とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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すいません。遅れました…


秩序の光(後篇)

春上がその能力ゆえにイマジンとひかれあったのと同じように枝先とワロガが融合したのも偶然などではない。ワロガが枝先を選んだのには理由があった。

 

 

 

ワロガとコスモスが地球の衛星軌道上での戦いから数日後、ワロガは球体の状態で学園都市に潜伏していたのた。そんなとき、病院の側にいた春上衿衣から微かなにコスモスの気が漏れているのを感じ、彼女をつけた。そして春上の近くにコスモスがいると確信したワロガは春上とコスモスが万が一融合したときに備えるとともに、テレパス能力が後に役にたつと考え、枝先絆理と融合した。そして自身の体力が回復したのを機に学園都市への進撃を開始したのだ。

 

「フラッシュガトリングブラスター!」

 

「イカロスクラッシャー!」

 

カオスワロガとスーパーギャラクシーメガ、ジェットイカロス、テトラボーイの激しい戦いが続いていた。閃光弾がカオスワロガの周囲で弾け、強い閃光を放つ。光に弱いカオスワロガが怯み、動きを止めた瞬間にジェットイカロスの鎖つき分銅がカオスワロガに巻きつき動きを封じる。さらに軽快なフットワークでテトラボーイが背後に周り、カオスワロガを羽交い締めにする。

 

「これで何分もつか…」

 

「このままじゃどっちにしろじり貧よ!」

 

「…」

 

メガイエローとメガピンクの焦り声にメガブラックは無言でスーパーギャラクシーナックル発射用のレバーに手をかける。

 

「(このままやと、いつかは耐えきれなくなる…)すまん」

 

しかしその腕をメガレッド=上条が掴む。

 

「俺に代わってくれ…」

 

「…上やん」

 

メガレッドはメガブラックの座る中央のメインコクピットに座り、メガブラックは横の席に座る。

 

「俺は信じる…御坂たちを…最後までなあ!」

 

メガレッドの駆るスーパーギャラクシーメガがワロガに抱きつき、動きをさらに封じた。

 

 

その姿をビルの屋上からバスコが見つめていた。その後ろにエンターが現れる。

 

「Ça va?(ご機嫌いかが?)ムッシュバスコ、なぜ彼女たちにワロガのことを?」

 

「…なんでだろうね?ちょっとした気の変化ってやつかな」

 

「人間とはよくわからないものですね、どこの星でも…」

 

「面白そうじゃない、あの子たちはどんな道をいくのかさ」

 

 

 

一方、コスモスのデータからワロガ打倒へのヒントを得ようとしていたオーズはある項目を凝視していた。

 

「これは…」

 

「どうしたんですか御坂さん?」

 

ゴーカイイエローがオーズの持つ端末をのぞきこむ。

 

「…御坂さん、これって」

 

「佐天さんもそう思う?」

 

「どうかしたんですか、二人とも?」

 

ボウケンピンクの言葉にオーズが無言でゆっくりと端末を彼女たちの方向へ向けた。ボウケンピンクはその項目を読み始める。

 

「ええっと…『輝石 ウルトラマンコスモスが初めて地球に訪れた頃、自らの命を助けた少年に渡した地球上に存在しない鉱石。少年は数年後コスモスと融合し戦うことになり、その際にはコスモスに変身するためのアイテムとなった』…この石って!?」

 

「春上さんの拾った石にそっくりですの!」

 

皆さんは覚えているだろうか?かつて春上が巨大怪人との戦いでデンライナーを破壊された際、拾った石のことを…あの石はその後、バスコとの戦いで入院した佐天に預けられたあと再び春上に返却されていた。その際に御坂たちにも春上は石を見せていた。

 

「あの石って、いまどこにあるんですか?」

 

「私や佐天さんを救ってくれた石だから、佐天さんに貰ったお守りのなかに…」

 

春上がポケットからお守りを取りだし、封をあけて中身を出す。

 

「えっ…」

 

中身を見た春上は言葉を失った。あの青々と輝いていた石は赤く変色し、濁りきっていたからだ。

 

「どうしてなの…」

 

「お姉さま、この石は輝石という石とはちがうのでは?」

 

「それに御坂さん…輝石はコスモスへの変身アイテムであってこれだけじゃあ…」

 

「いいえ、この石の変色でようやくわかったわ…」

 

オーズは石を見たあと、目線を重福に移す。

 

「ミライさん、コスモスに限らずウルトラマンは光…太陽光に依存するために夜間や曇天時には戦闘時間が大幅に減少する場合があるんですよね?」

 

「ええ、一部に例外もありますが大体は…そういえばデータによるとコスモスは…」

 

「ええ、コスモスは光が欠乏すると透明な姿になってしまうという例もあるみたいね。でも今回の場合は…」

 

オーズ=御坂はあくまで推測と言いつつも語り始めた。コスモスはワロガを追うために相当な無理をしてこの世界に来た。過去のようにはいかず一人で戦う彼はモードチェンジ能力を失うわけにはいかないため、相当な消耗をしたのだろう。彼はワロガを追い詰めるも、そこでエネルギーが切れてしまった。消耗した彼には透明な姿になることも出来ない。そこで彼は残ったわずかなエネルギーの消耗を防ぐために小型化し、輝石にその身を宿したのだ。

 

「輝石は学園都市に落下し、春上さんに拾われた。そして…」

 

「輝石から漏れだしたコスモスの力をワロガは感じて枝先さんにとりついた」

 

「私のことを治したてくれたのもコスモスだったんだ…」

 

「輝石が赤くなったのは光がたりないからなんじゃ…」

 

「衿衣さん、輝石を僕に貸してください」

 

重福は春上から赤くなってしまった輝石を受け取り、手のひらにのせると目を閉じる。ほどなくして重福の腕が光輝き、その光がゆっくりと輝石に吸収されていく。すると赤くなってしまった輝石があの青い輝きをわずかだが取り戻した。

 

「(メビウス、もういい。それ以上は君のエネルギーがつきてしまう)」

 

その時、その場にいる全員の頭に優しそうな男の声が響いた。

 

「これは…」

 

「ウルトラマンコスモスですの…」

 

「あなたがコスモス…ゼロから話は聞いています!待っていてください、僕がすぐにでもあなたを…」

 

「(無理だメビウス。私と君では光エネルギーの変換法が微妙に違う、これ以上は無理だ)」

 

重福はさらに輝石に自らの光エネルギーを送り込もうとするが光は輝石に入らずに飛散していく。

 

「(メビウス、君の気持ちは嬉しいが、私はもう輝石の中の体を維持することも限界なんだ…せめて最後に巨大化し、ワロガに一太刀あびせなくてはならない。それが私の最後の仕事だ)」

 

「そんな!死んではだめです、コスモスさん!」

 

「そうだよ!私、まだあなたに助けってもらったお礼もできてないんだもん!」

 

「ミライさん!コスモスを助ける方法はないんですの?」

 

デカイエローの言葉に重福はしばらく考え込んでから、やがて口を開いた。

 

「コスモスさんは憑依型と呼ばれるウルトラマンで、かつて四回同じ人間と融合しています。さらにコスモスさんは通常のライトの光などで力を回復した例もありますから…」

 

「強い光でエネルギーを回復させて…誰かとコスモスが融合すればいいのね?なら私の体を使って!」

 

オーズが自分を指差して言うが重福は首を横にふる。

 

「仮面ライダーやスーパー戦隊の力とウルトラマンの力は上手く共存させなければと暴発してしまう危険があります…ただ、一人だけこの場で可能性があるのは…」

 

重福はゆっくりと春上を指差す。

 

「春上衿衣さん、精神感応というウルトラマンと相性のいい能力をもち、なおかつ変身をイマジンたちがサポートしているあなたしかいません」

 

重福の言葉にその場の空気が凍る。

 

「む、無理ですよ!ただでさえイマジンたちをコントロールするだけでも春上さんはものすごい消耗しているんですよ!」

 

「(私は一人でも大丈夫だ。必ず枝先絆理をワロガと分離させて見せる)」

 

ボウケンピンクとコスモスが強く反論する。無理もないここ数日、イマジンたちの活動のせいで春上の体には強い負担がかかっている。さらにウルトラマン分の負担を負えば、過労で体を壊したりする可能性は高い。最悪の場合は…

 

「…」

 

春上はしばし無言で考えた後、重福の手から輝石をとる。その姿を見たボウケンピンクが輝石を奪おうとするが、それを髪に赤いメッシュをいれたM春上自身とゴーカイイエローが止める。

 

「佐天さん!モモタロスさん!あなたたちは春上さんが心配じゃないんですか!?」

 

「…心配だよ。でもね彼女の決断を止めちゃいけない」

 

「ほかでもねえ、衿衣が決断したことだ。俺もほかの連中も止める気はねえよ…それにね」

 

髪のメッシュが消え、本来の人格へと戻っていく春上。

 

「絆理ちゃんは私にとって大事な友達で、コスモスは自分の身を犠牲にして絆理ちゃんを助けようとしてくれようとしているの。それ以前にコスモスは私や佐天を助けてくれた…そのお礼もできないまま消えてほしくないの」

 

春上は輝石を握りしめて胸元へ持っていく。

 

「コスモス、私はあなたと…いやここにいるみんなとすべての命を守りたいの。だから私に力を貸して」

 

「(…)」

 

図らずもそのセリフはかつてコスモスがある地球人に伝えた言葉に似ていた。コスモスの心にかつて何度となく共に戦った地球人がよぎる。

 

『コスモス!僕も戦う!君の教えてくれた大きな夢を守るために!』

 

「(…春上衿衣、君もまた真の勇者へとなりうる人間なのかもしれないな…私に光と君の力を貸してくれ」

 

「コスモス、ありがとうなの!」

 

「そうと決まれば!行くよ、初春、固法先輩!」

 

「OK!豪快チェンジ!」

 

「…春上さん、無茶はしないでくださいね…豪快チェンジ!」

 

ゴーカイイエローのモバイレーツの光を得て、アクセルとボウケンピンクがゴーカイグリーンとピンクに変身し、さらに三人はレンジャーキーを構える。

 

「「「豪快チェンジ!」」」

 

[ギンガマン!]

 

ゴーカイイエローはギンガレッドへ、ほかの二人もそれぞれの色のギンガマンにチェンジし、そしてお互いの手を合わせる。

 

「「「アース光招来!」」」

 

すると上空に光の玉が発生し、輝石を強い光で照らす。

 

「私たちも行くわよ!」

 

[ライオン!ウナギ!タコ!]

 

「ええ!パトアーマー発進ですの!」

 

オーズはライオンヘッドのライオネルフラッシャーで、デカイエローは呼び出したパトアーマーのサーチライトで輝石を照らす。光は輝石にどんどん吸収されており、輝石を持つ春上や近くにいる重福はまぶしいという感じを見せることはない。

 

 

 

 

一方でワロガと三大ロボの激しい戦いにも動きがあった。拘束され、動けなくなっていたカオスワロガが突如、球体のような姿に変わり拘束を振りほどくと空へと上昇する。

 

「逃げるつもりか!?」

 

スーパーギャラクシーメガは球体カオスワロガを逃がさないためにブースターで空へと舞い上がる。しかし球体カオスワロガは上昇を止めて空中で静止すると、四方八方へ大量の光弾を発射する。

 

「な、なに!?」

 

迫る光弾をブースターの操作による挙動で巧みにかわすスーパーギャラクシーメガだが、地上の二台は地上での動作では限界があり、まずテトラボーイが光弾の犠牲となり、バラバラに破壊される。

 

「このままでは不味いですわ、モードチェンジ!イカロスハーケン!」

 

イカロスハーケンに変形し、光弾を掻い潜るジェットイカロス。しかし健闘むなしく光弾はイカロスハーケンの胴体を貫く。コクピットの計器類が火花を散らし、高度を落としていくイカロスハーケン。

 

「く、まだまだ…」

 

「脱出しましょう婚后さん!これ以上は無理です」

 

「そうですわ!」

 

「くっ…」

 

チェンジマーメイドとピンクフラッシュに促され、ホワイトスワンは二人とともにコクピットから脱出する。

 

 

空中で健闘していたスーパーギャラクシーメガも右足に光弾を浴びて、地面に落下してしまう。

 

「くっそ!右足が!」

 

そして光弾は無情にも春上たちの元へと飛んでいく。何発かがパトアーマーを直撃し、車体から火花と煙が出始める。さらに一発が春上たちに迫る。

 

「きゃあ!」

 

「くっ!メビウスー!」

 

重福はウルトラマンメビウスに変身し、迫り来る光弾を弾く。

 

「セャア!」

 

メビウスはそのまま空へと舞い上がり、ジャンピングキックで球体カオスワロガを攻撃する。さらに攻撃を受けて元の姿に戻りながら落下するカオスワロガにボディプレスをかけて地面に押さえつけ、身動きをできなくするメビウス。

 

「(今のうちに!コスモスさんを!)」

 

春上たちの頭にメビウスのテレパシーによる声が響く。この世界ではただでさえエネルギーの消耗が激しい上に夜間の戦闘ではメビウスもそう長くフルパワーで戦闘はできない。それがわかっているからこそメビウスはカオスワロガの動きを封じるとともにエネルギーを節約する戦法に出ていた。

 

「(長くはもちません、早く!)」

 

「ミライさん…ありがとうなの」

 

「ミライさんの思いを無駄にしないためにも、早くコスモスを!」

 

メビウスの頑張りに答えるようにオーズのライオネルフラッシャーとギンガマンのアース光が輝きを増す。半壊状態のパトアーマーに乗るデカイエローも懸命にサーチライトを操作する。

 

「コスモス、受け取って!私たちの光!」

 

五人の生み出した光が輝石に吸収され、スティックのような形状で先端に花のつぼみのようなもののついた『コスモプラック』へと変化する。

 

「(衿衣、行くぞ!)」

 

「うん!コスモス!」

 

コスモスの声に答えながらコスモプラックを頭上にかかげる春上。するとコスモプラックのつぼみのような部分が開き、内部にセットされた輝石が輝いた。

 

 

 

 

学園都市上空のフェニックスベース内の司令室では、フブキとドイガキがスクリーンに映し出されるカオスワロガの姿を悔しそうに見ていた。

 

「あの野郎、レニだけじゃなく他のやつまで利用しやがって!」

 

「こんなとき、コスモスがいてくれたら…」

 

「ドイガキ!そんな弱気なこというな!」

 

カオスワロガが枝先を人質としているため、TPCは未だに静観することしか出来なかった。彼らに出撃命令がくだるということは枝先を見捨てろという意味でもあるため、複雑な心境で隊員たちは待機していた。その時、女性オペレーターの一人が騒ぎ始める。

 

「ワオ!?強い光energy反応が学園都市で観測されました!」

 

「なに!?」

 

ムナカタが女性オペレーターの元へ近づき、横からモニターを見る。

 

「ジョジー!まさかその反応は…」

 

「同時に一瞬ですが1420メガヘルツの周波数が観測されました!」

 

「1420メガヘルツだって!?」

 

ドイガキがその数値を聞いて驚きを露にする。それはかつてあの戦士が現れた時に観測されたものだからだ。ドイガキと対照的にフブキは笑みを浮かべながらスクリーンを見つめる。

 

「ワロガさんよ…どうやら年貢の納め時のようだぜ」

 

 

 

 

地上ではすでにカラータイマーを点滅させたメビウスと脚部を損傷したスーパーギャラクシーメガをカオスワロガの光弾が苦しめていた。カオスワロガが最後の攻撃を仕掛けようと腕を振り上げた瞬間、強い光がカオスワロガを吹き飛ばす。そして強い光の中から金色に輝く巨人が出現した。やがて金色の光が消え、巨人の全貌が明らかになる。青い体に胸に輝くカラータイマー、あたまにはメビウスにないクリスタルのような部分がある。その姿を地上からオーズたちが見上げていた。

 

「あれが…ウルトラマンコスモス!」

 

コスモスはゆっくりとメビウスに近づき、手から光を放つ。するとメビウスのカラータイマーの点滅がとまり、元通りの青い輝きを取り戻す。

 

「(メビウス、ワロガから枝先絆理を切り離す。協力してくれ)」

 

「(はい、慈愛の戦士の力、存分に発揮してください!)」

 

コスモスはメビウスに手を貸してたたせたあと、今度はスーパーギャラクシーメガのほうへ体を向け、後は任せろといわんばかりに一度首をたてにふる。

 

「…任せたぜ、青いウルトラマン」

 

スーパーギャラクシーメガの中のメガレッドはコスモスに向けてサムズアップして損壊したスーパーギャラクシーメガを上昇させて戦闘から離脱する。

 

「(コスモス!同族の敵、今ここではらさせてもらう!)」

 

カオスワロガが立ち上がったりファイティングポーズをとったのをみた、コスモスは手のひらを広げたまま拳を握らずにファイティングポーズをとりかえす。メビウスもいつもファイティングポーズをとり、カオスワロガを睨む。先に動いたのはカオスワロガだった。両腕からの光弾で二人のウルトラマンに攻撃を仕掛ける。

 

「セェヤ!」

 

コスモスは両腕から『ムーンライトバリア』を発生させて光弾を防ぐ。その隙にメビウスは先程の戦闘で地面に落ちていたイカロスクラッシャーをとり、カオスワロガに投げつけて動きを封じる。

 

「(今だ!コスモスさん、お願いします!)」

 

「ハァッ、セヤァ!」

 

コスモスの両手から七色の光線『コスモレインボー』が発射され、カオスワロガに直撃する。

 

「グオオオ!!」

 

カオスワロガが苦悶の声をあげ、カオスワロガの胸から球体が出現する。その球体をメビウスがつかみ、地面に下ろす。地面に置かれた球体は卵の殻のように粉々に割れ、中から枝先絆理が現れる。オーズたちが枝先に向かい近づき、脈などを確認する。やがてゴーカイイエローがメビウスとコスモスに向けて腕で大きな丸を作り、枝先の無事を伝えた。

 

「デュワ!」

 

「セヤア!」

 

カオスワロガ撃退最大の壁が消えた二人のウルトラマンは再びファイティングポーズをとり、カオスワロガをにらみつける。二人は地面を大きく蹴り、ダブルジャンピングキックを仕掛けるが、カオスワロガの槍のような両腕に阻まれ吹き飛ばされる。

 

「デェヤ!」

 

続いてコスモスがカオスワロガに脳天へのチョップ技『ピッキング・ブローク』を仕掛けるが、クロスされた槍のような両腕に阻まれ後、後方へと弾き飛ばされる。今度はメビウスがメビウスブレスに右手を添え、そのまま前につきだして放つ『メビュームスラッシュ』という光刃で攻撃するが、突如としてカオスワロガの姿が虚空に消え、メビュームスラッシュは目標を失い空を切る。

 

「セャア!?」

 

メビウスは困惑しながら周囲を見渡すがカオスワロガの姿はない。その時、後頭部に強い衝撃を受けてメビウスは吹き飛ばされる。

 

「デュワ!」

 

今度はコスモスが肘打ち技『ルナ・エルボー』を仕掛けるがまたもカオスワロガの姿が消え次の瞬間、コスモスの背後に現れたカオスワロガの蹴りがコスモスを襲う。

 

「奴はテレポートも使えるんですの!?」

 

地上で戦いを見守っていたデカイエローが驚く。カオスワロガは連続テレポートでコスモスとメビウスを追い詰めていく。

 

「デュワ!」

 

「セェヤ!」

 

二人も、チョップやパンチなどで反撃するがどれも空を切り、カオスワロガには当たらない。コスモスとメビウスのダブルキックをテレポートで避け、二人の背後に回ったカオスワロガが光弾で二人を攻撃しようと腕を前につきだす。その時、突然の上空からレーザーによる攻撃でカオスワロガの攻撃が阻まれた。カオスワロガが上空に視線を向けるとそこにはフブキの操縦する高速戦闘機『テックライガー1号』とリュウの操縦する『ガンブースター』が高度を徐々に下げながらカオスワロガの元へと飛行していた。

 

[フブキさん、俺が前方に出るからその隙にワロガの弱点の頭部を攻撃してくれ]

 

「了解、フォーメーションヤマト、シュミレーション通りに頼むぜ、アーミッショントゥシフト、マニューバ!」

 

テックライガーとガンブースターが光に包まれ、高速飛行を開始する。先行するガンブースターはカオスワロガの光弾を高速回転により発生させたシールドで防ぎつつ、カオスワロガに接近する。そして充分接近したところで、突如急上昇する。カオスワロガは急上昇したガンブースターを撃墜しようと腕を向けるが、その隙に後方のテックライガーがカオスワロガの弱点である頭部を狙う。

 

「もらった!」

 

テックライガーから放たれたスペシューム弾頭弾がカオスワロガの頭部に直撃し、カオスワロガはゆっくりと倒れた。

 

「おっしゃ!」

 

倒れたカオスワロガは動く気配はない。テックライガーとガンブースターがカオスワロガの亡骸を確認しようと接近していく。しかし、カオスワロガはまたしても姿を消してしまう。

 

「なに!?」

 

カオスワロガは球体となりテックライガーとガンブースターの後ろに現れ、光弾を発射する。何発もの光弾を喰らった二機は煙と火花を散らしながら落下してしまう。

 

「くっ、モジュール分離!」

 

[ガンスピーダー射出!]

 

テックライガーは前後のパーツを外し、ガンブースターはコクピット部であるガンスピーダーを射出して脱出した。

 

 

 

「どうして?弱点の頭部を攻撃したはずなのに…」

 

地上のオーズが不思議そうにカオスワロガを見ている。

 

[きっとあれのせいだ]

 

「えっ!?」

 

独り言のつもりでいった言葉に反応があったことにオーズは驚きつつ言葉の主を探すと、それはオーズの足下に落ちていたケータロスだった。オーズはケータロスを拾い上げる。

 

「あれって?なんのことなの、モモタロス?」

 

[奴と戦っている最中、奴にあのガイアメモリとか言うのがあいつの体を強化しやがったんだ]

 

「なんですって!?」

 

「だから攻撃がきかなかったんですのね…」

 

「なら、アクセルラーで…」

 

ボウケンピンクがアクセルラーをとりだし、カオスワロガの体をスキャンする。

 

「ありましたよ、ワロガの左のわき腹…えっ?」

 

カオスワロガのガイアメモリの位置を言おうとしたボウケンピンクが突然黙りこむ。

 

「どうしたの?初春」

 

「いえ、エネルギーの位置が変わって、今度は右肩…」

 

コスモスのチョップがカオスワロガの右肩をかすめる。その瞬間、ボウケンピンクはまたも驚く。

 

「ええ!?今度は右足?」

 

「エネルギー、ガイアメモリの位置が移動してる?」

 

「そうみたいです。たぶんワロガ自信がガイアメモリを破壊されないようにしてるんだと思います」

 

「それじゃ打つ手なしじゃん!」

 

そう言っている間にもコスモスとメビウスのカラータイマーが点滅を始めてしまう。

 

「何とかしてガイアメモリを破壊しないと…」

 

「大声で位置を叫べばいいんじゃないんですか?」

 

ゴーカイイエローが両手でメガホンをつくり叫べぼうとするのをアクセルがとめる。

 

「無駄よ、そんなことしたらまた位置を変えられちゃうわ」

 

「あ、そうか…」

 

「地上からの砲撃ならどうですの?」

 

「それだとあの固い表皮に阻まれるかもしれないわ…何か手は…」

 

「わ、私ならなんとか出来るよ」

 

オーズがカオスワロガ対策に悩むなか、ある人物がそんなことを言った。

 

 

 

カオスワロガは巧みにコスモスとメビウスの攻めをかわし続ける。そんな中、コスモスが一瞬だけ視線を上にずらして何かを見るような動作をした後、メビウスと目線を合わせる。そして二人は頷きあうとメビウスはカオスワロガの腕を掴み、動きを止める。その隙にコスモスは右腕を天にかかげる。するとコスモスの周りが赤くひかり、コスモスの体色が太陽のように赤く変わり、顔も少しだが変わった姿になる。

 

「ゼェヤ!」

 

コスモスは今までの『ルナモード』から戦闘特化形態『コロナモード』へとモードチェンジしたのだ。コロナモードとなったコスモスはいままでよりも低い声で吠えると握った拳を前につきだし構える。コスモスは大地を揺らしながらカオスワロガのもとまで走り、そのままカオスワロガに両手によるパンチ技『サンメラリーパンチ』を撃ち込む。カオスワロガは形成不利と見てテレポートで拘束から脱出し、二人の後ろにまわる。しかしそれを読んでいたと言わんばかりにメビウスのメビュームスラッシュとコスモスが右腕をつきだして放った矢じり型光線『シャイニングフィスト』をカオスワロガに撃ち込む。カオスワロガはまたもテレポートで姿を消す。

 

「(今度は上から襲ってくるつもりだよ)」

 

「(メビウス!上だ!)」

 

コスモスは頭に響いた言葉をメビウスに伝え、拳を上につきだす。メビウスもそれに習い、拳をつきだすと上にテレポートしたカオスワロガは自らパンチに当たりにいってしまう。

 

「(コスモス、今ワロガのガイアメモリは左肩にあるよ、どっちかがそこを攻撃してワープしたところを攻撃して)」

 

「(よし、メビウス!左肩を攻撃してくれ!)」

 

そうこの声の正体は枝先絆理のテレパシーである。

 

「また、テレポートしましたよ白井さん!」

 

「おそらく次はまた背後にテレポートするはずですの!」

 

「ガイアメモリは左足です!」

 

ワロガを通して御坂たちの正体を知った枝先はコスモスと春上が融合していることから自分の能力で交信できるのではないかと考え、能力を使用したのである。結果、交信は成功し枝先は初春にガイアメモリの位置を、白井にはテレポーターであることを生かしてワロガのワープ先を予測位置を、枝先を通してコスモスに伝えていたのだ。そして…

 

「セェヤ!」

 

「デュワ!」

 

二人の時間差攻撃がついに成功し、メビウスの左肩へのパンチを避けるために背中に移動させたガイアメモリをコスモスのキックで破壊した。メモリの破片が体内で散り、カオスワロガは元の姿に戻る。こうなってしまえばもはやワロガに勝ち目はない、二人のパンチやキックを連続で喰らったワロガは球体となり空へと逃げようとする。メビウスはメビュームシュートの体制に入ろうとするが、コスモスはそれを静止する。コスモスは両腕を翼のように広げた後、前に突き出しゆっくりと回転させていく。

 

「デヤ!ハー…」

 

両腕の間に気力が集中されていき、やがてそれが超高熱火炎の圧殺波動に変換されていく。

 

「ハアー!」

 

両手が一周したところでコスモスは両腕を突き出し、蓄積された超高熱火炎の圧殺波動が放たれワロガに着弾、ワロガを木端微塵に吹き飛ばしたのだった。

 

 

 

戦いが終わり、コスモスは青いルナモードに戻ると、メビウスとともに破壊された第二学区の上空へ来ていた。

 

「(私とワロガの因縁のために子供たちの夢が壊されてしまった…メビウス、私に力を貸してくれ)」

 

「(はい!)」

 

メビウスとコスモスが両腕を合わせるとそこから光のシャワーのような光線が放たれる。コスモスとメビウスは光線を撃ち終えるとそろって空へと飛び去っていった。

 

 

 

 

次の日の放課後、第177支部のテレビからは興奮気味のレポーターの声が響いていた。

 

[ご覧ください!先日怪人により壊滅させられたはずの第二学区が一夜にして元通りの姿になっています]

 

映し出される第二学区はワロガに襲われる前に巻き戻されたかのようにもとに戻っていた。

 

[昨日現れた新しい巨人をTPCは早朝『ウルトラマンコスモス』と命名したと発表し、この現象はウルトラマンメビウスとコスモスによるものだと思われます]

 

「本当にすごいね、ウルトラマンコスモス…」

 

「ええ、一夜にして第二学区を元通りにするなんて…」

 

佐天と初春はテレビを見ながら、ただただ驚いていた。177支部には二人以外に姿はなく、黒子と固法はパトロールに出ており、御坂は用事でここにはいなかった。

 

「すごい技ですよね…」

 

「『ミラクル・リアライズ』っていうんだよ」

 

突然の声に二人が振り向くと、そこには春上と枝先が立っていた。

 

「ああ、春上さんに枝先さん」

 

「お邪魔しますなの」

 

あの後、枝先は簡単な検査を受けて何の異常もなかったためにすぐに返された。その際、春上、佐天、初春の三人は今までのことの顛末を説明した。その話を聞いて枝先は春上の今後の戦いへの参戦を止めることはしなかった。佐天と同じように彼女の選択を尊重したいということと同居人は多い方が楽しいとイアマジンたちをこころよく受け入れた。

 

「大変でしょ、イマジンたちの世話?」

 

「ううん、ウラちゃんとキンちゃんはとくに問題ないし、リュウちゃんは面白いし、モモちゃんは頼もしいし。これからは私が衿衣ちゃんとイマジンたち、それにコスモスを支えるよ」

 

「よろしくなの~」

 

「イマジンさんたちも迷惑かけないようにしてくださいね」

 

177支部は久しぶりにほがらかな雰囲気に包まれていた。しかし…

 

 

 

「ふふふ、ワロガのおかげでこいつをばらまくことができた」

 

「いよいよあの作戦を発動できる。ははは!」

 

この戦いは学園都市の全ヒーローを巻き込んだ戦いの壮大なプロローグに過ぎなかったのだ。

 

続く




御「今回はウルトラマンシリーズ第二弾。今回はリクエストの多かったコスモスが登場したわよ」

黒「前々からばれてましたけどね…」

初「春上組に追加しますって作者も書いてましたしね」

佐「ふつうはジークだと思うけどね…」

御「でもコスモスのリクエストが多かったのは事実よ」

黒「平成三部作やウルトラマンシリーズの新路線を築いた三作の間に挟まれながらも圧倒的な存在感をだしていた作品ですものね」

初「映画四作主演に主演俳優の…」

佐「ゴーカイブラスト!」

初「ぐえええ!」

佐「それ以上は言わせないよ絶対にね」

御「では、コスモスのスペックを公開するわよ!」


ウルトラマンコスモス 変身装置コスモプラック 変身者 春上衿衣 登場作品 ウルトラマンコスモス

身長 47メートル~ミクロ
体重 42000トン
飛行速度 マッハ7(ルナ)

宇宙からやって来た神秘の巨人。高い戦闘能力を持つ反面、その力を戦闘のためだけには使わず有効な関係を築けるものに関してはそれを築こうとする慈愛の戦士。
今作のコスモスはサーガ後にムサシと分離してしばらく後のコスモス。
コスモスペースの地球を幾度となく守り、怪獣と人類の共存を手助けした。
今作ではワロガの反応感じ取り、ジャスティスの助けを借りてこの世界へとやってきた。
宇宙空間でワロガと死闘を繰り広げるもエネルギーを失い、小型化して輝石の中に宿り、それを春上に拾われた。
けがをした春上や重症の佐天を助けていたが、エネルギーが底をつきかかっていたために輝石は赤く変色してしまう。しかし春上の協力とヒーローたちの光に助けられ、春上と融合し本来の姿に戻った。
その際、光を多く浴びたために一時ミラクルナモード状態で復活し、メビウスに光を与えたり、第二学区をもとに戻したりもしていた。
敵の力を受け流し、拳を握らず平手で怪獣と対峙するのが特徴。またモードチェンジで戦闘特化形態のコロナモードにも変身でき、その際は拳を握って格闘を行い、声も低くなる。
変身制約はメビウスと同じだが、電王とは別の扱いのため電王に変身した後コスモスに変身したりその逆も可能である。また、イマジンたちのように春上に憑依することもできる。

コスモプラック

コスモスへと変身するためのスティック状のアイテム。

必殺技 ブレージングウェーブ(コロナ)

気を炎の圧殺波動に変換して放つ技。

コスモレインボー(ルナ)

カオスジラーク戦でも使用された七色の分離光線。

ミラクル・リアライズ

劇場版二作目でサイパンをもとに戻した技。今作ではメビウスと協力して放った。



ワロガ

ウルトラマンコスモス第13話「時の娘(前編)」、第14話「時の娘(後編)」、第48話「ワロガ逆襲」に登場した宇宙人。
今作では同族の敵であるコスモスを抹殺しようと挑戦してきた。
春上の持つ輝石からコスモスの気を感じ、彼女の親友である枝先に憑依した。
人間大となり電王と戦うこともした。
何者かにガイアメモリで強化され後述のカオスワロガとなるが、コスモスによる枝先の分離とその枝先に弱点を伝達されてもとの姿に戻され、最後は皮肉にも同族と同じようにコスモスのブレージングウェーブで倒された。

カオスワロガ

元ネタは『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』
今作ではガイアメモリによりこの姿になった。両腕が槍のような鋭い形状に変化し、防御力の低下と引き換えに格闘能力が向上している。また球体状態からの光線連射で三体のロボを戦闘不能に追い込んだ。


御「今回はTPC隊員の紹介は見送るそうよ」

黒「次回の準備に向けてですね」

佐「次回なんかあるんですか?」

初「お気に入り100突破のお祝いを兼ねたスペシャルなお話ですよ」

御「題名もまだ内緒よ。来週のアップを期待しててね」
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