とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ) 作:マッスーHERO
前回の感想でみなさんからの応援がすごくこころに染みました。
今後も頑張っていきます。よろしくお願いいたします。
私事ですが、先日友達のバイトさきにとある科学の板状菓子が入荷されたと聞いたので
『べつに欲しくないけど、お前のために買ってやる』とツンデレ風にかいました。
結果、欲しかった御坂たちの別衣装でのカードは当たらず、何故か超電磁カードが当たりました・・・
宇・宙・願・望
「これがあなたの希望していたメタウイルス『撃つ』のデータです」
「…」
エンターはフィーチャーと取引をしていたローブの人物にUSBメモリを手渡す。それを無言で受け取ったローブの人物は銀色のオーロラの中に消えていった。
「『F』の計画はずいぶんうまく行ってるようだねぇ」
エンターの背後からバスコが声をかけた。
「ええ、順調のようです。おかげで我々の仕事もはかどっています」
「ただ、まんまりFのことをなめてるとこっちまで手駒にされそうだ」
「ええ、あれはあの世界の人間だというのに、凄まじい力と能力を持っていますからね」
「幻想殺しも超電磁砲も涙子ちゃんたちもFの掌で踊っているに過ぎない…なんか、哀れに感じちゃうよ」
「レギオン…確かにこのメモリは軍団の記憶のメモリには見えないな…」
PCの画面を難しい顔で見つめる健太。画面にはレギオンレオドーパントになる前のレギオンゾディアーツの姿が映し出されていた。どうやらフォーゼの視点カメラの映像のようだ。横では上条もその映像を深刻そうな顔で見つめていた。
「先生、このレギオンメモリってなんの記憶のメモリなんですか?インデックスもわからないっていっているんですよ」
「過去に『カオスヘッダー』という別の世界で出現した光のウイルスがメモリ化された例もある…だけど、TPCに問い合わせてもそんな怪人や怪獣のデータはなかったんだよな」
髪を掻きながら映像を何度もループして見直す健太。
過去二度に渡り戦った駿河秋=レギオンレオゾディアーツとの戦いで上条は二度とも敗北寸前まで追い込まれ、このままでは大敗は必至であると考えた上条はすこしでも対策を考えようと健太とともにメモリの正体を推理してみようと考えたのだが、健太にもレギオンメモリの正体はわからなかったのだ。
「この分離能力はいかにも軍団って感じなんだけど…ネックなのはこの電撃だな」
「ええ…俺もそこがよくわからなくて」
「…そういえば、以前現れた『キングディノゾール』の細胞片の中にドキュメントにない怪獣の特性があったって話を聞いたな…レギオンはもしかするとTPCのドキュメントにない怪獣や怪人のことなのかも…」
「だとすると、そこから対策をとるのは難しいか…」
現段階でレギオンレオゾディアーツに対抗できるのはスピードならタイムレッド、パワーならフォーゼ・マグネットステイツなのだが、どちらも決定打に欠けている…いや、今のままでは彼と互角に戦うことすらできないかもしれない。
「ただでさえレオゾディアーツは強力な怪人だ。オリジナルのレオゾディアーツはフォーゼやメテオを何度も苦しめてる。戦うには相当の覚悟がいるだろうな」
健太の言葉に上条は右拳を握りしめる。その手はすこし震えていた。そんな上条の肩に健太は手をおく。
「無理すんな。つらい戦いが待ってるんだ。震えて当然だ」
そういって、健太は自身のデジタイザーを見た。
「俺たちも何度か困難な戦いに挑んだことがあった…でも、自分の横に仲間がいることを、そして自分の背に守りたいものがあることを忘れない限り、最後まで戦える」
「健太先生…」
「今回の戦い…俺たちはできる限り、手を出さない…いや、出せない。フューチャーはあくまで学園都市の学生だ。オマエたちの手で解決すべきだと、俺たちは思ってる」
「…」
「もちろん、最悪の事態になる前に助けに入るがあまり期待はするなよ。前にもいったが、俺たちはこの世界ではベストの力では戦えないんだ」
健太の言葉は一見すると残酷に見えるかも知れないが、確かにフューチャーという学園都市生まれの犯罪組織との戦いに他の世界の戦士である健太たちが介入すべきではない。それに彼らはこの世界では満足に戦えないのだ。彼らに重荷を背負わせてはならないことを上条は理解していた。
「ああ、そうだ。駿河秋についてなんだが、ちょっと気になることがあるんだ」
「えっ?」
それから数時間後、上条は第七学区の病院に来ていた。先程の健太との会話で駿河秋についての情報をある人物が持っていることを知ったからだ。その人物とは…
「君が怪我以外でここに来るのは本当に珍しいね?雪でも降るんじゃないのかい?」
「この時期なら降ってもおかしくないですよ」
カエル顔の医者に上条は笑いながら返した。ここは病院の診察室である。実はこのカエル顔の医者は過去に何度か駿河秋の治療と診察を行っていたのだ。他愛もない話を少しの間したあと、上条はいよいよ本題にはいった。
「先生。駿河秋ってやつのこと覚えてますか?」
「…君が彼のことを聞きに来るとは、これも運命かな?」
椅子に座っていたカエル顔の医者はゆっくりと立ち上がり窓の前にたった。窓の外には科学アカデミアの建物が広がっている。
「運命?」
「君はいまTPCという組織に関わりを持っているんだろう? 私も彼らについては派遣された人たちから聞いているよ?信じられないことばかりだがね?」
その言葉にあまり驚きはなかった。なんとなくこの先生なら全て知っていてもおかしくないからだ。自分がフォーゼであることも駿河が自分の敵であることも…
「先生…運命ってどういうことなんですか…」
「…私は過去に三人、治療が完全ではなかった患者がいる…一人はずいぶん前からの旧友だ、もう疎遠になってしまったがね?そして残る二人は君と駿河くんだよ」
「…俺と駿河…」
この先生が名医であることは上条もよく知っている。右腕を斬られたときも、この先生に救われたのだ。この先生が唯一、上条を治療できなかったことがあった。
「ま、まさか…」
「そう、彼も記憶喪失者だよ。君と同じね…そして、彼はあの事件の関係者でもある」
扉のほうですこし音がしたような気がしたが上条は気にはいらなかった。
「あの事件って…」
「…88の奇跡…彼はその生き残った88人の一人だ」
数十分後、上条は病院を出て、ある場所に向かっていた。電車を乗り継いで上条がやって来たのは第二三学区にある88の奇跡の記念碑の前だった。
「…まさか、あいつがあの事件の生き残りなんて…」
88の奇蹟…またの名をオリオン号事件と呼ばれる事件は約三年前に起こった。試験飛行中のスペースプレーン『オリオン号』が地球への帰還の直前にスペースデブリと接触、エンジンブロックの大破によってこの場所に不時着した。しかし乗員88名のなか、88人の人間が生存したことから88の奇跡と矢ばれるようになった…その裏ではさまざまな事情があったのだが…
『駿河くんの父は当時オービット・ポータル社に関連のあった会社のそれなりのポストの方でね?彼はそんな父親とともにオリオン号に乗っていたんだ』
先ほどとの医師との会話が上条に脳裏に蘇る。
『しかしね、彼は事故のショックの際、脳に重症を負った…そのために一時はそれまでのすべての記憶を思い出せない状態になっていたんだ…』
『執刀した僕は、なんとか彼の記憶を取り戻そうとこの三年間定期的に彼のカウンセリングを行った』
『最初の半年でようやく親族…両親や兄弟の記憶は取り戻せた…その三か月後に友達のそして自分の学校生活などを…そしてその二か月後には能力の使い方を…だが、いまだに彼の事故当日の記憶をよみがえらせることはできていない…』
『むろん、彼が忘れたいと願う部分もあるのだろう…しかし彼自身はどうしても事故の記憶を思い出したいと願っている…』
『なぜかって?それは僕にもよくわからない…しかし、彼は事故後妙に宇宙に興味をもってね…将来は宇宙飛行士になりたいと僕にいっていた。その執着のもとがなんなのか知りたいから彼はその記憶を取り戻したかったんだろう』
『しかし…私は三年前に二つ目のミスを犯していたことに最近になって気づいた…迂闊だった、脳や体のいたるところに重傷をおっていた彼を救うために同時にさまざまな部分を治療したことが、あんな結果を起こしてしまうとは…』
上条はゆっくりと記念碑のまえにしゃがみ込んだ。そこには黒いリボンの結ばれた花束が置かれている。
「…アリサ…シャットアウラ…」
「泣かせた女の名前か?上条」
突然の言葉に驚いた上条が振り返ると、そこには帽子を目深にかぶった駿河の姿があった。
「…駿河」
「悪いな、お前の女がらみのハプニングは尽きないって話をお前のクラスの青い髪の関西弁から聞いたことがあったんでな…」
駿河はゆっくりと記念碑に近づいていく。そして上条の横に立つと、記念碑を手でなぞった。
「…まさかお前が俺と同じだったとは」
「!?」
駿河の口から零れた言葉に上条は戦慄した。自分が記憶を失ったことを知っている人間は少ない。たとえ両親でさえもそのことは知らないのだ。
「悪いな…診察室の外で聞いちまったんだ。盗み聞きをするつもりはなかったんだが…」
「…」
「つらいよな…記憶がなくなるってのは、自分が何者なのかもわからない、あの感覚は地獄のようだ」
「ああ…」
「いまでも自分が駿河秋なのか疑問に思うんだ」
駿河の気持ちが上条にはよくわかった。彼もまた記憶を失って以来、同じようにことを何度か考えてきたからだ。しかし上条は駿河のほうを向くと、つよい表情で答えた。
「確かに記憶を失うことはつらい…でも、誰かが支えてくれればたとえ記憶がなくても歩いてはいける…お前だってそうじゃないのか?」
「…」
今度は一転して駿河が黙り込んだ。そんな駿河に上条は続ける。
「お前は義理堅くて勇敢なやつだって知る人はみんな言っていた、そんなお前がなぜあんな屑のような男についていくんだ?お前は本来俺なんかよりよっぽどフォーゼみたい正義の力を持つにふさわしいはずだ…それ「やめてくれよ」え」
「お前が説教好きだってのは風のうわさでしってるがな、俺は自分が正しいことをしてるとは決して思っちゃいない!お前に今更説教されるつもりはない!」
「それなら…なぜ!」
「お前は知ってるんだろ!先生から聞いたはずだ。俺の病状を」
「…」
駿河と上条は無言でにらみあい、場の空気は一気に重くなる。
「ああ…聞いたよ」
上条はそういった。とても悲しげな表情で…
『彼の脳には三年前打撲で小さな血腫ができていたんだ…しかし手違いでそのことには執刀していた僕でさえ気づいていなかった。数か月前、彼は自分の視野の異常を感じていたので、もしやと思いCTを撮ったところ、その血腫が視神経を圧迫していたんだ…』
『もし、このままにしておけば大変なことになる…私は切除することを彼にすすめた。むろん私が執刀すると…しかし、彼は手術を断った…そして別の病院に受診するといって私のもとを去った…』
「先生は手術をすればなおると…」
「そうさ、あの先生の腕はよく知ってる…でもな…あの先生でさえ、この血腫はノーリスクで切除することは無理だと言われたんだ。先生でも後遺症の心配をするなら他の医者ならもうお手上げだと言ってるのと変わらないじゃないか!」
強い口調で駿河は言うと再び記念碑を見た。
「後遺症が体のどこかに出れば、俺の夢は消えちまうかもしれない…だから手術なんか受けてられないんだよ!俺はなにをしてでも宇宙にいく!」
「なぜ、そこまで宇宙に…」
「知らねえよ。だが、あの日の無くした記憶が俺に宇宙に行けとせき立てるんだよ!」
上条はわずかに後ろへ下がった。駿河の気迫に圧倒されたのだ。
「上条…俺を止めるつもりなら、俺を殺せ!そのくらいの覚悟があるんだよな、お前には?」
[Legion]
そう言うと、駿河はレギオンレオゾディアーツへと変身し、ファイティングポーズをとる。これ以上の説得は意味がないのかと、上条は悩みつつもフォーゼドライバーを腰に巻く。
[3・2・1]
「…変身」
爆風とともに上条はフォーゼの姿へと変わり、ファイティングポーズをレギオンレオゾディアーツへ取り返した。二人がにらみ合いながらゆっくりと後退しながらその距離をとっていく。
「どうした、いつもの決め台詞は?」
「な…」
「お前のこともすこしは調べてるよ。まあ、藤岡や他の奴には喋っちゃいないがな!」
そういいながらレギオンレオゾディアーツが飛び蹴りを仕掛ける。これをフォーゼは右斜め前に前転して避けるとスイッチをすべて切り替える。
[Claw Chainsaw Spike Scissors]
[Claw Chainsaw Spike Scissors On]
電子音とともに四つの近接戦用モジュールがフォーゼの五体に装着される。右腕のクローモジュールとレギオンレオゾディアーツの爪がぶつかり合い、火花を散らす。フォーゼの左腕のシザースモジュールがレギオンレオゾディアーツの胴体を掴み動きを封じ、右足のチェーンソーモジュールがレギオンレオゾディアーツを襲うが、レギオンレオゾディアーツはフォーゼの胴を逆に掴むとそのまま投げっぱなしジャーマンの要領で後方に投げ飛ばす。空中でフォーゼはスラストマニューバーの噴射でなんとか着地するが、そのフォーゼに向かいレギオンレオゾディアーツからレーザーのようなものが発射される。これをフォーゼはなんとかスパイクモジュールで弾き返した。しかし、レーザー光線の威力は凄まじかったらしくスパイクモジュールはドロドロに溶けて破損してしまった。
「う…なんて技だ」
「このレギオンメモリはなかなかだ…だんだん慣れてきたぜ」
そういうと指から糸のような光線を発射するレギオンレオゾディアーツ。その光線はフォーゼの残る三つのスイッチを撃ち抜き、動作不能に陥れた。
「ぐ…」
「どうした、上条?そんなことじゃ俺は止められないぜ!」
ゆっくりとフォーゼはエレキスイッチを取り出し、装填しようとするが…その時彼の右手がわずかにしびれたような気がした。
「(なんだ?この感覚は…なんでか知らないがこのスイッチを使っちゃいけないような気がする…)」
フォーゼはスイッチをしまうと、ドライバーをデジタイザーに変える。
「インストール!メガレンジャー!」
[3・3・5]
メガレッドへと変身した上条は右腕にドリルセイバーを左腕にシルバーブレイザーを掴むと、一気に突っ込んでいく。
「ブレイザーインパクト!」
走りながら撃ち出されるシルバーブレイザーのエネルギー弾をレギオンレオゾディアーツははじき返していき、そしてソードモードの斬撃を受け止めるとシルバーブレイザーの刃をへし折った。メガレッドはあきらめず、ジャンプからのスクリュードリルセイバーの体制に入るが、その攻撃をレギオンレオゾディアーツは軽やかに避けて、逆にけりでメガレッドを吹き飛ばした。
「く…ドリルスナイパーカスタム!03モード!」
フルパワーのエネルギー弾がレギオンレオゾディアーツに襲い掛かる。さすがに簡単には弾けず、受けとめるが少しずつ後退していく。
「うおおおお!」
エネルギー弾は横へと受け流され、大爆発を起こす。しかし、レギオンレオゾディアーツはメガレッドの姿を爆発の中で見失ってしまった。
「さっきの攻撃はこのための伏線か…なら、やつは…」
「ここだあ!」
メガレッドから金色の戦士『シンケンゴールド』へと変身した上条は魚型の剣『サカナマル』を手に上空からレギオンレオゾディアーツへ襲いかかった。
「おりゃあ!」
「甘いぞ、上条!」
しかし、レギオンレオゾディアーツはこれを腕で受けて、以前のようにわざと腕を切断させた。切断された腕はレギオンレオゾディアーツの姿へと変わり、オリジナルのレギオンレオゾディアーツの腕は再生してしまった。分身、いや分裂したダミーレギオンレオゾディアーツが羽交い絞めでシンケンゴールドの体の動きを封じるとそのダミーごとオリジナルのレギオンレオゾディアーツが爪でシンケンゴールドを切り裂こうとする。
「死ね!上条!」
凶刃がシンケンゴールドに迫る。その爪は確実にシンケンゴールドのスーツを斬り裂き、上条の命を絶つだろう…そんな刃がシンケンゴールドへ迫っていた。
突然だが、スーパー戦隊は現在35そして別の世界の3戦隊を合わせた38戦隊が確認されている。もちろんこれから先も様々な戦隊が確認される可能性もあるが…。そんなスーパー戦隊は大体が五人一組で構成されているが、16代目のジュウレンジャーからは激しくなる敵の前に新たな戦士が加勢するという状況が多くなっている。上条の変身したシンケンゴールドもまたそんな追加戦士の一人である。この世界で力をもつ戦士たちのなかでもスーパー戦隊の戦士は普段、一人に戦隊全員の能力が宿っており、それを他の戦士に分け与えたり、預けたりすることができるのだ。必然的に他の戦士に預ける戦士の能力は追加戦士が主になってしまう。なぜなら、たとえばガオレッドの能力をアンジェレネが上条に預けてしまうと破邪百獣剣が使用できなくなってしまうからだ。そのため現在上条は追加戦士やメガレッドのような必殺技に絡まない戦士の力を仲間たちから借りている。さて、先ほど上条の攻撃やスピード面でのレギオンレオゾディアーツ戦の対策案についてを語ったが、実は上条にはもう一つある対策用の戦士の力が宿っているのだ。
「…なに?」
激しい金属音とともにレギオンレオゾディアーツの爪が欠けた。レギオンレオゾディアーツが驚くのも無理はない、シンケンゴールドのスーツの防御力…いや、どんな戦隊戦士やフォーゼ・マグネットステイツのスーツでもこの爪を受け止める事などできるはずはないのだから…
「一体なにが…う!?」
腹部への強い痛みを受けてのけぞるレギオンレオゾディアーツ。見ると彼の腹部に赤い剣が突き刺さっていた。レギオンレオゾディアーツは驚きつつシンケンゴールドを見ると、その姿は赤い甲冑のようなもの包まれた戦士に変わっていたのだ。赤い戦士はダミーレギオンレオゾディアーツを振りほどくと、投げ飛ばす。地面にぶつかったショックでダミーレギオンレオゾディアーツは消滅してしまった。
「その姿は…」
「猛る烈火のエレメント!ウルザードファイヤーだ!この装甲ならお前の爪も弾くことができるだろ!」
赤い甲冑に盾を持つ戦士ウルザードファイヤーはレギオンレオゾディアーツへと突っ込んでいく。盾を前に突き出しながらタックルを仕掛けて剣を引き抜くと更にレギオンレオゾディアーツを何度か斬りつけた。
「ぐ、最初から狙いはカウンターか・・・」
「腕を切っても分裂してしまうお前にはこういう攻撃しかないからな」
ウルザードファイヤーからフォーゼへと戻った上条はレギオンレオゾディアーツをにらむ。それに対してレギオンレオゾディアーツは剣を引き抜き、横に捨てると傷口を抑えた。
「く…そうか、上条…そこまでして俺を止めようとしてくれているようだな」
レギオンレオゾディアーツはそういうと両手を前に突き出し、フォーゼへと突き出した。
「何をする気だ?」
「俺の最後の切り札さ…」
するとレギオンレオゾディアーツの両手の間に黒い何かが発生し、すこしずつ大きくなっていく。同時にそんな黒い何かは周囲の物体やフォーゼの体を引っ張っていく。
「これは…まさかブラックホール!?」
「俺の能力『電子発熱〈ハンドメーサー〉』はマイクロ波を応用して小さなブラックホールを作り出すことができるのさ…まあ、一日に一回くらいしかできないからレベル3判定だがな…これに吸い込まれたら圧力で仮面ライダーといえども無事ではすまんぞ!」
「うう…」
踏ん張るフォーゼだが、その体は少しづつミニブラックホールに吸い込まれていく。
「(このままじゃ、俺はあの中に…何か手は…)」
その時、フォーゼはあることに気付いた。そして自分の右手を見つめる。
「(そうだ…あれはあいつ自身の能力…それならこの右手も…)」
フォーゼは右拳を握りしめると意を決して前に飛び出した。その姿にレギオンレオゾディアーツは驚く。
「な、なにを!?」
「うおおお!」
フォーゼの右拳がミニブラックホールに触れる。すると甲高い音とともにレギオンレオゾディアーツのミニブラックホールが消滅し、フォーゼの右拳はそのまま吸い込まれるようにレギオンレオゾディアーツの頬に直撃した。レギオンレオゾディアーツは駿河の姿に戻りながら後方へ吹っ飛ばされていく。
「はあ、はあ…久しぶりの感触だ」
「お、お前、無能力者なんじゃないのか…今のは一体…」
驚きながら、何とか立ち上がる駿河。フォーゼは彼を確保しようと彼に近づいていく。しかし、その時…
[ダンガンロイド!ダンガンロイド!]
電子音とともに黒いボディの銃と剣を持った怪人『ダンガンロイド』が駿河の前に立ち、フォーゼに向かって銃撃を仕掛けた。
「ぐわ!」
「お、お前は…」
「ここは逃げろ、駿河秋。こいつは私が食い止めよう」
ダンガンロイドはそういうとフォーゼに掴み掛り、投げ飛ばした。その間に駿河はどこかへと走り消える。
「く…負けるか!」
[N Magnet][S Magnet]
[NS Magnet On]
マグネットステイツへと変身したフォーゼはマグネットキャノンでダンガンロイドに応戦し、二人の銃撃戦が始まった。
「俺の動きについてこれるかな!」
ダンガンロイドはいきなり高速移動を行い、フォーゼをきりきり舞いさせる。
「く…こいつも高速移動が使えるのか…なら!クロノチェンジャー!アクセルストップ!」
フォーゼはタイムレッドへと変身するとアクセルストップでダンガンロイドに挑む。しかし、連戦の疲れからかタイムレッドの技の切れは明らかに落ちており、逆にダンガンロイドに連続で銃撃を受けて倒れてしまう。
「勝負は見えたな。加速能力は同レベルだったが、所詮は人間。疲れがスピードを奪う。次で決まる」
「…確かにな」
先ほどの戦いでの傷は決して浅くない…上条が戦闘できるのはあとわずかだろう…
「いくぞ!」
ダンガンロイドは再び高速移動を開始する。おそらく上条の命を削り取るためだ。
「(チャンスは一瞬だ…)」
タイムレッドからフォーゼへと戻った上条はその全神経を集中させ、ダンガンロイドを迎え撃とうとスイッチを手に取った。
[Elek]
[Elek On]
「ここだあ!」
次の瞬間、心臓を剣で狙おうとしていたダンガンロイドの胸にフォーゼのビリーザロッドが突き刺さっていた。フォーゼはダンガンロイドがそう攻撃してくると読みきり、ビリーザロッドを突き出したのだ。
「み、見事…」
胸から火花を散らしながらゆっくりと倒れ爆発したダンガンロイドを見つめながら、フォーゼ、いや上条はゆっくりとフォーゼ・エレキステイツの黄金のマスクを外して、横に放り投げた。そして暮れかかった空をゆっくりと見上げる。
「…」
駿河の覚悟は相当なものだ…しかし彼はどうしてそこまで宇宙を目指すのか?彼は88の奇跡で何を見たのか?上条にはわからなかった…この時、離れたところからその姿を二人の人間が別々に見ていたことに上条は気づいていなかった。
御「いよいよ新章に突入ね」
黒「フューチャーとの決戦が始まりますの」
初「楽しみですね!」
佐「そうだね!」
御「じつは最近作者のIMEの調子が悪かったから、Googleの日本語入力に切り替えたのよ」
黒「レギオンレオゾディアーツとか仮面ライダーフォーゼとかの入力が面倒ですものね」
佐「今回は久しぶりに幻想殺しが活躍しましたね」
初「最近ご無沙汰でしたからね」
御「次回はあのレジェンドヒーローや前から出てたあの怪獣が登場するわよ!」
次回予告
ついにあの黄色い珍獣が登場!
彼はこの世界にやってきた理由・・・それはあの戦士から対リベンジャーへの切り札を預かったからだった?
『黄色い珍獣とウルトラマンとダイナミックな贈り物』