バカとオレと彼女たちR   作:いくや

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 お久しぶりです。
 ちょうど1か月ぶりです。
 何が不定期更新や。一回もしなかったやないかい…

 ええ、まあ、はい。
 テスト、お盆、実習など忙しかったのですよ。うん。

 この日から毎日更新できたらいいなあなんて思っています。

 いいところで終わっていたような。
 という続きからスタートします。

 では、どうぞ♪




第41問

「ケガは痛まないか」

 鉄人はオレを肩に担ぎ、全速力でグラウンドを駆け抜けて行きながら問う。なぜ廊下ではないのか? そんなことを言う必要があるのか…廊下は走っちゃいけないんだぞ←

 

「どうだかな。わっかんね」

「自分の体だろう」

「それ以上にあいつらが追った心のダメージのことを考えるとな」

「今は自分の身体的な傷の心配をしろ。あのケガに強い吉井や坂本ですらお前を保健室へ運べというのだから相当なケガなのだろう」

 そりゃあケガしてんだから痛いさ。でも、そのケガと共にさっきのシーンを思い出すだろう。みんなのあの顔を忘れられねえんだよ………作戦で一時的とはいえ、優子たちの心の傷を抉るようなことをしたんだぞオレは。

 

「失礼します」

 いつの間にか保健室にたどり着いていたオレon西村先生。ドアをノックして部屋に入る。

 

「西村先生、珍し ー そ、その子はどうなさいましたか?」

「自力で歩けないようなケガを負っているみたいですので運んできました」

 保健室の先生とか初めて見るんじゃないかな。たぶん。高校生になって保健室とは縁遠いし。ケガしても保健室行かず放っておき、病気したら人に頼らず寝る。いわゆる自然治癒ってやつ。

 

 しかしまあ保健室の先生こんなに若いんですね。ケガとか病気とかしなくても仮病使ってここに来る人が急増するレベル。

 

 おっと保健室の先生に目移りしていたらいつの間にかベッドに横たわらされていた。

 

「先生、内線を借りてもよろしいですか?」

「内線ですか? 構いませんが…」

「学園長に用がありますので」

「わかりました。私は彼を診ます」

 学園長室に行かなくていいのかなあなんて思ってたら内線というのがあったか。すっかり忘れていたよ。

 

「名前と所属クラスを言ってください」

「2-Fの岡田勇樹です」

「意識ははっきりしているようね」

「ええ」

 はははっ……冗談じゃねえぞ。アドレナリンとやらが切れてきたのか。全身に痛みが襲ってきた。だがそれをあらわにすると病院に連れていかれそうだから我慢をしておく。

 

「冷や汗が出てきたわね。痛みを隠さないでちょうだい」

「な、何の話でしょう」

「数知れない病人・けが人を診てきたのだから、あなたみたいに痛みを隠す人を見ぬけて当然でしょう」

 そりゃそうだ。でも病院は勘弁してくれよ。あそこ金を巻き上げるだけしか能がないから(偏見です)

 

「服を脱いでちょうだい」

「はいっ!?」

 すいません。思わぬ妄想をしてしまいました。はい。健全な男子高校生なら仕方がありませんよね。ええ。美人な方に服を脱いでくださいと言われたんですよ。気を取り直して…診療のために服を脱げということですね。わかってます。

 

「上半身には目立ったケガはないようね…みぞおちに一発といったところかしら」

「な、何でそれを!?」

「そんなことはどうでもいいから…よく見ると顎にも一発もらっていたみたいね」

 少々恐怖におびえます。何者なのですかこの方は。場所と手数までわかるとはどういうことでしょう。

 

「下半身を診ましょう。ズボンを脱いでちょうだい」

 ええ。一瞬だけ考えてしまいました。ごめんなさい。

 

「あの ー 」

「脱げないのかしら。手伝いがいる?」

「い、いえそういう問題ではなく」

 この人は天然なのか小悪魔なのか。見つめる目が本気なのでそうするより仕方がなかった。ただただカーテン1枚挟んだ向こうに西村先生がいるという事実を再確認しながら理性を保つというほかなかった。

 

「腫れてるわね」

 決して卑猥な単語ではないことをお知らせしておこう。現状どうなっているか説明をしておかねば取り返しのつかないことになりそうなので。

 パン1です。その上に脱ぎたて←のズボンをぐしゃぐしゃにしておいています。理由は聞かなくても諸君はわかるはずだ。保健室の先生は脚部分を触ってこう言いました。

 

「いったっ!!」

「このケガはどうやってやられたのかしら…想像がつかないわね」

「せ、先生…手を放してくれないでしょうか」

 先ほどから何やら変な方向で考えが進んでいたが、オレは怪我をしているのだ。その妄想のおかげで怪我の痛みを和らげていたのだが、触られると流石に…痛い。ものすごく痛い。

 

「もう服を着ていいわよ」

「そうですか」

 これ以上のことを望んでたんじゃないかって? そんなまさか。すぐに脳みそから消去したよそんな煩悩。

 

「どうですか、先生」

 服を着終わったころ、鉄人がカーテンを開け入ってきた。電話が終わったのだろう。

 

「西村先生。一言で言うと彼は ー 」

 何かを言いかけたところで、保健室のドアが勢いよく開く音がした。

 

「ゆうき……」

「木下、お前1人か」

 カーテンの隙間から西村先生が誰が入ってきたか確認したらどうも優子1人だったらしい。

 

「勇樹は無事ですか。そこにいるんですね」

「おい、木下。落ち着け。他のみんなはどうした」

「後から来ます」

 カーテン越しでどういった表情をしどういった感じで歩いてきているのかは見当もつかなかった。が、声のトーンからして何かの感情を押し殺しているのには違いなかった。

 

「あら、木下さん。こんにちは」

 保健室の先生もカーテンを開け優子の様子を伺った。オレだけ見えない…

 

「先生、こんにちは。勇樹の容態はどうですか」

「西村先生、彼女に伝えてもよろしいのでしょうか」

「お願いします」

 そこにオレのプライバシーなどというものは存在しないんかいと突っ込みたくなったけれども、痛みを我慢するのが精いっぱい。何か声を発しようものならうめき声しか出ない。

 

「一言で言うと、私の手には負えません」

「そ、そんなっ!」

「やはり病院送りですか」

「ええ。早急にお勧めします」

「病院に行けば大丈夫なんですか!!」

「待ってくれよ。病院は勘弁してくれ」

 恐れていたことが事実になってしまった。どうしてオレよりも優子のほうが深刻なんだよ。

 

「岡田くん。あなたが自分で思っているよりもずっと重傷ですよ」

「そんなことはどうでもいいのです。オレは ー 」

「どうでもいい? 何ですかその言い方は!! 自分の体を大切にしなさい!!」

 家族以外の目上の方にここまで怒られたのは久しぶりなのではないだろうか。というくらいものすごく感情をぶつけてきた。

 

「お願いだから病院に行って…」

「優子、どうしてそこまで………」

 気づけば優子はオレのすぐそばまで来て手を握っていた。そして何かを祈るようにオレの右手を強く、両手で握りしめた。

 

「先生や木下の言う通りだ。お前が何を嫌がっているのかわからないが ー 」

「今回の騒動の顛末、優子たちは大丈夫なのか、それに明日の学園祭。これらのことが解決しない限り動きませんから」

 先生の言葉にかぶせるように強く言い放った。これがオレの意志だ。

 

「でもケガが ー 」

「わかった。もう少しで学園長が来る。同じく吉井や坂本らが木下たちを引き連れて来る。木下もそれでいいな」

「はい。アタシも病院についていきます」

 どうも会話が噛み合っていないような気がするんだが。

 

「西村先生、学園長や他の生徒が来るというのはどういうことでしょう」

「今回、彼がケガをしたのはとある事件に巻き込まれたからのようです。生徒はその事件の被害者にあたり、その中の1人曰く、学園長は何かを隠しているとのことだそうです」

「私もその会話を聞いていてもよろしいのでしょうか」

「ええ。お願いします……噂をすれば早速来たようですよ」

 確かに足音が複数聞こえてきた。ババアだなんだ罵り合っている声が聞こえてきたので、吉井や坂本が学園長と鉢合わせになって一緒に来たのだろう。さて、事件の真相を教えてもらおうか。

 

 




 1か月ぶりだから、こんな路線だったのか不安になってしまう所存。

 おそらく、こんな路線じゃなかったのだろうと書き終わって汗。

 それもいいんじゃないかと思ってしまう始末。シリアス書くつもりだったのだろうけどなあ…保健室の先生とか出てくるからだよ(笑)

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