とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ) 作:マッスーHERO
月・面・遭・遇
気がつくと上条は白い空間にいた。
「俺は死んだのか?」
上条は周りを見渡す。すると何もない空間にハッチのようなものがあった。
上条はその扉を開ける。
「なんだここ?」
そこは会議室のような部屋だった。一見すると何かの研究所のようだが、壁に張られた旗がその雰囲気をぶち壊していた。その旗は何かのキャラクターの絵が描かれ、こういう言葉が書かれていた。
「つかむぜ宇宙…宇宙仮面ライダー部?」
「その通りだ!」
「!?」
上条が振り替えるとそこには奇妙な人(?)がいた。一見すると宇宙飛行士のような色合いと姿だが顔はマスクのような物に覆われ、スイッチの4つついたベルトを巻いている。明らかに不審者のようだが上条は不思議と敵意を持てなかった。
「お前、上条当麻だよな?」
「そうだけど…何で俺の名前を?というかここは?あんた誰?」
「一辺に聞かれても答えられないから1つずつな、俺の名前はきさ…いやこの姿なら仮面ライダーフォーゼ!全ての世界のやつと友達になる男だ!」
フォーゼと名乗った男はそういうと体を叩き、上条に右手を向けてポーズをとった。
「かめん…ライダー?」
「そう!そしてここは、ラビットハッチ。俺たちの部室だ。」
「部室…?」
フォーゼは上条の後ろを指差す。上条がその方向を見ると…
「あれは…地球!?てことは…」
「ああ。ここは月面だ」
上条はしばらく何も考えられなかった。気がつくと上条は涙を流していた。
「あれ・・・?俺、なんで泣いて・・・」
「やっぱり、おまえも泣いたか。俺も最初にここから地球を見たときは泣いたぜ」
そんな上条にフォーゼは話し始める。
「お前をここによんだのは他でもねえ、お前らのとこに現れた怪人についてだ…」
「!?」
上条は身体を強張らせる。するとフォーゼは、いきなり頭を下げた。
「すまねぇ!」
「えっ?」
上条もこれには驚いた。
「本当なら俺たちがすぐにでもあいつらを倒しにいかなきゃならねえのに…」
「どういうことですか?あいつらはいったい?」
「今は詳しくはいえねえ…。言えるのは敵が〈リベンジャー〉と名乗ってること、あの怪人がお前やレベル5を倒すための能力を持ってる特殊な怪人だってことだ。」
「!?」
上条は驚いた。するとあいつらは最初から自分を狙っていたということになる。
「どうして…」
「奴らは自分たちの目的のためにまず邪魔になるお前らを消すつもりなんだ。」
「目的?」
「世界…征服だ」
「!?」
「信じてもらえないかもしれねえが、これは事実だ。」
普通なら信じられない話だが上条は今までにもそういった野望を持った敵を倒してきた。だからこそ、その話を信じられた。
「で、ここからが本題だ。お前…力は欲しくないか?」
「もしかして…くれるんですか?あいつと戦える力を?」
「ああ、だけど危険だぜ。奴らとの戦いは。それ…「ください!!」!?」
フォーゼは少し驚いて、上条を見る。
「俺…守りたいんです。大切な物を、人を。あんたが何者か分からないし、あいつらとの戦いは危険かもしれないけど、そんなことで立ち止まりたくない。あんな野郎のせいでみんなが泣くってのが運命だとしたら…」
上条は強く拳を握りしめ言う。
「そんな幻想は俺が跡形も残さずぶっ殺してやる!!」
しばし沈黙する、フォーゼだったがやがて深く頷き、
「よく言った!!」
「!?」
「お前なら俺たちの力をきっと使いこなせる!いまそう確信した!!」
「それじゃ…」
「ああ、力をやるよ。お前が持ってるカードが全部教えてくれる。カードを持って強く願え。皆を守りたいって!」
「はい!」
「そうだ、最後に頼みがあんだけどよ」
「頼み?」
「お前、俺とダチになってくれるか?」
「ダチ…えぇ、良いですよ!」
「よっしゃ、じゃあ…」
フォーゼは拳を前に出す。上条もそれに習い拳を前に出す。二人は固く握手したあと、拳は何回かぶつけ合った。
「これは?」
「友情の証だ!」
フォーゼはそう言うと上条は背中を向け。
「じゃあな当麻!頑張れよ。そのうち俺もそっち行くからよ。」
「あ、ちょっ…」
そこで上条の視界は白く染まった。
御坂は喫茶店の様なところにいた。
「どこよ、ここ?私どうなったの…」
店内にはロシアフェアという張り紙があり、マトリョーシカなどが飾られている。
「やあ」
「!?」
御坂は突然声を掛けられ振り替える。そこには上中下三色の変なコスプレをした人(?)が立っていた。
「なによあんた…さっきの奴の仲間?」
御坂は電撃で攻撃しようとするが、コスプレ男(?)は手を前に出し、
「ちょっと待って、お願いだから話を聞いて」
「はぁ?」
男は自分を仮面ライダーオーズと名乗り、フォーゼが上条に語ったこととほとんど同じことを話した。 「なんか現実味のない話ね」
「まあ、そうかもしれないね」
「で、あなたは私に力をくれるとして私はあなたに何をすればいいの?」
「いや、なにも」
「なにもって、あなたはじゃあ何の目的で私に力をくれるの?何か見返りがほしいからじゃないの?」
「えっ?そりゃあ俺の手じゃまだ君や君の世界の人に手が届かないから、代わりに届く君に頼みたいんだよ」
「…」
御坂はこの男を信じるべきか迷っていた実際、この男の言ってることは現実的ではないが、今起こっていることは事実だ。そしてそれを解決するには力が必要であることも…するとオーズは懐からあるものを取り出した。それは2つに割れた鳥?がデザインされたメダルだった。
「これはね、俺の大切な仲間…」
「?」
「いまはまだこんな姿だけどいつかきっともとに戻す。だってこいつのおかげで俺は多くの人に手を届かせることができたから…」
「・・・何で私なの?他に人はいるでしょ?」
「君は自分の力を他人のために使うことができる。そう思うからさ」
御坂は少し考えて、
「力を…貸して。あなたの言うこと全て信じれた訳じゃないけど…少なくともあなたが周りの人を助けようとする気持ちは信じられた。私も欲しいの…誰かに手を届かせることができる力ってやつを」
「ありがとう!」
オーズは軽く会釈すると、
「力の使い方はカードが教えてくれるよ。頑張ってね、俺や他の人たちもすぐそっちに行けるよう頑張るから。」
というとオーズは背中を向け、御坂の視界は白く染まった。
気づくと上条は元の場所に立っていた。見回すと怪人はなぜか数メートル先に倒れており、壁に叩きつけられて気を失っていた一方通行たちは上条の隣に立っていた。よくみると自分も他のみんなのポケットから光が零れている。上条はポケットの中からカードを出す。カードは一瞬輝きをまし、透けていた絵柄がくっきりと現れる。そこには先程のあの男の姿が写されていた。他の二人もカードを確認する。
「こいつは…捨てたはずなンだがなァ」
「さっきのは夢じゃなかったのか…」
土御門の人形も白から青に変わり、顔には漢字の〈水〉が、書かれているデザインに変わっていた。「これは…?」
すると、カードと人形が光の粒子になりカードはベルトのような物に変わり、人形は携帯電話のような物に変わる。上条は三人に問い掛ける。
「お前らも変な空間にいたのか?」
「あァ…」
「夢でも見てるかと思ってたけど…」
「これがあいつの言ってた力なのかにゃあ…」
四人はしばしベルトと携帯を見つめていた。すると、倒れていた怪人が起き上がり上条たちをを襲おうとするが上条たちのベルトを見て、狼狽する。
「ソレハ…!?アリエナイ、ソレハコノセカイニハ…」
上条たちは怪人の方へ向き直る。
「どうやらコイツをぶっ倒すのが先のようだなァ」
一方通行の言葉に三人は頷く。四人ともこの道具の使い方はすでに解っていた。四人は各々の道具を構えた。
御坂たちもまた上条たちと同じような状況だった。気づくと倒れていたはずの佐天と初春は御坂の横におり、怪人は御坂たちと距離をとり狼狽している。
「ナニガ…オキタ?」
御坂たちはポケットからカードと人形をとり出す。すると、カードはあの男の姿が写されていた。佐天の人形は黄色に初春のピンクになっており、何かの絵柄が追加された。
「御坂さん…佐天さん…」
「これって…」
「これが力なの?」
すると、御坂のカードはベルトになり、右手には三色のメダルが現れた。佐天と初春の人形は携帯電話のような物に変わり、佐天の手には先程の人形がまた現れた。 困惑する三人に怪人がゆっくりと近づいてくる。
「佐天さん、初春さん、考えるのは後にした方がいいみたい」
そう言うと御坂はベルトを腰につける。佐天と初春もそれにならって、携帯を構える。
「みんな、行くぞ!」
上条の声に全員が、動き出す。
「一筆奏上!」
そう言うと土御門は携帯を変形させ、筆の先のようなものをだしそれで漢字の〈水〉を書く。すると土御門の身体を青いスーツが包み、最後に書いた〈水〉の字がマスクとなる。
「変身!」
浜面は、右手を伸ばしからだの前でゆっくりと左から右へ動かし最後にベルトの左側を押す。両手を大きく開くと、浜面の身体が上半身が白いアーマーのようなものにかわり、下半身は黒くなり、最後に頭がオレンジの複眼と二本の角のがついたマスクのように変わる。
一方通行は、ベルトの横に付いているホルダーから一枚カードを取り出した。そしてベルト中央のバックルを引く。すると、バックルが半回転する。
「変身」
そう言うと、バックルにカードををいれ、閉じる。
「Kamen Ride Decade!」
すると、電子音が鳴り十枚のプレートが前に飛び出し、一方通行の身体がモノクロのアーマーに包まれる。最後にマスクに飛び出した十枚のプレートが刺さり、身体はマゼンタ色に変わり、複眼は緑色になる。
「ゴーカイチェンジ!」
佐天は携帯を開き、人形を鍵に変形させ携帯の鍵穴に突き刺し回す。
[ゴーカイジャー!!]
すると携帯から電子音が鳴りが、佐天の服が黒いタイツのようなものに変わり、したから黄色い海賊の服のようなパーツが着き、最後にマスクが装着される。
「レディ!」
初春は携帯を開く。
「ボウケンジャースタートアップ!」
そう言うと携帯のしたのディスクを腕に滑らせ回転させる。すると初春の身体がピンクと白のスーツに包まれ、頭に機械的なマスクが装着される。
御坂は三枚のメダルをベルトにセットする。そしてベルトの横に付いていた丸いものをとる。
「変身!」
その丸いものでメダルを一枚ずつスキャンするようにスライドさせる。
「タカ!トラ!バッタ!タトバ!タトバ、タトバ!」
ベルトから歌のようなものが鳴り、御坂の周りをたくさんのメダルが飛び回り、上から赤、黄、緑のメダルが身体の前で大きくなる。メダルが消えるとそこに頭は緑の複眼で赤い鳥のようなマスク、ボディは黄色、足は緑の戦士が立っていた。
上条はベルトに付いている4つのスイッチを上げる。そして右手を大きく振り左に持ってくる。
[3、2、1]
「変身!」
そう言うと左手でベルトのレバーを引き、右手をを大きく振り上げる。するとリングの様なものが現れ、ロケットの逆噴射のようなものが起こり、上条の身体が隠れる。煙が晴れるとそこには全体が白い、宇宙飛行士のような戦士が立っていた。
今、世界を超えて七人の戦士が学園都市が降り立った。
続く
変身シーンが書きにくい。