バカとオレと彼女たちR   作:いくや

28 / 48

 最初から統一している主人公の価値観

 読者の皆様はお分かりいただけているでしょうか。

 ネタ晴らしはまだまだ先ですが…

 何か微妙な言い回しだなとか思ったところが少しはあるはずです。

 そこに気づいてもらえたらなと。

 では、どうぞ♪




第28問

 

「秀吉大丈夫だったか?」

 こちらに歩いてくる2人を迎え入れながらも秀吉の体調を聞く。

 

「うむ…少しトラウマが蘇っただけじゃ」

「トラウマ…? そうか。元気になったならそれでいい」

 秀吉のトラウマって…? こんな話し合いをしている時にあんなトラウマ思い出すかな。また別のトラウマなのかもしれない。

 

「それで、話し合いはどうなったわけ?」

「3人とも接客だ」

 その瞬間に秀吉の表情がとても和らいだのをオレは見逃さなかった。接客の方がよかったのかな。

 

「まさか変な恰好をさせないわよね?」

「それってチャイナのことか。そんな話は知らんが」

 中華喫茶と銘打っているんだから店員はチャイナのほうが雰囲気は出るが…そんな予算は正直に言ってない。だが、先行投資という形でチャイナを着ることでお客さんが増えるのならそれはそれでいいのかもしれない。

 

「それはおいといて、次の話。壁にはかわいい布を張ることで雰囲気を出すのがいいんじゃないかというのが姫路の意見なんだがどう思う?」

 島田も秀吉もいいんじゃないかという風に簡単に賛成の意見が出たので次に話を進めよう。

 

「それならば、床と机はどうすればいいだろうか」

「床って結構難しい問題じゃないかしら」

「そうなんだよ。畳を入れ替えるというのは現実味がないから、やはり壁と同様に何かかわいいものを敷くという形になるか」

「それにしても畳じゃからへこむぞい」

 フローリングと違って硬くないから変な感じがするかもしれないな。

 

「それならば板を敷くっていうのはどう? その上からかわいい何かを敷けば、歩くときに違和感がないし雰囲気も出るんじゃない?」

「いいですね美波ちゃん! そうしましょうよ」

「よいのではないか?」

 確かに。それが最も現実味があるけれども果たしてこの教室を埋め尽くすくらいの板を準備できるかだよな。

 

「じゃあ板の手配は考えておこう。布は姫路に任せればいいのか?」

「はい。たくさん持ってくればいいのですね」

「ウチも持ってくるわ。いらない布いっぱいあると思うから」

「頼む」

 じゃあ、最後は机なんだが…他のクラスに頼んで机は借りようか。出し物によっては机を使わない、もしくは全部は使わないクラスも出てくるだろうから、そこから拝借をしよう。

 

「これである程度、計画の形は出来たんじゃないかな」

「ワクワクするのう」

「美波ちゃん楽しみですね」

「そうね。召喚大会も頑張ろうね瑞希!」

 ちょうど頃合いを見計らったのか、坂本たちが帰ってきた。

 姫路と島田が自分の席に戻り、坂本たちが入れ替わりにこちらの席にやってきた。

 

「首尾はどうだ?」

「ぼちぼち。そっちは」

「俺と明久が召喚大会に出る」

「お前は何の話をしてきたんだ」

 確か、学園長に教室環境の改善を要求しに行ったはずなんだけどな。

 

「教室環境の改善はごく最低限の範囲で、しかも清涼祭の後にするそうだ」

 ということは、やはりこの教室の現状で中華喫茶をしなければならないということだな。

 

「もろもろ事情があって召喚大会に出るようになったから、クラスの統率は任せた」

「ちょ待てよ」

 キム○クの真似をする○リのようなイントネーションが思わず口から出たような気がしたが、おそらく気のせいだろう。いや、気のせいだと思いたい。

 

「俺らの役割入れたのか」

「いや、そういうわけではないが」

「ムッツリーニはたまに借りるけど、概ね店に入れる」

「………チャイナ作りは任せろ」

 話が噛み合っていませんが。それよりチャイナを自分で作るってお前どんだけ家庭的な人間なんだよ。料理もできる裁縫も出来るってモテない理由が ー 鼻血か。

 

「あ、それとキッチンは須川が土屋をご指名だった」

「………わかった」

「抜ける時間は前もって教えておいてくれ。その間は人数の多さでカバーするしかないから」

「………了解した」

 さばける人がいないだけで店の回転が悪くなるから、そこは人海戦術が好ましいだろう。

 

「姫路がキッチンに立候補したのだが ー 」

 と言った瞬間に4人の顔色が一変した。姫路がキッチンに立つということが嫌なのかこの4人は。

 

「接客に回ってもらった」

「ありがとう。本当にありがとう」

「感謝する。お前はヒーローだ」

「命の恩人じゃ」

「………助かった」

「お前ら何を言っているんだ」

 全く話についていけないのだが…こういうノリが今は流行っているわけ? たまにあるじゃない人間関係が既に形成された場に入るとその場のノリがわからなくて空気読めない感じになってしまうこと。

 

「岡田は姫路の料理の腕前を知らないからそんなにノンキでいられるんだ」

「は?」

「僕たちは姫路さんのことを必殺料理人と呼んでいる」

「とてもかっこいいじゃないかと思ったが、料理人で必殺って」

「………読んで字のごとく」

「オーバーに言っておるわけではないぞい。三途の川というものを始めてみたのじゃ」

 待って待って。何なに。そんな料理を作れる人間がこの世の中にいるわけ。恐ろしいんだけど。姫路さん?

 

「とにかく阿鼻叫喚の図になることだけは避けられた」

「ここは戦国時代か何かなのか」

 とても平成の世の中とは思えない言葉が聞こえてきたのには驚いたけれども、それ以上何か主だった話は出てこなかった。

 





 壁・板といったワード…
 特に深い意味はありませんからね。

 コメントお願いします♪

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。