バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 「 」の前のスペースいらねえんじゃね?
 
 というご指摘をいただきましたので、今話以降削ってみました。

 では、どうぞ♪




第11問

 開戦のチャイムが聞こえてきた。

 はじまった。ようやくはじまった。

 

「さて、土屋行 ー 」

 こうぜと言おうと土屋のほうを向いてみると、すでに立ち上がり走り始めていた。はええよ。のっけからトップスピードなのか!? 遅れないようにしないと。すぐに立ち上がりあとを追いかける。

 

「っ! 足はっや!!」

 イメージにたがわず俊足な土屋。全速力で走っているのに差が縮まらない。もしかしたら離されているのかもしれないくらいあった。

 

「ちょっと待ってくれ土屋!!」

 思わず叫んで呼び止めてしまった。これじゃ単独行動にかわりなくなるからそれは勘弁してくれ。

 

「ゆう ー 岡田くん。あなたグループは?」

 前方から優子が女子2人とともに歩いてきた。体裁があるからかしらんが、オレを呼ぶときわざわざ言い直しているよな。まあ、オレも試召戦争の時そうだった気もするが。

 

「2人だ。先に土屋が走って行ってしまって」

「へ~ムッツリーニくんと2人かあ」

「えーっと…?」

 黄緑色の髪をした活発な子。見覚えがあるようなないような。

 

「あれ、ボクのこと覚えてない感じだね! 試召戦争でムッツリーニくんと一騎打ちしたんだけどなあ。忘れているならもう一度自己紹介するね! ボクは工藤愛子。好きな食べ物はシュークリームで ー 」

「愛子、そのあとは言わなくていいわよ」 

「えー!! そのあとからが本題なのに」

 気にならんでもないが、まあいいか。工藤愛子ね。覚えた(と思う)。土屋と保健体育で張り合ったっていう猛者だよな。それだけで勇気あるよ。

 

「………工藤、愛子」

「あ、ムッツリーニ君おはよ~♪」

「………なぜ貴様がここにいる」

「代表と優子と同じグループだからだよ♪」

 先に行っていた土屋が帰ってきた。それでなんで工藤を敵視しているんだ。ライバル視か。なるほどいい関係だ。

 

「………2人って不利」

「まあ、そこはしゃーない。なにせFクラスなんだから…」

 ほかのやつらが2人組となるよりも、まだオレや姫路がいるグループが2人組になったほうがバランスいいだろ。

 

「それよりもあなたたちどうして手ぶらなの? まさか当てずっぽうで探すわけではないでしょうね?」

「ん? 宝探しなんだろ? 当てずっぽう以外に何か手があるか?」

 どんな質問しているんだよ。宝探しってルール、オレ間違って覚えているんかな。呆れたような表情をした優子が手に持っていた紙をこちらに見せながら続ける。

 

「今回の趣旨を聞いてないのかしら?」

「………この問題を解くと場所がわかる」

「1つのものを探すのに3つの問題があって、それぞれの答えをx座標・y座標・z座標に当てはめて、その交点に商品があるんだよ♪」

 な、に!? そんなシステム聞いてねえぞ。

 

「おい土屋、知ってたか?」

「………知らなかった」

「ってことはあの野郎わざとオレらに伝えなかったな!!」

 赤髪のあの代表の顔を思い出す。ちきしょう。最初からハメやがったな。

 

「すぐに教室に戻って問題をもらってきたほうがいいでしょうね」

「………当てもなく探すのは不可能」

「ムッツリーニくんならできないこともなさそうだけどね♪」

 それに関しては否定しない。でも、ヒントは出来るだけ多いほうがいい。

 

「ありがとう3人とも。土屋、仕方あるまい。まず戻るぞ」

「………了解」

 このバトルロイヤル中に再び出会わないことを祈りながら再会を期した。この3人に勝てる相手いるのかよ。学年主席・バランサー・保健体育の女王…穴が見当たらない。

 

「おいこら坂本!!」 

 出発した時と同じスピードで教室に戻るなり元凶の名を叫ぶ。既に教室には姫路と島田しかいなかった。

 

「あら岡田君、土屋君。血相を変えてどうしたんですか?」

 机でおそらく問題を解いているのであろう姫路が、不思議そうな顔で見た。

 島田も同じように机に向かって必死に解いているようだが、なかなか解けなさそうだ。

 

「姫路、坂本はいねえのか!」

「ええ。もう行きましたけれども、どうかしました?」

「あの野郎、オレらに問題があることを伝えてなかったんだよ」

「あー2人の問題ならさっき机の上においていってたわよ」

 問題に苦戦していた島田も反応してくれた。オレと土屋の席のほうを見ると、確かに紙の束がどさっと置いてあった。あんにゃろう。

 

「土屋、すぐに問題に取り掛かるぞ」

「………保健体育だけする」

 潔いが、確かに土屋の他の教科にはまるで期待しないからいいや。ざっと問題を見る限り、ありとあらゆる教科科目からバランスよく出題されているようだな。じっくり考えなければならない問題は捨てるぞ。

 

 問題を解き始めて20分。その間に姫路と島田は教室から出て行き、既に宝探しもといオリエンテーリングを始めたようだ。因みにオレは数秒で解けるような問題を積み重ねて何十個かの宝の場所を当てた。後はそれを回収しに行くだけなんだが…どうだ。始まってこの時間の間に回収されているかもしれないものもたくさんあるだろう。ということは、やや難しめの問題があるやつから探し回ろう。

 

「土屋、出来はどうだ」

「………保健体育は完璧」

「お前は一体何者なんだ」

 そんな保健体育超人も今ばかりはありがたい。誰も解けなさそうな保健体育の難問のところは誰も手を付けていないということを考えると、それは後回しでもいいような気がする。

 

「………どうするのだ」

 土屋が解いた保健体育の問題のプリントだけこちらに持ってくる。

 

「出来るだけ早く、効率のいい回り方を考えてくれ。土屋に一任する」

「………承知した」

 オレが解いたプリントを土屋にやって、彼にルートを考えてもらう。その間、暇にしているのももったいないので得意教科の中で難問を探して解いた。

 

「………出来た。手分けして探す」

「了解。どういうルートを回ればいい」

 土屋はどこから入手したのかは知らないが、事細かに書いてある地図に蛍光ペンで色を付け、オレが向かうべきルートを示してくれた。

 

「誰かに奪われそうになったら逃げよう。勝負を挑まれる前に」

 勝負挑まれたのに逃げたら補習室という名の監獄(とのうわさ)に連れていかれる。それは勘弁だからな。

 

「………5分だ。それまでにこの集合地点で」

「相当ダッシュだな。おっけい。任せろ」

「………またあとで会おう」

 地図と得意教科の難問が載っているプリントだけを手に教室から飛び出した。そういえばこれ別行動ってありなんだっけ。原則3人1組、2人1組。うん。本当はダメだな。土屋のいう5分というのは、その限界の時間という意味なんだろうな。

 

 




 「 」前のスペースいらないバージョン見やすいですか?
 気にもしてなかったので、こういうご指摘は非常にありがたいです。

 その他もろもろ、何か体裁とかでも内容でも構いませんので、コメントを下さると非常に嬉しいです。

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