バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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なんか福原先生、ラスボス感ある気が…

とりあえず学園長との会話シーンをば。

では、どうぞ 




第2問

 

 「…まさか初日からあんたが来るとはね~」

 「オレだって思いませんでしたよ」

 学園長室に来て談笑している。いや会話だな。

 

 「それで何の用件だい。もう何か報告しければならないことが出来たかい」

 「その前に聞きたいことが」

 「なんだい」

 「この『契約』のこと他の先生にしゃべったんですか?」

 契約、とは。

 

 オレは本来この学校に来る予定ではなく、公立高校に行く予定であった。しかし、本命でほぼ受かると言われていた公立高校に落ちてしまって、しかも余裕ぶっこいて(金銭的な面もあり)私立を受けておらず、このままでは高校浪人 ー いや、わが家にそんな金銭的余裕がないからおそらく中卒就職、もしくは定時制に通いながらって形だっただろうな。そんな感じでオレを見かねた中学時の先生が、旧知の仲だったらしいこの藤堂カヲル学園長に話を持ち掛けたそうだ。

 

 毎年300人の生徒を受け入れていた文月学園は、学費が(特別な学校でスポンサーなどがついているために)ほぼ0ということもあり、しかも最新技術を使った試召戦争など話題性抜群の高校で、ここに受かるのは様々な条件を満たした者のみなんだそうだ。というわけで、受かった生徒は基本的にこの学園に来るんだが、何の因果かこの年に限って1人文月学園を蹴ったそうで、枠が1人空いてしまったと。

 

 そこでオレの話を聞いた学園長はある条件を呑めば、この学園に入学を認めようということだった。その条件とは『2年次は振り分け試験を受けても絶対Fクラスの一員になること』ということだ。当時、15歳にして今後の人生が絶たれたと思ってたオレは、この話を聞いてすぐに乗った。それが契約だ。しかし…どこの世の中にも甘い話というのには必ず裏があるものだよな。

 

 パンフレットとかには写真でAクラスの設備とか載ってるのは当たり前として、Dクラスの一般的な教室と呼ばれる設備までしか載っていなかったんだよ。おおよそ教室と呼んでいいのかはわからんがFクラスの存在をなめていた。クラスによって設備が変わる、最低ランクがこの一般的な教室(Dクラス並み)だろうと高をくくっていた。

 

 学園長曰く、あんたの人生アタシが救ったんだから感謝しな。本来学校なんて行けなかったんだから、このくらいのことで文句は言わない。それに対してハングリー精神が育まれることを期待していると。まあ言っていることは正しい。が、感謝しろよって…感謝はしているけどさ。

 

 

    ☆

 

 

 「アタシが契約を破るような人に見えるさね?」

 この契約はあくまでも私的なものだから、他の人にバレるわけにはいかないと。だからお互い墓場まで持っていくべき秘密なのだそうだ。よくよく考えてみれば裏口入学じゃん。当時のオレはそんなこと判断できないくらいまで落ち込んでいたのかよ…

 

 「いえ、別にそれは疑ってませんが。担任教師が何か勘ぐってまして」

 「担任? 福原先生がかい」

 ほう。担任は福原先生というのか。よしよし。

 

 「ええ。何か事情を知っている節がありまして」

 「あの先生なら心配はいらないさね」

 「そうですか。何も根拠がないのは心配ですが、そこに関しては追及しません」

 「それで、話は終わりかい?」

 「いえ。あと一つ。私たちFクラスはDクラスに試召戦争を挑みます。ということを伝えに」

 今までPCで何か作業をしながらずっと話していた学園長は、その時ばかりは手を止めて驚いた表情でオレのほうを見た。

 

 「何をしたさね」

 「オレは何もしてない。偶然だ」

 何かFクラスに吹き込んだと思われている。確かにFクラスの意識改革をしてほしいとは以前暗に言われたけどさ。

 

 「今年の2年生は面白くなりそうさね」

 「それ褒めてるんですか。けなしてるんですか」

 「どっちだろうね。とりあえず承認しておくよ。高橋先生と西村先生にはこちらから伝えておくさね」

 「そうですか。わかりました。ありがとうございます」

 高橋先生ってのは学年主任で、西村先生ってのは生徒指導主事。試召戦争にはこの3人の承認印が必要らしい。

 

 「期待しているさね」

 「過度な期待は禁物です。では、失礼します」

 用件も終わったし帰りますかね。学園長と話をするよりも坂本がどういうプランを練っているのかのほうが気になる。

 

 「岡田、このようなところで何をやっている。もう1時間目が始まるぞ」

 学園長室から教室に戻ろうとした道中、野太い声が後ろから聞こえてきた。声で誰か分かった。

 

 「西村先生でしたか。おはようございます。学園長室に用がありましてね。今帰るところです」

 「学園長室に? 一介の生徒が学園長室に赴くなど珍しいことだな」

 げっ…そうなのかよ。生徒会とか普通報告とかに上がらないの? それよりもこの学園に生徒会ってあるの? 活動しているの? まあそれはいいとしてあらぬところで尻尾を出しそうじゃん。

 

 「福原先生に頼み事をされまして、それを学園長に」

 間違ったことは言っていない。ただ、本質を伝えていないだけであって。

 

 「そうか。Fクラスだろうが何だろうが、お前はお前で頑張ってくれ」

 「ありがとうございます」

 西村先生はどうもオレが振り分け試験で大失敗してFクラスにいると思っているようだ。そう思っててください。人をだまし続けるっていうのはつらいけれども、守るべきものは守る。

 

 「ああ、それと。後で学園長から話を聞くと思いますが、FクラスがDクラスに試召戦争を申し込みましたよ」

 「なにぃっ? それはどういうことだ」

 「いえ、そのままの意味です。あ、オレは何もしてませんからね。勝手に話が進んでいただけで」

 「全く…自分の力量を知れというものだ」

 それに関しては思うところがある。坂本は何故初日から試召戦争を挑んだのか。振り分け試験の結果がクラスに反映されているのだから、普通に考えたら負けるよな。どこに勝算があるのか。まさかとは思うがオレを知っているとか? いや待て自惚れるな。

 

 「はは…試召戦争をするなら回復試験を受けておかなければなりませんね…」

 「そうだな。お前の本来の力ならばAクラスやBクラスだっただろうに」

 「それはどうでしょう。これが自分の本当の実力かもしれません…」

 「来年、期待しているぞ」

 そういいながら会話を終わらせた西村先生は先ほどオレが出て行った学園長室に入っていった。

 

 学園長の言葉を借りるならばこれは試練なのだろうな。

 本来ならばこの場にいないはずの人間がそれなりの試練を与えられるのは当然。

 さてと、どうなりますかね。

 

 教室戻ろ。

 

 





毎日21時に投稿出来たらいいなあ…

長い文章自体はレポートとかで書き慣れてるからいいんだけどアイデアがね…
とりあえず今日はこれでおしまい!
2000時オーバーを7話分も書き溜めるってのは疲れるものや。これで水曜日までの貯金が出来たんで。

感想などお願いいたします!

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