バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 ちょっと淡々と終わらせすぎたかな…?

 もうちょっとアトラクションの様子描いてもよかったかなと思ってしまった。

 では、どうぞ♪





第18問

 

「づがれだ~」

「はしゃぎすぎよ」

 エネルギーが切れたため近くにあったベンチに腰掛けると、今まで感じていた以上の疲れが一気にどっとやってきた。

 

「楽しいだろう」

「ま、まあね」

「怖くなかったか」

「ここ怖くなんかなかったわよ。ええ!」

 そんなに怖かったか。秀吉にポーカーフェイス教わったほうがいいぞ。

 

「腹減ったなあ~飯どこで食うか。エネルギー補填しないとぶっ倒れちまう」

 入場のときにもらった地図を見る。ふむふむ。何か所か食べるところはありそうだな。

 

「何食べたい?」

「あ、あの」

「なんだそんなに改まって」

「いやその…お弁当…作ってきたのだけれど…二人分」

 顔を赤くしてオレから視線逸らしながら言った。

 

「マジで!? 優子が弁当を?」

 家事出来たんだなあ。意外ではないけど、料理好きとかではないと思ってた。

 

「ええ、迷惑だった?」

「いやいや、そんなことない。嬉しいよ!」

 手作り弁当を食べれるなんて嬉しくないわけがないだろう! オレ料理できねえから自分で作れるってうらやましいんだよなあ。

 

「そ、そう…それならばよかった」

 そういうと、自分のバックからお弁当箱を取り出して広げる。おお、ちゃんと色とりどりじゃん考えて作ってるな~卵焼きにグラタンにハンバーグにサラダに ー 。

 

「うまそうじゃねえか! れいと ー 」

 う食品と思わず言いそうになった。どんだけ空気読めねえんだよオレ。セーフ言ってないからセーフ。いやまあだってさ冷凍食品ってすぐにわかるじゃん。家でほとんど冷凍食品でないからなおさらわかるんだよね。

 

「…勇樹、そういうのはわかっても言っちゃダメ」

「すいません」

 既に伝わってました。時すでに遅し。

 

「は~やっぱりバレるわよね~料理しようと思ったんだけどなかなかうまくいかなくて」

「日頃からしないと出来ないってよく言うもんな。ウチだって母親が全部するからオレも何も作れねえもん」

「技術の進歩に頼って手作り感出してみたけど、わかるものなのね」

「あ、いや…」

 気まずい。いや、これは100-0でオレが悪いんだけどさ。どうしよう。えーっとこんなに気落ちしている優子を見るのは初めてなんだけど。

 

「アタシ…」

 やばい泣きそう。優子ってこんなにヤワだったっけ。いや今はそんなのどうでもいい。何か対策を ー ってあれ? この卵焼き…冷凍食品じゃない? 冷凍食品特有の雰囲気を醸し出してないように見えるんだが…まさかこれは手作りだったやつかな? ちょっと食べてみよ。

 

「いただきます」

 手で卵焼きをつかみ口に放り込む。…………???

 

「もう一つもらう」

 卵焼きを再び口にする。味わってみたが、気のせいじゃないよな。確実に冷凍食品じゃないっていうのはわかる。 

 

「優子、この卵焼きって」

「え?」

「手作り、なのか」

「な、何でわかったの? 他は全部冷凍食品なのに、それだけは手作りで作ってみたの」

 やっぱり。弁当箱に手を伸ばし、3個目の卵焼きをいただく。

 

「そんなに卵焼きばっかり ー 美味しかった?」

「ん? ああ。手作りありがとうな」

「よかった。料理も出来ないダメ女なんて思われたらどうしようかと」

 図らずもプライドを傷つけるようなことをしてしまった。反省。あー待て泣きそうになるな。ちょっと待ってくれ。泣く女の子って一番何をすればいいかわかんねえんだよ。怒り続けている女の子のほうがまだ対処できる。

 

「そんなの思わねえよ。誰だって最初は出来ねえんだから、料理上手くなりたいと思うのなら他のことと一緒でずっとし続ければいいじゃねえか」

 優子は努力の天才だ。努力を努力と思わないんだよな。あくまで好きだからとか当たり前だからとかいう理由で勉強だってスポーツだってそう。だから憧れていた。オレはそんなことできないから。どちらかというと言われる前になんでもそつなくこなすけれども、それを極めるとかは苦手で飽きっぽい。だから、優子やら霧島やらオレが抜けないのも当然と言えば当然だが…

 

「そうね。まずは冷凍食品からの脱却ね!」

「あ、その節はごめんなさい…」

 相当傷ついていたみたいだ。冷凍食品ってのやけに押してくる。

 

「ちなみに…卵焼き、どうだった?」

「どうって……」

「まだ、味の感想を聞いてないわよ」

「あ、えっと…その…」

 元気になったのはいいんだけど、そこ追及してくる?

 

「正直に言っていいわよ。傷つかないから。まずいならまずいと言って」

 目が本気だ。ごまかしで言い逃れは出来なさそうだな。仕方ないが希望通りズバッと言うか。

 

「えっと…味の感想だよな」

「ええ」

「ない」

「感想がないってどういうことよ。食べたじゃない。何かあるでしょう」

 卵焼きを一つ手に取って優子の口元に持っていった。食べてみろという意思表示は伝わったのかパクっと卵焼きを一口で食べた。

 

「…これって」

「な、『味が』ないだろ」

「卵焼きってこんな感じだったかしら」

「オレが知っている卵焼きとは違う」

 グルメリポーターじゃないからうまくは伝えられないけれど、まずくはないんだよ。ただ、無口にならざるを得ない味なんだよ。

 

「何かが違うわね」

「卵焼き作るときどうした?」

「どうしたって言われても…卵を割ってとかして、フライパンにいれて、巻いて ー 」

「調味料は?」

 優子は無言になった。かたまった。あ、これ完全に調味料の存在忘れていたな。

 

「ちょ、ちょうみりょう」

「塩とかこしょうとか砂糖とか」

「そ、そのくらいわかるわよ!! 忘れてた…」

「卵本来の味を引き出した卵焼きってわけだな」

 なるほど、卵焼きに調味料入れないとこんな味になるんだな。勉強になったかも。

 

「リベンジ」

「こえーよ単語で言うな。文章を作ってくれ」

「卵焼きリベンジするわ」

 優子に火が付いた。これは家に帰ったらすぐに台所に行って、卵焼き作りにいそしむだろうなあ。その試食係は誰だろう、秀吉だろうな。当分卵焼きを食わせられるな秀吉。

 

「今から行くわよ!」

「いや待て待て。全部食わせろよ」

「冷凍食品 ー 」

「もうそれに関してはごめんなさい。全部食べるから!!」

 結構根に持つんだな。いや、言い逃れはしないけどさ。ホントにもう。

 

「まあいいわ。帰ってからにしましょう」

「そうしてくれ。まだ閉園時間までたっぷりあるから、エネルギー補給したらさらにはしゃぐぞ~」

「卵焼き作りに帰ろうかしら」

「待て待て。今日は遊園地だ」

 その後、談笑しながら残りの弁当も食べ、他のアトラクションも閉園時間まで楽しんだ。

 

 

 





 失言には注意しましょう。
 
 アトラクションって結構ありきたりだからこういうほうがいいかなと…
 いや待てよ。遊園地でお弁当ってのもありきたりじゃねえかよ!

 次の話のアフターストーリーで一応まとまるはずです!

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