「「歩美!?」」
私は今、軽いパニックに陥った。
勿論この先、桂木と付き合っている事はみんなに知れ渡る。そう思ってた。
だから私は、自然に伝わる前に、きちんとみんなに話そうとしたのに…。
親友の歩美にこんな形で知られてしまうなんて…。
やばいよ。泣きそうだよ私。
「上手くいったんだね、桂木。」
へ?上手くいった?
どゆこと?
「ああ。」
桂木と歩美…なんか話してたの?
ちょっとまって、頭の整理しないと。
「ちひろ、あのね?私…ううん、私達は聞いたんだ。桂木がちひろに告白をするつもりだってことを」
「へ?」
待って待って、どういうこと?
全く理解できない。
「あの日…桂木が戻ってきた日。打ち明けられたんだ。」
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「お前らに大切な話しがある。」
歩美。かのん。結。月夜。栞。天理。
女神がいる6人に向かって僕は口を開いた。
「大切な話し?」
「ああ、そうだ。」
「どんな話しなの?」
僕は大きく息を吸う。
そして、ゆっくりと確かに言葉を続けた。
「僕は、ちひろが好きだ。」
衝撃的な言葉だからだろう。
全員が目を大きく開き、口を塞げないでいた。
「だから僕はちひろに告白するつもりだ。」
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な、何を言ってるのさ!
まてまてまて、桂木はみんなに宣言したの?
私が好きだって?
「(ちひろ…口がパクパクなってる)」
「そんなの初耳だー!」
「言ってなかったからな。」
「言ってなかったからなじゃなーい!」
恥ずかしいじゃないか!
「ちひろ、僕はみんなに宣言したぞ。」
「もうわかってるわ!」
桂木は馬鹿なの?アホなの?
もー!ふざけんなよー!
これからみんなにどんな顔すればいいのさー!
「ふふっ。」
「どうしたの?歩美。急に笑い出して」
なんか面白いことでもあったのかな?
「ううん。2人共、息ピッタリだなーって思ってさ」
あ…。
なんか恥ずかしいなぁ!もう!
顔が熱くなってきた!
「歩美。今日の帰りにみんなを集めてくれないか?」
「え?」
「僕はちひろを彼女としてみんなに紹介する義務がある。」
何を言い出すのさ!桂木!
恥ずかしいからやめてよ!
「わかった。それじゃ私、部活あるから行くね!」
そう言って向こうを向く歩美。
「うん、頑張れ〜!」
走り出したと思ったら歩美は振り向いた。
「私、応援するから。」
その時私は、気付いた…。
歩美は無理をして笑っていたんだ。
だって………歩美は泣いていたから。