バカとオレと彼女たちR   作:いくや

3 / 48

 コメントありがとうございます。
 あとがきにそのこと関連でちらりと書いています。

 では、どうぞ♪




第3問

 「岡田、ちょっといいか」

 教室に帰ってくるなり坂本に呼び止められる。ちょうどいい。オレも話を聞きたいとこだった。

 

 「なんだ?」

 周りを確認すると試召戦争の準備をしているか何か落ち着かない雰囲気だった。

 

 「お前、何者なんだ?」

 「…それはどういう意味だ」

 会って初めての言葉がそれかよ。随分な言葉だな。

 

 「あくまでもシラをきるつもりか」

 「何の話かわからんが」

 「お前神無月中だろ? 他クラスだったがお前の存在は知ってた」

 「それはお互い様というわけか。それがどうかしたか」

 あくまで探りを入れるだけ。こちらの手の内は見せずに相手を観察する。しかしなかなかどうして手ごわい相手だ。

 

 「いや。疑いを持っているだけだ」

 「疑い?」

 「なぜFクラスにいるんだ」

 「その質問の意味が分からんな。なぜって言われても理由はわかるだろ」

 「他のメンツならいざ知らず。岡田勇樹お前の理由はわからねえよ」

 ………こいつは何を知っている。悪鬼羅刹と言われていた中学生時代でも、多少は同級生くらいへの興味はあったというのだろうか。自分が興味を持たれてると考えるとか気持ち悪。自信過剰乙。

 

 「その無言の間は何か隠しているということでいいんだな」

 「さあな。ところでだ。オレも聞きたいことがある」

 「こちらの話はまだ終わってないんだが」

 「何かまだ残っていたか。オレがFクラスにいる理由なら話したろ?」

 面と向かって話すのは威圧感あって怖えよ。だからと言って目をそらしながら会話するとか何か隠しているように思われる。めんどくさ。

 

 「まあいい。そこはおいおい」

 「おいおい」

 呆れたように手を頭にやりため息をついた。今後また問い詰められるかと思うと ー 。

 

 「ギャグを言ったつもりか? クーラーきかないこの部屋に対して何らかの貢献をしてくれたつもりなのか。それはありがたいが…」

 「お前うるせえよ」

 人のギャグセンスに関してどうこう言うな。

 

 「お前ってそんなキャラだったんだな。意外だ」

 「だからお前はオレの何を知っているんだよ」

 「俺が言うのもなんだが、神無月中の中では目立つ存在だったぞお前?」

 「な、に?」

 そんな話は聞いたこともない。おおかた口から出まかせの ー 。

 

 「神無月中の万年2位」

 「黙れこの野郎」

 過去を穿り返すんじゃねえ。どうしても抜けない存在がいたんだよ。

 

 「冗談はおいとくとして」

 「笑えねえ冗談だなおい」

 「それで、俺に聞きたいことってのは」

 「何を企んでいる」

 ドストレートに聞いてみた。反撃開始だ。

 

 「なにが?」

 「初日から試召戦争など企みやがって。勝算は」

 「ある。クラスのメンツにはさっきお前が離れていた時に伝えたがな」

 「ほう。気になる」

 「交換条件にお前がFクラスにいる理由を話せば言わんでもない」

 ちっ。こいつこういうのに慣れてやがる。

 

 「もう話しているだろうがしつこいな」

 「納得するとでも?万年2位」

 「てめえそれをニックネームみたく呼ぶな」

 「事実を述べたまでだ」

 こいつわざとオレをいらつかせようとしてるな。キレさせてボロをださせようと。

 

 「…先に言っておくがオレは今回の試召戦争には参加せんぞ?」

 「計算済みだ」

 「……何を計算している」

 「さあな。今回の試召戦争ではお前を戦力に数えていないことだけ伝えておくか」

 代表さんよ。せめてクラスのメンバーには今後何やるか教えるべきだとは思うんですが。

 

 「のんびり回復試験でも受けるから」

 「次の試召戦争では働いてもらうからな」

 「めんど」

 「代表命令」

 権力を盾にするなこんにゃろう。

 

 「とりあえず一応全教科回復試験受けるから把握よろしく」

 「終わったら点数報告よろしく」

 「拒否権発動」

 「出来るかバカ。冗談でAクラス倒すって言っている訳じゃねえからな。俺はあくまで本気だ」

 坂本がクラスの雰囲気を確かめるためにオレから目をそらしながら会話していたため、オレもそれにつられていたんだが、この時ばかりはこいつの目を見てみようと思った。決意のほどは。

 

 「へえ。本気か」

 「ああ。本気だ」

 「協力せんでもない。ただしこれ以上の追及はやめろ。何もでらんから」

 「今日のところはそういうことにしておこう」

 どうも福原先生よりもこいつのほうが厄介だなあというのはわかった。

 

 「雄二よ。何を話しておるのかの?」

 「この岡田がさっきいなかっただろ。あの話をしていたんだよ」 

 会話していたオレらのもとにやってきたのは……

 

 「秀吉?」

 「む。覚えておったのか。勇樹よ」

 幼馴染の秀吉だった。木下秀吉。美少女顔負けの男子。双子の姉がいる。

 

 「なんだお前ら知り合いか」

 「同じ小学校だったんだ」

 「まさかFクラスとはのう。何があったんじゃ?」

 ……第二いや第三の刺客現る。一難去ってまた一難とはこのことか。

 

 「どういうことだ秀吉」

 「雄二よ。こやつはFクラスに来るような頭の悪い人間ではなかったはずなんじゃ」

 「よく言った。それで。先ほどの話に戻ろうか」

 「何もねえよ」

 興味深そうにオレの顔を観察するな。何も面白いものはねえぞ。小学生の頃のオレを知る人間と中学生の頃のオレを知る人間を目の前にすると言い訳が難しい。

 

 「おかしいのう。小学生の頃は姉上といつも争っていた覚えがあったんじゃが」

 「姉上、というと木下優子のことか」

 「うむ。姉上は幼き頃より頭がよくての。勇樹はライバルのような存在じゃった」

 「ほう。面白い話が聞けたな。いい加減何があったか白状しろ」

 めんどくせー! 何でそこまでオレにこだわるわけ? オレが好きなの? ごめんなさい無理です。あ、自意識過剰でしたか。

 

 「確か中学は神無月中に行ったはずじゃが…というと雄二も同じ学校ではなかったか」

 「だな。こいつは翔子にいつまで経っても敵わなかった万年2位の男だった」

 「そういえば小学生時代も姉上にいつも僅差で負けておったの」

 「待って2人とも傷をえぐらないで。お願いします」

 ちきしょう。何で優子も霧島もあんなに化け物みたいなんだよ。一度くらいは勝ちたかったさ。あー思い出すだけで腹立ってきた。

 

 「木下優子と霧島翔子相手にライバルとして君臨していた男がだな、どうしてFクラスにいる」

 「そうじゃのう。不思議で仕方ないの」

 「説明しただろ。オレの実力はこんなもの ー 」

 そろそろ言い訳がきつくなってきたのが自分でもわかる。

 

 「おい坂本!! そろそろDクラス戦が始まるぞ!」

 「ん。そんな時間か。おし。皆の衆。さっき伝えた作戦で行くからな。俺たちにこそあのAクラスの設備がふさわしい!いいな!!」

 相変わらずモチベーターとしてこいつ凄まじい能力発揮するな。しかしその采配能力やいかに。

 

 「オレも回復試験を受けねばならんな」

 「無理に聞き出そうとはせんが、テストの点数だけは報告しろよ」

 「相談事があったらワシにするとよいのじゃ」

 「へーい」

 これは作戦変更だな。まさかオレの過去を知っている人が2人もクラスにいるとは。誰もオレのこと知らねえのならもともとバカだったというように思わせればいいんだけど…さてさてどうしようかね。

 

 

 

 

 





「カップリングはどうするつもりか」というコメントをいただきました。

 リメイク前は確か、
 オリ主×優子、明久×秀吉、雄二×翔子、康太×愛子、姫路島田アンチだったような気がしますが、今回はそんな明確に決めているわけではありません。
 オリ主×優子ってのだけを決めて、あとは流れというか雰囲気というか…

 原作が姫路ENDみたいな形で終わったから、明久×姫路という形だけはないとだけいえると思います。でもアンチまでするかと言われたらどうかなあ…

 コメントなどなどお願いしますね♪


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。