バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 原作に似た流れで面白みがないかもしれないなあ…

 ちゃんとオリ話も混ぜ込まないと。

 では、どうぞ♪





第30問

 

「おうおう、なんだここの飯は」

「胡麻団子の中に髪の毛が入っていたぜ~」

 清涼祭が始まってからしばらくは順調に店を回していたんだけれども、お昼時が近くなるとこういった輩が現れるようになる。これがいわゆる坂本が言っていたようなやつらのことなんだな。なんだか来ることをすでに予測していたような言いぶりだったけれども…まあいい。まずは対処だ。

 

「お客様、静かにしてください。他のお客様のご迷惑になります」

 誰か未だに名前は覚えていないけれど、まずホールが対応した。いかんないい加減名前を憶えないと…

 

「あー? 髪の毛が入ってたんだぜ? 静かになんか出来るかよ」

「そうだそうだ。この店はこんなに衛生環境悪いのか?」

 口々に言いながら席を立つと突然壁のほうに歩き出し、張っていたクロスをやぶいた。

 

「見てみろよこの壁、誤魔化しているがこんなにボロボロの壁なんだぜ」

「すいませんお客様。営業妨害として訴えますのでそこのところ把握しておいてください。証人はこの店にいらっしゃるお客様皆さまです。髪の毛が入っていたことに関してはこちらの責任ではございますが、店内のものを破壊するという点は明らかにそちらに非があります」

 この騒ぎを止めるべく、代表代理としてあのバカ野郎どもに口撃を食らわせる。ここから風評被害が広まっても洒落にならないからな。なるほど、坂本は何らかの理由でこのクラスに営業妨害を食らわせるなどしてオレらFクラスにダメージを与えてくるようなことを知っていたわけだな。

 

『飲食店であの壁はね~』

『ちょっと大丈夫なのかなと思ってしまうよね』

 う~むあまり風向きはよろしくないな。周りの人間の感じも悪くなってくるか。

 

「う、うるせえよお前! 下級生のくせに生意気だぞ!」

「髪の毛が入っていたというのならばそこで営業停止だろうが」

 理不尽には容赦しない。それがオレのモットー。

 

「上級生がこんなことをして恥ずかしいとは思わないんでしょうか。それにその髪の毛本当に私共の髪の毛でしょうか。見る限りそちらの方の髪の毛と類似していますが、どうでしょう。裁判に当たってDNA鑑定でも依頼いたしましょうか。そこで虚偽の報告があったとなると私共はいらぬ被害を被ったというところであなたがたに損害賠償を請求できますが、それでもまだ何か私共に言いたいことがありますでしょうか」

 オレの立て続けにくらわす口撃にひるんだ先輩方。なさけねえな。こういった人間を見ると反吐が出るぜ。

 

「お、お前ら覚えていろよな!!」

「容赦しねえぞ!!」

「ちょっと待て。さらに食い逃げまでしようって腹か。どれだけ犯罪を積み重ねれば気が済むのだ。虚偽の報告・器物損壊・窃盗、立派な犯罪ですよ?」

「くそ、払えばいいんだろ払えば!」

 そうやってお金をオレに投げつけて走り去っていった。後はこの変な空気になってしまった教室の後処理だな。

 

「申し訳ございません。ゆっくりとおくつろぎのところ、お見苦しいところを見せてしまいました。お詫びとして胡麻団子をサービスいたしますので、変わらずおくつろぎください」

 そういうと店員はオレの意図を察知したのか、テーブルに胡麻団子を運んだ。それと手が空いている奴らにさっき壊された部分の修繕を頼んだ。

 

『あいつら感じ悪かったね~』

『こんなにおいしいところなのに』

『それにこんなにかわいい女の子もいるのに』

『言いがかりもひどいよね』

『ちょっとかわいそう。教室もあのFクラスをこんなにきれいに跡形もないような別の空間へと生まれ変わらせているのに』

 いい兆候、なのかな…風評被害って言うのが一番飲食店にとってダメージもろに食らうからな。まずはここにいらっしゃるお客様に誠実な対応を取って、後はあいつらか。

 

「お疲れ様なのじゃ。かっこよかったぞい」

「すごかったわ岡田」

「私たちじゃとても対処しきれなかったのでありがとうございます」

 秀吉と島田と姫路がやってきた。姫路は確かにオロオロして何を言えばいいかわからなさそう。島田の場合は先に手が出そう…前科ありだからな。秀吉は ー 姫路と同じ感じか。

 

「たでーま」

「あれ、ちょっと空気悪いのはどうしたの?」

「おかえりなのじゃ雄二、明久」

「今、かくかくしかじかで」

 召喚大会から帰ってきた2人に今あったことの状況を説明すると一気に顔色が変わった。苦りきった顔から軽蔑した顔に。

 

「とにかく、このような客がまた来ないとも限らない」

「だな。後は問題はさっきのやつらがあることないこと言いふらして回る危険性」

「危険というより…既に言いふらしているんじゃないかしらあの様子じゃ」

「ですね…早めに手を打たないと」

「そうじゃな…む? 勇樹よ電話がなっておるぞい」

 秀吉に指摘されて気づいた。少し考え込んでいたから気づかなかったな。慌てて電話に出る。

 

「もしもし」

『………俺だ』

「どこのオレオレ詐欺だ」

 今はこんな表現使わないんだっけ。

 

『………土屋康太』

「おう、どうした。姿が見えねえが」

『………さっきの人間、3-Aの常村と夏川というそうだ』

「それを調べてくれたのか」

『………ああ。後、さっきの様子、全て録画しているから』

「何から何まで手が早い。助かった。まずはFクラスに戻ってきてくれ」

『………了解』

 この情報に関しての土屋の活躍っぷりは目を見張るものがある。なかなか個性豊かなクラスではないですか。

 

「あいつら3Aの常村と夏川というらしい。土屋から連絡が入った」

「流石はムッツリーニ」

「また客が増え始めたころだからこれを捌いてから新たな手立てを考えよう」

「そうだな。ここ数十分は風評被害を受けていないはずだから…だが、それを乗り越えるとおそらく」

「急激に客足が遠のくだろうな」

「まずは、今いらっしゃるお客さんの対応だな」

 そうまとめるとそれぞれ持ち場について、坂本と吉井も手伝ってくれて、そしてそして予想していた通りしばらくすると途端にお客さんが来なくなった。次の手立てを講じなければ。

 

 





 口から先に出るか手足が先に出るか。
 ただ、それだけの違い。

 私は口からですかねえ。その後手足が。
 なかなか手足を使う機会は少ないですけれど。

 成長するとお互いを気遣うとかいう変なことを覚えてしまうから、ケンカとか相対的に減ってしまいますよね。あれ、何か悲しいんですよね。
 ケンカ大事だよ。もっとしておけばなあ。

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