はーい7月最初の更新はムッツリーニ愛子回。
三人称視点というより、もはや作者目線?
みたいな感じだけどいいよね……
では、どうぞ♪
『いらっしゃいませ~プレチケットはございますか?』
優子と勇樹を尾行すべく、秀吉に役割を仰せつかった愛子とムッツリーニは、如月ハイランドパークに来ていた。
「………これ」
ムッツリーニが懐から素早く取り出すと、スタッフはそれを受け取りこう言い放った。
『カップル様限定のご入場です~どうぞお手を繋いでお入りください』
「「は?」」
2人はそんな話は聞いていないとばかりに思わぬ反応をしてしまった。確かに秀吉はそのことについては何も言及をしていなかった。
『写真撮影をしますね~さあさあこちらへどうぞ』
「………写真を撮るのは俺の役割」
「むむムッツリーニくん、な、なんかこれは空気に流されないと解放してくれないような」
自分の得意分野を取られて悔しげなムッツリーニに対し、珍しく動揺している愛子。ムッツリーニは、写真ということに反応してしまってそれよりも大切な2人で撮られるというのにまだ意識がいっていなかった。
『はい、並んで~仲睦まじく、いいですか~はい、チーズ』
されるがまま、それくらいこのスタッフの押しがすごかった。愛子は動揺して対策の施しようがなく、ムッツリーニは企みに気づいたときはすでに遅かった。
『では、お楽しみくださ~い』
そして、写真を撮るとすぐにスタッフは2人の目の前から消え去っていた。まるで風のようだった。
「む、ムッツリーニくん…ボクたち…何か弄ばれてたような」
「………今更気にしてもしょうがない。早く探さねば」
スタッフにかき回されてダメージを受けた愛子に対し、早くも立ち直っていたムッツリーニは気持ちを切り替えていた。
「そ、そうだよね! 優子たちを探さないと♪」
「………ここに行くだろうというのは想像できないか」
「う~ん、どうかな~苦手なところとかあっても、優子は弱みなんか見せずに我慢していくと思うから♪」
「………片っ端から探すのがやはり手っ取り早いか」
学校の中だと、ムッツリーニしか知りえないカメラがあったり、心当たりを探したりはすぐに可能なのだろうが、ここは何といっても遊園地。他のお客さんもいるということで、あまり妙な真似はせずに正攻法で行くみたいだった。
「それでいて、2人に見つからないようにっていうのは、実際にやろうとしてみたらなかなか難しいものだね」
「………俺1人ならば隠密行動が出来るが ー 」
「ボクは流石にね~あ、そうだ!」
「………なんだ。あまりいい予感はしないが」
ムッツリーニは愛子のキラキラした顔を見てため息をついた。何か悪だくみをするに違いないと。
「木を隠すなら森の中っていうじゃない?」
「………ああ」
「この遊園地にはカップルしかいないから、ボクたちもカップルっぽくしておけば気づかれないかもよ♪」
「………何を言っているんだ!?」
さっきの動揺は何だったのかと言わんばかりの愛子の提案。それにはムッツリーニも驚き。今度は逆にムッツリーニのほうが動揺していた。
「こそこそしたってバレるなら、逆に正々堂々としておけばいいじゃない♪」
「………その理屈はわからん」
「ムッツリーニくん、こんなチャンス滅多にないよ~女の子と2人きりで遊園地」
「………ふたりきり ー 」
そう言い残すとムッツリーニは鼻血を噴水のように出して倒れこんだ。
「ムッツリーニくん!?」
今までこのような鼻血を見たことのない愛子はあたふたしていたが、ムッツリーニにとっては日常茶飯事。これが日常茶飯事になっている時点で彼は大丈夫ではないと思うが。
「………落ち着いた」
しばらく止血をして様子が収まったところでむくりと立ち上がる。愛子はその様子を見て非常にホッとした様子だった。
「びっくりしたよムッツリーニくん。ボクあんなに血が出るの初めて見たから」
「………気にするな」
「いや、それは無理だよ…ホントに大丈夫なの?」
「………俺たちには仕事が残っている」
非常にカッコいいことを言っているようだが、その実、妄想して鼻血出してKO寸前になったというのはあまりお伝えしないほうがいい。
「えっとね、体調不良とかならば弟くんに事情伝えればわかってもらえると思うんだけど ー 」
「………不要だ。俺は行くぞ」
「待って、ボクも行くよ! どうしてもダメなら言ってね」
「………心配のしすぎだ。さっさと行く」
何事もなかったかのようにスタスタとカメラを準備しながら歩くムッツリーニ。少し心配そうな表情をしながら後ろからついていく愛子。確かに見慣れてなかったら救急車呼ぶレベルだよね。
最近疲れたのか文字数が減ったような…?
基本的に2000文字台ですが、ここ2話2000弱くらいなんだよなあ。
調子いい時は10000近く行ったりして4話とかに分割したりするんですが…
これはおそらく執筆時間をアニメ視聴に回してたからだな。
疲れなんかのせいじゃない。
それもこれもぽぷらちゃんがかわいいからだ!←
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