バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 すすまねええ(笑)

 では、どうぞ♪




第34問

 

「………ご主人様、こちら朱肉と印鑑と婚姻届けになります」

「うおっ!? 翔子!?」

 この恥ずかしい流れを変えてくれたのは霧島だった。ナイスタイミングだ。

 

「代表、いつも持ち歩いているんですね…」

「………優子、乙女の必需品」

「たまに代表は何を言っているかわからなくなるけれど、優子見習ったら?」

「何を言っているの愛子」

 あー落ち着いた。みんなの興味も霧島の登場によってそちらへと移動していった。よかったよかった。さーて次は坂本の番だな。

 

『おかえりなさいませご主人様』

『おう2人だ。中央付近の席は空いてるか?』

『それにしても、この喫茶店はキレイでいいな』

『2-Fの中華喫茶とは大違いだぜ』

『飲食店のくせして虫が湧いていたからな』

 といった不快な2人組の声が聞こえてきた。

 

「常夏コンビ…」

「ちびっ子、さっき言っていたのはあいつらのことか?」

「ちびっ子じゃなくて葉月です。そうです。あの2人でしたです」

「許せないわね…」

「ひどいです」

 あれが3年生だと思うとなおさら幻滅するよね。

 

「なあ、あいつらのことだが」

「さっきから店を出たり入ったりしてずーっと同じことやってるわよ」

「あれ本当のことなの?」

「んなわけねえだろ。風評被害だ」

「………それならば、対策を練らなければならない。私たち2-Aとしても」

 ありがたい。横を見てみると吉井が立ち上がって殴りに行こうとしていたが坂本に止められていた。何をやっているんだよ。こういうのは熱くなったら負けだ。徹底的に理論づくめで追い詰めないと。あいつらが孤立するしかない道を探さないとな。

 

「翔子、メイド服を貸してほしい」

 何を言っているんだ突然こいつは。

 

「………わかった」

 それに対して何を言っているんだこの人も。愛する坂本の頼みなら何でもOKしちゃうのかよ。

 

「だ、代表、そういうことじゃないと思います!」

「ボクもびっくりしたよ。坂本君が言っているのは予備のメイド服をっていうことじゃないかな」

「………なんだ。そういうこと…わかった持ってくる」

 そういって霧島はすぐにこの場を去りメイド服を取りに行った。

 

「それにしてもメイド服なんて何に使うわけ? 今この状況で必要なの?」

「ああ。作戦があるんだ」

「どんな作戦かしら。アタシたちも出来る範囲で手伝うわよ」

「いや、それには及ばない。迷惑をかけるかもしれないからその時の対処はすまないがそちらに任せる」

 さてさて坂本の案とやらを聴かせてもらおうか。この不利な状況を打開すべくオレたちがとるべき行動は何だ。一番手っ取り早いのは闇討ちだろうけどな。でもこちらにも傷がつくからなあ。

 

 

「………持ってきた」

「ありがとう」

「それで雄二これをどうするの?」

「明久、お前が着る」

 坂本の趣味? いや、それはどうでもいいとして策の一環なのだろうが、説明が足らなさすぎる。

 

「何で僕が!」

「お前しかいないんだよ。やってくれるな」

「む………どういうことするの」

「簡単だ。メイド服を着てあいつらに迫ってセクハラで冤罪吹っかけて正当防衛でぶん殴り、あいつらを社会的に抹殺する」

 なるほど。実際に葬らなくても社会的に抹殺か。本人にとってもそちらの方が苦痛だろうしその作戦に乗った。

 

「わかった。やってやる」

「ムッツリーニ、今すぐ秀吉をこの場所に。ムッツリーニは秀吉と入替で教室に残ってくれ」

「………了解」

 いつの間にかシフォンケーキを平らげていた土屋は、坂本の命を聞くとすぐに行動を開始した。

 

「どうしたのじゃ」

 1分もしないうちに秀吉がやってきた。いざというときのこのクラスの統率力は尋常じゃない。あ、秀吉が来るとわかった時にすぐに優子は逃げた。妥当な判断だと思う。見られたくないよな。本心ではオレにも見られたくなかったよな。ごめん。

 

「明久を女の子にしてほしい」

「雄二!?」

「わかったのじゃ」

「秀吉? 何がわかったかわかっているの!?」

 コントかお前らは。ったく坂本が言葉足らずなのはわざとやっているんだな。

 

「吉井君の女の子の姿楽しみです」

「そうね。どんな感じになるのかしら」

 姫路と島田の期待を背に、吉井と秀吉はAクラスに用意されていた男子更衣室のほうへと歩いて行った。

 

「翔子、メイクセットなど秀吉に貸してくれ」

「………わかった」

 坂本の頼みを受けた霧島も去っていった。坂本が普段テキトーにしていても、いざというときには頼みを聞いてくれる人間が周りに複数いるっていうのはすごいことだと思う。それがカリスマ性というものだろうか。多少は言葉が軽いという感は否めないがそれを補って余りあるものを持っている。うらやましいものだ。

 





 メイド服貸したシーンだけで1話使うとは想像してなかった。

 うーん、マンネリ化はしてきてはいないと思うけど…(多分)
 1話1話が薄い気がするんだよなあ。

 進歩していかないと。

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