とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ) 作:マッスーHERO
台風の影響で学校も休みになったのでかいちゃいました。
次回は18日以降となります。本当に申し訳ありません…
[Apollo On]
「いくぞ藤岡…お前の幻想はこの俺がぶち殺す!」
「ちっ!そんなちっぽけな弓でなにができる!」
再び放たれるアポストロス。今度はフォーゼの心臓へと一直線に飛んでいく。 だが、フォーゼはまるだ焦らず左腕のアポロモジュールを前に突き出し、一発の炎の矢を放つ。空中で激突する炎の矢とアポストロス、しかし炎の矢はアポストロスを粉砕しながらなおも勢いを衰えずアーチェリーサジタリウスゾディアーツへと向かっていく。
「小賢しい!!」
向かってきた炎の矢を一蹴りでかき消し、今度は無数のアポストロスを放つアーチェリーサジタリウスゾディアーツ。しかし、どれもフォーゼのアポロモジュールの前には無力で放たれた炎の矢によって相殺され、逆に相殺しきれなかった炎の矢がアーチェリーサジタリウスゾディアーツを襲う。それを軽やかなステップで避けきるが、今度は背後からクウガとディケイドが襲いかかった。だが…
「(ふふ、予知してたよお前らが後ろから襲いかかってくるのは、まず第一位が天使の意匠を持った赤い戦士に変身して剣で攻撃、そのあと2本づのが拳法家のような戦士に変わってトンファーで攻撃してくる…さっきは予知が変わったが、いくら俺ほどの天才でも人生に1度くらいは間違えるさ!)」
自分の能力への圧倒的自信からアーチェリーサジタリウスゾディアーツは遅い来る二人への反撃を最小限にし、目障りなフォーゼを潰すプランを頭で練り、それを実行したまず長弓でゴセイレッドへと天装したディケイドのスカイックソードをいなし、ついでクウガのビーストオンしたゲキレッドのトンファー攻撃を回し蹴りで蹴散らし、長弓でそのままフォーゼを射つ。一気に三人に大ダメージを与える戦法だ。
「行くぜェ!」
ディケイドが赤く姿を変えたところでアーチェリーサジタリウスゾディアーツは自信の予知が完璧だと確信し、ろくに相手も見ずに長弓で攻撃をガードし、次のクウガもといゲキレッドの攻撃の迎撃体制をとる…はずだった。
「…ぐ!?」
突如腹部に衝撃をうけアーチェリーサジタリウスゾディアーツは苦悶の声をあげた。困惑するアーチェリーサジタリウスゾディアーツ。確かに一撃を防御した衝撃が長弓から伝わっていたはずなのだが…。
「な、なんで?」
「やっぱりなァ。あンなチートが俺には効ィてオマエにはき効かねェってのは可笑しいもンなァ」
確かにディケイドが変身したのは赤い戦士だ。しかしそれはゴセイレッドではなかった。マスクに星のマークが目立ち、そして両手には特徴的な形の三角形のトンファー『デルタトンファー』をもつ戦士…そうディケイドが変身したのは『オーレッド』だったのだ。
「次は俺だ!」
「やらせるか!!」
トンファーを腹部にめり込ませるオーレッドを振り払いクウガを迎撃しようとするアーチェリーサジタリウスゾディアーツ。しかし迎撃のために放ったアポストロスは虚空を貫きクウガには一発も命中していない。それ以前にその場からクウガの姿が消えている。
「な、なに?ぐわぁ!?」
驚くアーチェリーサジタリウスゾディアーツ。その刹那、背中を斬られた痛みで彼は悶える。すぐに振りかえるとそこには同じチーターをモチーフとしながらもゲキレッドとは対照的にメカニカルなデザインの戦士『レッドバスター』がソウガンブレードを構える姿があった。
「ば、馬鹿な、こ、こんな未来を俺は知らない!!!」
「ふン、あの幻想殺しって奴はお前にもォ影響を与えてたらしィな」
「幻想殺し…なんだそれは!?」
「ンン?それも知らずにィこの街を敵にまわすとはァただの馬鹿だなァオマエ」
「う、うるさい!!お、おれの予知は完璧だ!俺は最強だああ!!!」
激昂したアーチェリーサジタリウスゾディアーツが長弓を振り回して2人を攻撃するが、歴戦の勇士である2人はそんな攻撃簡単に避け、必殺のラッシュを仕掛ける。
「行くぞォ、三下!!遅れるンじゃねェぞ!!」
「おおお!!!」
掛け声とともにソウガンブレードとスターライザー、ふた振りの剣がアーチェリーサジタリウスゾディアーツの体を次々に切り裂いていく。
「くそ!くらえ!!」
「効かねェよ!!」
[Kamen ride Kabuto]
「今度はこっちの番だあ!!」
[It's morphine time]
迎撃のアポストロスをかわし、二人は次々に姿を変える。ビートバスターとカブトにカメンライドしたディケイドの力と素早さの合わさった斬激の嵐。
「レオンレイザーァァ!!」
「モーフィンブラスター!!」
銀色の追加戦士であるという共通点をもった『スタッグバスター』と『ゴセイナイト』の銃撃の嵐。
「オラァァァ!!!」
[Strike Vent]
「サイブレード!激技!鋭鋭刀!!」
今度はサイをモチーフしたという共通点をもった『ゲキチョッパー』と『仮面ライダーガイ』の専用武装による格闘攻撃の嵐。
[kamen ride KickHopper]
「地獄へェ落ちろやァ!!」
「激技!狼狼蹴!!」
「うおああああ!?」
最後は蹴りを得意とする『ゲキバイオレット』と『仮面ライダーキックホッパー』の蹴りの嵐。これらの攻撃を先ほどとはうってかわってアーチェリーサジタリウスゾディアーツはまったく避けることができない。彼の自慢の予知が正常に働いていないのだ。
「う…なぜ、俺の予知が…」
「この世にはァどンな能力でも無効化する力ってもンがあるンだよォ。ソイツが影響してンだろォな。お前みたいに繊細なァ能力は触られなくてもォ効果が出るンだろォよ」
そうアーチェリーサジタリウスゾディアーツ、藤岡の未来予知が正常に機能しない理由…それはやはり仮面ライダーフォーゼ=上条当麻の幻想殺しによるものだった。確かにここまでフォーゼの右腕はアーチェリーサジタリウスゾディアーツに触れていない。だが、幻想殺しを持つ上条の行動を含んだ予知は少しずつずれ間違ったものとなり、それが逆にアーチェリーサジタリウスゾディアーツを困惑させているのだろう。
「く…こうなれば!!」
もはや敗色が濃厚なアーチェリーサジタリウスゾディアーツだが、最後まで悪あがきをやめようとはしない。背中の長弓を構えるとこれまでにないような巨大な矢をつがえ、フォーゼたちへと向ける。
「お前らまとめて吹き飛ばしてやる!!」
「そうはいかねえ!!お前にトドメをさすのはコイツだ!!」
[Legion]
そう言いながらフォーゼが取り出したのは駿河から預かった真レギオンメモリ。駿河の夢の詰まった世界すら滅ぼしかねない危険な代物。この戦いを締めるにはまさにうってつけのアイテムだ。そしてその使い方を上条はすでに理解していた。
[Case Open]
側面のスイッチを押すとアポロモジュールの籠手に当たる部分が開く。そこにフォーゼは真レギオンメモリを装填するとケースを閉じ、再びボタンを押した。
[Scanning GaiaMemory Legion]
「お前の幻想を殺すのは俺じゃない!駿河の思いだ!!」
アポロモジュールから電子音が響くとともにアポロモジュールに白いオーラが宿る。それは紛れも無くフォーゼと激戦を繰り広げた真レギオンドーパントの体色と同じものだ。
「おおおおおおお!!!」
[Apollo Limit Break]
エンターレバーが引かれるとともにアポロモジュールの纏うオーラが密度をあげ、まるで巨大化したかのように変わる。同時に現れた弦の部分と一本の長い矢。フォーゼはアポロモジュール自体を横に寝かし、それを右腕で強く引き絞る。
「死ね!無脳ども!!」
「喰らえ!!ライダーアポロシューター!!フューチャリングレギオン!!」
2人の矢が放たれ、空中で激突する。しかしその勝敗は刹那の内に決まった。アポロモジュールより放たれた純白の矢はアーチェリーサジタリウスゾディアーツの矢などなかったかのようにそれを蹴散らして、彼の胸部に向けて勢い良く突き刺さる。
「おおお!?馬鹿な…俺は…選ばれた…者のはず…」
断末魔とともにアーチェリーサジタリウスゾディアーツは倒れ、爆発を起こした。長きによって繰り広げられた戦いを終わらせる狼煙のように…それを見届けたフォーゼはゆっくりと力尽きて地面に倒れ、クウガもまた力を使い果たしたのか地面に倒れた。甲高い音とともに砕け散るマアダム…それらをしばしの間ディケイドは黙って見つめていた。