた。

 

「今の貴方に何ができるの?ウルトラマンの力はまだ残っているとしても、それで変身して戦えたとしても、足手まとい、邪魔にしかならないわよ。もう、貴方は用済みよ」

 

「貴様……!!」

 

と、その時。

 

『Pーー!!Pーー!!Pーー!!』

 

部屋中に怪獣出現の警報が鳴り響いた。すると草薙は笑みを浮かべた。

 

「来たわね。貴方はそこでお寝んねでもしてなさい」

 

草薙がそう言い残して部屋から出て行き、綾人が一人残されるが、拘束されている為身動きを取る事が出来なかった。

 

 

 

 

 

 

草薙がコマンドルームに戻ると続けて一夏達も戻って来た。

 

「山間部に怪獣が出現。怪獣の進行方向には市街地があるわ。市街地に進入する前に怪獣を迎撃、殲滅。いいわね」

 

草薙がそう指示すると、一夏が口を開いた。

 

「草薙さん、セシリアは……?」

 

一夏はセシリアのことを聞いた。

 

「残念だけど、彼女はまだ謹慎中よ。出動させる事はできないわ」

 

「そんな……どうにかならないんですか?」

 

今度はシャルロットが聞いて来た。

 

「規則なのよ。わかってちょうだい」

 

「二人とも、行くぞ」

 

ラウラが一夏達を連れてコマンドルームを出ていった。

 

「草薙さん、あいつらだけで大丈夫でしょうか……?」

 

「オルコットさんの事は仕方ありません。ですが今は、彼女達を信じましょう」

 

 

 

 

 

 

移動中のヘリコプターの中で、シャルロットが口を開いた。

 

「ねえ、僕たちだけで大丈夫かな……?」

 

「何弱気な事言ってんのよ。あたし達だけでもやるしかないでしょ」

 

「そうだ、セシリアがいない今、私達だけで戦うしかないんだ」

 

鈴音と箒が答える。

 

「そうだね、弱気になんてなってられないよね!」

 

「俺たちがセシリアの分まで戦うんだ!!」

 

「みんな、怪獣が見えた。行くぞ!!」

 

ラウラの指示で出撃する一夏達。一夏達の前には『豪腕怪地底獣 ゴメノス』が市街地に向かって進み続けていた。

 

「ここから先は行かせないよ!!」

 

シャルロット、鈴音、ラウラが先にゴメノスに遠距離攻撃を仕掛けた。足止め程度にはなったがダメージはあまり無いようだ。

 

「ならば!!はああああああ!!」

 

今度は箒が接近しゴメノスを斬り付けるが、これも効果は無い。

 

「くっ、ダメか!!」

 

するとゴメノスは口から火球を吐き出した。

 

「うおおっ!?」

 

間一髪で避ける専用機持ち達。反撃に移ろうとするも、ゴメノスは続けて火球を放った。

 

「クソッ!!」

 

 

 

 

 

 

コマンドルームでは千冬が緊張な面持ちで戦闘を見ていた。すると、草薙が動き出した。

 

「草薙さん、どこに行く気ですか?」

 

「ここを頼みます」

 

草薙は千冬に頼むと言い残し、コマンドルームから出て行った。

 

「草薙さん、一体何を……?」

 

 

 

 

 

草薙は一人研究室に戻った。そこにいた綾人が草薙が戻って来た事に気がついた。そして草薙はあのISがあるところに行った。

 

「貴様……」

 

「いよいよ出番よ……」

 

「お前まさか……!?」

 

この時、草薙は笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

一方、ゴメノスと戦っている一夏達は苦戦を強いられている。攻撃してもダメージを与えられず、ゴメノスは火球で攻撃し、それを避けるのに精一杯となっていた。

 

「クソッ、このままじゃ……」

 

エネルギーも少なくなり、徐々に押され始めている。

 

「諦めるな!!まだ終わったわけじゃない!!」

 

ラウラが叱咤するが、現実は厳しい。ゴメノスは怯んでる様子は一切ない。だが専用機持ち達はエネルギーが少なく、まともに戦うには難しい状態だった。するとゴメノスは再び火球を放った。

 

「くっ!!」

 

専用機持ち達は火球が来るのを身構える。だが、その時。

 

ドガアアアアアアン!!

 

専用機持ち達の後方から光線が発射され、火球を打ち消しゴメノスに直撃した。

 

『ギャアアアアアアアアアア!!』

 

ゴメノスは倒れ込み、爆散した。

 

「い、今のは……?」

 

「ウルトラマンの光線よね……?」

 

「じゃあ、ウルトラマンが来てくれたって事?」

 

シャルロットはウルトラマンが来てくれたのかと思った。この前人間がウルトラマンを攻撃した事で今回は来ないと思われていた。だが今の攻撃は間違いなくウルトラマンの必殺技である『フォトンクラッシャー』だった。専用機持ち達は光線が発射された方を見ると……

 

「あれは!?」

 

「……間に合ったわね……」

 

そこにいたのは、青と黒のISを纏った草薙麗美だった。

 

 

 




はい、今回はゴメノスでした。大分飛びましたね。さすがに全部は無理です。

そして今回遂にISだけで怪獣を倒しましたよ。やったね(棒)

では、次回もお願いします。

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