モンスターハンター《G級義兄妹の狩り日記 》   作:L.S

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暇だったので更新しました。
フィーリングで書いたので相変わらず文章が見づらいかもしれません。
今回はG級のフルフルに1人で挑んだシルヴァの行方と、
フェリクスのパーティー美少女メンバーが出てきます。


第3話 嫉妬

洞窟外に輝く光が2つ。

 

暗闇の中で3つの青い光球が自分の周りを過ぎ去って行くのを目の当たりにして、シルヴァは頭と胸の内が沸騰するような感覚に襲われた。

危ないところだった。

少しでも回避が遅れれば、強すぎる光に体を呑まれ、一瞬にしてその身を内側から焼かれてしまうところだった。

命の危機を間一髪逃れたという安堵と恐怖が同時に手足を拘束するが、そんなものに体を操られてはハンターとはいえない。

横っ飛びに回避した後、プロミネンスボウⅢの弦を引き絞り、矢を構えると同時にぞっとするような風貌の白い飛竜が、目の無い顔でこちらを睨んだ。そのあるはずのない不気味な視線が、雄火竜『リオレウス』の堅殻で作られた防具すらをビリビリと震えさせた。

(…気味が悪い)

シルヴァは飛竜の剥き出しの口に向かって矢先の渦巻いた1本の矢を放った。

それはシルヴァの狙い通り、口から腹に向けて火花を散らしながら貫通していった。

それを、飛竜が動かないことをいい事に、立て続けに撃ち続けた。

血飛沫が炎で蒸発するのが見て取れる。

確実に効いてる。

はずだった。

飛竜は一瞬で間合いを詰め、シルヴァに向かって体当たりをしかけた。

(…っ!?)

上がる血飛沫が蒸発して煙のように飛竜の周りを纏う。その煙のせいか、シルヴァは攻撃の予兆を見逃していた。

反射的に体を右側に投げ出すが、飛竜の体はいうまでもなく大きく、左翼に向かって回避したところで間に合うはずがなかった。

シルヴァの全身に、まるで車に轢かれたような痛みが駆け抜けた。

そのまま洞窟の岩壁まで吹き飛ばされ、そこに背中を強く打ち付けた。

「がはっ!」

口から血が吹き出た。

レウスSキャップが勢いで頭から離れ、矢筒に入った残り少ない矢が散らばり、手に持っていた弓さえも手から逃げ出した。

「うっ…!ぐぅ…!」

(まずい…!このままでは…!)

すぐに体制を立て直さなければ、追撃が来る。

重い足音が近づいてくる。

が、シルヴァの体は悲鳴を上げ、頑なに起き上がろうとするシルヴァの意思を拒んだ。

(どうしてっ…!動けっ…!)

まるで地に茨でも張り巡らされているんではないかと思うぐらいの痛み。手をついて体を起こそうとしても意思と体の疎通がとれていない。

地を押し返しても、貫かれるような痛みと、岩に押しつぶされそうな苦しみが、全身を蝕んだ。

(くそっ、くそっ!フェリクスがいないと…私は何もできないのか?!1人で戦うって…こんなに難しいことだったか?!)

体を引きずりながら、吹っ飛んで行った弓を拾い上げ、矢筒に入った数本の矢を弓に添わせた。

起き上がれなくても、弓は撃てる。

ここで死ぬわけにはいかない。

ぼやける視界の中、シルヴァは狙いを定めた。

 

しかし、目に最初に映ったのは、辺りを埋める程の青い光だった。

 

シルヴァは、水をきりながら迫る光を、何も考える間もなく、ただそのまま受け入れた。

 

 

 

 

 

「…あ」

見慣れた天井、好きだった匂いと柔らかな感触は、彼女を眠りから覚ますのに十分だった。

目を覚ましたばかりか、どうしても視界が安定せず、まるでモザイクがかかってるみたいだ。視界は左半分しか見えない。

それに何故だろう。体が動かない。

ふわふわしていて、ずっと空に浮いてるような…

なにが…あったんだっけ…

と、包帯に身を包んだ少女、シルヴァはふわつく頭でぼやぼやと考えた。

聞こえてくる焚き火の音は、いつもフェリクスが焚いてくれるものだ。

何故だかすごい懐かしく感じる。

この窓からこぼれる日向も、昔から大好きで…

あぁ…鳥のさえずり…

これも…昔から好きで…

今は感じるものが全て懐かしく、物思いにふけるだけで幸せな気分になり、自然と笑顔になれる。シルヴァは、自分に何が起きたか…なんて難しい事を考えるより、こうして懐かしい暖かさに触れている方がよっぽど有意義な気がした。

 

 

しばらくすると、玄関の古い木の扉が軋む音を立てながら開いた。

黒い癖のある髪をボサボサと掻きながら、肩に薬剤鞄を提げている。見慣れた姿だ。

「…フェリ…クス」

普段の威勢のいい凛とした声が嘘のようにかすれ、濁ったような流れの声は、聞き取るには難しいぐらいだが

「…シルヴァ…目…覚めたか」

フェリクスにはきちんと届いていた。

が、フェリクスもあまり声に透明感がなかった。

その声はどこか悲しげで、哀れみをもった声だった。

フェリクスはシルヴァの横たわるベッドの前にあった椅子に腰掛け、ベッド脇にある小さなタンスの上で薬剤鞄を開いた。

そこから怪しい色の薬を次々と取り出し、机に置いた。

「…それ…もし…かして…?」

「…喋るな。喉がやけどしている。」

シルヴァはタンスに置かれた毒々しい色の薬を左目で見つめたが、見にくい位置にあったため目が疲れて見るのをすぐに諦めた。

薬剤の入った試験管には、ひとつひとつに『ナギ』と書かれている。

それには聞き覚えがあった。

「…シルヴァ、口開けろ。」

「…!?」

やっぱり飲むのか、とシルヴァは内心驚いた。

試験管に入った緑色の液体。

微量ではあるが、ヘドロみたいで気味が悪い。

シルヴァは嫌々口を少し開けて、ドロドロしたゼリーのような液体をまじまじと見ながら、それをフェリクスがシルヴァの口に運んだ。

「うっ…げほっ…!」

独特の苦味だ。それに、喉のあたりが焼けるように痛い。咳が止まらなくなりそうだった。

息を吸う度に喉にタンが絡んだようにガラガラと中で音を立て、息苦しいことこの上ない。

「…次。」

「…うぅ」

昔から、薬は嫌いだ…とシルヴァは内心愚痴をこぼしながらも紫、赤、白、黄色など色とりどりの薬を飲み干した。

薬を飲んで気持ちが悪くなるのも変な話だ。

フェリクスは薬剤鞄を持ち立ち上げると奥のキッチンに行った。試験管を水で洗い流す音と、カチャカチャと試験管を片付ける音が鮮明に聞こえてきた。

さっきまで感じていた幻想的な雰囲気から、一気に現実に引き戻された感じがした。

試験管が打ち付けあって響く音を聞いていると、考えたくなかった自分に起きた災難を意地でも考えさせられた。

片付け終わったフェリクスはキッチンののれんをくぐりながら薬剤鞄の口を閉じ、深くため息をついた。

そして、再びベッドの前にある木の丸椅子に

腰を掛け、膝に頬杖をつきながらシルヴァをじっと見つめた。

シルヴァも応えるようにフェリクスを再度見つめようとした。

視界の右半分が黒く塗りつぶされているため、フェリクスの方を向くには首を多少右側に捻る必要があった。首を右側に向けようとすると、首筋に電気が走ったような痛みが走ってシルヴァは顔を顰めた。

「…あまり体は動かすなよ…フルフルのブレスをまともに食らった割には軽傷だが、それでも重傷だ。」

…フルフルの…?ブレスを食らった…?

その言葉を聞いた瞬間、シルヴァは顔には出さずに混乱した。フルフルのブレスを食らった場合、電圧で体を内側から焼かれ、内臓全てに重いヤケドをおい、死に至る。

あれをまともに食らって生き残るには、毒怪竜『ゲリョス』の皮で作られた防具を着込んだりでもしないと生き延びることはできない。

シルヴァはリオレウスから作られた防具で、雷耐性は火耐性よりも高く付いている。ガンナー装備の場合、剣士の防具よりも火や雷といった属性への耐性が高い。それがあったとしても軽傷すぎる。

自分の怪我の具合として今自分でわかることは、内臓がヤケドを負っているような感覚はないし、喉が痛んで右目の感覚がまったくないくらいだ。

「…わかっているかと思うが、リオレウスの防具を着てたとはいえ喉のヤケドと右目の破裂だけで済んだのは普通有り得ない。この前ナギに見てもらったが…あいつも驚いてたよ。」

「…え…」

さっき試験管に書いてあった名前だ。

ナギ。おそらく、ナギサ・クレールのことだ。

フェリクスのパーティーに所属している凄腕のガンランス使いで、家が薬草屋を営んでいるだけあって薬の調合やケガの手当などが誰よりも上手い医者のような人だ。

フェリクスはナギと呼んで親しんでいる。

それと、喉のヤケドはまだしも、右目の破裂は現実味が無くてあまり実感が起きなかった。

「…たしか先週だったかな…死にかけのお前を旧密林の洞窟で発見して、できるかぎりの治療を施して、4日間くらい面倒を見てくれたよ。」

(先週…!?そんな長い時間私は寝ていたのか…!?それに…アイツに面倒見てもらったって…!)

どうりであんな幻想的な雰囲気を感じるわけだ。どうやらシルヴァは約1週間の間、生死の境をさまよっていたらしい。

そんな感覚は全然無かった。

それよりも、ナギサに4日間もの間体を受け渡していたのだ。

それを考えただけで寒気がする。

「…安心しろ。俺もその間、アイツの部屋にいたから。」

フェリクスはまるでシルヴァの考えていることを全て読み取っているようだった。

(そうだったのか…)

しかしシルヴァはそんな事は気にしなかった。

「…とりあえず、今夜また家に来る。そんときにまた診てもらうことにしてる。」

(…え…!?)

「…ついでにメシも食わしてやることにした。」

(はぁっ!?)

「げほっげほっ!」

驚くあまりむせかえった。

「…おいおい、そんなに驚くことか?」

(当たり前だろ…!なんでだよ…)

診てもらうのはいいとして、夕飯もご馳走するなんて。フェリクスはいつもナギサに対して甘い気がする。集会所に行ったら大概フェリクスはナギサといるし、狩りのときもナギサがいるだけでいつもより調子良く働く。

…といったことを聞いたことがある。

そのウワサを聞いてからだが、ナギサに対して嫉妬するようになってしまった。

いつもフェリクスと一緒にいるのは私なのに、どうして集会所ではナギサとばかり。

…とよく思うようになったりした。

あの女のどこがいいんだろう。

あんな魔女みたいで腹黒いサイコパス、どうしてフェリクスがアイツと仲がいいのか疑問しかない。

シルヴァはフェリクスから目をそらしてそっぽを向いた。

「…19時あたりに来るから、よろしくな。」

(…はいはい。)

さっきまで考えを読み取られていたようなのに、こういうところまではさすがに感じとれはしない。そんなことは当たり前なのに、どうしても腹が立ってくる。そこまで都合のいいものではないことぐらいわかってる。

シルヴァはゆっくりとフェリクスから逃げるように寝返りをうつと、布団を被って目を閉じた。

 

19時。

「おじゃましまぁす。」

フェリクスが言ってた時間ジャストにアイツ…ナギサがやってきた。

『ダイミョウザザミ』から作られた美しい赤色の防具を装備しているが、肝心の武器、ガンランスがなかった。まぁ、あんな重そうな武器、見ているだけで疲れるので持ち込みは遠慮したかった。帽子のような兜から覗く綺麗で少し大人っぽい雰囲気を醸し出す顔立ちと、わずかに見える艶のある茶髪。はたから見ればれっきとした美少女である。それに、ザザミ装備の女物は見た目が若者の女性ハンターに可愛いと人気で、オシャレのために作ったというハンターか多いほど。流行に乗ったような防具を着ていることに、嫌気が指す。

フェリクスは普段着のままだが、ナギサが防具を着ているということを感じさせないぐらいその防具が馴染んでいた。

「…よっ」

「こんばんは、フェリクス。随分と疲れてるみたいだけど?」

「…ほっとけ。」

ナギサは玄関から部屋に入ると、フェリクスが座っていたソファーの隣にゆっくり座った。

「珍しいじゃない?貴方からこんなこと言ってくるなんて。」

「…今回はシルヴァを助けてくれた礼がしたかっただけだ。今後はよっぽどのことがない限りは誘わないと思うが。」

「またまたぁ…それより、シルヴァちゃんの具合はどうなの?薬飲んでから、何か変化あった?」

「…さぁな。薬飲ましてからすぐ寝ちまったからな。今は布団にくるまってるだけだが。」

布団越しにフェリクスとナギサのやりとりを見ていると、フェリクスがあごでこちらを指した。ナギサはそれを見て静かに笑った。

「でも…どうやら、こうやって腕を動かしたり寝返りをうてたりってことができるようになったってことは、薬だけじゃなくて、シルヴァちゃん自身の回復力の高さにあるわね。フルフルのブレスを食らってもこの程度で済んだっていうのは…シルヴァちゃんの体…結構興味深いかも…」

(…!!)

鋭い目付きに変わったナギサを見て、背筋がゾッと震えるのを感じた。

その目を見てしまうと石になってしまいそうな、そんな感覚になった。

「なんてね、冗談よシルヴァちゃん?さすがに、パーティーメンバーの大事な妹を実験に上げようなんてことはしないから。」

いや。ナギサのようなマッドサイエンティストなら、やってしまいそうで全然安心できなかった。

(てか…気づかれていたのか…)

G級の熟練ハンターはどうやら人の心を読んだり何かしらを見透かす能力でも持っているんだろうか。やはり、侮れない。

「とりあえず、怪我の具合を診させてもらうわね?でもホントに思った以上に回復が早いみたいで安心した。」

ナギサはそういうとソファーから立ち上がり、シルヴァの寝ているベッドの横に立って膨らんだ布団の塊を揺すった。

「シルヴァちゃーん?起きてるでしょー?」

(怖いんだよいちいち…)

こうやって断定されることも、不思議と不気味だ。ゆさゆさと体を揺らされるが、布団を出たら真っ先に映るのはナギサの顔だ。見たくない。

「…たく、起きろ。」

フェリクスの声が聞こえた瞬間、布団をバサリとひっぺがされた。

「ぶっ!?」

まるで、修学旅行の旅館で寝坊して友達に布団をひきはがされるのと同じだ。

それならまだいいが、シルヴァは上半身は包帯を巻いてあるだけなので、ほぼ裸に近い状態だった。シルヴァは引き剥がされた布団を一瞬で奪い取って体を隠すようにだき抱えた。

「このバカ兄貴!変態っ!布団をいきなり引き剥がすなんて外道すぎるっ!」

顔を真っ赤にして涙ぐむシルヴァ。

それを見たフェリクスは悪びれた様子もなくため息をつきながら頭を掻いた。

「あっはは!おもしろーい…!」

一番近くにいたナギサに本気で笑われたことも、かなり屈辱的なことでシルヴァは小さく唸った。

「それより、すごい元気じゃない?今…ものすごい動きだったよ…?ふふ…!」

ナギサの吹き出し笑いが不快だったが、確かに、さっきまで全く体は動かなかったのに、布団を一瞬で奪い取れるほど体は動くし、声もいつもと同じ調子に戻っている。

(薬のおかげ…?)

「あー…あー…」

たまたま出たわけではなさそうだ。

喉も痛くないし、咳もでない。

このたった数時間の間で、いつもどおりの調子に治った。

「…ナギの薬が効いたらしいな…」

「薬の効果があらわれるのも、今まで処方してきた誰よりも早い…正直…ビックリした…ふふ!」

「…いつまで笑ってんだ…」

「ごめんごめん。ホントにおもしろくて…見た感じ、あそこまで動けるようになったら、骨折していた肋骨と右腕の心配は無さそうね。右目は…気の毒だけど、元には戻らないわね。」

「そっか…」

実感がなかったが、シルヴァの右目は電圧で破裂し、失っていた。

今、右目には白い眼帯の上に包帯が巻かれていている状態だが、そこまで気になるほどではない。

今までより少し、左目が疲れるだけだ。

若干未練はあったが、くよくよするのはシルヴァは好きじゃなかった。

「…サンキューな。ナギ。」

フェリクスがナギサに向かって首で軽く会釈をした。

「いいわよ、頭なんか下げなくても…」

ナギサはまんざらでもないような仕草で両手を前に振った。

シルヴァは、よくよく考えてみればナギサは命の恩人だ。あまり好きではないが、ナギサの助けと薬が無ければ、今頃死んでいたかもしれない。なのに、フェリクスに礼をさせてどうするんだ。

「…ありがと」

そんなことを考えていたら、小さくではあったが無意識にナギサに礼をいっていた。

「こちらこそ、シルヴァちゃん。」

やっぱり普通に見ればナギサは可愛いし意外と面倒見がいいお姉さんなのかもしれない。

(少し失礼だったかもな…)

今までナギサを勝手に嫌っていたが、今はそんな感情は起きなかった。

「…とりあえず、メシ食うか?シルヴァはなんか食えるか?」

布団を抱えながら起き上がるシルヴァ。

「…お腹すいた。なんでもいいから食べたい。」

1週間も寝ていたのでお腹が減らないわけなかった。夕飯の話を聞くと腹の内側からぐるぐると胃が唸りを上げるのが外まで聞こえそうなくらい鳴ったが、フェリクスとナギサはそこにはなにも触れなかった。

「じゃあ、さっさとキッチンに行きましょ?私も狩りが終わってからまだ何も食べてなくて…」

ナギサからお腹が唸る音が聞こえて、えへへ、と恥ずかしがりながら笑った。

フェリクスはそれを見て鼻で笑ったが、決して馬鹿にしてるわけではない。

(私のも聞こえてたのかなぁ…)

そう考えると、顔から火が出るほど恥ずかしいが、空腹の前ではどうでもいい些細なことだった。

「じゃ、先行ってるわねー」

ナギサが手を振りながらキッチンののれんをくぐる。

「…立てるか、シルヴァ?」

フェリクスはそう言いながらシルヴァにパーカーを差し出した。灰色のいつもフェリクスが着ているやつだ。シルヴァはそれを包帯を巻いた体の上から急いで着ると、ベッドから足をおろして立ち上がろうとした。

「…っと、うわっ…!」

「おっと…」

しかし、バランスを崩してしまい、フェリクスのしがみつく結果となった。足に力が入らず、ガクガクと震えている。

「…大丈夫か?」

「だ、大丈夫…」

フェリクスは足取りが安定しないシルヴァが自分の体にしがみついておどおどしているのを見て、まったく…と息をついた。

しかし、シルヴァの足はすぐにいつものように真っ直ぐ立ち、気付いたら自然とフェリクスに抱きつくような形になった。

「…離れろ。」

「わ、悪い…」

寝癖のついた白い髪が顔の前をくすぐるのは、さすがに不快だったかもしれない。

フェリクスはばっさりと切り捨てるように言ったあと、2人でキッチンに向かった。

それから、フェリクスとシルヴァとナギサは、夜遅くまでひとつの空間を共有した。

たくさんの食べ物に囲まれ、様々な話題で談笑したりしたこの夜は、シルヴァにとってとても楽しいひと時であった。




相変わらずまとめ方がよくわからん。
次回は狩りの準備と、戦闘シーン、2話続けて出すつもりです。
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