とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ) 作:マッスーHERO
今後からしばらくあとがきカットします。
あとでまとめてやろうと思います。
すいませんバード前に使っていたのでバットに変更します。
[私、藤岡虎斬をリーダーとする武装高位能力者組織『フューチャー』は以下のことを学園都市統括理事会に要望する
1つ、高位能力者への奨学金返還義務の免除および免税
1つ、高位能力者の犯罪、特に下位能力者への傷害・殺人等に関して起訴されない
1つ、下位および無能力者への増税・社会保証の撤廃
1つ、下位および無能力者への奨学金制度廃止
1つ、下位および無能力者死亡時のあらゆる保証の廃止
以上のことが実現されない場合、我々フューチャーは二日後、午前10時をもって開戦を宣言し学園都市を攻撃するものである。統括理事会理事メンバーの懸命な判断を期待する]
これが二日前、学園都市統括理事会に送られたフューチャーから宣言文である。理事会側はすぐさま会議を開始し、これを受けることは出来ないと結論づけた。一見すると生徒を守るための英断とみえるが、実状は高位能力者の犯罪の自由化による自身へのダメージを避ける狙いがある。しかし、どんな理由でも学園都市統括理事会がこれを受けなかったことはやはり懸命な判断だった。もしこれが受理されれば、下位および無能力者にはあまりにも絶望的な未来が待っているだろう。例えば、学校に行くにしてもその負担は果てしないものとなるし、体を壊しても医者には行けない、高位能力者になにかされても逆らえない…こんなことがまかり通れば学園都市は近年まれに見る超差別国家になってしまうだろう…この宣言文はフューチャーによってインターネットに流され、反響を呼んだ。高位能力者のごく一部からは賛同され、藤岡を神と崇めるものまで現れるしまつだったが、下位および無能力者は猛反発し、中には学園都市を去ってしまうものまで現れていた。
時刻はすでに午前9時…しかし、学園都市は静寂に包まれていた。すでに学園都市全体にコードレッドが発令され、学区間の移動が禁止されている。それ以前にほとんどの学生が自室からでていない。一部の権力者はすでに頑丈なシェルターに逃げ込んでいるが、果たして意味があることなのだろうか…。人間を怪獣化させるスパークドールの存在が明るみになった今、学園都市には安全なところはない。むしろ学園都市の外部への防壁は内部の人間を閉じ込める檻となっているのだ。
「黄泉川隊長!全部隊配備完了しました!」
「おお…ご苦労さんじゃん…」
威勢のいい声に反して黄泉川のテンションは異様に低い。その理由は彼女たちアンチスキルが守っているのが行政施設の多い第一学区だったからだ。本来ならフューチャーの狙いは低能力者や無能力者…ならそんな人間の多い第七学区や第一九学区などを守らねばならないはず…それなのに…
「(今回の決定といい、どうしてもっと子供のことを思えないんじゃん…それが学生の街のすることなんじゃんか?)」
左腕の裾をめくった黄泉川。そこにはオーイエローに変身するためのパワーブレスの片割れであるスーツバックブレスはなく、普通の腕時計が9時9分を指していた。右腕のエネルギーブレスも着けてはいない。これは黄泉川なりの覚悟の現れだ。あのエッジドーパントの教え子との戦いでもサークルディフェンサーのみでくぐり抜けた黄泉川だが、あれは二人の協力があったからであり、混戦のうちに危険な武器を子供たちに向けるくらいなら最初から置いてきたほうがいいと…しかし、それは同時に命の危険が増すということなのだが…
「(ほかの奴らだって命を投げ出す覚悟…私だけ強い力を持つわけにはいかないじゃん!)」
「黄泉川先生!準備完了です!」
TPC製の新型銃を肩に下げた鉄装が黄泉川の元へとやってきた。気をとりなおした黄泉川はかたわらの盾を掴むと最後のミーティングへと向った。
9時10分、第七学区病院の一室…そこには伊達、テッペイ、安達、祭、健太、星川たちが集まっていた。
「あと50分か…今日は忙しくなりそうだな」
伊達の失言に他のメンバーたちは特に苦言を発することもなく、ただ外の景色を見ていた。病院内は静まり返り、外には相変わらず人影がない。だが、逆にパニックになっていないのはこの病院への信頼の現れかもしれない。
「…俺はやはりTPCの決定には従えない」
「健太くん!?こんな時に何をいうのよ!」
「ちょ、二人ともやめてください!」
健太と祭の喧嘩を安達が止めに入る。もともとふたりとも殴りあうような喧嘩ではない、安達の介入で二人は一定の距離を取り睨み合うだけだった。
「これは彼らの戦いなのよ!私達が介入してしまったら…」
「そんなことはわかってますよ!ただ…俺は…」
健太の悲痛そうな表情を見た祭と星川はすべてを悟った。健太の…いやメガレンジャーに起こったあの出来事のことを…
「こんどの戦い、どう転んでもあいつらは一部の高位能力者から疎まれる存在になってしまう…その積み重ねがやがて俺たちのような悲劇をうんじまう可能性は十分にあるんだ!」
伊達たちも詳しくは彼の事情をしらないが、健太の過去に何かがあったことは察していた。それが想像すら禁じえるほどの地獄だと言うことも…
「だから…俺は」
「そうならないようにするのは俺たちの役目だ」
そんな健太の肩を叩きながら星川はそういった。
「俺たちやTPCが彼らを導き、助けてやることがあんな悲劇を避ける唯一の方法なんだ。わかるだろ健太くん」
「学さん…」
「それにこれは彼らがするべき戦いなんだ。私は信じている…彼らの勝利を!」
あのバスコとの戦いを勝ち抜いた彼女たちを、そして今まで戦ってきた彼らを信じる…それが自分の務めであると星川は考えていた。そして健太も、いやここにいる全員が彼らの勝利を信じている…自分達の仕事はそのあとだ。
「うっし!俺たちは、俺たちのお仕事をやりますか、だけど…ここが襲われるようなことがありゃあ、俺も容赦はしねえ」
懐のバースドライバーを確認しながら時計を伊達はにらんだ。時計の長針はまもなく4を指そうとしていた。
9時20分、同病院屋上…
「リドちゃん、ボルちゃん、ミクちゃん、ダムちゃん、ギラちゃん…それからガーちゃんにザックちゃん、今日は頼んだよ」
7つのカプセルを見つめながら枝先はいった。そばでには、心配そうな目で街を見渡す春上、そして大型特殊銃メテオールショットを構える重福の姿があった。ウルトラマンやマケット怪獣は確かに強力だが、時間制限ゆえに大量の敵との戦いには向かない…そこで彼らはこの病院や狙われるであろう科学アカデミアを守ることにしたのだ。
「人間が変身した怪獣にはコスモスさんのフルムーンレクトも効果はありませんでした…おそらく悪しき力に阻まれたんでしょう…」
「倒して元に戻すしか方法はないの…」
「マケット怪獣たちとウルトラマン二人じゃ、戦っていられる時間は合計しても13分…御坂さんたちの援護くらいしか出来ないね…」
強大な戦士であるウルトラマンも3分間しか戦えないというウィークポイントによって他の戦士との共闘では足並みを揃えることが難しくなってしまう…13分という短い戦闘時間をどういかすかがこの戦いの鍵となるといっても過言ではない。意肉なことに雲ひとつない青空とサンサンに輝く太陽が彼らを見下ろしていた。
9時30分、とあるマンションの一室…
「フレメア、今日はここにいろよ。お前の好きなゲーム買ってきたから、これやってろ」
「おお!大体、今日の浜面は太っ腹!」
浜面の手にあった『虎が如くOF THE END』というゾンビゲームをひったくったフレメアは、早速ゲーム機にソフトをいれ、コントローラーを手にテレビの前のソファを陣取った。浜面はそんな彼女に気づかれないようにそおっと部屋を出た。これから始まるであろう凄惨な戦いにフレメアを巻き込まないようにするための配慮だ。外へと出るとそこには滝壺と絹旗がまっていた。麦野の姿はなぜかない…。今朝早くにでたきり、連絡もつかないのだ。彼女に限って怖気づいて逃げたということはないと思うのだが…
「まあ、麦野には麦野なりの考えが超あるんでしょう」
「私たちは私たちで動こう」
レベルの高い二人と麦野はフューチャーと敵対する理由はないが、二人とも自信の能力への愛着がそこまでないことや横暴なフューチャーの行為への怒りから今日戦う覚悟を決めていた。三人の目標は1つ…首謀者である藤岡を潰すこと、それがフューチャーによって焚き付けられた高位能力者たちの目を覚ます唯一の方法なのだ。
9時40分、学園都市第七学区のとあるビルの屋上…
「…」
学園都市の景色を見下ろしながらコーヒーを啜る一方通行の姿がそこにはあった。
「あと20分…朝早くからご苦労なァこった」
低血圧な自分にはできない時間設定だと一方通行はへんなところを感心していた。まあ、あと20分もすれば眠気などふっとんでしまうのだが…
「…」
芳川と打ち止めは今日1日、マンションでじっとしていると言っていた。仮にフューチャーの計画が進んでも、レベル3の打ち止めが襲われる心配はないと思うが…。番外個体は夜遊びから昨夜は結局帰ってこなかった。
「…関係ねェ。俺のやるこたァ1つだけだ」
藤岡の首をとる…一方通行はその一点のみに焦点を置いていた。がさつな計画で暴走した高位能力者を止めるには首謀者をうつしかない…だが、そのいい加減な計画のせいで首謀者藤岡はどこにいるのか、一方通行は掴みかねていた。
「まァ、2択だろォな」
しかし、能力だけの人間の考えなど第一位には簡単に読めていた。長天上機のある第一八学区かゾディアーツスイッチに関連して、宇宙開発が盛んな第二十三学区か…まあこのあたりであろう…
「それにしても解せねェ…こンながさつな計画をなぜェリベンジャーは支援してェンだ?」
計画がいい加減でガサツ…こんなものを支援するのはなにか理由があるのか?
「…まさかァ」
そのとき、一方通行にある考えが浮かんだ。もしかすると…いや、しかしもしもそうなら…自分は攻めを放棄してでも守りに、いや逃げに転じねばならないかもしれない。
「…考えてもしかたねェか」
頭を切り替え、再び街を見下ろす一方通行…この時は、まさかこの考えが最悪の形で実現してしまうことに誰も気づいてはいなかった…いや、気づいていてもどうすることもできなかったかもしれないが…
9時50分、第七学区の公園…そこには御坂を初め、黒子、佐天、婚后、湾内、泡浮そして固法の姿があった。
「…初春大丈夫かな」
佐天のつぶやきにほかのメンバーもすこし不安そうな顔をする。いまから一時間前、初春は佐天からマジレンジャーキーを借りると『怪獣は私に任せてください』といってどこかへと去ってしまったのだ。いつになく自信のある口調だった彼女を佐天は止められなかったが、10時が近づくにつれて少しずつ不安が湧いてきたのだ。
「大丈夫、初春だってやるときはやりますの」
「そうよ、佐天さん。私達は怪人たちをなんとかしましょう」
御坂はそういうと学園都市の地図を広げた。全員がそれを見つめる。
「怪人はおそらく学園都市の全域に現れるわ…私達も別れましょう。婚后さんたち三人は三学区方面を、佐天さんと固法先輩は十三学区方面をお願い。私と黒子は十八学区方面へ向かうわ」
そこまでいうと御坂は携帯の時計を確認した。9:54と映しだされた画面を見つめつつ、彼女はゆっくりと空を見上げ、長い戦いへの覚悟を決める。
9時55分、学園都市第七学区の大通り…車が一台もないなか、真ん中に二台のバイクがエンジンを吹かして停車している。マッシグラーとハードボイルダーだ。またがっているのは当然上条と風斬、そして風斬の後ろにインデックスがしがみついている。
「すまないな、風斬。こんなことに巻き込んじまって…」
「いえ、学園都市の能力が関係しているんですから、むしろ私が一番の当事者ですよ」
「ちょっと、とうま!そんなこと言ったら、私は一番関係がないのになんで私にはなにもないの!?」
なんだか久しぶりのセリフのような気がするインデックスが上条に猛烈な抗議をするが、上条はそれが耳に入っていないかのように黙り込んでいた。その目にはただ空だけが写っている。
「…」
自分がなにを考えているのか…それは上条にすらわかっていなかった。駿河のことか、藤岡のことか、フューチャーのことか、リベンジャーのことか…この戦いが終わったらその答えがでるのか…不思議な気持ちになっていた。そんな気持ちを知ってか知らずか、インデックスはそばの時計を確認した。時計は9時59分と表示されている。
「とうま!あと10時まで1分だよ!」
「お、おう!行くぞ風斬、インデックス!」
ヘルメットをかぶり直した上条はブレーキとアクセルを握る腕に力を入れる。運命の時間まであと一分も残っていなかった。
5、4、3、2、1…そしてついに運命の午前10時を迎えた。
[ダークライブ!][フェミゴンフレイム!][スカウトバーサーク!][フライグラー!][戀鬼!][イザクプラチアード!][ネオザルス!][キングモーラット!][マジャバ!][カウラ!][ギャンゴ!]
ダークライブの電子音とともに十体の怪人たちが学園都市に出現した。
[Anomalocaris][Bat][Crab][Dog][Elephant][Finger][Grasses][House][Injury][Jazz][Key][Lightning][Mirror][Number][Octopus][Paper][Queen][Rocket][Star][Tool][Umbrella][Vacancy][Water][Xanadu][Yang][Zebra]
各地でさらにガイアメモリの電子音も鳴り響く。ドーパントやそれ以外のゾディアーツたちも学園都市各地に現れた。わがもの顔で暴れまくる怪人と怪獣…総計約50体!まさしく祭り状態となってしまった。
「「変身!」」[Cyclone][Joker]
「エマージェンシー!デカレンジャー!フェイスオン!」
「変…身!」[Accel]
「クロスチェンジャー!」
「レッツチェンジ!チェンジマーメイド!」
「プリズムフラッシュ!シャットゴーグル!」
「変身!」
[It's morphin time!]「レッツ!モーフィン!」
「滾れ!獣の力!ビースト、オン!」
「変身!」[Kamen Ride Decade]
[3・2・1]「変身!宇宙キター!」
それを迎撃せんと変身し、立ち向かう戦士たち。今まさに最大の戦いが始まった!