バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 中華喫茶ねえ…

 チャイナドレスとか目の前で見たことねえなあ。

 では、どうぞ♪





第26問

 

「は? 姫路が転校する?」

 話し合いが終わった後に島田に個人的に呼び出された。そして唐突に姫路が転校するかもしれないと言う話をきいた。

 

「そうなの。誰にも言わないでと言われたけど、ウチは瑞希に転校してほしくないから協力してほしいわけ」

「それで、姫路は何で転校するんだ」

「どうやら、両親がFクラスの環境を理由に転校を勧めているらしいの」

「あー思い当たる節が山ほどありすぎて…」

 仕方がない理由でFクラスになってしまったのが運のつきというのか、とてもじゃないけど学年次席の学習環境とは思えないもんなあ。教室の設備然り、メンバー然り。

 

「瑞希も召喚大会で優勝して両親を見返すとは言っているものの」

「本人がどうであれ、環境が環境だけにな」

 朱に交われば赤くなる、ではないが。それを危惧しているのであろう。

 

「それに決定的なのは、瑞希、体が弱いのよ」

「致命傷だな」

 隙間風が入り、蜘蛛の巣があって、腐った畳の上に座り(以下略)このような教室だとまた体調を壊さないかというのを心配して当然だな。

 

「だから絶対、こちらでも利益を上げて設備をよりよくしないと」

「それに関しては承知した。出来るだけの作戦を考えよう」

「ありがとう。本当は坂本にも協力してほしかったんだけど」

「やる気見せねえよなあいつ」

「ええ。坂本は1年生の時から見てたから、ちゃんとこういうことはしてくれる、解決してくれるという安心感があったんだけどね、あ、別に岡田が不安っていうわけじゃのよ。2人いたらもっといいんじゃないかと思って!」

 まあだろうな。オレは主に事務系の役割は得意だが人を率いる点に関してはあまり得意としていない。坂本は計画には穴があることが多いが、それを補って余りあるくらいの実行力、統率力を兼ね備えている。本来ならば協力し合えたら島田の言う通りさらにいい状況が生まれるだろう。

 

「この話、広めないほうがいいとは思うが、誰までなら話してもいいと思う」

「協力者を増やすという意味?」

「そういうことだ。オレは秀吉以外よくわからんからな」

「坂本はもちろん、土屋や木下も信頼できるわね。吉井もアイツはバカだけどいざというときには頼りになってくれるし…」

 何で吉井のことを話すときだけうつむいて顔赤らめるんだよ。ほの字か。あいつをねえ。まあバカだけど好青年で人がよさそうっていうのが今のところの印象だな。そりゃモテないこともないか。そんな話は今置いといてだな。

 

「わかった。土屋と秀吉にはオレから伝えよう。吉井には島田から伝えてくれ」

「え、ちょ、それってどういう?」

「特に他意はない。後坂本は最後だ。後回しにするぞ」

「ちょっと岡田!? あああっわかったわよすればいいんでしょ!!」

 まだぎゃーぎゃー騒いでいる教室の中に戻ると、オレは土屋と秀吉を呼び出し、島田は吉井に話に行った。

 

 

 

   ☆

 

 

「 ー というわけだから」

 さっき島田から聞いたことをそのまま2人に伝えた。驚いた表情を見せた2人だったがすぐに協力する旨を申し出てくれた。

 

「召喚大会に出てFクラスの知名度を上げたいんだが」

「ワシら3名は出場禁止じゃな…」

「………腕輪の効果見たかった」

 そう、腕輪。オレらは腕輪をすでに手に入れているために、今回の召喚大会には参加できないと前もって学園長から言われていたのであった。何でも優勝者には腕輪だとか。どんだけ開発しているんだか。

 

「となるとワシらは中華喫茶のほうに全力を注ぐしかないのう」

「そういうことだな。それで、次にしなくちゃいけないのは、坂本をやる気にさせるということ」

「………難問」

「興味ないことにはとことん興味ないからのう」

 それじゃあ困るんだよ…オレらだけでやれんこともないが、出来るだけ上を目指したいじゃないか。

 

「あいつがやる気になるようなことって…」

「………霧島の束縛からの脱却」

「生々しいのう」

「それを餌にしようか」

 協力してくれないと霧島に○○させる、みたいな。

 

「意外と簡単なのではないか?」

「そんなに霧島怖いのかよ」

「………何と雄二に伝える」

「協力してくれないと霧島に頼んでデートしてもらうとか」

 我ながら外道な作戦だなあと思うよ。本人が嫌がることを進めるとか。

 

「それでいいのではないかの」

「………大丈夫」

 そんなことで坂本って簡単に動くものなのか。

 

 

   ☆

 

「 ー それで何させようってんだ」

 ホントに動いた~どれだけ霧島嫌がっているの? というか霧島も霧島だ。こうして嫌がっている相手を無理やり付き合せなくてもいいだろうに。秀吉と土屋と ーさらに島田が吉井をすぐに呼んできたらしく、2人もその場にいた ー が待つ廊下に連れてきて話を進める。

 

「それはな、かくかくしかじかで」

「難しい問題だな」

「設備向上はともかく、メンバーは変わらないわけだし」

「さらに言えば、設備がよくなっても教室自体変わらないわけだから学習環境は悪い」

 だよな。学園長に言ってせめてカビが生えている畳を替えるとか、窓は割れていないものにするとか、蜘蛛の巣は取り除くとか、健康面に影響が出るようなところは学校側に何とかしてもらわねえと。

 

「じゃあ、岡田は中華喫茶の計画でも立てておいてくれ。秀吉と島田はそちらの補佐を頼む。俺と明久とムッツリーニで学園長室に乗り込んで話をつけてくる」

 決断はええ。やはりこいつがリーダーでないとな。オレはあくまで参謀だ。そちらのほうが性に合う。

 

「了解。そちらは任せたぞ」

 とはいえ…このFクラスの連中相手にいろいろと考えるというのも難しい。だが、出来るところ簡単なところからやっていくか。キッチンと接客との係くらいは決めよう。

 

 

 





 動き出した

 ホントこういうのに突っ込むのは野暮だけども…ここの学園長って教育者失格だよなってつくづく思ってしまうんだよなあ。Fクラスの教室のあのひどさ。
 あ、ただの現実とこちらの世界をごっちゃにしたつぶやきです。


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