とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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こんかいは二話構成です。


疑心と捕獲とチェンジ不能

あの円卓の会議場では今日も会議がなされていた。

 

「どうやら我々はあの世界を甘く見ていたかも知れないな…」

 

首領はそんなことを呟く。

 

「だが、これではっきりしたではないか」

 

アクドス・ギルが言う。

 

「何がはっきりしたんだ?」

 

べリアルが不思議そうに訊ねる。

 

「やはり、レベル5共の力は我々には遠く及ばん。ならばまず、仮面ライダーとスーパー戦隊の紛い物を叩き潰すのが先決」

 

「なるほど、一理あるな」

 

「ならば、次の作戦は私が担当しよう」

 

一人の男が発言した。かつて特捜戦隊デカレンジャーに倒されたはずの男、エージェントアブレラだった。

 

 

 

学園都市、第7学区常盤台中学寮。白井黒子は大きめの鞄に着替えや生活用品を入れていた。

 

「ジャッジメントの緊急召集だっけ?大変ねえ」

 

同居人の御坂が言う。

 

「ええ、ひょっとすると泊まりになるかも知れませんの」

 

黒子は荷物を積み終わる。

 

「お姉さまと会えないなんて黒子は寂しいですの」

 

「大丈夫、私は一人でのんびりさせてもらうから」

 

御坂は曇りのない笑顔で言う。黒子はしょんぼりしながらもふとポケットに手を突っ込み御坂に訊ねた。

 

「お姉さま、何か…私に隠し事をしてませんか?」

 

「隠し事?ないない。ひとつもないわよ」

 

御坂は動じずに答えた。黒子はポケットのメダルから手を離した。

 

「そうですわよね、行ってきますわお姉さま」

 

「行ってらっしゃい、黒子」

 

黒子は初春達との待ち合わせの場所に向かった。

第7学区の某所、黒子、初春、固法の三人はとある公会堂のような場所に来ていた。入り口に入ると受付係のジャッジメントに荷物と携帯電話を預けるように言われた。初春はアクセルラーとカンドロイドを念のため荷物の奥に隠した。その後、身体検査を経て三人は会議場に入った。

 

「身体検査までされるなんて…ただの会議じゃないようね」

 

固法が言う。

 

「それにしても、人数が少ないような?」

 

初春が言ったのを聞いて黒子は周りを見渡す。確かに同僚のジャッジメントの数は彼女らを入れて15人程度しか居なかった。やがて会議場の扉が閉まり、周りが暗くなった。そして会議場のスクリーンにはジャッジメントのマークが透写され、一人の女性が壇上に現れた。

 

「白井さん。あの人って…」

 

「逢辰…千余」

 

逢辰 千余[あたつ ちよ]はジャッジメントでも『生ける伝説』と呼ばれる人物であり、その数々の功績により、独自の捜査権を持つというすごい人物である。逢辰は壇上に上がるとマイクを持ち喋り始める。

「今日は皆さんよく集まってくれました。逢辰 千余です」

 

逢辰は周りを見渡すと、リモコンを操作する。すると、スクリーンの映像が変わる。

 

「皆さんも知っての通り、現在学園都市は未知なる驚異に晒されています。」

 

そこに写っていたのは今までに現れた怪人たちだった。

 

「この怪人たちには学園都市の高度な科学を使用した武器を受け付けず、また高位能力者の能力すら効かないと報告されています」

 

スクリーンにはマグマドーパントとアンチスキルとの戦いが写されていた。弾丸を弾いて進むマグマドーパントにアンチスキルは手も足もでない…

 

「現段階で彼らに対する対抗手段はありません…しかし」

 

マグマドーパントが突如、バイクに吹き飛ばされる。そこに現れたのは仮面ライダーオーズとボウケンピンクだった。かれらはマグマドーパントを簡単に倒してしまった。次に写ったのはグランドドーパントとダブル、オーズ、ゴーカイイエローとの戦いだった。

 

「彼ら、未確認戦士と呼ばれる人々のおかげでこの学園都市は辛うじて平和を保っています。」

 

『スキャニングチャージ!』

 

スクリーンの中のオーズがスキャナーでベルトをスキャンする。これはリバードーパントとの戦いだった。

 

「が、そもそも彼らは何者なのでしょうか?彼らの目的は何なのか?そもそも彼らは本当に味方なのか?私たちは彼らについて知らないことが多すぎます…」

 

『セイヤー!』オーズ・シャウタコンボの必殺技が決まり大爆発するのがスクリーンに写る。

 

「そこで私は彼らと対談し、我々との協力の道があるのか探したいと思い、皆さんを召集しました」

 

逢辰はそこで周りを見渡した。

 

「皆さんは私が選抜した優秀なジャッジメントです。あなたたちを呼んだのは彼らとの対談に武力を行使せねばならないという可能性があるからです」

 

スクリーンには戦闘を終えたオーズとマジブルーに豪快チェンジしたゴーカイイエローが川に飛び込んで逃げる所が写っていた。

 

「彼らは我々に意図的に正体を隠しています。それがなぜなのかは謎です。もし、彼らが対談を断るなら武力行使もあり得ると考えています。さて、作戦の概要ですが…」

 

スクリーンにオーズ、ゴーカイイエロー、ボウケンピンクの静止画が写し出された。

 

「ターゲットはこの三名もしくはこの中の一人か二人です」

 

その時、一人のジャッジメントが声をだした。

 

「何故、この三名なんですか?」

 

「はい、第一に彼らは今までの戦闘を見る限り彼らには我々を守ろうという意思を感じること、第二に彼らの言動から彼らは女性であること、男性よりも女性のほうが対談の可能性が高いと感じました。そして、第三に…」

 

逢辰がリモコンを操作すると、スクリーンにはこんなシーンが写し出された。

 

『ライオン!ウナギ!タコ!』

 

顔から強烈な閃光を放ちその隙にライドベンダーで逃げるオーズとボウケンピンクの姿。

 

『豪快チェンジ!』

 

『カクレンジャー!』

 

『消え身の術!』

 

ニンジャホワイトに豪快チェンジしたゴーカイイエローが一瞬のうちに消えるところだった。

 

「彼らは戦闘中や逃走するときメダルや鍵を取りだしベルトや携帯の様なものにセットします。これを封じれば彼らを止められると私は考えています。そこで、こんなものを用意しました」

 

スクリーンには小型銃と弾丸が写されていた。

 

「この弾丸は着弾すると粘着性の高い 物質を放出する特注品です。これを当てて彼らが姿を変えるのを封じます。ここまでで何か意見のある方はいますか?」

 

逢辰は周りを見渡す。固法はじっと彼女の言うことを聞いていた。固法は彼女の言うことは正しいと思っていた。これまでオーズたちと怪人たちとの戦いを見てきた彼女はオーズたちの力の危険性について考えていた。彼女の言うことはやや強引な気もするが、彼らにはそのくらいで立ち向かわなければならないとも思っていた。彼女は自分の同僚が何を考えているか気になり、彼女達を見た。初春は何故か震えていた。初春はゆっくりと口を開く。

 

「ま、待っ「待ってください!」!?」

 

初春の言葉を遮ったのは黒子だった。

「彼女達が何者であろうと、今まで学園都市の平和を守り抜いてきたのは事実。それなのに正体を隠しているのは何か事情があるからに違いありません。それなのに対談できなければ捕獲するなんて乱暴な考えだと思いますの」

 

「あなたは、177支部の白井黒子さんだったわね。お噂はよく聞いてるわ、仕事熱心すぎるくらいのジャッジメントだって」

 

「はぐらかさないでください。私はこの作戦には…」

 

「貴女の言うことは最もね。確かにこの作戦は乱暴な部分が多いわ」

 

「それなら…」

 

「でもね。私たちには時間がないのよ」

 

「時間?」

 

「私は彼らと早急に協力体制を築きたいの。それは私たちのためだけじゃない彼らのためでもあるのよ」

 

「どう言うことですか?」

 

「確かに彼ら、いえ彼女達のおかげで学園都市は辛うじて平和を保っている。じゃあ、こうは思わない?」

 

逢辰は黒子に鋭い目線を向けて言う。

 

「もし、彼女達が敗北するようなことがあったら、どうなるか…」

 

黒子は黙りこむ。周りのジャッジメント達も沈黙する。あり得ないことではない。先日のグランドドーパントの時も危なかったのだ。彼らも敗れる日は近いかも知れない。

 

「ですが…」ドーン!

 

黒子が反論しようとしたとき爆音と揺れが会議場を襲った。

 

「キャア!」

 

「なによ、この揺れ!?」

 

ジャッジメント達の悲鳴が聞こえる。その時、会議場の扉が開き先ほど受付係をしていたジャッジメントが現れた。

 

「大変です!怪人が…」

 

「この近くに出たの?」

 

逢辰は訊ねるが受付係は首を横に振った。

 

「近くどころか…」

 

 

 

学園都市、第二学区。御坂と佐天は二人でこの間無くしたメダルを探していた。

 

「白井さんが?」

 

「ええ、ひょっとしたら気づいてるかも知れない…」

 

御坂は今朝の黒子の態度から、彼女が御坂たちが例のヒーローだと気づいたのではないかと思っていた。

 

「なら、そろそろ白井さんにも本当のこといったほうがいいかも知れませんね」

 

「そうなんだけど…今更言いにくいのもあるのよね…」

 

御坂は黒子に言うことを未だに避けていた。それは彼女がこの事を聞いたときどういう行動をとるか分かっていたからだ。

 

「(あの子のことだから、きっとこの力を取り上げようとする…でもこの力なしであいつらには…)」

 

「そういえば、御坂さん。オーズのときに能力って使えないんですか?」

 

佐天は御坂が暗い顔になったのを見て話題をかえた。

 

「ええ、一応、クワガタとウナギの時はある程度使えるんだけど…他の時は無理みたい」

 

「へえ、無くしたメダルはクジャクとコンドルでしたよね?それなら使えるのかな?」

 

「うーん、使ったことがないからわかんないわ…。でも、」

 

「でも?」

 

「赤いコンボには何か凄い力があるきがするのよね…、なんでだろう?」

 

「見てみたいですね。そういえば話変わりますけど白井さんたち私の作ったお守り持っててくれてるのかな?」

 

前に黒子が負傷したときに佐天はジャッジメントの三人に手作りのお守りをあげたのだ。

 

「いつも、肌に離さないところに持ってるって三人は言ってたけど…」

 

そんなことを話していたとき遠くの方で爆発が起きた。

 

「!今のって」

 

「第7学区のほうですよね?」

 

「行きましょう、佐天さん!」

 

「はい!」

 

御坂はベルトを装着し、佐天はモバイレーツとブルースワローキーを取り出す。

 

「変身!」「豪快チェンジ!」

 

[タカ!トラ!バッタ!タ、ト、バ、タトバ!タトバ!][ジェットマン]

 

佐天が変身した、ブルースワローがオーズを掴み空を飛んだ。空から第7学区を見た。二人は絶句する。

 

「嘘!?」

 

「なによ、これ…」

 

 

 

時はさかのぼり第7学区、あるビルの屋上。そこには二つの影があった。一人は先ほどのエージェントアブレラ、もう一人は武器の生産で名高かった星、アームズ星の最後の生き残り(いわゆる宇宙人)、バスタードという男のだった。バスタードはアブレラが開発したハイパーマッスルギアというパワーアップスーツを着ていた。

 

「では、手筈通りに…」

 

「解った。全部粉々にしていいんだな?」

 

「ああ、だが先ほどの言ったことを忘れるなよ」

 

「解ってある。そいつらの首一つにつき一つ、お前の商品を無料でくれるんだろ?忘れるわけがない」

 

「そうだな。では、パーティーの始まりといこう!」

 

アブレラは第7学区中に丸いボールを大量に投げる。

 

「頼んだぞ!」

 

アブレラはそう言うと虚空に消えた。

 

バスタードはビルの屋上から第7学区を見渡し言った。

 

「速くこいよ…、俺の獲物…」

 

 

第7学区、商業向けのエリアは人々の悲鳴で満ちていた。突然、降ってきたボールから大量の怪人が現れたのだ。 怪人たちは服装こそ似通っていたが仮面が銀色のアーナロイド、青のバーツロイド、茶色にイガイガ頭のイーガロイドの三種類だった。それらが無差別に人を襲い始めたのだ。アーナロイドがナイフを構えて、料理店の店主らしき男に近づく。

 

「ウィーン」

 

「た、た、助けて!」

 

店主はフライパンを頭に当てて蹲る。その時アーナロイドが光線を受けて倒れる。

 

「え!?」

 

「大丈夫ですか?」

 

店主が顔を上げるとそこにはピンクのスーツを着て、車の正面のような模様のマスクを着けた戦士がたっていた。

 

「あ、貴方は?」

 

「私はピンクターボ。さ、速く逃げて!」

 

ピンクターボはターボレーザーで周りのアーナロイドを一掃した。

 

「ありがとう!」

 

店主はその隙に逃げていった。ピンクターボがそっちを見ていると後ろからバーツロイドがピンクターボに襲いかかった。

 

「しまった!」

 

「ロッドスナイパー!」

 

突如横から光線が発射され、バーツロイドが空中で爆発する。

 

「吹寄ちゃん!油断はいかんで!」

 

メガブラックはそう言いながら、近づいてくる。

 

「ちょっと、変身してるんだから今の私はピンクターボ!誰かにばれたらどうするのよ!」

 

「だれかって、だれもおらんよ。皆、避難したで…」

 

「そうだけど…」

 

そんな二人にバーツロイドたちが銃を構える。

 

「☆●◎◇#」

 

「は?なんて?」

 

「動くな!撃つぞってところでしょ!」

 

バーツロイドが銃わ撃とうとしたとき、彼らの背後から声が聞こえた。

 

「誰も気づいてくれない…」

 

[まあ、良いじゃねえか!ウェイクアップ!]

 

イーガロイド達が真っ二つにされる。見るとキバ・ガルルフォームが爆煙の中から歩いてきた。

 

「姫神ちゃん!無事やったん?」

 

「まあね…」

 

[あたぼうよ!なんせ俺様がいるんだから]

 

「馴れ馴れしいわね、このコウモリ」

 

ピンクターボはキバットを小突く。

 

[コウモリじゃない!俺様はキバットバットⅤ世だ!]

 

そんな言い合いをしていると一体のイーガロイドが現れた。メガブラックとピンクターボはイーガロイドに攻撃を放つが、剣で弾かれてしまう。

 

「こいつ、やるわね」

 

「そやね」

 

「ボスキャラ登場人物…」

 

メガブラックはドリルセイバー、ピンクターボはGTソード、キバはガルルセイバーを構え、イーガロイドに立ち向かう。

 

 

第7学区のとある広場、クウガとイエローバスターが大量アーナロイドを蹴散らしていた。

 

「くそ、なんて数だ!」

 

「きりないね…」

 

クウガは小枝を拾い上げるとポーズをとる。

 

「超変身!」

 

タイタンフォームになったクウガはアーナロイドを斬りまくる。それを見た、イエローバスターは体に付けている トランスポッドを叩く。

 

[Transport!]

 

電子音とともにイエローバスターの手にソウガンブレードと呼ばれる剣が現れる。イエローバスターはソウガンブレードでアーナロイドを斬りつけた。

 

 

その近くではファイズが専用バイクオートバジンを駆り、アーナロイドを弾き飛ばしていた。オートバジンの後部に乗っているゲキイエローは棍棒型武器のゲキトンファー・ロングバトンモードを振り、敵を近くに寄せ付けないようにしていた。

 

「たく、うじゃうじゃとスライムかっての」

 

「超強くないですけど、超数が多いですね…」

 

 

 

第7学区、学舎の園周辺。ここではアンチスキルとアーナロイドたちが交戦していた。隊員の一人である鉄装は周りをアーナロイドに囲まれてピンチに陥っていた。

 

「ウィーン」「ウィーン」「ウィーン」「ウィーン」

 

「こ、来ないで…」

 

鉄装は半泣きで銃を撃つが弾切れになってしまう。

 

「う、嘘!?」

 

アーナロイドは鉄装に迫る。

 

「(お、終わった…)」

 

その時、二色の光線がアーナロイドを吹き飛ばした。

 

「え!?」

 

「キングブラスター!」

 

「ファイブラスター!」

 

それは、オーイエローとファイブピンクによるものだった。ファイブピンクは鉄装に言う。

 

「逃げてください」

 

「でも、黄泉川先生が…戦闘中に気づいたらいなくなって…」

 

「その人ならさっき助けました。さあ!速く!」

 

「は、はい!ありがとうございました!」

 

鉄装は走り出すが、突然立ち止まり訊ねた。

 

「あの、どこかでお会いしたことないですか?」

 

「え、いやありませんよ…」

 

「そうですか…それじゃあ」

 

鉄装はそのまま走っていった。 オーイエローはその姿を見てため息をつく。

 

「全くあいつは…」

 

「黄泉川先生もですよ。一声かけていけばいいのに」

 

「なんて言えばいいじゃん?『ちょっと変身してきます』とでも言えというじゃん?」

 

「そうじゃないですけど…」

 

そんな二人の前にバーツロイドが二体現れる。二人は剣のような武器を取り出す。

 

「Vソード!」

 

「スターライザー!」

 

ファイブピンクは剣をVの字に、オーイエローは剣を横に振る。

 

「Vソードアタック!」

 

「秘剣!超力ライザー!」

 

二人の必殺技でバーツロイド達が爆発した。

 

 

公会堂の近くではジャッジメントとアーナロイドたちが交戦していた。しかし、いくらジャッジメントと言ってもなんの装備のも持たない学生たちにはなすすべなく、一人、また一人とやられていく。黒子はテレポートで鉄釘等を飛ばし、アーナロイドに挑むが、数の多さに苦戦していた。

 

「なんで、こんなにたくさんの怪人が第7学区に…」

 

黒子は他のジャッジメントが叫んでいたことを思い出していた。『第7学区にだけ大量の怪人が現れた』『あちこちで色んな未確認戦士が戦っている』『例の三人は出ていない』

 

「一体なにが…!まさか…」

 

「白井さん!」

 

黒子が呼ばれた方向を振り向くと固法と初春が物影に隠れていた。黒子はテレポートでそこに行く。

 

「大丈夫ですか?」

 

「私たちは…でも」

 

固法が見たほうを見るとそこには傷だらけの逢辰が倒れていた。初春はその介抱をしている。

 

「逢辰さん…、そんな…」

 

「アンチスキルとも連絡できない…最悪ね」

 

その時、彼女達にアーナロイドが迫ってきた。黒子はテレポートを駆使した、ドロップキックで吹き飛ばす。

 

「初春!お願いがありますの!貴女は逃げてこの状況をアンチスキルに!」

 

「!白井さん!そんなのできるわけ…」

 

「貴女にしかできないことですの!それから…」

 

黒子はアーナロイドをテレポートで空中に飛ばして言う。

 

「あのオーズとか言う人達に会ったら、伝えてくださいの。『戦ってはいけない』と」

 

「!…わかりました…」

 

初春はそのまま走っていた。残された黒子たちは逢辰を安全なところに運びアーナロイドに挑む。

 

「(頼みましたよ…初春)」

 

 

 

初春は人気のないところに出ると、鞄から回収した、アクセルラーとカンドロイドを取り出す。タカカンドロイドを起動させる。

 

「お願いします。御坂さん達にこの事を…」

 

タカカンドロイドはそのまま飛び去った。初春はアクセルラーを見つめる。『戦ってはいけない』黒子の言葉が彼女の頭を過る。

 

「白井さん…ごめんなさい…私は皆を守りたい!」

 

初春はアクセルラーを構える。

 

「レディ!ボウケンジャー、スタートアップ!」

 

 

黒子はアーナロイドに銃を向けられピンチに陥っていた。

 

「ウィーン」

 

「くっ!」

 

「サバイブレイド!」

 

アーナロイドにボウケンピンクがサバイブレイドで斬りつける。ボウケンピンクは黒子を庇う様にアーナロイドを斬りまくる。

 

「ハア!ヤア!」

 

「バードブラスター!」

 

[トリプルスキャニングチャージ!]

 

「セイヤー!」

 

そこにオーズとブルースワローも到着し、アーナロイドを蹴散らした。ブルースワローはゴーカイイエローにチェンジし、ゴーカイガンでアーナロイドを撃つ。三人の活躍でアーナロイドは全滅する。しかし、

 

「ようやくでてきたな!」

 

「「「!?」」」

 

数体のイーガロイドを引き連れて、バスタードが現れた。

 

「悪いが、お前らここで終わりだ」

 

そう言うと、バスタードは腰の小型レーザー銃でオーズたちを撃つ。

 

「うわっ!…あれ?なんともない?」

 

「壊れてんじゃないの、それ」

 

光線がオーズとゴーカイイエローに当たるが彼女達にダメージはない。

 

「今度はこっちからいくわよ!」

 

「はい!」

 

「ラジアルハンマー!」

 

三人はバスタードに向かっていく。

 

オーズのメダジャリバー、ゴーカイイエローのゴーカイサーベル、ボウケンピンクのラジアルハンマーがバスタードに振り下ろされるが、バスタードはそれを全て体で受け止める。

「嘘!?」

 

「この程度か?ふん!」

 

「きゃあ!」

 

三人は吹き飛ばされる。オーズとゴーカイイエローは素早く立ち上がるが、ボウケンピンクはダメージが酷く立ち上がれない。

 

「(あのパワー、ここは…)」

 

「(ここは、あれで…)」

 

オーズはメダルを全て銀色のものに変える。ゴーカイイエローはモモレンジャーキーを取り出す。

 

「サゴーゾで決める!」

 

[サイ!ゴリラ!ゾウ!サゴーゾ…サゴーゾ!]

 

「豪快チェンジ!」

 

[ゴレンジャー!]

 

二人のスーツが違う姿に変わる…はずが、何故か二人とも姿が変わらなかった。

 

「えっ?」

 

「こっちも故障?」

 

「どうした?来ないならこっちから行くぞ!」

 

バスタードは二人にライフル銃を向け、引き金を引く。

 

「うわあ!」

 

「きゃあ!」

 

二人は銃弾をまともに受けてしまう。それでも二人は諦めず。オーズはメダルを全て黄色に変え、ゴーカイイエローはゴーオンイエローキーを取り出す。

 

「これなら、どう?」

 

[ライオン!トラ!チーター!ラタ、ラター!ラトラータ!]

 

「ご、豪快チェンジ!」

 

[ゴーオンジャー!]

 

しかし、彼らの姿は一向に変わらない…

 

「ど、どうして…」

 

「まさか…その銃!」

 

「その通り、こいつにはお前らの姿を変える能力を打ち消す力がある」

 

バスタードは先程のアブレラとのやり取りを思い出す。

 

 

『いいか?その銃をこのオーズとゴーカイイエローに当てろ。そうすればこいつらの力は大幅に下がる』

 

アブレラは写真を見せながら説明する。バスタードは銃を受け取る。

 

『こいつは他のやつにも効くのか?』

 

『ああ、だか今回のターゲットはこいつらだ。欲張りはいけないからな』

 

『解った。武器の件、よろしく頼むぜ』

 

 

「お前らはあの黄色とピンクをやれ!」

 

 

バスタードはイーガロイドに指示を出す。イーガロイド2体がゴーカイイエローとボウケンピンクに襲いかかる。二人はサバイブレードとゴーカイサーベルで何とか敵の攻撃を防ぐ。

 

「今助けるわ!二人とも」

 

「お前の相手は俺だ!」

 

「くっ!」

 

オーズは二人を助けようとするがバスタードに妨害される。バスタードはライフル銃をクローに持ち変えオーズを切り裂く。オーズはトラクローで応戦するが、敵の攻撃は激しく、トラクローが折れてしまう。

 

「うわあ!」「きゃあ!」

 

二人もイーガロイドの攻撃で吹き飛ばされる。オーズもバスタードの攻撃で公会堂の壁に突っ込んでしまう。

 

「さて、まず一人」

 

バスタードはオーズが吹き飛んだところへライフル銃を構える。そのとき彼の肩に一本の鉄釘が刺さる。

 

「ん?」

 

「そこまでですの!」

 

黒子はバスタードに鉄釘をテレポートさせたのだ。しかしバスタードは慌てずに鉄釘を抜き、ハイパーマッスルギアに付いたボタンを押す。黒子は大量の鉄釘をテレポートさせる。

 

「これでとどめですの!」

 

しかし鉄釘はバスタードには刺さらず、近くに落ちるだけだった。

 

「な、何故ですの?」

 

「詳しいことは知らないがこのスーツにはテレポーターの座標計算を狂わせるシステムがあるらしいぜ」

 

「そんな…」

「さて、そんなに死にたいなら…お望み通りにしてやろう」

 

バスタードはライフル銃を黒子に向ける。

 

「白井さん!」

 

逢辰を安全なところに運び、戻ってきた固法が叫ぶ。ゴーカイイエローとボウケンピンクが助けに行こうとするがイーガロイドに邪魔される。

 

「逃げて!」

 

「白井さん!」

 

正体がばれるのも気にせず、ボウケンピンク=初春が叫ぶ。バスタードが引き金を引こうとする。そのとき…

 

「黒子!」

 

公会堂の中から御坂が黒子のもとへ走ってきた。御坂は走りながらメダルをスキャンする。

 

「変身!」

 

[サイ!ゴリラ!チーター!]

 

御坂は二人の前で変身した。固法は驚く。

 

「そんな、御坂さんが…」

 

「来ては駄目ですわ、お姉さま!」

 

黒子の制止を聞かずにオーズは黒子の前に立った。そのときバスタードのライフル銃が火を吹いた。

 

ダン!ダン!ダン!…

 

何発もの弾丸がオーズを捉える。しかし、オーズは両手を広げ弾丸の雨から黒子を守る。

 

「お姉さま…」

 

「ーーー」

 

「えっ?」

 

オーズが黒子だけに聞こえる声をだすと、そのまま倒れた。変身が解除され、オーズは御坂に戻る。

 

「「「御坂さん!」」」

 

「お姉さま…お姉さま!」

 

四人の絶叫がその場にこだました。




チーターとジェットマンて便利だ・・・。バスタードの戦法はアームドドーパントの戦法に近いです。チェンジができなくなると結構なヒーローが困りますよね。
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