インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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第48話

病院の近くにギールⅡが出現した事で病院の中はパニックに陥った。

 

「そんな……こんな所にまで怪獣が……!?」

 

「……」

 

綾人はベッドから降りて病室から出ようとするが、セシリアに見られてしまった。

 

「綾人さんダメです!行ってはいけません!!」

 

「……止めるなセシリア」

 

「今の貴方は狙われている身でもあるんです!!それにそのお身体で戦ったら、本当に!!」

 

「それでも!!奴を放っておけない。やるしかないだろう」

 

綾人はセシリアの制止を振り切り、病室から出て行った。

 

「綾人さん、待ってください!!」

 

セシリアは綾人を追おうと病室を出ると、病院スタッフと患者が必死に逃げ惑っていた。中には患者を放って自分だけ逃げているスタッフもいた。綾人は反対方向に進んでいてセシリアは追おうとするが中々前に進めなかった。その時。

 

「あっ!」

 

セシリアは松葉杖をついている老人が倒れているのを見つけた。誰もその人を助けようとはせずに、自分が先にと見捨てるように逃げていた。セシリアは綾人とどちらを優先するか迷ったが、目の前の人を助けることに決めた。

 

「大丈夫ですか、立てますか?」

 

「は、はい。ありがとう……」

 

「皆さーん!!落ち着いて避難してくださーい!!」

 

セシリアは看護師が避難誘導をしているのを見かけた。

 

「すみません、この人をお願いします!!」

 

「わかりました、貴女も早く避難してください!」

 

セシリアは頷くと今度こそ綾人の元へ行こうとしたが……

 

「ウルトラマン!!助けて!!ウルトラマン!!」

 

向かいの病室から男の子の声が聞こえ、セシリアはすぐに病室に入った。するとそこには車椅子から転げ落ちた男の子がいた。

 

「大丈夫ですか!?」

 

セシリアはすぐに男の子を車椅子に座らせて病室から出ようした。

 

「お姉ちゃん、ウルトラマン来てくれるよね!?」

 

「……ウルトラマンは……」

 

セシリアは言い淀んでしまう。セシリアは極力綾人にウルトラマンに変身してほしくないと思っている。だが今目の前にいる子どもはウルトラマンを必要としていた。セシリアは複雑な思いを抱いた。

 

「大丈夫です、ウルトラマンはきっと来てくれますわ」

 

セシリアは男の子の思いを汲み取ってウルトラマンは来てくれると安心させる事を選んだ。

 

 

 

 

 

綾人は病院に屋上に立っていた。そこからはギールⅡが病院に迫っているのがよく見えている。それを見ながら綾人はアグレイターを構えた。

 

「行くぞ……アグル!!」

 

綾人はアグルに変身し、ギールⅡの前に降り立った。だがやはりライフゲージは既に点滅している状態だ。それでもアグルはギールⅡを抑え込んでいる。

 

「ウルトラマンだ!!」

 

男の子はウルトラマンが来てくれたと喜びを見せる。だがセシリアは不安な様子で戦いを見ていた。

 

(綾人さん……)

 

「さあ、行きましょう。(綾人さん、私も後で行きます)」

 

セシリアはまず男の子と一緒に避難した。

 

 

 

 

 

 

「大変です織斑先生!!病院の近くに怪獣が現れました!!」

 

「何だと!?」

 

IS学園の一室では、千冬と真耶、専用機持ち達が揃っていた。真耶は怪獣が出現した知らせを受け、その映像を映した。

 

「既にウルトラマンが戦っているようです!!」

 

「ウルトラマン……!?」

 

ウルトラマンと聞いた一夏が露骨に嫌悪感を見せた。未だ草薙麗美の事が許す事が出来ていないようだった。そして他の専用機持ち達も映像を見ると、ウルトラマンが苦戦しているのが見られた。

 

「やはりまだウルトラマンの体力が回復していないのか?」

 

「まだ一日たってない状態なのに、どうしてそこまで……?」

 

「あんな戦いがあったのに、無茶しすぎよ!!」

 

「だがこのままじゃ、ウルトラマンがもたないぞ」

 

(何故だ!?何故そんなにボロボロになりながら戦う!?ウルトラマン!!)

 

千冬はわからない。何故ウルトラマンがそうまでして戦うのか。その答えは、まだわからない。

 

 

 

 

『ハアアアア!!』

 

アグルはギールⅡの頭突きを受け止め、そのまま蹴りを浴びせた。だがアグルはすぐに跪いてしまった。

 

セシリアは男の子と一緒に病院から出たが、そこは病院から出てきた人たちで溜まっていた。患者がいるため急ごうにも急げないのだろう。

 

「ウルトラマンだ!」

 

「ウルトラマンって人質を見殺しにしたんじゃ……」

 

人々はウルトラマンをみて様々な感情を抱いた。ウルトラマンが助けに来てくれたと思う者、会見を見て、別に自分達の為に戦っているわけじゃないと思う者様々だ。それらを見たセシリアは複雑な思いを抱くが、まずは避難させる事を最優先にした。

 

「皆さん、ウルトラマンが怪獣を抑えている間に避難を!!」

 

ウルトラマンへのフォローをしながら避難を促す。だがその時、ギールⅡの腹部が開きマグマ弾が発射された。

 

『ウアアアア!!』

 

一発はアグルに直撃した。だが、発射されたのは一発だけだはなかった。その後ギールⅡはマグマ弾を乱射した。アグルに直撃する程ではないが、方向がまずかった。その内の一発が人々の所へ向かっていた。

 

「うわああああ!!」

 

「キャアアアア!!」

 

マグマ弾が発射され、人々は恐怖に陥った。そして……

 

ドガアアン!!

 

「あ、あれ……?」

 

「助かった……?」

 

人々は何故助かったのかわからない。音はしたのに何故当たっていないのか。

 

「あ、あれは!?」

 

一人が上を見上げると、ある事に気付いた。それは……

 

『ウア……アッ……』

 

そこには、自分達の所を向いているウルトラマンがいた。マグマ弾が直撃する直前にウルトラマンが駆けつけ人々を庇っていたのだ。

 

(綾人さん!!)

 

「ウルトラマンだ……」

 

「ウルトラマンが、守ってくれたの?」

 

アグルはどうにか立ち上がり、ギールⅡの所へ向かっていった。そして……

 

「ウルトラマアアアン!!頑張れえええ!!」

 

セシリアと一緒にいた男の子が声を出してウルトラマンを応援した。

 

「頑張れ!!ウルトラマン!!」

 

「ウルトラマン!!頑張って!!」

 

周りの人々も、ウルトラマンに声援を送った。大人も一緒になり声援を送った。ウルトラマンが自分達を助けてくれた。助けてもらった自分達に何が出来るのか?それはウルトラマンへの応援だ。既に人々は会見の事など忘れ、目の前で戦っているウルトラマンへの勝利を願っていた。それを見たセシリアは安堵した。

 

(綾人さん、私も行きます!!)

 

人々の声援を受けたアグルはギールⅡの前に立ち塞がる。だが、それでも今のアグルは立っているのがやっとだった。そしてギールⅡは再びマグマ弾を放とうと腹部を開いた。アグルは身構えるが、その時後ろからビームが飛んできた。ビームはギールⅡの腹部に直撃した。アグルは後ろを見ると、セシリアがブルーティアーズを纏い、ギールⅡに攻撃していた。セシリアはビットで次々とギールⅡの腹部に攻撃を当てていく。それにより、ギールⅡは開いた腹部に攻撃が直撃したためダメージが大きく入る。セシリアとアグルは目が合うと、互いに頷いた。

 

「今ですわ!!」

 

『ハアアアア……デアアアアア!!』

 

アグルはフォトンクラッシャーを発射した。フォトンクラッシャーはギールⅡに直撃し、そのままギールⅡは爆散した。

 

『ワアアアア!!』

 

ウルトラマンが勝った事で、人々が喜びの声をあげる。アグルとセシリアは再び向き合い、アグルはゆっくりと頷いた。セシリアも頷いたその時だった。

 

『ウアア!?』

 

「えっ!?何が!?」

 

どこからか飛んできたビームがアグルに直撃した。アグルとセシリアはビームが来た方向を見ると、ラファール部隊がやって来ていた。

 

 




ギールⅡを倒しました。そしてまたもやラファール部隊がやって来ました。因みにこのラファール部隊は最初にアグルを襲ったのとは別です。アグルを襲ったラファール部隊はゼルガギュロスによって既に全滅しています。

次の投稿はいつになるかわかりませんが、次回もお願いします。


最近思った事。ギンガビクトリーって別にギンガとビクトリー融合してないんじゃないかということを。
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