バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 オリエンテーリング大会アフターストーリー

 では、どうぞ♪




第14問

 

「なんだいゾロゾロと」

 あの後みんなが落ち着いた頃に土屋と学園長室に向かおうと思ったんだが、工藤が興味あるからついていくというと、流れで霧島や優子、吉井や坂本や秀吉までついてきたのだった。大勢で押しかけるとか、何を直訴するんだろうねオレら。

 

「あーオリエンテーリングでこんなもの見つけたから来たんだが、他の面々は興味本位だ」

「…よりによってあんたが見つけたのかい」

「悪かったなオレで」

 なんか不服そうだな。そんなに嫌なのかよ。

 

「それで、あんたのグループは他に誰だい」

「この土屋だけだ。オレらは2人組だったからな」

「そうかい」

「それで、シークレットアイテムってのはなんなんだ」

 オレが学園長に問うとみんな興味を持って学園長の答えを待った。

 

「なんだいあんたら答えづらいさね」

「TVじゃないんだからそんなにオチをひっぱるなよ…それともあれか。TVと同じで引っ張った挙句しょうもないパターンの奴か?」

 あれ本当にムカつくよな。CMの後でを何回繰り返せばたどり着くんだよって。いざ来たかと思うと案外しょうもなかったり。視聴率どうしても取りたいのが丸見えだよな。

 

「先に断わっておくが、あんたと土屋はこのことをこの他の6人に知られていいのかい」

「なんだそれ。まだ秘密共有しなくちゃいけねえようなことなのか」

「別にそういうことではないが、あしーくれっとめいくすあなんちゃらというじゃないか」

 どこぞのヴァームスの言葉を引用するな。それと発音が日本語英語で驚いた。研究者なんだから英語しゃべれねえと論文とか発表できないんじゃないのか。

 

「オレは別に構わんが、土屋はどうだ」

「………構わない」

「そうかい。それならば発表するさね」

 ドラムロールがどこからか聞こえてきた。どrrrrrrrrrrrrrちゃん! 

 

「シークレットアイテムは『真紅(しんく)の腕輪』と『紺碧(こんぺき)の腕輪』さね」

「腕輪?」

「試召戦争において特殊能力を発揮できるシロモノさね」

 ほほう。これはこれはいいものを手に入れたんじゃないか。

 

「これは初めての試みなのか?」

「そうさね。いわゆる実験台さね」

 前言撤回。あまりいい感じがしなくなってきた。

 

「言葉は気になるが、それはどんな効果があるんだ?」

 周りの人間はいいなあとかうらやましいとか言っているけれど、オレと学園長との会話を阻むまでの重要な発言というのは特になかった。

 

「その人の操る召喚獣に関する特殊能力が設定されるさね」

「というとたとえば、オレの場合ならば?」

「あんたの召喚獣の場合なら、さしずめ『武器増強』といったところか」

「武器増強? 他の武器が使えるようになるということか」

 それならば嬉しいことこの上ないよ。短刀1つじゃ流石に厳しいからね。

 

「その時に応じた武器の使いわけが出来るさね」

「おーそれはすごい。どうやって使えばいいんだ?」

「もちろん、この腕輪をはめた状態でその武器の名前を言えばいいさね。常識的な範囲で対応可能さね」

 ほうほう。簡単だな。これはこれは大収穫。しかし何か裏がありそうな。

 

「そんないいことづくしなのか」

「使うごとに点数が削られるだけさね。今のところ異常もない」

「召喚獣の腕輪と効果的には似てるわけか」

「点数がとれなくても使える腕輪と思えばいいさね」

 他の面々はあっけにとられていた。まさかここまでいい商品だとは思っていなかったよな。オレもだ。

 

「オレはわかった。それならば土屋はどうなんだ」

「土屋かい? ちょっと待ってくれ。どんな召喚獣かを調べさせてくれ」

 なんでオレの場合は即答できたんだよ。こえーよ。把握してたのか。まさかもう実験台にされかけてた? ふと土屋を見てみたら彼も心なしか嬉しそうだな。

 

「そうさね、土屋の場合は『影分身』といったところか」

「あの俊敏性に影分身の特殊能力がつくとかチートになるな」

「保健体育で勝てなくるよ~!!」

 後ろから工藤の声が聞こえてきたが、確かにこれじゃ勝機はほぼないに等しい。

 

「………どうやって使う」

「腕輪をはめた状態で、『影分身(シャドークローン)』と唱えると点数に応じた分身が現れるさね」

「これも点数を消費するわけだな」

「そうさね」

 保健体育では無双状態、他の教科でも少々点数が離れていても戦えるようにはなったかもな。

 

「なあ、腕輪もう1つあるんじゃねえのか?」

「そうだよ! この商品は3人組が獲得してもおかしくなかったはずだよね!」

 坂本と工藤が何かに感づいた。欲しくなったな。何とかしてあと一つかっぱらおうとしてるな。

 

「なかなか鋭いじゃないか。もう一つ『深緑(しんりょく)の腕輪』があるさね」

「それ俺にくれねえか?」

「坂本君ずるいよ! ボクも欲しい!!」

「僕だって欲しいよ!!」

 と吉井まで参加して、しまいに残りの6人でじゃんけんで勝った人が手に入れることにしようということに決まった。

 

「あんたたちで勝手に決めるんじゃないよ」

「だが本来ならば誰かの手に渡っててもいいじゃねえか。それならば ー 」

「それをあんたたちに渡す意味のほうさね」

「いいんじゃねえか。運がよかったということで、誰かにくれてやれば実験台が増えるぞ」

 実験台という言葉につられたのかは知らないが、学園長はじゃんけんの勝者に深緑の腕輪をやることを承認した。

 

「これは俺が持つのにふさわしい」

「いーやボクだね。ムッツリーニ君に勝つためにも!」

「何を言っているのさ2人とも。ここは僕に決まっているじゃないか!!」

「3人とも気合入りすぎよ。アタシも欲しいけれど」

「もらえたらよいのう」

「………面白い」

 それぞれ目をギラつかせて宣戦布告をする。何か緊張感が走る。

 

「「「「「「じゃんけーん」」」」」」

 

 いったい誰の手に腕輪がわたるのか!?

 

 

 

 





 この話がTVみたいに引っ張ってるじゃんかよw

 腕輪回でした~

 誰の手に渡るのか予想してください!!

 正解はCMのあ ー 次話のお楽しみで♪

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