とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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メカっていいな。


伝説の戦士
伝説の翼


学園都市のアンチスキルであり、航空機部隊の麓洞 龍一は今の状況を冷静に分析しようとしていた。しかし、通信機からの仲間の悲鳴でその冷静さはすぐに吹き飛んでしまう。彼の愛機はHsF-00と呼ばれる学園都市の超音速戦闘機だ。おそらくこの世界で一番の戦闘機だろう。しかし同じ機体を二機トッグファイトで潰されている。

 

[フランキスカ3、状況を説明しろ!]

 

「こちらフランキスカ3、1と2は既に奴の腹の中だと思われます」

 

[!…しかたない、撤退しろ!]

 

「了解!」

 

簡単な任務なはずだった。学園都市の遥か上空を何かが飛んでいると通達があり、偵察に向かった機体と通信がとれないため、用心で戦闘機部隊が出撃した。並みの戦闘機なら簡単に撃ち落とせるとたかをくくっていたのだ。しかしその何かは飛行機ではなかった。

 

「キェー!」

 

今、彼の機体を襲っているのは赤いからだに頭にはトサカ、くちばし、その近くには二つの袋のようなものがある馬鹿デカイ鳥のような生き物だった。麓洞がそいつと遭遇したときそいつは食事の最中だった。偵察に行った機体をむしゃむしゃと食べていたのだ。戦闘が始まったあともそいつは味方の二機を食ってしまったのだ。

 

「冗談じゃない!あんなのに食われるために飛行機のりになったんじゃない!」

 

麓洞は必死に逃げる。しかし…

 

ガシッ「うわあ!」

 

彼の愛機は鳥のような生き物にくちばしで捕まれてしまう。

メキメキと機体が悲鳴を上げる。

 

「畜生!畜生!畜生ォ!!」

 

彼は本来ならここで死ななくても別の場所で近いうちに死んでいたはずだった。しかし、

 

ドーン「グエエ!」

 

「なんだ!?」

 

突如鳥のような生き物が苦しみだしたのだ。麓洞が周囲を見渡すと一機の戦闘機が鳥のような生き物を攻撃していたのだ。だか、それは学園都市の戦闘機ではない。学園都市の物より小型で青い機体だった。

 

「なんだ、あの機体は?」

 

[フランキスカ3、どうした!]

 

「謎の戦闘機が怪物を攻撃してます」

 

[謎の戦闘機…ブツ]

 

「おい、指令部!どうした!」

 

[…あ、あ、聞こえるか?ヘンテコ戦闘機のパイロット?]

 

突然通信が切れたと思えばすぐに知らない声の男と通信が繋がる。

 

「学園都市の通信に割り込みだと?誰だ!あんた?」

 

[こちらはTPC航空部隊の梶尾だ。あとは俺たちに任せて離脱しろ!]

 

「TPC?あの新組織か?ふざけろ!学園都市の戦闘機が叶わないんだぞ!」

 

[はい、はい、そんな程度の低い戦闘機じゃあいつは無理だ。悪いことは言わない。ここからは文字通り次元が違う]

 

麓洞は驚いていた。学園都市の戦闘機が程度の低い戦闘機だと言う彼の言葉にである。そんなとき麓洞は青い機体以外に他の機体がいることに気づいた。まず青い機体の横に二機の赤い機体が編隊を組んで飛んでいた。更にその後ろに白と赤のカラーリングで漢字の出のような形の戦闘機が一機、その横に炎のようなデザインが描かれた形の違う機体が二機、最後に黒とオレンジのカラーリングで縦長の機体が一機と合計七機の戦闘機が飛んでいた。

 

[こちらイーグル1フドウ、怪獣内のスキャンは終了しました。残念ながら生体反応は発見出来ません…]

 

[そうか…俺たちがもっと速く到着してたら…フェニックス1、この怪獣とは戦闘経験があるそうだか?]

 

[こちらフェニックス1アイハラ、この怪獣のレジストコードはバードン、かつてウルトラマンを二人も倒した怪獣だ]

 

「ウルトラマン?」

 

麓洞は彼らの通信に登場したウルトラマンという単語に何故か重要性を感じた。

 

[ウルトラマンを二人も…]

 

[どうした大河原?ひびったか?]

 

[冗談でしょ梶尾さん。ウルトラマンを倒した怪獣なんてワクワクする相手ですよ]

 

[よし!フェニックス1対抗策はありますか?]

 

[バードンはくちばしの横の袋に猛毒を貯めてる。普通に倒すと毒をばらまくことになる。袋の静脈を撃って毒を奴の体内に逆流させて弱らせてから、毒ごと完全に焼却させるのが一番いい]

 

[了解!]

 

[こちらイーグル1、静脈を撃つのは俺にやらせてください。スペリオルなら確実に出来ます]

 

[よし、ムナカタさんうち漏らしの破片等はよろしく]

 

[こちらウイング1、了解]

 

[よし、全機アクションに移る!北田、大河原は俺とフェニックス1、2と共に怪獣の足止め他二機は打ち合わせ通り頼む!]

 

[了解!]

 

バードンと呼ばれた怪獣に五機の機体が突撃する。麓洞はそれをぼうっと見ていた。

 

[ウイングレットブラスター!]

 

[バリアブルパルサー!]

 

[喰らえ!]

 

五機の機体からレーザーが発射されバードンに当たる。バードンは苦しむが、すぐに口から火炎放射で反撃する。しかしそれを五機は学園都市の戦闘機顔負けの動きでよける。そして火炎放射が止んだときスペリオルと呼ばれた機体が敵に突っ込む。

 

[そこだ!]

 

スペリオルのレーザーが袋の付け根辺りを撃つ。すると、バードンが急に苦しみながら高度を下げる。

 

[よし!]

 

[喜ぶのはまだだ!フェニックス1、メテオールの許可を!]

 

[よっしゃ!ライトニング1、2、3、フェニックス1、2、

イーグル1メテオール解禁!]

 

[[[[[[アーミッショントウシフト、マニューバ!]]]]]]

 

掛け声と共に6機が金色の光を放つ。6機は残像を見せながらバードンに突っ込む。

 

[ブリンガーファン!ターンオン!]

 

一機が機体に付いたファンから風を出してバードンを上に上げる。

 

[ナイスだカナタ!スペシュウム弾頭弾、ファイヤ!]

 

残りの五機の攻撃が決まり、バードンは爆発した。

 

[よし!]

 

[よっしゃ!]

 

[ムナカタさん、破片などの被害は?]

 

[特にない]

 

[よし!全機帰投する!シャドーモード準備]

 

梶尾の言葉と同時に全ての機体が音もなく姿を消した。麓洞はこの僅か一分間の戦闘をじっと見ていた。彼は彼らの飛行技術や兵器に動揺していた。こんな戦闘機が学園都市を襲えばどうなるかと彼は恐れた。本来なら彼らを追わなければならないがとてもそんな気になれなかった。しかし、彼を本当に驚かせたのはこのあとの出来事だった。

 

[迷惑をかけたな。]

 

「あんた、まだいたのか?」

 

突然の通信機からの声に麓洞は驚く。見ると彼の機体の横を梶尾と名乗った男の機体が飛んでいた。

 

[お前の仲間を守れなかった…すまない]

 

「えっ!?」

 

麓洞のこの驚きは梶尾の言葉ではない。梶尾の機体のコクピットの中で頭を下げた梶尾の姿にである。学園都市の戦闘機は急激なアクロバット飛行に耐えるためパイロットを脳以外冷凍し強度を上げる。しかし彼らの戦闘機はあれだけのアクロバット飛行を生身で行ったのである。麓洞は今日一番の衝撃を受けた。

 

 

 

[お互い、運が良ければまた空で会おう]

 

「あっ、ちょっと!」

 

梶尾は麓洞に敬礼すると、青い機体は虚空に消えた。

 

「なんだったんだよ…いったい?」

 

このあと、麓洞は帰還したが不思議なことにこの時の通信機記録やカメラの映像は残っていなかった。通信していた指令部も麓洞はパニックを起こしたのではないかと結論ずけた。ただひとつ不可解なのは彼の機体が帰還後、どこかへ行ってしまったことだった。

 

 

学園都市第7学区、この学区には窓のないビルと呼ばれる建物がある。その名の通り建物には窓が一切なく、入り口もない。そこに入るには空間移動系能力が必要だった。その建物の中には一人の人間がある装置の中に逆さまに入っていた。その人間の名はアレイスター・クロウリー、学園都市統括理事長であり、 かつては世界最高の魔術師と言われた男だった。彼は学園都市に現れた怪人やヒーローの映像を見ていた。すると、室内に突然銀色のオーロラが現れた。そしてその中から二人の何者かが出てきた。一人はまるでバッタが人間になったかのような姿でもう一人は身体中赤一色の何かであった。アレイスターは慌てる素振りも見せずに微笑して二人の何かを見る。

 

「ふむ、珍しい客だな」

 

「あなたが学園都市統括理事長、アレイスター・クロウリーか?」

 

バッタ人間が訊ねる。

 

「人に名を訊ねる時はまず自分から名乗るべきではないかね?」

 

「これは、失礼した。私は仮面ライダー一号」

 

「私はアカレンジャー」

 

「学園都市統括理事長に頼みが有ってここに来た」

 

「ほう…」

 

この歴史的対談はこの世界を大きく変えることになる。




銀色のオーロラ・・・便利だ。最初はコズミック使おうかとも考えてました。この人たちにだけはヘンテコ飛行機とは呼ばれたくないですね。

次回予告

「危機?」

「真・火炎の舞!」

「オリオン座・・・やっぱり」

上条の元にあの人たちがやってきた。そのとき上条は。そして驚きの自体が起こる。

次回「魔・術・襲・来」
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