宇宙空間で発生している歪みは、今もなお続いている。それどころか、歪みは段々と確実に大きくなっていた。
「これは流石にまずいかな……」
あの篠ノ之束がまずいと言うほどに、この状況はかなり異質である。宇宙空間が歪むなど、誰も思うはずのない事なのだから。だが、現実にそれは起きている。篠ノ之束でさえあれはかなりヤバいと直感でわかるくらいに。
「ちーちゃんに教えとかないとね」
IS学園、会議を終え千冬達は一旦解散という流れになり、それぞれ退出しようとしていた時だった。
「通信?束か?」
束から通信が来て、千冬はモニターを映した。
「姉さん!?」
『やっほー、ちーちゃん、箒ちゃん、いっくん!!』
「束さん、一体どうしたんですか?」
『今日は話したい事があるんだよ。聞きたい?』
「話したい事があるなら勿体ぶらずに早く言え」
『じゃあこれを見て』
束はリアルタイムでの空の映像を見せた。ぱっと見では特に何の変哲もないただの夜空だ。
「ただの空……ですか?」
「束、何を見せたいんだ?」
『これだよ』
束は空の映像を拡大した。すると拡大された部分の空は異様に歪んでいた。
「こ、これは一体……?」
「空が、歪んでる!?」
「どういう事よ……?」
専用機持ち達は歪んでいる空の映像を見て驚愕した。空が歪むなど、普通では考えられない。当然の反応だ。
「束、これはどういう事だ?」
『見ての通りだよ。はっきり言って、かなりヤバいよこれ』
「あの束さんがヤバいって言うなんて、なんなんだよ一体?」
『調べてみたんだけどこれ、ワームホールと繋がってるみたい』
「ワームホールと繋がってるだと!?」
「ワームホールと繋がってるって、かなりヤバいじゃないの!?」
『それで、実はこれ初めてワームホールが出現した時には既にこうなってたんだ。多分だけど、これが原因でワームホールが出現したかもしれない』
束はいつになく真面目な口調で話している。それほど束にとっても緊迫しているのだろう。
「その言い方、この歪み自体は前からあったみたいだな」
『うん。私が初めて観測したのは、銀の福音とウルトラマンが戦った後だね』
「ウルトラマンと銀の福音が?どう言う事だ?」
『あの2体の戦闘で謎のエネルギーが発生してたんだ。多分あの時に発生したエネルギーが空間を歪ませたのかもしれない』
「あの時の戦いがトリガーになったのか。それがワームホールを出現させたというのか?」
『そうだよ。でもそれはワームホールを出現させただけ。ここまで歪みがはっきりしたのは、あのIS擬きの時だよ』
「IS擬きって……?」
「草薙さんか……」
束はゼルガギュロスをIS擬きと言い出した。ISの生みの親としては、あれはISではないらしい。
『あのIS擬きってウルトラマンと同じ力を持ってたんだよね?IS擬きとウルトラマンの光線がぶつかった時に、福音の時以上のエネルギーが発生したんだ。敵はそれを利用したんだろうね』
「じゃあ、そのせいで草薙さんは……」
『バカだよねー。ウルトラマンと同じ力を持つISを作るなんて。敵に使ってくださいって言ってるようなものじゃん』
「束さん!?何言ってるんですか!?草薙さんは怪獣と戦うために!!」
一夏は草薙をバカにされたことで声を荒げた。草薙のおかげで助かった事もかなりあるからだ。
「よせ、こいつに当たってもしょうがない。それで、結論はどうなんだ?」
『結論はねー、多分だけど、今まで以上の敵が現れる。って事くらいかなー』
「今まで以上の敵って……」
「そんな……」
「これまでも強力な敵だったが……」
「さらに強い敵が現れるというのか……」
束の発言で専用機持ち達は弱気になってしまった。今までも苦労して戦ってきたが、それ以上の敵が来るとなれば、こういう反応にもなるだろう。
「束、お前の予測では、後どれくらいで敵が現れるんだ?」
『ちょっと待っててねー』
そう言って束はその敵が現れるというワームホールが発生するかを計測を始めた。千冬は少しでも対策を取るために、遅くなれと願っている。一番は、ワームホール自体が発生しない事だが、すでに歪みが発生している以上、敵が現れる前提で考えなければならない。そして、束の計測が終わった。
『えっとねちーちゃん……』
「束、どうなんだ?」
『言いづらいんだけどね……』
次に束から出た言葉、それは……
『もう出てくる』
すみません。今はこれくらいしか書けないです。あいつが出てくるのに出るところまでいかないです。投稿しなくちゃと思ってもモチベーションが上がらないのです。次回もいつになるかわかりませんが待っていただければ幸いです。