とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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お久しぶりです。
今回は狂ったペースを治すためにこの日まで投稿が遅れ申し訳ありません。
大学の行事に参加しており、なかなか連絡が取れませんでした…
今後はケータイの機種変でハーメルンにどこからでもアクセスできるようになって、ペースも戻ると思います。


前回、へんなことを書き込んだために皆さんが感想欄に書きにくい状況をつくってしまい、申し訳ありません。わたし自身、感想で特撮やとあるに関する考えを書くのは好きなので、今後もなにかありましたら、いろいろ聞いてください。

今回からはいろいろ書いていこうと思います。

4月10日のとあるの重大発表…楽しみですが、不安もあります。3期、映画2、ゲーム、新スピンオフ…でも、終了宣言ということもありうるのでは…怖いなあ…

平成ライダーの勝利に終わったファン投票…
実はわたしは平成ライダーに入れました。
昭和も好きですが、やはり平成ライダーとともに生きてきたので、それを曲げられませんでした。


ようやくとあるの最新刊を読み終わりました。
読んでて、昔言われた「あなたは、〇〇は☓☓って文章が多いですね」っていう助言の本当の意味がやっとわかりました。
なんとか文章を変えようと努力していこうと思います。


黄色い珍獣とウルトラマンとダイナミックな贈り物

上条たちの住む世界やスーパー戦隊、仮面ライダー、ウルトラマンたちの戦う世界…無数に重なりあう世界の中には上条やTPCでさえ知らぬ世界がまだまだ無数に存在する…今回のお話はそんな世界の一つから始まる。

 

「あの黄色いやつを早く捕まえろ!」

 

「リベンジャーとの会見のデータを持っているぞ!」

 

彼は逃げていた。とにかく逃げていた。体をものかげに隠し、ライトの光を避け、逃げていた。この星のことを地球人である私達は発音することはできない、なので便宜上X星とでも呼ぼう…彼はそのX星人の秘密基地から逃げて、夜の暗闇を駆けて…いや、飛んでいた。彼には羽があった。そして少なからずの知性もある。早く自分の乗ってきた次元移動カプセルに乗って、ファビラス星へ、そしてアースネットを通して地球のかつての仲間たちに伝えなければ…自分の見たことを伝えなければ…しかし、そんな彼を阻むため大きな影が彼に迫っていた。二足歩行にしっぽと角のある悪魔のような姿の怪獣『モンスターX』が彼の前に立ちふさがったのだ。

 

「パム…」

 

万事休す…彼は死を覚悟した…ある星で主人を怪獣に殺されたあの日のように…

 

「がああああ!」

 

モンスターXの放つ光線が彼を襲う…まさにそのときだった。突然彼の目の前に光の柱が発生し、モンスターXの光線を弾いた。そして逆に光の柱から放たれた光線がモンスターXに直撃し、モンスターXを後ろに倒した。光の柱はやがてその輝きを弱くしていき、その中から一人の巨人が現れた。

 

「デェアッ!!」

 

赤・青・銀のカラーリング、額にはクリスタルのような結晶、金色のプロテクターのようなものを着け、胸にはカラータイマーが青々と輝く…その戦士の名を彼は知っていた。そうその戦士の名は…

 

「ダイナ!」

 

彼はその名を叫んだ。ダイナは彼の方を見ると『ここは自分に任せろ』というように頷き、モンスターXにファイティングポーズをとった。

 

[仮想BGM:いまこそフラッシュ]

 

「デェア!!!」

 

立ち上がるモンスターXに向かいダイナは走りだし、胸に連続パンチを打ち込む。さらに回し蹴りを喰らわせて後方へと吹っ飛ばす。さらに追撃をくらわせようとするが、それをX星人の円盤軍団の攻撃に阻まれた。

 

「ハア…デェア!」

 

ダイナは怯まず、両腕を一度閉じてから思い切り開いて三日月型の光のカッター『フラッシュサイクラー』を放ち、大量の円盤を撃ち落とす。しかしその隙にモンスターXは立ち上がると、ダイナを後ろから羽交い締めにして、動きを封じた。

 

「デェア!デェア!」

 

ダイナはなんとかモンスターXを振りほどこうとするが、モンスターXはダイナを離そうとしない。

 

「フーン、デェア!」

 

額のクリスタルが輝き、ダイナの姿が基本形態の『フラッシュタイプ』から体色の赤い『ストロングタイプ』へと変わる。ダイナはそのままモンスターXを一気に振り解くとジャンプして背後に回り、尻尾を掴むと、ジャイアントスイングでモンスターXを空中へと投げ飛ばした。さらにフラッシュタイプへと戻ると両拳を胸の前で打ちつけ、斜めに一気に広げエネルギーを両腕に貯める。そして腕をクロスし、必殺の光線『Cチャージソルジェント光線』をモンスターXへと放った。光線はモンスターXに直撃し、モンスターXは木っ端微塵に吹き飛んだ。

 

 

戦いが終わるとダイナは片膝を付き、彼に向かい顔を向けた。彼は飛行能力でダイナの顔を周りを回り始めた。

 

「ダイナ!ダイナ!」

 

「(ハネジロー、久しぶりだな。すこし大きくなったか?)」

 

彼の脳内にダイナのテレパシーが響く。思えば、彼…いやハネジローとダイナはずいぶん長い間会っていない…しばらくぶりの再会だった。

 

「(ハネジロー…再会を喜びたいが時間がない…よく聞いてくれ)」

 

久しぶりに会ったダイナはハネジローの知るダイナよりもずいぶん大人びた感じがしていた。

 

「(お前がファビラス星人の協力でいろんな世界を回ってリベンジャーについて調べていたのは知ってた。お前の乗っていたカプセルは次元を移動できる強度があるんだよな?)」

 

「ウン!パムー」

 

「(今からお前にはこいつを持ってある世界に行ってもらいたいんだ)」

 

そういうとダイナがハネジローを指さす。するとその指先からネックレスのようなものがハネジローの首にかけられた。

 

「パム?」

 

「(これは俺がいろんな世界を回って集めたデータだ。こいつをその世界のウルトラマンメビウスかコスモスを通してTPCに届けて欲しいんだ)」

 

ダイナは念動力でカプセルを手元に持ってくるとハネジローの前に差し出した。

 

「(その世界は今、リベンジャーの猛攻を受けている…このデータはきっとその世界の役に立つはずだ)」

 

「ダイナ、いっしょに、いこう!いこう!」

 

「(…すまない。俺はまだ他の世界でやらなきゃいけないことがあるんだ…だから一緒には行けない)」

 

ダイナの返答にハネジローは悲しそうな顔になる。その時、大量のX星人の円盤が彼らを追いかけてきた。同時にダイナのカラータイマーが点滅する。ダイナは右手でワープホールを創りだすとカプセルにハネジローを押し込んだ。

 

「ダイナ!あぶない!にげよお!」

 

「(頼んだぞ、ハネジロー!お前が希望なんだ!)デュア!」

 

ダイナはカプセルをワープホールに向かって投げると、円盤軍団に突っ込んでいく。ハネジローがカプセルからみると他にもモンスターXやのこぎり等で武装した怪獣が数体迫っていた。

 

「ダイナ!アスカ!きっと、きっと、またあえるよね?」

 

「(おお、こいつらを倒すまで死にやしねえ!きっとまた会えるさ!)」

 

「アスカ!」

 

カプセルはワームホールの中に消えた。そして、そのあとのダイナの安否を知るものは誰一人としていなかったのだった。

 

 

 

 

舞台は変わって、現在の学園都市。

 

「セェヤ!」

 

「デュワ!」

 

コスモス・コロナモードとメビウスは2体の怪獣と戦っていた。その怪獣たちのレジストコードは双子怪獣『ブラックギラス』『レッドギラス』…。かつてはウルトラ戦士の一人に重症を負わせた怪獣である。コスモスとメビウスは二体のギラスの抱き合いながら回転して敵を攻撃する『ギラススピン』に苦戦していた。

 

「セェヤ…」

 

「デア…」

 

二人がギラススピンで吹き飛ばされ、同時にカラータイマーが点滅し始める。

 

「(コスモスさん、僕に考えがあります。怪獣の注意を引いてください)」

 

「(わかった!)」

 

そういうとコスモスはメビウスの前にたち、ブレージングウェーブを放つ。ギラススピンとブレージングウェーブがぶつかり合い、互いに一歩も引かぬ状態になる。その隙にメビウスは軽く助走をするとギラススピンを仕掛ける二大怪獣の真上へと大きくジャンプする。そして空中でギラススピンとは逆に回転をしながら落下を始めた。

 

「(レオ兄さん!あなたから託された技を使わせてもらいます!)セイヤー!」

 

強烈なスピンとともに二体のギラスに向かって蹴り技『きりもみキック』を放った。キックは二体のギラスの頭に直撃し、二体のギラスは脳震盪を起こしたらしく、ギラススピンを解除するとふらふらと体を揺らしている。

 

「ハア、セェヤ!」

 

「ゼヤァ!」

 

すかさず二人は二体のギラスにメビュームシュートとネイバスター光線を放ち、撃破に成功した。しかし二人は片膝をつくとやがて透明になっていき、静かに消えていった。

 

 

 

 

 

「春上さーん!ミライさーん!」

 

二人のウルトラマンが消えた辺りで初春は叫んでいた。周囲はギラスたちによって破壊され、人も殆どいない状態だ。初春の周りでは御坂や黒子、佐天そして枝先が瓦礫を避けつつ彼女たちを探していた。

 

「…うう」

 

「いまうめき声が!」

 

「ここね!黒子!」

 

「はいですの!」

 

黒子が大きな瓦礫をテレポートさせると、そこには弱々しくバリアを張り春上をかばう重福の姿があった。御坂たちが手を貸して、なんとか起き上がらせるが、二人ともエネルギーを相当消耗しているようだった。

 

「二人とも大丈夫?」

 

「お姉さま、とりあえず病院に運びましょう」

 

御坂たちは二人に肩を貸して病院へと向かう。その姿を物影から見ているものがあった。

 

「パムー」

 

 

 

 

それからしばらくたって第七学区の病院の食堂では先程とはうって変わって元気に食事をとる春上たちの姿があった。

 

「本当に良かったですよ。とくに何ともなくて」

 

初春が春上と重福を見ていった。戦闘後倒れた二人だったが、とくに体は何ともなく、元気にカレーを頬張っている。

 

「どうも、ご心配をおかけしました」

 

「でも、あの2体の怪獣ってすごく強かったですね。二人でも大分苦戦してましたし」

 

「そのことなんですが…」

 

佐天の言葉に黒子は懐からあるものを取り出した。

 

「白井さん、何ですか?この人形」

 

「怪獣が倒れていた地点に落ちていたらしいんですの」

 

黒子が取り出したのはレッドギラスとブラックギラスを模した人形だった。重福はスプーンを置くとその人形を手に取る。

 

「…よくはわかりませんが、この人形からはすごいエネルギーを感じます。まるで怪獣をそのまま人形にしたみたいです」

 

「このところ出現している怪獣には何者かの意志で操られているような行動が多いんですの。先日現れた怪獣はなぜか大量のシリコンを奪っていきましたし…」

 

「じゃあこの人形が怪獣になってるんですか?」

 

佐天がレッドギラスの人形を弄びながら言う。

 

「いえ、この人形からは意思や心のようなものが感じられません…まるでロボットのような感じが…」

 

「…」

 

御坂はブラックギラスの人形をかるく持ち上げて観察する。すると足の裏に何かマークのようなものがあることに気づいた。

 

「なんだろ、このマーク…」

 

「いずれにしろ、この怪獣の人形がフューチャーの悪行に関係有ることは間違えないですの」

 

人形を見ながら頭を抱える御坂たち。そんな軽く重い空気の食堂に伊達が鼻歌混じりに入ってきた。

 

「フーン、フフーン…うん?何だこりゃ?」

 

見ると足元に怪しいダンボールが置いてある。その声に気づいた御坂たちも伊達の近くに集まってきた。

 

「どうかしましたの?」

 

「ああ、なんか怪しいダンボールが…」

 

「なんですかね、これ…」

 

「さ、佐天さん触っちゃだめですよ!」

 

ダンボールをさわろうとする佐天を初春が慌てて止めた。

 

「な、なんでさ、初春?」

 

「もし爆弾とかだったらどうするんですか!」

 

「ば、爆弾だって!」

 

「に、逃げろ!」

 

初春の言葉に周囲の患者や医師たちが慌てて食堂からに出ていく。それを見た、初春が青い顔になっていく。

 

「はあ…初春。あなたそれでもジャッジメントですの?」

 

「す、すいません…」

 

「それにしてもこのダンボール、なんなのかしら?」

 

「よし、僕が開けてみますよ。皆さんは離れてください」

 

そういうと重福はゆっくりとダンボールに近づいていく。御坂達はテーブルを倒してバリケードを作るとそれに隠れた。

 

「ミライさん、気をつけてなの…」

 

「はい…」

 

ダンボールにゆっくりと触れる重福。ただでさえ、ここ最近フューチャーやリベンジャーのテロまがいの行為が多いのだ。彼らなら病院に爆弾を仕掛けるような非人道的なことなど平気でするだろう…。ウルトラマンであるミライ=重福ならある程度の爆発には耐えられるだろうが、彼らのオーバーテクノロジーならこの病院どころか、学区そのものを吹っ飛ばす威力のものでもつくり上げられるかもしれない…

 

「…」

 

緊張に息を飲む一同…。意を決して重福はダンボールを掴む手に力を入れる。気なしか少し揺れているような気もするが…どうやらダンボールは何かにかぶせてあるらしい。いきよいよくダンボールが重福の手によって上にあげられた。

 

「…あれ?」

 

重福は困惑した。それもそのはずでダンボールの下には何もなかったのだ。拍子抜けしたように重福に集まる一同。

 

「なんだ、誰かがゴミを置いただけだっだんですね」

 

「なんか拍子抜けしちゃったよ」

 

「そうですの」

 

「…」

 

何事もなかったことを喜ぶ一同だが、御坂は異変に気づいた。ダンボールを掲げた重複が無言ですこしも動こうとしないのだ。気なしか少し汗をかいているようにも見える。

 

「どうしたの…ミライさん…」

 

「このダンボール…なんか、重いです」

 

「みんな!伏せて!爆弾が張り付いてるわ!」

 

「うわああああ!」

 

御坂の叫びにその場にいた全員が床に伏せる…がやはり爆発が起きるような気配は全くない。

 

「…なによ、爆発しないじゃない!」

 

「じゃあ、このダンボールの中身は一体…」

 

ゆっくりとダンボールの中身を確認する重福。すると何かが勢い良く飛び出して重福の顔に張り付いた。

 

「ん!!んん!!!」

 

「ちょ、ちょっと大丈夫!?」

 

息苦しそうに暴れまわる重福を助けるために御坂が彼女の顔に張り付いた黄色い物体を掴んで外そうとする。しかし物体はどうやら生き物のようでがっしりと重福の顔に張り付いている。数分間の格闘でなんとか物体を取り外した御坂だったが、物体は御坂の手から離れると空へと飛び立った。

 

「な、なによあれ…」

 

空を飛ぶ物体を御坂は驚きながら指さした。身の丈は30センチほどで巨大な目に耳と尻尾、そして特徴的な羽…あきらかに地球にはいない動物だった。

 

「パムー!パムー!」

 

「とりなの」

 

「いや、とりではないでしょ…」

 

「まず、動物じゃないですよ」

 

「怪獣ですの…?」

 

皆が空を飛ぶ謎の物体を見上げる。黄色い小型怪獣は空中をすこし旋回したのち、重福の頭の上に着地した。 それを見ていた伊達はぼそりといった。

 

「焼いたら旨いかな…」

 

「食べる気ですか!?」

 

 

 

 

それから数分たって、一同は黄色い怪獣を重福が普段寝泊まりしている個室病室へと運んでいた。

 

「『迷子珍獣ムーキット』ドキュメントSGに記録のある怪獣である星の守り神としている知られているそうです」

 

「へえ、この子が守り神ねえ」

 

初春の解説に黄色い怪獣ムーキットを腕に抱いていた佐天が意外そうにいった。結構愛くるしそうな感じの珍獣からそういったイメージはまるで感じられない。

 

「小学生くらいの知能を持っていて喋ることもできるみたいですね」

 

「へえ、じゃあ君に名前はあるの?」

 

ためしに佐天が名前を聞いてみる。すると珍獣は佐天の腕から離れて飛び立つとベッドサイドに降り立ち、その場にいる全員を見渡していった。

 

「ボク、ハネジロー。パム、パームー」

 

「ハネジロー…なんか適当な名前ですの」

 

「宇宙怪獣なのになんで地球生まれみたいな名前なの?」

 

宇宙で生まれた守り神と呼ばれる怪獣がなぜ地球のネーミングセンスでつけられた名前なのか、疑問に思う一同。例え地球でつけられたとしてもネーミングセンスを疑う名前だが…そんななか重福が何かを思い出した。

 

「ハネジロー…ドキュメントSGなら確か…ひょっとして君がダイナさんの言っていた…」

 

「ダイナ、友達、パムー」

 

「ダイナって、誰のことですか、ミライさん?」

 

「…かつて、ネオフロンティアスペースと呼ばれる世界を救い、この世界のTPCを作るきっかけを作ったウルトラマンのことですよ」

 

その言葉にその場にいた全員が驚いた。

 

「かつて僕はある事件でウルトラマンダイナとともに戦ったことがあります。彼はその後も他の世界を渡りながら戦っていると風のうわさで聞いていました」

 

「じゃあ、このハネジローくんも…彼と同じネオフロンティアスペースからこの世界に」

 

「パムー」

 

再び佐天がハネジローを抱きかかえる。よく見るとその体には傷やよごれがたくさんついている。彼もまた見知らぬこの世界を救うためにやってきた戦士の一人だったのだ…。

 

「メビウス、コスモス、ダイナにたのまれた…これをTPCへ」

 

ハネジローの首のネックレスが輝く。重福、いやミライはそれをゆっくりとネックレスを首から外して手にとる。青々とまるでカラータイマーのように輝くネックレスはダイナのカラータイマーと同じ形をしており、そこにはウルトラマンダイナの幻影が一瞬写り込んだようにミライには見えた。

 

「…ハネジロー、ダイナさんいやアスカさんは今どこに…」

 

「パム…」

 

アスカというのはウルトラマンダイナの本来の姿である人の名前だろう…ハネジローがこんな顔をしているということはなにかあったのだ。ミライにはそれがとてつもなく危険な状態だとわかっていた。かつて自分とともに戦い、他の世界では自分の後輩を導いてくれたM78星雲でもその名を知られるウルトラ戦士…そんな彼が命を駆けて託したものの重さをミライは感じ取っていた。

 

「…ミライさん、早くそれを持っていったほうがいいわ、TPCに…」

 

「ええ」

 

部屋を出ようとする一同だったが、その時すさまじい振動が病院全体を襲った。振動で病室内の花瓶は割れ、様々なものが床に落ちる。御坂たちも床に倒れこんでしまった。

 

「な、なによこんな時に…」

 

御坂が窓へと近づいて外を見るとそこには赤褐色の体表の怪獣がゆっくりと病院に近づいてくるのが見えた。端末を開いた初春が怪獣のデータを素早く調べる。

 

「ドキュメントSGの『破壊獣モンスアーガーⅡ』です!」

 

「こんな時に!黒子、佐天さん、初春さん、私達で撃退しましょ!」

 

「はい!ダイボウケンを発進させます!」

 

駆け出す四人につづいて、春上と枝先も屋上へと駆けていく。そしてミライは科学アカデミアへと向かった。

 

 

 

 

[合体シフトオン!ボウケンフォーメーション!]

 

「轟轟合体!完成ダイボウケン!」

 

暴れまわるモンスアーガーⅡの目の前にダイボウケンが登場し、病院を守るように立ちふさがった。

 

「轟轟剣!」

 

轟轟剣がモンスアーガーⅡの肉体を裂かんと唸る。しかしモンスアーガーⅡの腕が轟轟剣を簡単に止めてしまった。さらなる斬撃も強靭な皮膚が弾き、逆にすさまじい蹴りがカウンターとして炸裂し、ダイボウケンが吹き飛ばされた。

 

「初春!このままじゃ、まずいですの!ダイボウケンドリルで行きますの!」

 

「いえ、ダイボウケンドリルでもあの強靭な皮膚を貫くのは難しいです。ここは究極轟轟合体で行きましょう!」

 

「でもさ、前にケムラーと戦った時は結局逃しちゃったじゃん!大丈夫なの?」

 

「あの時は二人でしたけど、今回は四人です。操作能力は上がっているはずです!」

 

そうこう言っている間にモンスアーガーⅡの破壊光線がダイボウケンを襲う。もはや猶予はない…

 

[発進シフトオン!ドリル!ショベル!ミキサー!クレーン!ジェット!ゴー!ゴー!]

 

「行きますよ!究極轟轟合体!」

 

[合体シフトオン!ダンプ!フォーミュラ!ジャイロ!ドーザー!マリン!ドリル!ショベル!ミキサー!クレーン!ジェット!アルティメットフォーメーション!]

 

ダイボウケンに様々なゴーゴービークルがドッキングし、最後に飛び上がるとゴーゴージェットと合体し、完成したアルティメットダイボウケンが空を舞う。

 

「これは…」

 

「確かに二人で操作するのは難しいきたいですの…」

 

「行きますよ!ファーストギア・イン!」

 

大空を滑空するアルティメットダイボウケンにモンスアーガーⅡの滞空攻撃が迫る。迫る光弾を四人の息のあった操縦で旋回や急上昇、急降下でさけるアルティメットダイボウケン。そして右腕のドリルが唸り、モンスアーガーⅡの顔面に深いキズを負わせた。

 

「おお!すごいパワーね!」

 

「このまま一気に押し切ろう初春!」

 

「はい!」

 

再び空へと舞い上がろうとするアルティメットダイボウケン。しかしそれを、突然電撃が襲った。機体はすこし宙を浮いた状態で大きくバランスを崩しており、そのまま解体中のビルへと突っ込んでしまった。

 

「な、なによ一体!」

 

コクピット内のオーズが叫びながら、後面カメラの映像をチェックするとそこには目が5つあり、4本のコイルのような突起が目立つ怪獣と青色の毛皮を持つ獰猛そうな怪獣の姿があった。

 

「あ、あれは…」

 

「片方はドキュメントSGに記録があります…『凶悪怪獣 ギャビッシュ』でももう一体は…『超合成獣ネオダランビア』に似てますが…」

 

「電気を出してるから…サンダーダランビアってところじゃないの、初春!」

 

迫る電撃を避けながら立ち上がったアルティメットダイボウケンは再び空へと舞い上がり、三体の怪獣の追撃を躱す。しかし三体の怪獣の電撃や光線による対空攻撃が空一面を覆い、それらを避けるだけの防戦を強いられるアルティメットダイボウケン。

 

「初春、なにか必殺技のようなものはないんですの?」

 

「全エンジンを最大稼働して放つアルティメットブラスターはあるんですが…」

 

「なら、早く撃ちますの!」

 

「でも、それで一体倒せても、そのあとで連射したらエンジンがオーバーヒートしてしまいます。」

 

「それにあのモンスアーガーⅡの体表じゃ、受け流されたらダメージが少ないわ…」

 

「八方塞がりじゃないですか!」

 

焦る四人…。そのころ、病院の屋上に着いた春上と枝先はというと…

 

「リドちゃんだとあの怪獣にはパワー負けしちゃう…ここはボルちゃんでいくよ!」

 

怪獣のデータがつまったマケットが枝先の手によってメモリーディスプレイに装填されていく。三体の怪獣のパワーにも負けず、なおかつ相手の光線や電撃を無力化できる怪獣…かつてコスモスと戦ったあの怪獣ならこの状況を打破できるかもしれない。

 

「いっけー!ボルちゃん!」

 

[Realize]

 

電子音とともに病院の前に長い尾と棘のある体表を持つ怪獣『パワーボルギルス』が出現し、対空放火を仕掛けていたサンダーダランビアをタックル攻撃で吹き飛ばした。

 

「ぐおお!」

 

激昂したサンダーダランビアの電撃が襲いかかる。しかし、それを避けようとせず、むしろ受けにいくボルギルス。次の瞬間、すべての電撃はボルギルスの体へ吸収されいた。

 

「電撃が効いてないの~」

 

「ボルちゃんは襟衣ちゃんといっしょで食いしん坊だから、相手の技のエネルギーを吸収しちゃうんだよ」

 

電撃はボルギルスには意味をなさず、吸収されていく。それを見てボルギルスとサンダーダランビアの戦いに加勢しようとするギャビッシュだが、空から現れたグレートイカロスのキックが阻まれる。

 

「婚后さん!」

 

[遅くなりましたわね。こいつは私たちが相手をしますわ]

 

グレートイカロスのクローがギャビッシュの尻尾をを捕らえ、ボルギルスたちから引き離す。ボルギルスもサンダーダランビアに掴みかかり、その動きを止めた。

 

「チャンスですの、一気にモンスアーガーを」

 

「問題は…どうやってあいつの動きを封じて、アルティメットブラスターを放つかね」

 

御坂の言うとおり、いまのままアルティメットブラスターを放ってもモンスアーガーⅡには受け流されれば致命傷を与えることはできない。致命傷を与えるにはダメージを与えねばならないが、モンスアーガーⅡの強靭な皮膚にダメージを与える方法は…。そんなことを考えていたオーズの頭に何かが勢いよく張りついた。

 

「パムー!」

 

「ちょ、ハネジロー!?どうしてここに」

 

「これみて!これみて!」

 

ハネジローの目からプロジェクターのように映像が投影される。そこには二人の少年の姿が映っていた。少年たちは先ほど御坂たちが調べていた人形に何かの機械をゆっくりと近づけていく。

 

『ダークライブ・レッドギラス』

 

『ダークライブ・ブラックギラス』

 

禍々しい光が少年たちを包み込むと二つの大きな影がその場に現れた。

 

「に、人間が怪獣に!?」

 

「でも、それなら最近の意思のある怪獣の説明がつきますの」

 

「でも、これを見せられてもどうやってあいつを倒せるのかまではわかんないじゃ…」

 

「いや…」

 

オーズ=御坂の脳内を様々なものが駆け巡る…。モンスアーガーはドキュメントSGに二度記録があり、一度目は弱点の頭部の皿をダイナに破壊され倒され、二度目、つまりモンスアーガーⅡは偽物のダイナに首をへし折られたことにより倒された…あの人形は人間を怪獣へと変えるもの…過去に同じような方法で変身したドーパントやゾディアーツも本体は痛みを受けていた…そして先程のメビウスとコスモスの戦い…

 

「…見えた。あいつを倒す手が!」

 

「ええ?」

 

「初春さん!メインの操縦を私にまわして!一気に決めるわ!」

 

モンスアーガーⅡの破壊光弾をよけつつみたび空へと舞い上がるアルティメットダイボウケン。右腕のドリルが唸りながらモンスアーガーⅡの顔面の傷へと迫る。しかし、それは当然読まれていたようで腕でドリルを受け流されてしまう。そしてモンスアーガーⅡのカウンターパンチがアルティメットダイボウケンの腰部分に炸裂し、ゴーゴージャイロにダメージを負ってしまった。だが…

 

「本当の狙いはここよ!」

 

左腕のショベルが振り上げられ、モンスアーガーⅡの頭の皿に降り下ろされた。当然だが、体表よりも強固な皿にはひびひとつ入ることはない。だが、オーズの狙いはほかにあった。

 

「ぐぉ…」

 

苦悶の声を漏らしながらモンスアーガーⅡはふらふらとその場でふらつく。それもそのはずだ、オーズ=御坂が狙っていたのはこれだったのだから…

 

「動きが止まりましたの」

 

「やっぱりね」

 

マスクの下で御坂は笑っていた。御坂の狙いはなんだったのか簡単に解説すると、モンスアーガーⅡはそもそもモンスアーガーの弱点である頭の皿をある宇宙人が強固なパーツで補強した怪獣である。そして、首をへし折られて倒されて倒されたということはすくなくとも脊髄がある怪獣、つまり地球上の動物に近い体をしている。さらに言えば、それは地球人が変身した怪獣…ここまで考えるとウルトラマンや防衛隊でも見つけられなかったモンスアーガーⅡの弱点が浮き彫りになる。例えば人に鉄製の帽子を被せて、それを思い切りハンマーで殴ったらどうなるか?御坂のしたことはまさしくそれだった。

 

「強い衝撃が脳にダメージを与えたのよ!これで決めるわ!」

 

「はい!オーバートップギア・イン!」

 

再び空へと飛び立ったアルティメットダイボウケン。すべてのゴーゴービークルのエンジンが全開で稼働し、エネルギーが胸のパーツに集まっていく。

 

『アルティメットブラスター!』

 

アルティメットダイボウケンから火の鳥のようなエネルギー光線がモンスアーガーⅡへと放たれた。光線はふらつくモンスアーガーⅡを貫いた。

 

 

『バードメーザー!』

 

「ぐおおお!」

 

同時にグレートイカロスの必殺技とボルギルスの光線がサンダーダランビアやギャビッシュにも命中し、三体はふらふらと倒れながら爆発を起こした。

 

「パムー!」

 

オーズの頭の上でハネジローが一度嬉しそうにないた。

 

「あんたのおかげで勝てたわ。ありがと」

 

 

 

 

 

「こ、これがアスカがハネジローに託したデータ…」

 

そのころ、科学アカデミアではハネジローがダイナから託されたペンダントのデータの解析が彼に所縁のあるナカジマ研究員によって行われていた。

 

「…アスカ。お前に追いつくのはまだまだ時間がかかりそうだ。このデータ、大切に使わせてもらうぞ」

 

 

 

 

 

「駿河秋の最近の様子はとうだ?」

 

「そんなに心配か、自分とこの新製品が」

 

学園都市某所でフューチャーリーダー藤岡とローブの人物が会見していた。

 

「駿河も気づくまい、まさか自分が実験動物にされてるとはな。そもそもあんな能無し信頼なんかしていないさ」

 

「作戦はいつ実行する?」

 

駿河との会話をなるべく早く切り上げたいかのようにローブの人物はそういった。

 

「…今日学園都市上層部に宣言文をおくった。明後日だ。明後日でこのまちは変わるのさ」

 

決戦は確かに近づいていた…




御「今回はしょっぱなからウルトラマンダイナが出てきたわね」

佐「実は作者のウルトラマンナンバーワンはダイナなんですよね」

黒「新キャラ、ハネジローも登場しダイナゆかりの怪獣や登場人物などもたくさんでますの」

初「ほかにもゴジラシリーズのモンスターXも登場しましたね」

御「では、今回の怪獣解説よ!」



ウルトラマンダイナ(ギンガ)登場怪獣

迷子珍獣ハネジロー(ムーキット)

ダイナ11話でメラニー遊星にいたのをスーパーGUTSに保護された。
羽が生えているというある意味御坂妹と同じくらいのネーミングセンスでその名がつけられた。
実はムーキットという名のファビラス星の生物で、守り神とも言われており、ファビラス星人とともに地球を去った。
過去に何度も特殊能力でダイナを助けている。
当時小学2年生程度の知能があり、自分でホームページ「パムパムネット」を開設していた。
好物はピーナッツ。
今作ではファビラス星人を中心とした反リベンジャー組織に依頼され、様々な次元を旅していたが、X星でモンスターXに襲われ、それをダイナに助けられたあと、とある世界へと送られた。
成長から知能もアップしており、地球語もよく喋るようになった。
メビウスとコスモスの正体を調べ、彼らに接触しダイナからのあずかりものをTPCに託した後、アルティメットダイボウケンにのりこむと、SD(スパークドールズ)怪獣の秘密を伝え、勝利のヒントを与えた。
普段は病院で重福とともに住んでおり、病院兼TPCのマスコットとなる。


破壊獣 モンスアーガーII

宇宙戦争用の怪獣兵器であり、強靭な皮膚と光弾・光線を武器にする怪獣。
初代はハネジローと深い因縁を持っていた。
Ⅱは弱点の皿が改良されている。
アルティメットダイボウケンの攻撃をほとんど無効化するが、ハネジローに人間が変身したSD怪獣であると明かされ、改良された皿への攻撃で脳震盪を起こした後、アルティメットブラスターを受けて倒れた。

凶悪怪獣 ギャビッシュ

非常に凶暴かつ狡猾だった怪獣で人質をとるなどの姑息な手を使う怪獣。
グレートイカロスと戦うが、バードメーザーで倒された。

超合成獣 サンダーダランビア

ダイナに登場したスフィア合成獣ネオダランビアの亜種。
眼が5つに増え、口には鋭い牙が生え、手はツメを持つ五本指になり、背中と胸にコイル状の大きな発電器官がある。
強力な怪獣だが、パワーボルギルスとは相性が悪すぎ、簡単に倒されてしまった。




ウルトラマンレオ 登場怪獣

双子怪獣ブラックギラス・レッドギラス

マグマ星人によってつれて来られた双子の怪獣。
ウルトラセブンと戦い、彼を長期にわたって戦闘不能にした。(後に生命の危機さえもつくった)
今回もコンビネーション技「ギラススピン」でメビウスとコスモスを追い詰めるも、メビウスがレオから教えられたきりもみキックで動きを封じられ、ダブル光線を倒された。



ウルトラマンコスモス 登場怪獣

マケット怪獣 パワーボルギルス

ドキュメントEYESの電撃怪獣ボルギルスにベムスターなどのエネルギー吸収系怪獣のデータを插入したマケット怪獣。
オリジナルのボルギルスも700年分の高エネルギーを貯蓄できる。
主に怪獣の破壊活動などを行う際、バリアなどで守り続けるよりもエネルギーを受けるほうがいいと考えられて選考された。
ためたエネルギーを他の施設や装備に移動することができる。


ゴジラシリーズ 登場怪獣

モンスターX

「ゴジラ FINAL WARS」登場した怪獣。
スマートな2足歩行のフォルムを持ち、2本の角が生えた頭部に尻尾をもつ。
X星人の兵器怪獣でハネジローを襲ったが、ダイナによって阻まれ、倒された。


御「すごい怪獣でてるわね、今回」

佐「ここまで、出してなぜガイガンを出し惜しみするんでしょうね…」

黒「よくわかりませんの」





御「ハネジローのもってきたペンダントが今後どんな活躍を見せるか、楽しみね」

佐「ダイナの再登場はあるんでしょうか?」

黒「作者のみぞしりますの」

初「まあ、確かに…」

御「次回もよろしくね!」

次回予告

ついにリベンジャーからの宣戦布告。
戦いに向かう戦士たちのそれぞれの思いは?

『決戦前夜』
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