インフィニット・ストラトス アグル   作:K.V

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お久しぶりです。結局1年近くなってしまいした。やりたい事が多すぎてこちらか手につかない状態です。
久しぶりなのでお粗末かもしれませんが、どうぞ。


第51話

 

 

『ギャアアアアア!!』

 

その辺り一面は、火の海となっていた。建物は崩れ、木々は燃え、全て炎に包まれていた。そしてそこには、火の玉を吹く、超巨大生物が、ありとあらゆるもの破壊していた。

 

『ウアッ……』

 

当然そこにもアグルもいる。だがアグルは既に跪き、ライフゲージも点滅していた。その超巨大生物は、今まで戦ってきた怪獣の比にならない大きさだ。その前には、アグルでさえもちっぽけな存在だった。そんな絶体絶命の状況で、超巨大生物が吹いた火の玉がアグルに迫っていく。その火の玉はアグルを飲み込む程の大きさだった。アグルは自分に迫ってくる火の玉を前に動けず、そして……。

 

 

 

 

 

「うわあああああ!?」

 

声を大きく上げて飛び起きる。綾人は汗をかきながら、今の状況を確認した。

 

「はぁ、はぁ……夢……?」

 

綾人は見ていた夢を思い返す。燃え盛る大地。破壊の限りを尽くす超巨大生物。その前に倒れるアグル。その夢はあまりにも凄惨なものだった。

 

「今の夢は……まさか……」

 

綾人は嫌な予感がした。以前夢に怪獣が出てきたことがあり、その後実際に怪獣が出現した。あれがアグルが見せた夢なら、今回もそういう事になる。だが、今見た夢は、最初に見たもの以上の怪獣だった。これもアグルが見せたものなら、それが現実となる可能性がある。そんな事を考えている時、外から足音が聞こえてきた。

 

「綾人さん、大丈夫ですか!?」

 

セシリアが声を上げて入ってきた。綾人の叫び声を聞いて来たのだろう。

 

「セシリア……?そういえばここは?」

 

綾人は自分が今どこにいるのかわかってなかった。セシリアを捕まえた時に、あてもなく飛んでいたからだ。

 

「ここは花月荘ですわ」

 

「花月荘?」

 

「はい。それより、声を上げていましたけど、大丈夫なのですか?」

 

「あぁ、嫌な夢を見てた」

 

「夢、ですか?」

 

「あぁ。だから心配はいらない」

 

「心配します!!飛んでる途中で姿が戻ってからずっと寝込んでいたのですから!!」

 

「そうだったのか……悪いな、心配ばかりかけて」

 

「そう思うのなら絶対に無茶はしないでください」

 

「……善処する」

 

そう言うと綾人は、一人で部屋から出ようとする。

 

「綾人さん、どこに行くのですか?」

 

「ちょっと外の空気を吸ってくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、IS学園では今後の対策会議が行われていた。草薙がいなくなった今、千冬が指揮を執っている。

 

「お前たち、草薙さんに代わって私が指揮を執る。やる事は今までと変わらんが、敵も強くなっている。命がけの戦いである事には変わりわない。今まで以上に気を引き締めていけ」

 

『はい……』

 

専用機持ちたちは返事をするがどこか元気がなかった。草薙が死んだショックがまだあるのだろう。

 

「教官、ウルトラマンの事はどうするのですか?」

 

ラウラが千冬に聞く。今までの千冬はウルトラマンを敵対視していた。だが、そうも言ってられない状況なのだ。

 

「ウルトラマンとは共闘路線をとる。ウルトラマンがこちらをどう思ってるのかは知らないが、こちらが敵意を見せなければ、おそらく大丈夫だろう」

 

千冬はウルトラマンと共闘路線をとると宣言した。ウルトラマンを敵対視していた千冬がそう言うと、専用機持ちたちは最初は驚いていたが、すぐに安堵した。千冬がウルトラマンは敵ではないと思ってくれていると。

 

「本気かよ千冬姉!?」

 

だが一夏だけは否定的だった。どうも気持ちの整理ができていないらしい。

 

「さっきも言っただろう。今の私たちにはウルトラマンに頼らざるを得ないんだ」

 

「でも……」

 

「でもも何もない。わかってくれ」

 

 

 

 

 

 

 

綾人は砂浜に来ていた。そこで綾人は、遠くの海を眺め、黄昏ている。そこは漣の音が響いていた。

 

「綾人さん」

 

「……」

 

セシリアが呼びけるが、綾人は特に反応をせずに海を眺め続ける。

 

「お隣、失礼しますね」

 

セシリアは綾人の隣に座り、一緒に海を眺めた。綾人は隣に座られても、特に嫌がらずに、変わらず眺め続けた。

 

「海、好きなのですか?」

 

「……物心ついた頃には、もう海は好きだった。自分でもわからないけどな。夏になると、父さんと母さんが海に連れて行ってくれてたんだ」

 

セシリアの問いかけに綾人はそう答えた。綾人は楽しそうに話すが、同時に哀しくも感じた。

 

「綾人さんにとって海は、大切な思い出の場所なのですね」

 

「あぁ。丁度10年前か、海ではしゃいでいた時に、溺れてしまったんだ。子供ながらに死ぬんじゃないかと思った。だがその時、目の前に光が現れた」

 

「光……ですか?」

 

「海の中が急に光って訳がわからなかった。だが、そこにあいつがいたんだ」

 

「あいつとは?……まさか!?」

 

「アグルだ。そこで初めてアグルと出会った。我ながらあの世に行ったのかと思ったよ。海の中のはずなのに、目の前に巨人がいるんだからな」

 

「それで、綾人さんはウルトラマンに……」

 

「いや、まだ出逢っただけだ。実際に力を手に入れたのは、その後だ」

 

「そうなのですか?」

 

「あぁ。あの後色々あってな。アグルの力を手に入れて10年経ったが、まだわからない。この力がなんなのか、アグルは何者なのか。何故俺に力を与えたのか。今でも全然わからないんだ」

 

綾人はアグレイターを握りしめ、セシリアに打ち明けた。アグルとの出会いを。与えられた力の意味を。

 

「わたくしの考えですけど、綾人さんが海を好きでいるからではないですか?」

 

「……どうなんだろうな」

 

「きっとそうです。海が好きだから、綾人さんを選んだ。わたくしはそう思います」

 

「……そうか」

 

「では中に戻りましょう。女将さんが食事を用意してくれるそうですわ」

 

「あぁ、行くか」

 

話を終え、2人は旅館へと戻った。少しだが綾人は気持ちがスッキリとした感じがした。本人は思ってないかもしれないが、誰かに聞いてほしかったのだろう。そして、2人が気付かないであろう宇宙空間は、今もまた歪んでいた。

 

 




気付けば初投稿って5年前なんですよね。時間の流れは早いですね。5年があっという間です。

この作品でやりたい事と出したい怪獣は3年くらい前から考えてるんですけど、話が進まないというのが……
ちなみにガイア以外の怪獣をもっと出したいと、これも3年前から思っています。ギャラクトロンとか、ギャラクトロンとか、ギャラクトロンとか。

次回もいつになるかわかりませんが、よろしくおねがいします。
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