バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 原作と同じシーンになりそうなところはすっぱり切る。

 切れるところはね。

 では、どうぞ♪




第35問

 

 坂本が作戦決めた後の連係プレーは早かった。

 

 霧島がメイド服を用意しFクラスから駆け付けた秀吉が吉井に対しメイクを施し、メイド服姿で出てきた吉井(アキちゃん)は常夏コンビのところまで歩いていく。そして、バックドロップを決めたかと思うと冤罪を吹っかけて坂本が正義?の鉄拳をぶちかます。常夏コンビのうちの片割れ、ボウズのほう。名前どっちがどっちか知らないが、なぜか頭にブラジャーを付けたまま逃走を開始した。もう片割れも逃走しだすと、坂本と吉井もといアキちゃんが追撃を始めた。

 

「ウチたちもこんなところでぼさっとしている場合じゃないわね」

「召喚大会の準備をしないといけないですね」

「お姉ちゃんたち、どこか行くのですか?」

 取り残されたオレたちは、ここに居座る用事もないとして席を立った。

 

「ちょっとね行かなくちゃいけないところがあるの」

「岡田くんはこの後喫茶店に戻るだけですか?」

「そうだな」

 特に予定があるわけでもなく…あ、いいこと思いついた。

 

「2人に提案があるんだが」

「何?」

「召喚大会にチャイナを着て行ってくれないか」

 シフトの時間が終わるとすぐに制服に着替えてしまったという2人。チャイナの恰好でうろついてもらったほうが宣伝にもなるんだけど、普通に考えて嫌だよな。

 

「どうしてですか?」

「いやよ恥ずかしいわね!」

「クラスの宣伝のためにだな」

「お姉ちゃんたちチャイナドレス着るんですか~楽しみです!」

 葉月ちゃんの援護射撃。これは急所に当たっただろ。

 

「は、葉月…ウチは…」

「美波ちゃん、この純粋な目に私は逆らえません」

「しょ、しょうがないわね」

「………2人がチャイナ。楽しみ」

 突然現れた霧島に驚く4人。怖いからちゃんと存在感出して…

 

「Fクラスはチャイナか~代表、後で見に行きましょう♪」

「ちょっと愛子、また手が止まってるわよ」

「優子~休み時間にFクラスの中華喫茶行こうよ、あっちはチャイナだって♪」

「工藤さん!? どうしてそんなにチャイナを連呼するんですか!」

「そうよウチたちが恥ずかしいじゃない!」

「………後で行くから楽しみにしてる」

 Aクラス3人組はノリノリだ。あ、優子はそうでもないか。おそらく、工藤や霧島がちょっと大声を出しているのはわざとだ。チャイナをアピールしてもらうことでFクラスの風評被害を出来るだけ和らげようとしてくれているのだろう。

 

「み、瑞希、このままここにいてもチャイナの話題で終わってしまうわ」

「そうですね。それに召喚大会の時間もありますし」

「ウチたちはここで失礼します」

「あ、お代は岡田くん先に建て替えておいてください。後で必ず払いますから」

 そういうと、2人は逃げるようにこの場を立ち去った。その2人を追いかけるようにして葉月ちゃんも走り出した。教室から出る前にこちらに向かってペコっとお辞儀をしたのは育ちがいいのか、しっかりお礼が出来ていた。

 

「迷惑かけたな。それにありがとう」

「………私たちも迷惑してたから」

「アタシたちが手を出すわけにはいかないから」

「えっと代金なんだがいくらだ?」

「………野口英世1枚か坂本雄二1名のどちらかになります」

 坂本、お前が1000円で売られそうだが大丈夫なのか。

 

「何とも返答に困る」

「あ、じゃあ、お代タダでいいからボクたちがFクラスに行った時にもタダっていうのはどう?」

「ちょっと愛子?」

「こちらとしてはとてもありがたい申し入れだが…流石に坂本雄二1名で支払うのは気が引けるからな」

「それならば普通に1000円札でいいじゃない」

 ごもっとも。

 

「………愛子の案でいいの?」

「そちらがいいのならば是非とも」

「………わかった。楽しみにしてる」

「オレがもしいない場合も考えて連中には伝えておく。霧島と工藤と優子が来た場合はタダにしろと」

「交渉成立だね♪」

 優子は途中から手を頭に持っていって話し合いに参加しなくなった。普段からよくこの2人についていっていると思うよ。振り回されてばっかりだろう…中華喫茶に来てくれた暁には労わらないと割に合わないな。

 

「じゃあオレもそろそろ店に戻るよ。いろいろと世話になった」

「また連中が来たら呼ぶかもしれないけどいいかしら?」

「ああ、もちろんだ。もともとはこちらの責任だからな」

 本当に嫌われたな常夏コンビ。この3人が人を忌み嫌うような表情を見せることなんてそうそうないんじゃないか。

 

「いってらっしゃいませご主人様♪」

 メイド喫茶を去ろうとすると工藤の声が聞こえてきた。仕事に忠実なのかそうじゃないのかわからないな。

 

「………いってらっしゃいませご主人様」

 工藤につられて霧島も。振り向いてありがとうとの意思を伝えて帰ろうとしたら。

 

「い、いってらっしゃいませご主人様…」

 近くまで優子が歩いてきて、目の前でそれを言ってくれた。工藤と霧島の差し金だな。背後でニヤニヤしているのが見えるし。

 

「いってくるよ。ありがとう優子」

 これ以上とどまると優子の恥ずかしさがメーターを振り切りそうだから、さっさと出て行くことにしよう。黒髪ストレートで清楚な印象を醸し出す霧島、元気っ子でともすれば似合わないかもしれないメイド服をしっかりと操っていた工藤よりも、メイド服が似合っていた優子。少しもじもじして恥ずかしがっている ー あ、思考が変態化してきたからやめておこう。そう、いわゆる目の保養になったな。幼馴染の貴重なショットも見れたし、元気も出たし。さて、仕事に戻りますか。

 

 





 ここのメイド喫茶に行きたいで~す。

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