とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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作風がころころ変わっている気がする・・・。


学・校・崩・壊

朝、上条はいつもと同じように風呂場からでてキッチンに向かう。病院襲撃から早くも3日がたった。病院の被害は思ったほどなく(あちこち出火していたのに)もう営業していると言う。

 

「(あの先生は建物も直せんのか?)」

 

リビングに入ると 何故かいい臭いが漂っていた。

 

「あ、どうもおはようございます」

突然の声に驚きながらもキッチンのほうを見るとそこには調理をしている風斬がいた。

 

「あ、とうま。おはよう」

 

インデックスはテーブルについている。上条は特に驚くことなく風斬の調理を手伝う。風斬は元々 AIM拡散力場の集合体であり、ホイホイと出現できるものではないのだが今では2日に一回はこうして家事の手伝いをしてくれたり、インデックスの遊び相手になってくれている。風斬いわくの力と何らかの関係があるらしいが詳しいことはわからない。まあ、本人やインデックスも喜んでいるので特に触れたりはしない。上条は朝食を終えて、着替えると学校に行く準備をする。最後にカバンにバーガーショップの袋を詰めて玄関に向かう。靴ひもを結びながら上条は風斬に問いかける。

 

「今日はどのくらいいれそうなんだ?」

 

「たぶん夜までは大丈夫だと思います」

 

「そうか、じゃあ速く帰ってきて三人で飯でも食いに行くか」

 

「やった!外食なんだよ!」

 

インデックスが喜ぶ。

 

「じゃ、行ってきます」

 

「行ってらっしゃい、とうま!」

 

「行ってらっしゃい」

 

上条は玄関を出ると学校に向かった。

 

 

 

 

 

学校に着いた上条は席につく、すると青髪ピアスが話しかけてきた。

 

「上やんおはよう」

 

「おう、おはよう」

 

「最近物騒やなあ。へんな怪人がぎょうさんでてきて」

 

「確かにな…」

 

「ま、ここは学園都市の中でも目立つほうやないし大丈夫だと思うけどな。それより上やん、あそこのラーメン屋、新しく中華料理屋に変わるらしいで」

 

「へえ、そうなの?」

 

「こないだ店主らしき人が店に来てたわ。なんか筋骨粒々な人やったな、やさしそうやけど。そういえばあの人なんやすぐに居なくなったような?」

 

「へえ、じゃあ出来たら食いに行くか」

 

「行こう!行こう!来週開店やから」

 

そんな雑談をしていると小萌先生が入ってきた。

 

「はあーいみなさんホームルーム始めますよ」

 

ホームルームが始まり、いつもどうりに授業を受け。昼になった。

 

「さあて、飯を調達にいくか」

 

上条は購買に行こうとすると、後ろから土御門と青髪ピアスが歩いてきた。

 

「上やん、購買に行くんやろう?」

 

「俺達も付き合うぜよ」

 

三人は購買に向かう。歩いてる最中青髪ピアスが上条に聞く。

 

「そういえば…上やん。今日はもう昼調達したんやろ?なんでまた買いにいくねん?」

 

「!ああ、あれは飯じゃなくて…き、着替えなんだ」

 

あれとは朝に上条がカバンに詰めたバーガーショップの袋のことだ。上条の言うとうりあそこに入っているのは食べ物ではない。

 

「そうなん?ああいう袋に着替えいれると臭くなるで」

 

「そうだぜ、上やん。揚げ物とかの臭いがつくぜ」

 

「おう、今後は気をつけるよ」

 

上条はそう答える。

 

 

同時刻、教員用駐車場には外で昼食を食べに向かう生徒指導の災誤先生の姿があった。

 

「うん?おい!そこにいるのは誰だ!」

 

災誤先生は遠くの方の人影に向かい叫ぶ。人影は人とは思えない速さで災誤先生の後ろをとり、パンチを喰らわせる。災誤先生は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。

 

「う、お前は…」

 

災誤は人影をよくみる。それは明らかに人ではない怪物だった。

 

「この、野郎!」

 

災誤はすぐに立ち上がり怪物に対してファイティングポーズをとる。

 

 

同時刻、職員室では黄泉川が何枚かの写真を見て頭を抱えていた。そこにはフォーゼやダブルなどの姿があった。

 

「それですか?例の未確認戦士って」

 

小萌は黄泉川に問いかける。黄泉川は顔をあげ小萌を見る。

 

「こいつら、どう思います?小萌先生は」

 

「そうですね…。まあ平和を守ってくれるなら悪い人たちではないと思いますが…」

 

「いやそうじゃなくて…」

黄泉川はフォーゼ、ダブル、オーズ、ゴーカイイエロー、の写真を手に取り、クウガとイエローバスター、ダブルの写真だけ横によける。

 

「どうしたんですか?」

 

「今だした写真は人を助けたって証言が多い戦士の写真じゃん。で、そのなかでもこのクウガってやつとイエローなんとかとダブルは比較的どんなときでも現れてるじゃん」

 

「そりゃあ、ヒーローにはお休みはないですからね」

 

「でもこの他の三人はある時間帯は全く姿を現さないじゃん」

 

「ある時間帯?」

 

「学校がある時間帯じゃん。つまりこいつらは学生なんじゃないかって私は思ってるじゃん」

 

「なるほど…、でもだとするとあれだけの力を彼らはどうやっててにいれたんでしょう?」

 

「そこじゃん、私がわからないのは。ああもう!最近はTPCとか言う変な組織はできるわ、航空部隊は変なこと言うわで頭がいたいじゃん」

 

「変なことって何ですか?」

 

「それは…」ドーン!

 

黄泉川が話そうとしたとき、遠くの方から爆発音と衝撃が職員室を襲った。

 

「きゃあ!」

 

「な、なんじゃん!」

 

黄泉川と小萌は職員室から飛び出し、爆発音の方へ向かう。

 

購買にいた、上条たちは突然の爆発音に驚いた。

 

「この音は一体?」

 

「まさか…」

 

「ガ、ガス爆発や!速く逃げんと!」

 

青髪ピアスが激しく狼狽する。上条と土御門は爆発音の方とは反対側に走る。

 

「あ、ずるいで!二人で逃げるなんて!」

 

青髪も二人を追おうとするが、突然手を捕まれ、阻止される。手を掴んだのは吹寄だった。

 

「なにするんや!はよ逃げんと!」

 

「あんたはそれでもクラス委員?まずはクラスのみんなの無事の確認でしょ」

 

「あ…」

 

「全く、ほら速く行くわよ」

 

吹寄と青髪は自分達のクラスに向かった。

 

爆発音のあった地点には既に人だかりが出来ていた。壁には穴が空いており。土埃でなにも見えない。生徒たちが注目していると土埃から災誤先生が出てくる。

 

「おい、見ろよ」

 

「災誤の奴、ついに壁を叩き壊したぜ」

 

「すごーい!」

 

「流石ゴリラ!」

 

生徒たちは口々に冗談交じりの言葉を放つ。ところが災誤は数歩歩くと、そのまま床に倒れこんだ。そして、その後ろから怪物が現れた。

 

「うわぁぁぁ!」

 

「怪物だ…」

 

「に、逃げろ!」

 

生徒たちは一斉に逃げようとする。怪物は無情にもその生徒たちに銃をむける。

 

「させないじゃん!」

黄泉川は怪物にタックルをして、バランスを崩す。銃弾は横の壁に当たり壁が砕け散る。黄泉川は近くにあった消火器を手に取り、怪物に向け発射した。怪物の視界が塞がれる。その隙に黄泉川は防火シャッターを下ろし、生徒を逃がす。黄泉川はガスの無くなった消火器を怪物に投げつける。怪物は手の銃で消火器を吹き飛ばす。そして銃口を黄泉川にむける。

 

「うっ…」

 

「シネ。ジャクシャヨ」

 

怪物が初めて言葉を放ち、引き金を引こうとする。

 

[Smoke On]

 

突然電子音が響き、窓ガラスの外から煙が発生する。その煙が怪物の視界を再び遮る。困惑する黄泉川の前に仮面ライダーフォーゼとシンケンブルーが窓ガラスを割って現れる。

 

「今のうちにあんたも逃げるんだ!」

 

フォーゼが黄泉川に言う。黄泉川は何か言おうとするが、横たわる災誤を見て言うのを止める。

 

「頼むじゃん」

 

黄泉川はそう言うと災誤を担ぎ学校の外へ歩いていく。

 

黄泉川が脱出したのを確認したフォーゼとシンケンブルーは怪物は敵に向かい構える。煙が晴れ、怪物の全体像があらわになる。それを見たフォーゼは驚いた。何故ならそいつは最初の戦いで倒した怪人にそっくりだったからである。しかし、最初の怪人とは違い右腕は巨大な銃になっている。

 

「お前は…あのときの!」

 

「アノトキハセハニナッタナ。マダナノッテイナカッタナ、カミジョウトウマ。ワタシハスパイダーウォリアー。キミタチノヨウナフシギナチカラヲツカウモノタチノクチクノタメノセンシダ。イマノワタシノスガタハサシズメネジレカスタムトデモヨンデクレタマエ」

 

「ネジレカスタム?」

 

「大丈夫にゃ、上やん!相手は一度倒した奴ぜよ!一気に畳がけようぜ!」

 

シンケンブルーはシンケンマルを抜くとスパイダーウォリアーに突っ込む。ところが突然スパイダーウォリアーの前の空間が歪み、そこからたくさんの怪人が現れ、シンケンブルーの攻撃を弾く。

 

「なに!?」

 

シンケンブルーは突然現れた怪人の攻撃で吹き飛ばされる。

 

「大丈夫か?土御門!」

 

「ああ、なんとか…」

 

フォーゼがスパイダーウォリアーの方を見るとそこには新たに五体の怪人が出現していた。怪人たちはフォーゼ達に向かい構える。

 

「ライオンネジラー!」「ヤマアラシネジラー!」「カマキリネジラー!」「コンドルネジラー!」「トカゲネジラー!」

 

怪人たちは各々の名前を高らかに名乗る。フォーゼとシンケンブルーは怪人軍団たちと距離をとる。

 

「ネジラー…あのくも野郎と関係あるのか?」

 

「上やん、ここは遠距離攻撃でやつらの数を減らそうぜよ」

 

「ああ!」

 

フォーゼはレーダーとランチャーとスイッチを入れ、シンケンブルーはシンケンマルをウォーターアローに変える。

 

[Radar Launcher On]

 

「喰らえ!」

 

二人は遠距離攻撃で怪人達に攻撃するが、怪人達はものともせず攻撃を弾き、口からレーザーを吐き攻撃する。フォーゼは右手で弾こうとするが、できずに攻撃をもろに受けてしまう。

 

「うわぁぁぁ!」

 

「上やん!」

 

「幻想殺しが…効かない…」

 

ライオンネジラーが高笑いをして言う。

 

「当然だ!我々はネジレ科学によって造られたサイコネジラー!貴様の幻想殺しなどでは消すことは出来ん!」

 

「ネジレ科学?それじゃあの銃も…」

 

「おそらく無理だと思うぜ、上やん」

 

「こうゆう敵もいつかは来ると思ってたけど…こんなに早く…」

 

幻想殺しは上条の右手に宿る力である。しかしこの力には弱点が存在する。それは消せるのが幻想、つまり超能力や魔術などの不思議な力でなければならないと言うことだ。ただの銃や剣は防げない。かつてダブルとともに戦った怪人の銃は不思議な力の弾丸だったために消せたが今回のサイコネジラーたちの言うネジレ科学は推測だが人間の科学が深く関わっているために消すことは出来ない。そうフォーゼとシンケンブルーは判断した。そして、これは彼らにとっては大変なことである。彼らが今まで勝ってきた大きな要因の一つが幻想殺しであることは間違えないのだから…

 

「マッサツ!」

 

「「「ウオオオ!」」」

 

「来るぞ、上やん!」

 

「幻想殺しが効かないなら別の手を打つまでだ!」

 

フォーゼはエレキスイッチを取りだしベルトにセットする。

 

[Elek]

 

[Elek On]

 

フォーゼはエレキスイッチをオンにしてエレキステイツに変わる。シンケンブルーもシンケンマルをウッドスピアに変える。二人はネジラー軍団に立ち向かう。

 

 

高校の外は避難した生徒でごった返していた。黄泉川は災誤を病院に送ったり、アンチスキルの規制線の前に来ていた。黄泉川は近くのアンチスキルに話しかける。

 

「状況は?」

 

「突入の準備は出来たんですが…中に生徒が残っているとの情報もあり…上層部が…」

 

「くそ!」

 

黄泉川は自分の勤めている高校を見て悔しがる。その時、一人の隊員が叫んだ。

 

「と、止まりなさい!危険だ!」

 

見ると小さい女の子と数人の生徒が規制線を越えて高校に戻っていた。黄泉川は小さい女の子が同僚の小萌先生だと分かった。黄泉川は近くのアンチスキルから盾と銃を奪い高校へ走る。

 

「私が彼女達を連れ戻すじゃん!」

 

小萌と吹寄、姫神、青髪ピアスの四人は高校の入り口に来ていた。

 

「小萌先生!無茶ですよ。あいつらならきっと脱出してます!」

 

吹寄が言う。小萌は自分のクラスの生徒がまだ避難していないと知り、規制線を越えて高校に戻ろうとした。それを止めようと三人は小萌を追いかけたのである。

 

「そうかもしれませんが…二人の無事を確認しなければならないのです。彼らは大事な生徒で私は…教師なんですから」

 

「小萌先生…」

 

「よっしゃ!ちゃっちゃっと二人見つけて、ここを脱出や!」

 

青髪ピアスが明るく言う。

 

「ならまずクラスの教室から探してみるべきだと思う…」

 

姫神が言うと四人は教室に向かった。

 

 

同時刻、上条のクラスの教室。フォーゼとシンケンブルーが吹き飛ばされ、クラスの壁を突き破り教室に飛び込む。フォーゼはハンマーモジュールを装着した左腕で瓦礫を退け、ビリーザロッドを支えに立ち上がる。シンケンブルーもシンケンマルを支えに立ち上がる。

 

「こいつら…」

 

「一体ずつがとんでもなく強いにゃあ…」

 

ネジラー軍団の攻撃で二人は窮地に陥っていた。これまでも複数の敵との戦いはあったが、大体は一体一体の能力が低い怪人が現れるような戦いだった。しかしネジラー軍団は一体ずつがシンケンブルーの言うとおりかなり強い。フォーゼはハンマースイッチをオフにしてビリーザロッドを両手で構える。教室に飛び込んできたヤマアラシネジラーにフォーゼはビリーザロッドを振りかざすが、降り下ろす前にヤマアラシネジラーのパンチでロッカーに叩きつけられる。

「上やん!この野郎!」

 

シンケンブルーはヤマアラシネジラーに突進するが、カマキリネジラーの鎌に切り裂かれてしまう。

 

「ぐわっ!」

 

シンケンブルーは倒れてしまう。フォーゼはロッカーにあった鞄をカマキリネジラーに投げつけ、視界を塞ぐ。そのままフォーゼは突っ込むが今度はライオンネジラーとコンドル、トカゲネジラーに妨害され、投げ飛ばされる。しかもスパイダーウォリアーの銃撃を喰らう。フォーゼはダメージを受けすぎ、変身が解けてしまう。

 

「うっ…」

 

変身が解けた上条はそのまま倒れ込み、動けなくなってしまう。倒れていたシンケンブルーも変身が解け土御門の姿に戻る。

 

「呆気ない、他の奴らはこんな屑共に手こずっていたのか」

 

カマキリネジラーがスパイダーウォリアーを見ながら言う。スパイダーウォリアーはそんな視線を気にせず倒れている上条を見る。

 

「コレデイマジンブレイカーハキエル。コノセカイノヒトツノキボウガナ」

 

スパイダーウォリアーは銃を上条に向ける。

 

「上やん!」

 

土御門は立ち上がるがライオンネジラーに襟首を捕まれる。

 

「ぐっ…」

 

「人の心配より自分の心配をしたほうがいいぞ」

 

二人は今最大のピンチを迎えていた。

 

「くっそ…」

 

「サラバダ、イマジンブレイカー!」

 

スパイダーウォリアーが銃を撃とうとしたまさにその時、物影から飛び出した青髪ピアスと吹寄がスパイダーウォリアーをタックルした。銃弾は上条の頬をかするが直撃はしなかった。ライオンネジラーが驚いていると後ろから消火器を持った姫神が襲い掛かり土御門を助け出す。他のサイコネジラーが彼らを捕らえようとすると横から突然銃撃を受ける。

 

「お前ら!今のうちにそいつらを連れて逃げるじゃん!」

 

黄泉川は銃撃を続ける。姫神と小萌は土御門を、青髪と吹寄は上条を運ぼうとするがスパイダーウォリアーが体制を立て直し銃をこちらに向ける。

 

「いまだ!行け!フラシャキー!」

 

上条が先ほど投げた鞄からおもちゃのようなものが飛び出し、強烈な閃光を放つ。怪人達は視界を塞がれ、そのすきに彼らは逃げ延びた。

 

彼らは保健室に来ていた。ベットには上条と土御門が横たわっている。付き添っていた小萌、姫神そして吹寄は揃って心配そうな顔をする。

 

「まさかこいつらが噂のヒーローだったなんて…」

 

吹寄がぼそりと言った。あのとき彼女達は教室近くで黄泉川に見つかり連れ戻されそうになった。そのとき怪人と彼らが教室で戦っているところを発見し、そして見てしまったのだ。彼らの変身が解けるところを…

 

「私達を守るために、必死で戦ってくれていたんですね」

 

「うん…」

 

「もう!こいつらは信じられない大馬鹿よ!」

 

三人は未だに目を覚まさない二人を見ていた。そのとき遠くの方で銃声が聞こえ始めた。そして黄泉川と青髪が保健室に入ってきた。

 

「アンチスキルの突入作戦が始まったじゃん。この隙に二人を安全なところに運ぶじゃん」

 

「解りました。姫神ちゃん、土御門ちゃんを持つの手伝ってください」

 

「うっ…」

 

そのとき上条と土御門が目を覚ました。

 

「上条ちゃん!土御門ちゃん!」

 

「意識が戻ったみたいね」

 

「良かった…」

 

二人は体を起こすと保健室から出ていこうとする、それを黄泉川と青髪が止める。

 

「どこ行く気じゃん?」

 

「決まってますよ…」

 

「あいつらともう一度…」

 

「戦う気なんか?そんな身体で!?」

 

二人は何とか廊下に出ようとする。

 

「あいつらは…アンチスキルがどうにかできる奴等じゃ…ない」

 

上条はそう言うと倒れこんでしまう。青髪は彼を支える。

 

「ほら、言わんこっちゃない」

 

「とにかく今はここを脱出することが最優先じゃん」

 

 

 

上条達は保健室を脱出し、何とかグラウンドのところまで来た。そこまでは怪人達もアンチスキルと交戦していたためか現れなかった。

 

「あと少しじゃん!みんな頑張るじゃん!」

 

上条を青髪とともに支えながら黄泉川は叫ぶ。姫神と吹寄が土御門を支えながら頷く。そのとき彼らの周りで爆発が起こった。

 

「うわあ!」

 

「何よ!いったい!」

 

「ニガシハセンゾ!」

 

彼らの前にスパイダーウォリアーとネジラー軍団が現れた。彼らは持っていたアンチスキルの盾や防具をこれ見よがしに投げてきた。

 

「こんな奴等で俺たちは足止めできん!」

 

ライオンネジラーが言う。

 

「くっそ…」

 

「どうしたら…」

 

「お前ら、二人を連れて逃げるじゃん」

 

「そんな…」

 

「危険ですよ。黄泉川先生」

 

黄泉川は上条を放し、銃を握る。しかし、スパイダーウォリアーの銃で撃たれ、銃は吹き飛んでしまう。

 

「うっ…」

 

「黄泉川先生!」

 

小萌が黄泉川の元へ駆け寄る。そのとき、上条が青髪を振りほどきフォーゼドライバーを装着する。

 

「上やん!?」

 

「お前らの相手は…俺だ!」

 

[3・2・1]

 

「変…」バタッ

 

レバーを引こうとするが、上条はそこで倒れてしまう。スパイダーウォリアーは上条を銃で狙う。他のネジラー達は土御門を狙う。

 

「シネ!」

 

そんなスパイダーウォリアー達の前に黄泉川達が立ち塞がる。

 

「させないじゃん!」

 

「そうなのです!」

 

「そうよ!」

 

「せや!」

 

「うん!」

 

スパイダーウォリアーは笑みを浮かべて言う。

 

「オモシロイ、ナカヨクシネ!」

 

スパイダーウォリアーの銃撃とネジラー軍団のレーザーが彼らを襲う。そのとき…彼らの体が光輝いた。

 

 

気づくと小萌は教室のような場所に来ていた。自分のクラスの教室ではないと人目で分かった。どうやら小学校のようだ。黒板には算数の計算式が書いてあった。小萌が暫く教室を眺めていると後ろの扉が開き誰かが入ってきた。それは全身がピンク色のスーツで覆われ、イヤリングの着いたマスクを着けた人(?)だった。小萌は後ずさりする。

 

「あ、あなたは誰なのですか?さっきの人たちの仲間ですか?」

 

小萌は震えながら訊ねる。ピンクの戦士は首をすくめやれやれと言った感じで腰から拳銃のようなものを抜く。小萌は今にも飛び上がりそうだった。しかし戦士は拳銃を小萌の方に投げた。小萌はそれをキャッチした。

 

「私はさっきの奴等とは違うわ。もしあなたが危険を感じたらその銃で私を撃つといいわ」

 

ピンク色の戦士はそのまま両手を挙げる。小萌は暫く銃を眺めていたがそれを教卓にそっと置いて訊ねる。

 

「あなたは誰なんですか?」

 

「私?私は地球戦隊ファイブマンのファイブピンク。ピンクファイブじゃないからね」

 

「地球戦隊?ファイブピンク?」

 

小萌はファイブピンクと名乗った人物の言葉を反芻する。

 

「そして、あなたの同業者でもある」

 

「!あなたも先生なんですか?」

 

「ええ、そうよ」

 

小萌は今まで目の前に居ても遠い存在だった。ファイブピンクを少しだけ近くに感じた。

 

「あなたに謝らなければならないわね…」

 

「何をですか?」

 

「あなたの教え子たちをこの戦いに巻き込んでしまったこと」

 

「!」

 

ファイブピンクは近くの椅子に座る。

 

「本来なら私達があいつらを倒さなければならないのに…」

 

「どういうことですか?」

 

「信じられないかもしれなあけど、私達はあなた達の世界よりも高度な科学を持った世界にいるの」

 

「えっ!」

 

小萌は驚きながらも納得していた。あの怪人を倒しせる力を持った戦士達は今の学園都市でもなかなか作ることは出来ないと感じていたからだ。そのあとファイブピンクが語った話はとても信じられるものではなかった。自分たちや他の世界を侵略しようとしていた彼らがこの世界にも手を伸ばそうとしていることなど信じられない話だった。

 

「じゃあ何故あなた達は彼らと戦ってくれないんですか?」

 

「できないの…。奴等がこの世界を侵略対象に選んだのはこの世界では私達が十分に活動できないからなの…」

 

「そんな…」

 

小萌は頭を下に傾ける。ファイブピンクは立ち上がり頭を下げる。

 

「ごめんなさい、私達のせいで本当に「いえ」!」

 

「彼らが戦っているのは彼らが選んだ道です。私達は教師はそれが危険な道なら傷だらけになりながらもその道を後押しするべきだと思いませんか」

 

「…」

 

ファイブピンクは暫し黙りこむがやがて頭を上げた。

 

「最後にあなたにお願いがあるの…あなた達の世界を守るために力を貸して!」

 

「世界を守れるかはわかりませが…大事な生徒達を守るためなら喜んで!」

 

小萌は右手を前に出すとファイブピンクはその手を両手で包む。

 

「ありがとう」

 

その言葉を最後に小萌の視界が白く染まった。

 

 

 

光が少し収まるとそこには無傷の小萌たちがいた。スパイダーウォリアーはその姿に狼狽する。

 

「コノヒカリ…マサカ!」

 

上条が彼らをよくみると、小萌と吹寄の手にはピンク色に染まったあの人形が青髪ピアスの手には黒い人形、黄泉川の手には黄色の人形、そして姫神の手には吸血鬼のような戦士の写ったカードが握られていた。

 

「これは…」

 

「いまのなんやったんや?」

 

「夢か何か?」

 

「いや」

 

「夢じゃないみたい…」

 

 

彼らは手に持ったそれぞれの人形やカードを見る。すると、人形やカードが光となり黄泉川、青神、吹寄の腕に集まりブレスレットとなる。小萌のものはペンダントになり、姫神のものはコウモリのおもちゃのような姿に変わる。怪人達は慌てたように彼らに攻撃をしようとするが突然飛んできた数台のおもちゃのようなものに阻まれる。

 

「ジャマダ!」

 

「今がチャンスだ!皆変身するんだ!」

 

体を起こした上条が叫ぶ。

 

「皆!とにかくやってみるじゃん」

 

「はい!」「よっしゃ!」「うん!」「いくのです!」

 

「まずは僕から行くで!インストール!メガレンジャー!」

 

青髪ピアスは右手に着いたブレスレット、デジタイザーのカバーを開け、暗証番号を入力する。

 

[3・3・5]

 

すると彼の体が黒いスーツとマスクで覆われる。それにより彼は電磁戦隊メガレンジャーのリーダー戦士、メガブラックに変身した。

 

「次は私よ!ターボレンジャー!」

 

吹寄は両腕のターボブレスを合わせボタンを押す。すると彼女の体がピンクのスーツに覆われ高速戦隊ターボレンジャーの紅一点の戦士、ピンクターボへと変身する。

 

[よっしゃ!俺たちも行くぜ!]

 

コウモリのおもちゃは突然喋り出す。姫神はそれをつかむ。

 

「あなたは私の血を吸っても大丈夫なの?」

 

[へん!このキバットバットⅤ世様はそんなにやわじゃないぜ!ガブ!]

 

そう言うとコウモリは姫神の腕を噛む。すると、姫神の顔にステンドグラスのような痣ができ、腰にはベルトが巻かれる。

 

「変身…」

姫神はコウモリ、キバットをベルトにセットする。すると、彼女の体が白基調のスーツとコウモリのようなマスクで包まれる。これにより彼女は仮面ライダーキバに変身する。

「いくじゃん!超力変身!」

 

黄泉川がブレスレットの着いた手をクロスするとブレスレットのカバー部分が上がる。そして彼女の体を下からスーツが包み込み。これにより、黄泉川は黄色いスーツと二本線のマスクの戦士、超力戦隊オーレンジャーのオーイエローとなった。

 

「最後は私ですね。ファイブピンク!」

 

小萌はペンダント、Vチェンジャーコンパクトを手に取るとそのまま上に掲げながらジャンプする。すると彼女の体がピンクのスーツに覆われ、先ほど彼女が出会った戦士、ファイブピンクに変身した。

 

上条は立ち上がり、変身した彼らを見ていた。横では土御門が学生服の中をごそごそと漁っていた。上条は土御門に訊ねる。

 

「土御門、いけるか?」

 

「ああ…、けどシャドウフォンが…」

 

すると、先ほど怪人の邪魔をしていたおもちゃの一体がシャドウフォンを持ってきた。土御門はシャドウフォンを受け取り、上条はそのおもちゃを拾い上げる。

 

「サンキュー、バガミール」

 

そう言うと上条はバガミールと呼ばれたおもちゃからスイッチを取り外す。するとバガミールは以前インデックスが噛みついた、ハンバーガーの形に変わる。上条はバガミールをしまうと変身ポーズを取る。土御門もショドウフォンも構える。

 

「変身!」

 

「一筆奏上!」

 

二人は変身すると、彼らの横に立つ。

 

「宇宙、キター!仮面ライダーフォーゼ、お前の幻想を殺させてもらうぜ!」

 

「シンケンブルー!」

 

「メガブラック!」

 

「ピンクターボ!」

 

「オーイエロー!」

 

「ファイブピンク!」

 

「私は…特にない…」

 

七人は怪人軍団の前に立ち塞がる。

 

「ク、マッサツ!」

 

「いくぞ!皆!」

 

「「「おう!」」」

 

今、怪人たちとの決戦が始まった。

 

「行くわよ!姫神さん!」

 

「うん!」

 

ピンクターボとキバはトカゲネジラーに向かっていく。トカゲネジラーは襟巻きから強烈な閃光を放つ。二人の視界が塞がれ、その隙にトカゲネジラーは攻撃を放つ。二人は吹っ飛ばされる。

 

「セコい攻撃しないでよ!男でしょ!」

 

「何とでも言え!」

 

[アイサ!青い笛を俺に噛ませろ!]

 

「分かった」

 

キバットの言う通りにキバはベルトの青い笛をキバットに噛ませる。

 

[ガルルセイバー!]

 

すると、どこからともなく狼の彫刻のようなものが付いた青い剣が飛んでくる。青い剣をキバがキャッチするとキバの複眼が青に変わり、右手も青いデザインのキバ・ガルルフォームに変わる。キバは聴覚を頼りにトカゲネジラーを攻撃する。

 

「よし!私も!」

 

ようやく目が慣れたピンクターボは腰のカセットから光線銃ターボレーザーを取りだし、分解してターボレーザーソードに変える。ピンクターボとキバは息の合った攻撃でトカゲネジラーを追い詰める。

 

 

シンケンブルーとメガブラックはアルマジロ、カマキリネジラーに挑んでいた。シンケンブルーはシンケンマルでカマキリネジラーと斬り合うが二刀流の敵に苦戦し吹き飛ばされる。シンケンブルーは素早く立ち上がるとシンケンマルを三枚刃の手裏剣ランドスライサーに変えて投げる。

 

「喰らえ!」

 

「バカめ、こんなもの!」

 

カマキリネジラーはランドスライサーを叩き落とそうとするが、突然ランドスライサーの軌道が変わり、カマキリネジラーの鎌を避けて、カマキリネジラーは切り裂かれる。

 

「ぐっ!何故だ?」

 

「これが、モヂカラぜよ!」

 

見るとシンケンブルーの手には釣竿が握られていた。彼はこれを使いランドスライサーの軌道を変えたのだ。ランドスライサーはブルーの手に戻り、シンケンマルに戻る。ブルーはシンケンマルをウッドスピアに変えて、ショドウフォンで『伸』の文字を空中に書く。すると、その文字がウッドスピアの中に入る。シンケンブルーはウッドスピアを構えて突く。すると、ウッドスピアが突然伸びてカマキリネジラーを襲った。

 

「ぐわぁ!」

 

「どんどん行くぜよ!」

 

その横ではアルマジロネジラーとメガブラックが取っ組み合いをしていた。

 

「いくで!おりゃあ!」

 

「うわああ!」

 

アルマジロネジラーは投げ飛ばされる。メガブラックは腰のメガスナイパーを抜きアルマジロネジラーを撃つ。

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

「まだまだいくで!」

 

 

 

ファイブピンクとオーイエローはライオンネジラーとコンドルネジラーの攻撃に苦戦していた。コンドルネジラーはライオンネジラーをつかみ、空中から砲撃していた。二人は何とか砲撃を避けていた。

 

「このままじゃ、埒があかないじゃん!」

 

オーイエローは腰のキングブラスター抜いて撃つがかわされてしまう。

 

 

「私に任せて下さい。メロディータクト!」

 

ファイブピンクは黄色い音符型の武器、メロディータクトを取りだし振る。するとメロディータクトからリボンが伸びコンドルネジラーを絡めとる。

 

「黄泉川先生。今です!」

 

「よし!キングスマッシャー!」

 

オーイエローはキングブラスターと腰のバトルスティックを合体させたキングスマッシャーでコンドルネジラーとライオンネジラーを撃ち落とす。地面に落ちた二体にファイブピンクはファイブブラスターを撃つ。

 

「黄泉川先生!このままいきましょう!」

 

「おうじゃん!」

 

 

 

フォーゼはスパイダーウォリアーと向き合っていた。暫く二人は沈黙するがスパイダーウォリアーが銃を構えた瞬間、均衡がとけた。

 

[Chainsaw Shield Spike]

 

[Rocket Chainsaw Shield Spaik On]

 

フォーゼは素早く3つのスイッチを変えて入れる。フォーゼの右手にはいつものロケットブースターが、左手にはスペースシャトルのようなデザインの盾、右足にはチェーンソーモジュール、左足にはスパイクモジュールが現れた。フォーゼはスパイダーウォリアーの銃撃をシールドモジュールで防ぎロケットで接近し、両足で連続キックを決める。両足のモジュールで効果は何倍にも上がっていた。

 

「ぐわぁ!」

 

「まだだ!」

 

[Crow]

 

[Crow On]

 

更にフォーゼは右手のスイッチを変えて、右手に紫色の爪の武器、クローモジュールを出現させる。フォーゼはそのまま攻撃を続行し、3つのモジュールの連続攻撃がスパイダーウォリアーを苦しめる。フォーゼはスパイダーウォリアーを蹴り飛ばし、クロースイッチをファイヤースイッチに変える。

 

[Fire]

 

[Fire On]

 

ファイヤーステイツとなったフォーゼはヒーハックガンから火炎弾を発射する。

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

火炎弾が直撃したスパイダーウォリアーは苦しむ。そんなスパイダーウォリアーの近くにネジラー軍団も飛ばされてくる。フォーゼの横に他の皆も集まってきた。

 

「上やん」

 

「止め、決めたろか」

 

シンケンブルーとメガブラックが言う。他の四人とフォーゼはその言葉に頷く。フォーゼは両足のスイッチをランチャースイッチと 19番のスイッチに入れ換える。シンケンブルーもシンケンマルを巨大な赤い剣、烈火大斬刀に変え、更に変形させて銃のような形に変える。メガブラックは棒状の武器メガロッドとメガスナイパーを合体させ、キバは緑色の笛をキバットに噛ませる。

 

[Launcher Gatling]

 

[Launcher Gatling On]

 

[バッシャーマグナム!]

 

「ロッドスナイパー!」

 

「烈火大斬刀、大筒モード!」

 

「ターボレーザー!」

 

「キングスマッシャー!」

 

「ファイブラスター!」

 

フォーゼの足にランチャーモジュールと巨大なガトリング砲が装着される。キバはもとの姿に一度戻り、今度は緑色の銃を装備し、左手が緑色のデザインのキバ、バッシャーフォームに変わる。シンケンブルーはベルトから竜ディスクと呼ばれるモヂカラのこもったディスクを烈火大斬刀にセットする。フォーゼはベルトのレバーを入れて、更にヒーハックガンにファイヤースイッチをセットする。キバは笛をもう一度噛ませる。

 

[Fire Launcher Gatling Limitbreak]

 

[ウェイクアップ!]

 

全員が各々の武器を構える。スパイダーウォリアーとネジラー軍団ば銃とレーザーで迎え撃とうとするが一歩遅く…

 

「喰らえ!ライダー爆熱トライデントシュート!」

 

「竜一輪断!」

 

「「「シュート!」」」

「はあっ!」

 

全員の攻撃が怪人たちに直撃し、怪人たちは大爆発した。

 

「オノレ…コノウラミ…カナラズ…ハラス!」

 

スパイダーウォリアーはそんな言葉を残して爆発した。戦いが終わった次の日、土御門は病院に来ていた。土御門はプリンの入った袋を持って、ある個室に入った。

 

「おいっす!上やん」

 

「なんで俺だけ入院してんの?お前も重症ぽかったじゃん!」

 

土御門のことを見た上条は突然大声で言った。

 

「仕方ないぜ上やん。俺は思ったより軽かったけど上やんは骨二、三本いったんだぜ。入院は当然にゃあ。」

 

あの戦いの後、二人は倒れて病院に運ばれた。土御門は軽症だったのだが、上条は結構重症だったのでそのまま入院ということになった。

 

「まあ、いいじゃないか上やん。ナースもたくさん見られて、俺は羨ましいぜよ」

 

「よかねえよ!何度も入院してるから、俺は病院内では呪いの患者にされてんだぞ!今じゃあの先生くらいしか来ねえよ、この病室…」

 

土御門とそんなことを話していた上条は突然真面目な顔になる。

 

「で…あいつらはどうしてる?」

 

「あいつら?ああ、ピンピンしてるよ…」

 

「そうじゃなくて。あいつらはあの力をどうするって言ってるんだよ?」

 

上条はこの事を一番気にしていた。彼らはこの前の戦いでは成り行きで変身していたがこのまま自分たちと共に戦ってくれるとは限らない。それにあの力を持っていれば敵に狙われる可能性もある。彼らに危険が及ぶのだけは避けたかった。それに小萌や黄泉川は自分たちが戦うのを決して賛成はしないだろうと。そう言うと土御門は突然笑いだして言った。

 

「あいつらはそんな小さいやつらじゃないにゃや。吹寄なんか『次に敵が出たら、今度はもっと上手く戦う』って意気込んでたぜよ」

 

「けど…」

 

「それから、これは小萌先生からぜよ」

 

土御門は一度咳払いをして言う。

 

「『上条ちゃんが正しいと思ったことなら先生は止める気はないのです。ただし、怪我には気をつけて下さいね』だそうぜよ」

 

「小萌先生…」

 

「それににゃあ、上やん。あいつらはあの力を正しく使えると思うぜよ。あの時、俺たちを命懸けで助けてくれたんだからにゃあ」

 

上条は暫くうつむいていたがやがて顔を上げて、

 

「そう…だな。そうだよな、土御門」

 

そう笑顔で言った。

 

 

土御門が病院から出て、携帯の電源を入れると何軒かの着信が入っていた。画面を見ていた土御門が顔をしかめる。

 

「こいつは、苦労しそうぜよ…」

 

着信者の登録名は『ねぇちん』となっていた。




ヒーローの割り当てについては数話後に解説します。災誤先生ってほんと災難ですよね・・・。
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