学園祭とかの前日泊まり込みって憧れるんだけどありえるんかな。
さてこの話はそんなことを全てすっ飛ばして早速当日を迎えるという。
では、どうぞ♪
あっという間に清涼祭当日。
これが本当にあのFクラスの教室なのかと思う光景だ。
天井や壁にはきれいなこじゃれたクロスが張り巡らされており、板は誰だったか忘れたがそいつの家がそっち系の仕事をしているらしくただで借りれたためそれを使用してその上にこれまたクロスを張り巡らし、机はミカン箱を最大限利用しつつ、お客様用のテーブルは他クラスから頭を下げて借りたものを使用。因みに椅子は借りれなかったものはミカン箱だったりする。意外と頑丈なんだぞ。低コストで改造Fクラス!
「シフト表はどんな感じになっているんだ」
召喚大会に専念するという意味で坂本と吉井は入れてないんだけどなあ。姫路と島田はもちろん入れたよ。売上アップのためにね!
「あれ、岡田君の名前はどこなの?」
「…………あ」
「これほど完璧に仕上げておいて自分の名前だけ入れ忘れるのかの」
吉井に指摘されて気づく。そうだ。自分のシフト入れてねえ。
「これはーあれだあれ。オレは坂本の代わりにクラスを統率しなければならないから出来るだけ自由にな」
「あーはいはい。そういうことにしておいてやる。決してサボりたくて入れていないんだよな」
「や、やだな~そんなわけないじゃないか~」
そんな指摘をされてもおかしくないよな…権力をかさに着て自分の仕事をなくすって。これでも清涼祭前までは一番働いていたんだぞという合理化をしておく。
「岡田の計画通りに進むのならばウチたちでも対応できるってことでしょ」
「そうですね。岡田くんこの計画をほとんど一人で考えてくれたから、その分当日は私たちが働かないとですね!」
フォローが優しい。ただ単純に自分の存在を忘れていただけなんだけど…
「何も起こらないっていう保障はないから、その時は適切な交渉術を使えよ」
「その交渉術ってのは?」
「パンチから始まりキックでつないでプロレス技で締める交渉術」
話が噛み合っていないどころか明後日の方向に飛んでいるような気がする。
「それを使わないですむといいなあ」
「………現実はそう甘くない」
「土屋はこの世の何を知っているのよ」
「美波、僕たちが言っていることもいつかわかるさ」
「吉井にわかったような口を利かれたくないわよ!」
と言いながら早速、今坂本が紹介した交渉術を試している人がいるんですけど。
「そろそろ着替え始めたほうがよい時間かのう」
「そうですね。後30分くらいですし」
「あーあそこに申し訳程度のカーテンで仕切っているところを使ってくれ」
狭い教室の一角に更衣室を用意。流石に着替えの度にトイレとか行っていると時間の無駄だからな。
「………島田はこれ。姫路はこれ。秀吉はこれ」
と土屋が三者三様の衣類を手渡した。見る限りチャイナだ。本当にこいつすげえな。
「ウチたちは着替えてくるわね~」
そういって姫路と島田が更衣室のほうに向かった。
「ん? ワシもこれを着るのかの」
秀吉は手にしたチャイナを見ながら少し戸惑っていた。そりゃそうだろうな。
「………何か問題が?」
「ワシは男なのじゃが…」
「秀吉、気にしないで! お客さん喜ぶから!! もちろん僕だって!!」
若干2名ほど興奮したが放っておこう。
「秀吉、嫌ならば着なくてもいいんだぜ。普通に中間服でも」
ちなみに土屋が服を用意したのはこの3着だけで、他の者は中間服で接客をする。本当はぽい恰好をしたほうがいいんだろうけれど…それらしい服を用意する時間と金がなかったからな。
「望まれておるなら着るぞい。演技の足しになるじゃろう」
なんでも演技を基準にするのやめたほうがいいぞ…いつか何か悪い奴に引っかかりそうだ。
「では着替えるかの」
そう言って、制服に手をかけチャイナに手をかけ、まさにこの場所で着替えようとする秀吉。
「ちょ、ちょっと待ってよ秀吉。何堂々と着替えようとして ー 」
「………いつの間にチャイナ!?」
「早着替え過ぎるだろ」
「全く見えなかった」
これも演技の一環なのだろうか。早着替え無駄に欲しいスキルだな。
「………写真に撮れなかった」
「一瞬で着替え終わるだなんて」
「お前ら血の涙を流すな」
「店を汚すなよ」
アホが2人いる。人の着替えを見たいのか。秀吉だから見たいのか。どちらにしても変態扱いされること間違いなし。
「どうじゃ。似合っておるかの」
「もうそれは!!」
「………写真撮影」
「本当の中華の店にいてもおかしくないんじゃないか」
「他の人間が秀吉の性別をたまにわからなくなる理由がわかる気がする」
坂本が言っていることはわかるけれども、あまり本人を目の前にして言うべきことではないからな。
「お待たせしました~」
「こ、これ意外と恥ずかしいわね」
そうやって更衣室から出てきた姫路と島田の姿を見て、他のクラスメイトもそれに気づいたのか歓声が上がった。因みにまだ秀吉には気づいていない。
「姫路さんとても似合っているよ!!」
「ありがとうございます吉井君」
「う、ウチはどうなのよ、瑞希だけ?」
「美波もとても似合っているよ。そのスレンダーな体がチャイナととても痛い痛い痛い腕がちぎれるー!!」
吉井はバカなのか。いやバカなんだろうな…どうしてそう余計なひと言まで口にしてしまうかな。人当たりがいいのはいいけれどもこの点に関しては完全に吉井本人のためにもならないと思う。あと島田、ムカつくのはわかるけれども実力行使は自分も同等ってことを表しているからな。そこは追々話していくか。
早着替えって無駄に必要なスキルだとは思いませんか。
朝、遅刻しそうなときとか
そんなのはいいですけど…
コメントお待ちしております♪