Memoria.   作:ねぴ

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あらすじ
三年の春、エヴァに襲われる→明日菜の制止が間に合わずのどかと仮契約→明日菜と仮契約


02

 翌日。学園内の雑木林にて。

 

 その日の六時間目が終わり、放課後となってから既に二十分少々。昨夜遅くに大浴場にいたメンバーはひとりを除き、人目を避けるように木陰に隠れていた。

 

 やがて、そこに草を踏みしめこちらにやって来る足音が聞こえてくる。その音に反応し、彼らはその音の鳴る方に振り向いた。

 

「ごめんごめん。木乃香を撒くのに手間取っちゃってねー」

 

 やってきたのは学生服姿の明日菜だ。頭を掻きながら、彼女は彼らの輪に入る。足音の正体が明日菜だと分かり安心したネギは、笑顔で彼女に声をかけた。

 

「大丈夫ですよ明日菜さん。のどかさんもさっき着いたばかりですから……じゃあ皆さん、結界を張りますね」

「そうしてくれ兄貴――全員揃ったし、作戦会議を始めるっす」

 

 ネギは、のどか、明日菜、カモ、に確認を取り、ひとり杖を持って立ち上がる。そうして彼らの中心に移動すると、右手で杖を横に構え、目を閉じ結界を構築するための呪文を紡ぎだした。

 

 この場所へは、全員が一緒に来た訳ではない。

 

 ネギに従者がついたとはいえ、エヴァたちに勝てる保証はどこにもない。少しでも勝率を上げるために、敵にこちらの人数が増えたことを悟らせる訳にはいかなかった。

 

 カモの提案により、ひとりずつ時間をあけて放課後集まろう、と決めたのは昨夜である。ネギとカモ、のどかと来て、最後に来る予定だったのが明日菜だ。

 

 この作戦会議はカモが取り仕切る。ネギは、この一角に結界を張り外部から此処が見えないようにした後、元居た場所に座った。彼らは円状に座り、カモの話に耳を傾ける。

 

「現在、エヴァンジェリンとその従者の茶々丸ってぇ奴は、部活で茶会の準備をやってるっす。兄貴の情報によると、準備が始まったのは四時ちょっと前。短く見積もっても五時くらいまでは余裕があるはず。その間に、今日やる事を決めるっすよ?」

 

 カモの提案に、三人とも頷く事で返答とする。会議内容は、勿論のこと、エヴァにどうやって対抗するかだ。

 

「敵を知り、己れを知れば、百戦危からず。どっかの偉い人はそう言ったっす。という訳でまずは、そうっすね……こちらの戦力を把握する事から始めやしょう」

 

 カモはネギと向かい合って座っている明日菜とのどかを見た。

 

「のどか嬢に姐さん……あと兄貴も昨日俺っちが渡したカードを出して下さい。それの簡単な説明から始めるっす」

 

 言われるままにカードを取り出す三人。

 

「カードには従者の属性とかを示してるけど、その事は省くっす。今回はあまり関係ないっすからね。で、本題。そのカードは、描かれた従者と関係のある魔法具を呼び出すキーにもなるんす。キーを唱えれば、そのカードにある『アーティファクト』が顕現するっす」

「つまり、のどかさんは本。明日菜さんは剣ってことだね」

「――んじゃあふたりとも、そのカードを持ったままこう言うっすよ――『来れ(アデアット)』」

「あ……アデアット」

 

 カモが右手を上げ、呪文を唱える。ふたりはその真似をし、恐る恐るカモの言うキーを唱えた。

 

 そうするや否や、ふたりの手元にあるカードから雷のような光が迸る。薄暗い林の中にいたため、その光を直視することが出来ず、ふたりは思わず目を閉じる。

 

 それと同時、ふたりはカードとは違う、ずっしりとした重さを手に感じた。のどかの手には四角い何かが。明日菜の手には細長い何かが。それぞれ収まっている。光が収まり、ふたりはゆっくりと目を開けた。

 

「へぇ~……これがそうなんですか」

「って、何で私のはハリセンが出でくるのよ!?」

「あれ? おかしいですね……」

 

 のどかのそれは、カードに描かれた通りのハードカバーの本だった。しかし、明日菜のそれは真っ白なハリセンだった。絵にあるそれは無骨な黒い大剣であるにも拘らずである。明日菜がつっこみを入れる中、それを見てネギとカモは首を傾げてしまう。

 

 ネギは心底不思議そうにカモに問いかけた。

 

「カモ君、そういう事ってあるのかなぁ?」

「いやー俺っちにはなんとも……あ、それを消したいときは『去れ(アベアット)』といえば消えるっす」

 

 カモのアドバイスに、明日菜は何度かアーティファクトの出し入れをする。そしてハリセンを右手に持ち、興味深そうにそれを眺めた。

 

「ま、ハリセンてのが気に入らないけど、言葉ひとつで武器が出るってのは便利よね」

 

 あんなデッカイ剣があっても振り回せないしと続けて、明日菜が座ったままハリセンを地面に向けて振り降ろす。パシン、と小気味良い音が辺りに響いた。

 

 のどかも明日菜と同じく本の出し入れをし、そしてその本の外見を眺めていたのだが、その音が響いた後カモに質問をした。

 

「でも、私のこれは武器なんでしょうか? どう見ても本なんですけど……」

「角で殴ったら痛そうよね」

「アーティファクトには、それぞれ特殊な能力が付いているはずっす。とりあえずページを捲ったらどうっすか?」

 

 心配そうに問いかけるのどかに、カモはしばらく考え込む。そしてカモが次に発した言葉に従い、のどかはページをめくった。

 

「あ、表紙の裏に何か書いてあります」

「なんて書いてあるの?」

「ラテン語ですか? よければ僕が読みますけど」

「大丈夫ですネギ先生。ちゃんと日本語で書いてありま、す……?」

 

 本を開け、のどかは最初のページを見ている。しかし突然、のどかの表情が怪訝なものに変わり、本を見つめて黙ってしまう。視線の先は一番初めのページだ。

 

「? どうしたの本屋ちゃん?」

「嬢ちゃん、何か書いてあったのか?」

「あ、はい。えっ、と……ネギ先生、この本、人の心を読めるみたいです」

 

 何か考え事をしていたのか、明日菜とカモの声を聞き、驚いたのどかは顔を上げる。そしておずおずとそこに書かれていたことを説明した。その話に興味を引かれ、その本をのどかの後ろから覗いたのは明日菜だ。

 

 明日菜は日本語表記されたそれを、のどかに代わり読み上げる。

 

「ん~、どれどれ……一、当書は、人の心の表層を読むことができる魔法具です。二、標準効果範囲は半径5パスス……パスス?」

「距離の単位ですね。5パススは大体7.5メートルです」

「ラテン語ですか? ネギ先生」

「あ、はい。1パススが1.5メートルくらいですね」

「ちょっと狭いっすかね?」

 

 ネギは首を傾げる。

 

「比較するものがないからなんとも……明日菜さん、他には何か書いてありますか?」

「えーと……三、対象者の名前を呼び、この本を開くことにより、対象者の表層意識が書物の精霊の力によって絵および文字となって記されます、と。これで全部みたい」

 

 日本語で書かれた箇所を読みきり、明日菜は困惑した表情を見せる。武器でも何でもないじゃないと感想を述べた明日菜だったが、同じく本を覗いていたカモは別意見だ。

 

「いやいや、これはこれで立派な武器ですぜ姐さん。情報を制することができれば、立ち回り方によってはエヴァンジェリンにだって立ち向かえるっす」

「そうなの? ……じゃあさ、このハリセンは?」

「い、いやぁ……のどか嬢の本みたく説明書が付いてるわけでもないんで、さっぱり」

 

 カードをカモに突きつけ問いかける明日菜は、カモがしどろもどろになりながら返答した内容に肩を落とした。

 

「ま、いいわ。魔法の道具なんだし、そこらのハリセンよりも簡単に壊れることはないでしょ」

「よ、よぉし、じゃあ今度はエヴァンジェリンの方を把握していきやしょう! じゃあまずは――」

 

 名誉挽回するために、カモは張り切って会議進行役を務めていった。

 

■■■

 

 午後五時半。ネギたちは、茶道室のそばにある竹林に身をひそめていた。

 

 茶室から数人の人影に混じり、目的のふたりが出て来た。ひとりは、黄緑色の長髪、長身で無表情の絡繰茶々丸。もうひとりは、他の女子中学生よりも頭ひとつ小さく、けれど、透き通るような金色のウェーブがかった髪を誰よりも長く、膝裏まで伸ばした少女。

 

 数日前の夜、桜通りで唐突にネギの血を吸うため襲いかかってきたエヴァンジェリンである。

 

「出て来たっす! あのふたりっすよ!」

 

 若干張り詰めた、しかし掠れるような小さな声でカモがネギたちに伝える。

 

「じゃあ計画通りに、後ろから、気付かれない様に尾行するっすよ」

「う、うん」

「えぇ……」

「分かりました……」

「……はぁ、文句は後で聞くっすから。相手は兄貴を殺す気でやって来るんすよ? こちらのほうが圧倒的に不利なんすから。相手の準備が終わらないうちに叩かないと、やられちまうぜ?」

 

 周りを竹林に囲まれた小道を、エヴァと茶々丸がふたりきりで歩いていく。行き先は恐らく自宅。ネギたちは気付かれないように、ふたりが小さく見える程度の距離をとって尾行していく。

 

 その小道の中程まで過ぎた頃、突然ネギが後方を向いて止まる。後方に人影があり、それがエヴァたちへと近づいて来ていた。濃い灰色のくたびれたスーツに緑がかった灰色の短髪、無精ひげを生やした男性だ。

 

「あっ、タカミチだ」

「え? どこどこ」

「ほら、エヴァンジェリンさんの歩いてきた方向から」

 

 明日菜たち全員が振り返る。高畑・T・タカミチ。ネギが担任となる前まで明日菜たちの担任だった教師が、エヴァの方へと歩いてきていた。

 

 右手は上に挙げ、左手はポケットに。笑顔でエヴァの方へゆっくりと向かっている。エヴァの方も歩みを止め、タカミチの方へと振り返る。エヴァは嫌そうな顔をしたが、茶々丸はタカミチへ礼をしていた。

 

「高畑先生、何してるんだろう……?」

「あ……明日菜さん、そんなに頭を出したら見つかっちゃいますよ?」

「大丈夫、大丈夫」

 

 のどかの心配をよそに、明日菜はエヴァではなく、タカミチを見ていた。

 

 ネギ達の位置からその会話の内容は窺うことは出来ない。しばらくして、エヴァは茶々丸になにかしら話し掛けた後、タカミチと共に砂利道を引き返していった。それを見送った後茶々丸はくるりと半回転し、エヴァたちとは反対方向へ歩き出す。

 

「行っちゃったわね」

「う~ん、タカミチ、エヴァンジェリンさんと何か話でもあるんでしょうか……?」

 

 ネギは、小さくなりつつあるエヴァたちの背中を見ながら推測する。

 

「兄貴! 今はそんな事より、茶々丸の後をつけましょうぜ? 今しかチャンスは無いっす!」

「……う~ん、やっぱり私、気が進みません」

「まぁ、私もそう思うんだけどね~。でも、まきちゃんやネギを襲ったのは確かなんだし、何とかしないといけないのかな……?」

 

 カモを除いた全員は、今回の計画にやはり不満があるようだった。だが、やらなければならないとは思っているらしく、足取り重く、彼らは茶々丸を追った。

 

■■■

 

「で、何の用だ、じじい」

 

 開口一番。学園長室内にある木製のテーブルに腰掛け腕を組み、エヴァは近右衛門にそう言い放つ。

 

 ここにはエヴァと近右衛門しかいない。タカミチはドアの前まで同行しただけで、他に仕事があるからと、中には入らなかった。

 

 エヴァの尊大な態度と、彼自身の呼称に近右衛門は深く溜息をついた。

 

「あのな、エヴァや。いい加減その呼び方を止めようとか思わんのか? 学園長、とか近右衛門、とかあるじゃろうに」

 

 エヴァの方が近右衛門より何倍も年を取っているにも拘らず、その言い方はまるで孫に対して言っているようで。タカミチが苦笑してしまいそうな光景だった。

 

 しかし、その柔らかい口調で頼まれたこともエヴァは無視し、話を進めるようにとこう言った。

 

「分かったじじい。だから早く用件を言え」

 

 相変わらずの態度にまた溜息。近右衛門は気を取り直し、両手を組みひじを机に乗せ、真面目な表情でエヴァの要求に応える。

 

「まぁ、良い。単刀直入に聞こう。エヴァンジェリン、良からぬ事を考えてはおらんか?」

「何のことだ?」

「とぼけるでないわ。『桜通りの吸血鬼』。これはお前のことではないのかと聞いておる」

 

 近右衛門の問いに、エヴァはつまらなさそうな顔をし、近右衛門を見据えた。

 

「ふん。大方、オカルト研究部だとか、新聞部だとかが、噂に尾ひれをつけて報道しているだけだろう? 誰かが、さよをその通りで見でもしたのだろうさ。人の噂は七十五日とも言ったか。すぐにその噂も消えてなくなるさ」

「……」

 

 沈黙。

 

 夕時のオレンジ色をした光が大きな窓から差し込む中、老人と子供が無言で睨み合う。

 

 その、静かな争いに終止符を打ったのは近右衛門であった。椅子ごとくるりと半回転し、窓のほうへ視点をずらす。日の入りが近い。窓の外の白い大階段が紅く染まっていた。その光景を眼下に納めつつ、近右衛門は話を切り出す。

 

「ナギが死んでから、もうすぐ十年経つ」

「……何だいきなり」

「まあ聞くのじゃ」

 

 突然の話の転換。エヴァが訝しがるのも無理は無いだろう。その様子を感じ取ったのか、近右衛門は断りを入れてから、やはりエヴァの方を見ずに話を続ける。

 

「この学園内に、魔法関係者は五十数人はおる。お前が学園で生活し始めた当初は、つまりナギが生きていた頃は、お前が学園内で暮らすことに反対する者はごく少数じゃった……続けるぞ?」

「あぁ」

「ナギが死に、彼の従者だった者は散り散りになってはや十年。ナギ・スプリングフィールド(サウザンドマスター)の威光は翳り始めておる、残念なことにな。お前をこの学園に括った術者が死んだことで、お前を学園内に居させたくない者は三割ほどとなってしまった」

 

 1993年。公式記録でナギが死んだ年は、今から十年前とされている。

 

 近右衛門の言う三割の内訳は、10代20代の若者が多くを占めている。つまり、十数年前の大戦のことを実感していない者。イコール、ナギが歴史上の人物であるといった認識をしている者のことだ。

 

 エヴァをこの学園で保護すると聞かされたとき、当時、殆どの魔法使いが反対した。六百万ドルの賞金首が無害だと言われて、誰が『はいそうですか』と言うだろうか。『サウザンドマスター』の二つ名がなければ、エヴァはこうして暮らせてはいない。

 

 そして、ナギがエヴァに掛けた登校地獄の呪いの詳細は、誰にも知らされてはいない。また、解析しようとしても術式が複雑怪奇すぎて全貌を把握できなかった。

 

 故に、その呪いが劣化し、エヴァを拘束する力が緩まったとしても、その呪いを更新出来るものは居ないと言っても良いだろう。つまり、いつかはエヴァが自由の身になる。

 

 近右衛門の言う反対派は、それを危惧しているのだ。

 

「つまり、じゃ。エヴァ、お前が何か問題を起こしたら、中立派……ガンドルフィーニ君などじゃが、彼らが反対派に回ってしまう。そうなると反対派は見過ごせない数になる。ワシは彼らを止められなくなるのじゃよ――いくらココの会長とはいっても、な」

 

 言い終わり、近右衛門はまた椅子を半回転させエヴァのほうを向く。その顔は――ひどく老いている様に見えた。

 

「……」

 

 一拍置いて、近右衛門は語りだす。

 

「ワシはあ奴の置き土産を、」

「おい、私をモノ呼ばわりか?」

「……遺したお前を排除したくないのじゃよ。だからこうやって呼び出したのじゃ。それは知っておいて欲しい」

 

 エヴァは迷惑そうに、目線を近右衛門からはずし右手をひらひらと振る。

 

「あぁ分かった分かった――『問題は起こさない』。これで良いのだろう?」

「……うむ」

 

 それで会談は終わり。エヴァの態度は、最後まで変わることは無かった。

 

「話はそれで終わりか? なら私は帰るぞ」

「うむ。わざわざ呼び出して悪かったのぅ」

 

 近右衛門の返答を聞く前にテーブルから離れ、背を向けて出口へと向かう。エヴァがドアのノブを捻るまで後数歩。しかしエヴァが扉を開く前に、それが開かれた。

 

「ん?」

「誰かと思えば……エヴァンジェリンか」

 

 白いスーツ、黒髪黒肌にセルフレームの眼鏡。扉の外に居たのは、話にも出た、ガンドルフィーニだった。

 

「そういう貴様は、相変わらず生真面目そうな顔をしているな」

 

 それだけ言って、エヴァは彼のすぐ横を通り過ぎる。何か言い返そうとガンドルフィーニはしばらくエヴァを見ていたが、それも数秒のこと。彼はドアを閉め、学園長室の中へと入っていった。

 

■■■

 

 階段を下り、エヴァは近右衛門が見下ろしていた大階段の前まで来ていた。

 

 帰宅部にとっては遅い時間。そして部活動をしている者達にとっては用のほとんどない場所。そこにはエヴァひとりだけが存在し、遠くから微かに部活動中の学生の声だけが聞こえるのみ。

 

 そこから右手にある世界樹、麻帆良の象徴たる巨大な樹木を、エヴァは腕を組んで見ていた。

 

 十五年前から変わらない、見飽きた光景。

 

「問題、ね……事件が起こったとしても、その時既に私はもうこの学園都市にはいない。反対派の奴らも心配事が減って一石二鳥だろうさ」

 

 呟き、世界樹から目を離し、眼前の大階段を見る。

 

 ここは、エヴァにとって、最後に『彼』を見た場所、そして時刻でもあった。

 

 

 

『――光に生きてみろ』

 

 

 

 幻聴。表情を歪ませながら、エヴァはひとり、早足で階段を下りる。

 

『そしたらその時、お前の呪いも解いてやる』

『……本当だな?』

 

 

 

 

「うそつき」

 

 

 

 

 脳裏に浮かぶ待ち人の笑顔。気付かないうちに恨み言が飛び出していた。長い長い階段を下り、振り返る。

 

「十五年、か……あいつは――」

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